“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

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2011年07月21日
僕が24歳の頃の話・・・

今日も朝靄で迎えたパリの朝。

ホテルの朝食をすませ、地下鉄の駅へと向かう。

昨日はクリニャンクールへ行き、楽しい出会いがあった。

今日はヴァンブの蚤の市がある。

クリニャンクールはパリの地図で見れば一番上にあり、ヴァンブは左下。

地下鉄の駅名も同じなのでわかりやすい。


今日はどんな出会いがあるのかと考えながら地下鉄に乗り込む。

25分程で到着した。

時計を見ると朝の6時半。


いつもなら寝坊している時間だけど、時差ボケで寝坊するどころか、3時間以上前には起きている。


外に出ると朝靄はだいぶ晴れて来た。

沢山の人がゾロゾロと市に向かっている。

みんな無言だがワクワクしてるのがわかるような足取りだ。

歩いているとすぐにテントなどが見えてきた。

日本では見たことがない巨大な四角いパラソルが赤、青、黄色とカラフルに咲いている。

間口は4メートルもある1ブースで奥行も2メートルはあるが、すべてをカバーしている。

これが欲しい・・・


日本では、四天王寺、大須観音、北野天満宮などの市で、運動会で使うようなテントを使用しているが、設置にはやはり15分はかかる。


巨大パラソルは重たいと思うけど、傘のようにパッと開くだけだし、色合いもとても素敵だ。

さすがはパリ。


どこで売っているのかを聞きたいが、そこまでのフランス語はわかるわけがない・・・


これはいくら?などと聞くと間違いなく怒られるだろう。

真っ先に気に入ったものが備品なんて、どうしようもないけど素敵なものには違いない。

いつかきっと・・・と誓いながら歩き出す。

3軒目あたりに、小さい犬が向こうをむいて座っている。

あの後ろ姿はペキニーズだ!

日本に留守番させているが、ノブと言う僕の愛犬と同じだ。

昨日もクリニャンクールで5匹は見かけた。

日本ではなかなか会うことがないけど、パリでは沢山出会える。

ただノブは色が薄い茶色だけど、パリの子達は濃い茶色で艶々している。

やはりフレンチなどを食べているのかな?

ノブの大好物はミカンで、皮をむくとその臭いで遠くにいても必ず走ってやってくる。

それも普段はおとなしいのにミカンの時だけは本気で強奪してくる。

昔は皇帝の犬だったらしいがパリの子をみると、うちのノブは全然血統が違うと納得する。

ただノブは外面は特に良くて近所の子供達には愛想を振りまき、グレムリン犬と呼ばれて可愛がられている。

ミカンを奪うときは悪役のストライプなのに・・・

海に連れて行ってもすごく泳ぐし、岩場などではトビウオをどこからか捕まえてきてムシャムシャ食べるし、貝などを岩場からはがしていると落ちた貝を横取りして食べて下痢をしたり・・・

貝を取ろうとするとストライプのように牙をむき出しにしてこれは僕の物だ!と睨みつけてウーッと威嚇する。

ほんとに面白い犬だ。

一番おかしいのはお尻がゆるくて、ワン!と吠えたと同時にブー!とおならが出る時がある。

それを自分がしているとは思わなくて、誰かがお尻を触り、挑発しているのかと、すぐにウーッ!と振り返り後ろを見るが誰もいない・・・

苛立ってまたワン!と吠えるとブーッ!そんなやりとりが4、5回は続き、どうしようもなくなり小屋に戻る。

そんな姿を思い出してにやけてしまう。

5軒目の店には素敵なアクセサリーが沢山並んでいる。

朝日が出てきて、キラキラと光り輝いている。

この店にはテントなどがなくホントに綺麗で光り輝いている。

何かありそうな予感がする。

店主がボンジュール!と明るく挨拶してきた。

ぎこちなくボンジュールと返す。

店主もとてもさわやかな笑顔だ。

今日もきっと素敵な出会いがありそうだ。




続く



続きは次回にお送りします。


皆さんお元気でしょうか?

僕は暑さにも負けず元気にしています☆

2週間近く続いた京文堂でのイベントも無事に終わりました。

とても優秀なスタッフさんの協力もあり、とても楽しく、アッと言う間のイベントでした。


沢山のお客さんにも来ていただきほんとうにありがとうございました。


途中にロンドンからの使者が二人も来ていただき、その出会いも本当に嬉しく、皆さんにも喜んで頂けました。

お人形はその当日に全てお嫁に行き、楽しみにされていたネットのお客様には残念な思いをさせてしまいましたけど、こんなご縁も素敵だなと思いました。

湖水地方から来られた使者は、普段扱わない物なので、特別なカバンを用意してくれたり大変な思いをさせましたけど、日航ホテルの30階の部屋で綺麗な夜景を見ながら話していると、また連れて来てあげるよ、と言ってくれました。

本当に感謝です。

そしてほぼ同時開催になった神戸大丸も、僕はほとんど行けなかったのですが、優秀なスタッフのおかげで無事に終えることが出来ました。

日航ホテル店も優秀なスタッフに営業してもらっていましたので、本当に僕は人に恵まれています☆

明日は初めて一人で日航ホテル店の店番に向かいます♪

開店、閉店作業は初めてですので、普段優秀なスタッフに頼っていることを痛感しながら頑張りたいと思います(^^)

なかなか少ない機会ですので皆さん是非お越しください♪

今月は22日と24日の二日間です☆

そしてその24日ですが、ロンドンの不動産王が訪ねて来てくれます♪

ジュエリーコレクションも素晴らしい方ですのでまた素敵な出会いがありそうです☆

時間はおそらく遅くなると思いますので当日お見せ出来ることは難しいかもしれませんが、翌日の北野天満宮、27日からの京都高島屋などでは披露できると思います♪


もちろんネットにも前回同様、披露しますので楽しみにお待ちください♪

今回は僕のためにとっておきのコレクションをお見せしますとメールがありましたので、どんな出会いがあるかワクワクしています♪

東京に用事があり日本に来ていますが僕の為に関西にも来てくれます☆


本当にありがたいことです☆

みなさんも楽しみにしていてくださいね♪


土曜日には昼の1時から野球の試合もありますので暑さに負けず連勝できるように頑張ります☆


真っ黒に日焼けした店長に会いに来てくださいね♪

熱中症にはくれぐれも気を付けてお過ごしください☆


それではまた☆


明日閉店してからバッテイングセンターに行けるかどうか心配な店長でした^^;

皆さん、ほんとうに厳しい夏ですが無理をせずに乗り切りましょうね♪










2011年07月08日
皆さんお元気でしょうか?

今日ようやく梅雨も明け、一日早ければ天の川が見れたのにと残念な思いをしていました。

七夕の短冊を笹に飾り、一年に一度の願い事をして季節感を感じられることは幸せです。

今回の大震災の被災地では綺麗な天の川が見えたそうですので、みなさんの思いがきっと星空に届いていると思います。

福島のお客さんにブリュブックをお便り代わりにお送りして、安否を心配していながら過ごしていましたけど、先日嬉しい返信がありました。

震災からそんなに日が経っていない時期にお送りしたのですが、福島、仙台にはメール便は受付出来ないと言われ、切手を沢山貼り、定形外でお送りして、そんな理不尽な・・と思いながら届きますように☆と願っていました。

それから二か月近く経ち、原発のこともあるので避難していましたけど、本をありがとうございましたとの連絡があり、本当に嬉しかったです。

まねきねこからのビスクドールは無事でしたが、何体かは割れてしまったとのことでした。


僕は阪神大震災で大きな揺れで、家がひっくりかえりそうになり、寝ながらゴロンゴロンと右に左に転がり続けていました。

その間はものすごい地鳴りの音と、家中の家具が倒れ、食器などが割れる音で耳がおかしくなりそうでした。

身動きできないのでそのまま天井が落ちれば終わりだなと、真っ暗の中転がりながら収まるのを待っていました。

そして、揺れが収まり、近所の人たちも外に出てきて、停電の中真っ暗闇でしたが、安否の確認をしていました。

ガスの臭いがキツクしてきたのでガス管がそこらから割れて漏れていたので、みんなで車などのエンジンをつけないように話したり、たばこもやめてねなどの声もしていました。

夜が明けると家の少し先の景色が変わっていてあるはずの家がなくなっていました・・・

幸いその家の人は外に出てきて無事でしたけど、これはとんでもない地震なんだと実感しました。

そして明るくなってきたので、鳴尾駅にある店を見に行こうと、自転車で出かけましたが、いたるところから火が出て火事になっていたり、倒壊した建物で救助活動をしてて、手伝ったりしながら、10分の距離が2時間程かかりようやく到着しました。

店の後ろは阪神高速が倒れていて、並びの家もほとんど倒壊していましたが、築30年のビルの店は何とかたっていました。

でも中はもうぐちゃぐちゃだろうと、目をつむってシャッターを開けると、壁に僕がつくった棚に座らせていた人形達が、そのまま座っていました・・・

それを呆然と眺めていたら、大家さんが来られて、大家さんもびっくりしながら、この子たちがこの古いビルを助けてくれたんですね・・とつぶやきました。

コンポジションのキューピーだけが腕が折れ床に転がっていましたけど、25体のビスクドールは全員座ったまま。

スタンドに立たせていたら全員飛んで行っていたと思います。

震災後に色んな方から割れた人形を直してと頼まれて、30体は直しましたけど、聞くと全員スタンドで飾っていたとのことでした。

キャビネットに入れていてもスタンドは倒れますので、それ以来皆さんに、普段写真を撮ったり遊ぶときはスタンドもいいけど、それ以外は必ず座らせてねと伝えています。

ですので皆さんも普段は座らせるか、寝かせてあげてくださいね。

頭が重いですので絶対に不安定です。


震災後は命だけでも助かっただけ奇跡だしありがたいことと思い毎日を全力で生きていますが、教訓は生かしていかないとと思っています。


今回はすごい地震と津波、放射能と阪神の経験以上の事態となっていますので、ほんとうに大変だと思います。

なのにその中で返信をいただいたことは嬉しいことですし、更に元気な僕は頑張っていかないとと気合が入りました☆

普通の暮らしが出来ている人は、それに感謝して、自分が出来るだけ楽しく過ごし、充実できてこそ人に優しくできると思いますので、好きなことを精いっぱいして、それから出来る支援や応援、お願いをすることが大事だと思います。

本当に生きていればいつどうなるかわかりませんから。


被災された方達が一日も早く平常の生活に戻られることを心よりお祈りしています。


そして前回の日記に書きました湖水地方からの訪問ですが、本日無事に到着されたと連絡がありました♪

明日の夜に日航ホテル店で待ち合わせをして、夕食をしながらロイヤルジュエリーなどの宝飾品を見せてもらいます。

そして扱いに慣れていないお人形も無事だと聞き安心しました。

今回はそれはそれは綺麗な焼きの49センチのサークルドットブリュ、30センチ前後の小さいミニエミールジュモーがやってきました♪

明日の夜にいただきますので、今開催中の京文堂ギャラリーに日曜日(7月10日)に連れて行けます♪

僕は大体1時から2時ぐらいには出勤しますのでそれ以降にお越しいただきますと、人形、ジュエリーをお見せできます。

そして今日、知人がロンドンに旅行に出かけましたので、今回の子達のお支払い&サイズ6号のブリュ・ジュンをまた連れてきてもらいます♪

本当にタイミングが良いですね(^^)

みんなには迷惑をかけていますが^^;


その知人は来週の水曜日に帰国しますので、予定では木曜日に京文堂ギャラリーに持ってきてもらうつもりでいます☆

ですので順調なら14日の2時以降に京文堂ギャラリーに来ていただければブリュ6号が見られます♪


そして遠方で来られない方やホームページでのアップをお待ちの方は、10日の夜か11日の昼には第一便のアップ。

そして14日の夜か15日の昼に第二便のアップを楽しみにお待ち下さい♪

万が一すぐに売れてしまった場合でも、今回は写真を公開しますので楽しみにお待ちください♪

今回は今開催中の京文堂のドール&アンティークジュエリー展と13日からの神戸大丸とが来週に重なりますが、僕は火曜まで京文堂、13日の水曜はギャラリーが定休日ですので、神戸大丸9階催事場、14日から17日最終日まではギャラリーに戻り、18、19日月、火曜日は神戸大丸に戻りますので、よろしくお願いします。

日航ホテル大阪店にはなかなか行けませんけど、今月は22日、24日の2日間は店長店番の日とさせていただきます(^^)
是非お越しくださいね♪


それではみなさん、梅雨も明け、夏本番になりましたけど、熱中症に気をつけて元気な夏を過ごしていきましょう♪


イベントがまだまだ続きますが、元気ハツラツな僕に会いに来てくださいね☆


皆さんにお会いできるのを楽しみにしています♪



先日の試合で22連勝を達成したキャッツ率いる店長でした)^o^(

次は炎天下の中23日に試合をします☆強敵なので引き締めて頑張ります☆

そしてアンティーク買い付け物語は次回お送りします☆お楽しみに☆

2011年07月01日
先月の買い付けの話の続き・・・

シュタイフディスプレイがいよいよ画面に映りスタートする。

予想価格は500~800ポンド。

日本円で10万前後。

1,5メートルはある大きさで、動物達も沢山ついていて電動式でかわいく動くことを考えるとその価格で終わればほんとに値打ちだ。

小さければ絶対欲しいけど、この大きさなら配送するだけで20万から30万円はかかる・・・

するといくら安く買えても結局高くなる・・

なのであきらめがつくぐらい高くなることを願う。

スタートしたにも関わらず会場の人は誰も手をあげない・・

まさか・・・

ハンマープライスの女性が手元のモニターを見て入札のBⅠD用紙をチェックする。

500ポンド!と声を掛けるが誰も無反応・・・

そのまま入札の人の最低価格での落札が決まった・・・

日本円で7万円・・

安すぎる・・手数料を入れても10万円。


でもあの大きさなら家の大きいイギリス人の方でも遠慮したのかな・・

僕なら寝る場所が狭くなっても飾りたい。

ここが日本なら・・


僕の近くでシュタイフディスプレイのヒヨコが相変わらず猫の顔をバシバシとたたいている。

もうすぐビスクドールが始まるので気合を入れなおす。

ビスクドールの前にビクトリアンドールがある。

木でできたウッドドールで古いものは1700年の物もある。

表紙にはグーグリーと古そうな人形が出ている。

ビスクドールファンには理解できないだろうけど、やはり奥の深いコレクターがいるイギリスでは評価が高い。

僕も全く興味がないので、この時は完全にリラックスして見届けられる。

可愛いワンちゃんを連れたドSの男性が、急にソワソワしだした。

僕は初めてみるが、もしかしたらこの古い人形を買いにきたのか・・

そして一番評価の高い木の人形が出てきた。

予想価格が15000ポンド(200万円)となっているので、今回のオークションでの最高価格の評価だ。

説明を始めてスタートする。

僕の予想が当たり、リードを持ったまま男性が右手をあげた。

電話のニコラスケイジがライバルのようで大きい声で今の価格を伝えるとすぐに右手をあげた。

会場には敵はいないようで、男性と電話の勝負になる。

千ポンド単位で競りあがるのでみんなドヨメキのあと静寂になってきた。

15000はゆうに超え3万、4万と競り上がる。

1千万の世界に突入だ・・

その間もワンちゃんのリードは持ったままで表情を変えずに右手をあげ続ける。

5万ポンドでピタリと止まり、男性が札を掲げる。

自分が落札できた嬉しさも出さず、カタログに書き込んでいる。


だけど今までにない動きをして、下にしゃがんだと思ったら、リンダの催眠術で眠っていたわんちゃんを抱き上げた。

しっぽを振り振りして大喜びで腕の中で甘えている。

超大物を買うために、精神を集中していたんだ・・・

少し見直していると、次のウッドドールも落札して、計5体のドールを落札して、ビスクドールが始まる前に会場から出て行った。

コレクターか専門業者、それとも美術館などに卸すバイヤーか・・・

とにかく古い人形だけを落とし姿を消した。

でもジンクスか集中かはわからないが、あれだけ可愛くて従順なわんちゃんなら、最初から抱いていても落札できると僕は思う。

さぁいよいよビスクドールだ。

いきなりエミールジュモーから始まる。

ヘアラインがあるので安い予想価格だと思っていたら4000ポンドとなっている。

写真では普通だと思っていたのに、実物はそれはそれは綺麗な顔をしていて、サイズも珍しい8号。

安ければ是非買いたいと考え直した。

1000ポンドからスタートしたので、すぐに565番の札を掲げる。

すると1500で僕を指さし会場の雰囲気が止まった・・

こんなに安く買えるなんて・・と舞い上がりそうになった途端、少し遅れて電話の入札のニコラスケイジが手を挙げ2000ポンドになった。

会場には敵はいないが電話参加の人が相手だ。

すかさず手を挙げると2500ポンド。

次はニコラスケイジの隣の女性スタッフが手をあげ3000ポンドになる。

急いで手を上げようとしたら、ニコラスケイジが先に手をあげる。

するとまた隣の女性がまた手をあげる・・・

僕は入れなくなってしまった・・

そのやりとりが続くとついに7千ポンドを超えた。

100万を超えるなんて・・

ヘアラインがあるのに・・

そう考えている間もどんどん値が上がっている。

そしてついに1万ポンド近くまで行った・・

150万とは・・

安ければ買おうなんて全然甘かった・・

日本ならヘアラインなどはかなり価格に左右されるがヨーロッパでは関係ない。

僕がびっくりしていると、天使のヘザーが戻ってきて横に座り、あの顔はなかなか見ない、とても上質のEJだからおかしくないわよ、と話してくれた。

確かにあんな表情のジュモーは初めてみた。

今日は色んな勉強になるオークションだ。

その後、スタイナー、ジュモー、ゴーティエ、K&R、ユニスフランス、ケストナーなど、目標の30体は無理だったけど、20体の可愛い子を落札できた。

大満足の結果で、やはりラッキーフードの魚を食べたのも効いたかな。


地下の精算に向かうが今回は対策をしてきたのでヘザーに助けてもらわなくても大丈夫だ。


何度来ても大興奮のオークション。

今回もまた違うドラマが繰り広げられた。


時計を見ると16時半。

やはり前回の男性ハンマーなら15時半には終わっていたので、1時間も遅くなった。

でも初めての女性ハンマープライスも悪くない。

笑顔が多かったし、とてもほのぼのとしたオークションだった。

ホテルへ帰ったら全部広げて並べてみよう。

パッキングして、大荷物を抱え、タクシーに乗り込む。

さようなら、オークション会場。

また半年後にねー。




続く


続きは次回にお送りします。



みなさんお元気でしょうか?


僕は昨日は暑い中野球の練習をして、そのまま芦屋大丸に仕事にいったり、今日も芦屋大丸の帰りにバッテイングセンターに行ったりして明日の試合の準備をしていてとても元気です(^^)

日航ホテル大阪店のオープンフェアも無事に終わりました。

とても沢山の方に来ていただき、毎日お昼ご飯のお弁当を18時半に食べるほど嬉しいお腹の悲鳴をあげていました。

前回の場所とは違い、単独店舗で、田崎真珠さんがとても良く考えられて作ったジュエリーケース、テーブルなどでお客さんもゆっくりと過ごすことが出来たと喜んで頂きました。

毎日ほんとうに楽しく過ごせて、新たなオープンへの弾みがつきました。

ありがとうございました。


これからも水曜の定休日以外は毎日営業していますので、いつでもお時間がありましたら遠慮なくお気軽に遊びに来てください。

無線LANもついていますので、インターネットアンティークショップとしてもご利用ください。

スマートフォンやパソコン、アイパッドなどを持ち込んで使いたい方はコードをお教えしますのでご遠慮なく(^^)

ロンドンでも普通のカフェなどで、WIFI FREEと看板を出しているところが増えていました。


そしてオープンフェアが終わってすぐに芦屋大丸のイベントが始まりました。

初日から沢山の人が来てくれてまた忙しくて楽しく過ごせました。

来週火曜まで開催していますので是非お越しください。

水曜には今年最初に初めて出店した梅田阪急高架下の古書街にある唯一の画廊ギャラリー京文堂でアンティークフェアがありますので準備に向かいます。

木曜からスタートしますよ♪7月7日、七夕ですね☆

その後も神戸大丸、京都高島屋とまだまだ休みなしでイベントが続きます。

皆さんにお会いできることを励みにして頑張りますのでよろしくお願いします。



そして皆さんに朗報です。

いつもこの時期にイギリスは湖水地方の方から、仲の良いアンティークディーラーが訪ねてきてくれて、秘蔵のアンティークジュエリーなどを分けてくれます。

今回は来週の土曜日にロンドンから入国されてその日の夜に約束をして会う予定です。

そのタイミングに、ロンドンのドールコレクターからとても素敵なサークルドットブリュ、ブリュ・ジュン6号が手に入り僕がロンドンにくるまで取っておいてあげるとの連絡がありました♪

そこで図々しいアイデアが浮かびました。

今度の買い付けの11月まではまだ長いですし、早く見たいし欲しいし・・

と頭を悩まし、また1月や2月のようにワンデイロンドンを決行しようかなどと考えていたので、電話がロンドンからあり、約束している途中に、もし出来ましたら友達のコレクターから預かり、お人形を一緒に連れて来てくれないでしょうかとダメもとで頼んでみました。


すると気持ちよくご遠慮なく!と言っていただきました。

僕よりも年上の大ベテランで貴族の人にこんなことを頼むなんて、あまりに図々しいかなと思いましたけど、可愛い写真を見て我慢できませんでした^^;


ですので皆さん、楽しみにしていてください♪

今からロンドンに電話して何日にお人形をどこに取りに行くのか、パッキングはどうするなど打ち合わせをするつもりです。

何せジュエリーしか扱ってない方ですので。


そしてもちろんジュエリーも湖水地方のとても素敵な所から出たロイヤルジュエリー、コレクターアイテムの素晴らしいジュエリーを連れてきてくれますので、ブリュ、アンティークジュエリーとの出会いを楽しみにしていてください♪

そして元々、芦屋大丸、京文堂などでもまだホームページに掲載されていない人形達もいますのでそちらもお楽しみに♪


明後日の日曜に反映されると思います♪

明後日の反映、そして湖水からの素敵な出会いを楽しみにしていてくださいね♪


僕もとても楽しみです♪


それでは皆さん、まだまだ梅雨は続きますし、暑い夏も来ますので、睡眠をたっぷりと取り元気にお過ごしください。

アンティークに癒されればこの厳しい気候も乗り越えられると思います☆


それではまた☆


明日は22連勝を目指し気合を入れる店長でした☆

10時半から12時半まで神戸で試合ですので2時頃には向えますので、ゆっくりめに芦屋大丸にお越しくださいね☆


2011年06月17日
先月の買い付けの話・・・

初めての女性のハンマープライスが始まり、1番のテディベアがあっという間に終わった・・

なかなかテキパキとしている。

最後に叩くハンマーも素晴らしい音をカンッ!と鳴らし次へと進む。


今回は白い貴族の男性は来ていない。

目当てのぬいぐるみがなかったのかな・・

代わりに僕の左横で愛想のない眼鏡のイギリス人が入って来て立っている。

愛想のない主人とは違い、ヒーヒーと声を出して他の人の気を引こうとしている可愛いワンちゃんがリードでつながれている。

奥の人に必死でアピールして行こうとするが眼鏡の男性は素知らぬ顔でリードを引っ張っているのでヒーヒーという声が余計に響く。

その姿を見て皆が注目し始めているのに知らん顔でオークションブックを見ている。

何か落とす気で必死で見ているのはわかるが、静粛なオークションで愛犬が興奮してヒーヒーと鳴いているのに知らん顔とは・・・

抱き上げてあげればすぐに大人しくなるのに・・

そんな騒ぎを気にせずに女性ハンマープライスはオークションを続けている。

僕はすぐ横なので気になって仕方がない。

壁際に立っているので僕の手は届かない・・

届けばさわってあげるのに・・

もどかしい気持ちを持ちながらも、目当てのテディベアの順番が近づいてくる。


そんなもやもやの気持ちでいるところに、さっき地下で取引したリンダが入ってきた。

シーズーはリードにつながれていないので自由に歩いているがリンダの後ろをきっちりとついてくる。

そして僕に気が付かずに横を素通りして反対側の一番後ろに向かった。

その移動の間は男性の犬は大人しくしていたが、リンダが座ると、さらに大きな声でヒーヒーとリードを引っ張りながら興奮してきた。

さすがに皆がざわついてきているのに男性は知らん顔・・・

きっとドSに違いない・・・

すると奥へ行ったばかりのリンダがスタスタと歩いてきて、興奮する犬を抱き上げ、ぎゆーっと抱きしめて、今度は1センチ近い距離で話しかけて大丈夫、と言い聞かしている。

その間もその男性はカタログチェックをしている。

最後に背中をトントンとして下に降ろすと、小さくて可愛い身体を丸めて眠りだした・・

リンダは凄い・・・

催眠術でもかけたのか・・

とにかく興奮していたので、抱っこされただけでも安心したんだろう。


それにしても男性は優しくない・・

2メーター近くある大男だから片手でひょいと持ち上げていればこんな風にならないのに、甘やかさないというか周りの迷惑を考えていない・・

その点リンダは優しい。

ホッとしていたら目当てのシュタイフベアの番が来た。

帽子をかぶっていて1920年頃のボタン付きでとてもかわいい。

スタートするが右側で競り合い手を挙げても中に入れない・・

これは無理かも・・とあせってきたけど集中して数字を聞き取る。

まだ僕の範囲内だ!

400ポンドで収まりかけてきた所に大きく右手を挙げる。

女性ハンマープライスがようやく見つけてくれて初めて指を差された。

するとすかさず右側の人が手を挙げ、僕との一騎打ちになった。

まだまだ範囲内なので負けないぞ!とさらに大きく手をあげるとまた向こうも頑張る。

5回ほどの攻防が続きピタッと動きが止まる。

僕の落札価格を繰り返し女性が確認を取るが誰も異議を言わずにハンマーがカンッ!と音を立てて、女性が初めて僕に合図を送るので565番の札を見せて成立した・・


何度経験してもこのドキドキは変わらない。

それも今回は横の男性のせいで集中できないところをリンダがワンちゃんを救い、僕も救ってくれた。

波乱の幕開けだけど、男性は相変わらずカタログを見ているし子犬は足元でリンダの催眠術で深い眠りについている。

さぁ、次は持って帰れなくて落札候補からは外れたけど、シュタイフの店頭ディスプレイハウスだ!

いったいいくらぐらい行くのか・・

どうせならあきらめもつくのでハイプライスになってほしい・・

そう願いながら女性が説明を読み上げる・・シュタイフディスプレイ1960S・・

違う意味でまたドキドキしてきた・・・


続く・・・



続きは次回お送りします。



みなさんお元気でしょうか?


僕は時差ボケも完全に回復して、少し喉風邪をひきましたけどバリバリと元気に頑張っています。

一晩だけ高熱が出て久しぶりにしんどい思いをしましたが、ほんとに一晩で熱も収まり翌日には何事もなかったかのように仕事へ行けました。

最近は熱が出ても、スポーツ飲料水の2Lペットボトルを傍に置き、沢山飲んで汗をかき、何度もトイレと着替えを繰り返し、一晩で熱を下げるようにしています。

その間はほんとにしんどいですが^^;

今回も大成功でした。

みなさんも気を付けてくださいね☆

買い付けから帰ってきて最初の店外イベントの、小さい芽フェアも無事に終わりました☆

とても素敵な空間にアンティーク達が半年ぶりに並び、心地よく過ごせましたし、お客様も沢山お越しになりとても楽しく過ごせました♪

土日に開催したピアノ演奏会も、僕のピアノの先生が来てくれて叙情歌、クラシックなどの素敵な演奏を聞かせてくれました♪

ノリノリで聞いてくれた可愛いお子さんもいて、先生もとても気持ちよく演奏できたと喜んでいました☆

日曜は喉がガラガラでしたけど1曲歌うことも出来てみんなで大笑いで楽しめました)^o^(


演奏をしていると、お人形達もとても喜んでいるのがわかります♪

あの子が笑っていましたね!と言った人もいました☆

やはりイベントでは演奏会などの楽しい共興はするべきだなぁと改めて思いました。


今度は12月初めにまた小さい芽に戻りますので、また皆さん楽しみにしていてください♪

次回はバイオリンなどの演奏も企画していますので今から楽しみです♪

そのころには僕の喉も治っているでしょう(^^)


そして小さい芽が終わり、二日間の空きがありましたけど、いよいよ来週オープンする日航ホテル大阪店の準備に出かけていました。


経費をなるべく抑えるために内装業を営む弟(妹の旦那さん)と二人で絨毯の張替えを計画していました。

でも結局はほとんど弟が頑張り、僕が到着したころにはほぼ出来上がっていました^^;

今年のラッキーカラーのラベンダー色の花柄絨毯でとてもフェミニンな店になりましたよ☆

シャンデリアもつけて、少しお人形も飾り、店らしくなってきました。

もともと田崎真珠さんが2年しか使用していない、素敵な内装、ジュエリーケース、ショーウインドーなどがあり、壁も全て木製で高級感ある作りです。

そこにアンティーク達が沢山並ぶとどうなるか・・・今から楽しみです♪

日曜日にはジュモートリステとカメオの写真の大きな電飾看板が出来上がり、それですべての工事も終わり、後は京都アンティークフェアが終わり月曜日に全てのアンティークを連れて行き1日で並べて、火曜日からオープンです☆

相変わらずあわただしい日程ですがきっと素敵にこなしていけると思います。

優秀なスタッフと素敵なお客様に囲まれているまねきねこですので☆


今日も京都アンティークフェアには沢山のお客さんが来られて大賑わいでした☆

明日、明後日も沢山の人で賑わう楽しいアンティークフェアになると思います♪


時間がありましたら是非お越しください♪

京都にお越しになれない方は是非、日航ホテル大阪店のフェアに来てください♪

僕は21日から27日までの間はずっといます☆

25日だけは北野天満宮に出店のため留守にしますけど^^;

ハガキが無い方もホームページを見てきました、と言っていただければアンパンマンガシャポン大会にも参加できますのでご遠慮なく言ってください。


僕は今でこそ神戸にいますが、20歳までは堺市で過ごしてきた大阪人なんです。

両親が福岡、鹿児島から大阪に出てきて結婚して僕が生まれ、泉北ニュータウンで小さいころから過ごして大きくなり、西宮、神戸と西へ西へと移動しています。

ですので、どこかへ出かけるといえば難波、心斎橋でしたので、地元へ帰ってきた感じがします☆

そして自動車免許を所得したころには、幼稚園からの幼馴染の親友が神戸が大好きで、毎週のように神戸に遊びにきていました。

その当時の僕の周りの人間は神戸に憧れていました。

僕はどちらかというとそれについて行ってたので、その僕が神戸に住み、連れて行ってくれていた友達は堺に住んでいます☆

不思議なものですね(^^)

もちろん神戸に行くたびに、素敵な街の魅力にとりつかれていきましたけど☆


元地元ということで同級生などと出会えないかなぁと期待に胸を膨らませています☆


それではみなさん、京都アンティークフェア、日航ホテル大阪店グランドオープンフェアでお会いできるのを楽しみにしています♪

フェアが終わりましても毎週水曜日のお休み以外はいつでも開いていますので、お気軽に遊びに来てください。

いつでも気軽にアンティークを楽しめる親しみやすい店を目指していますので、買えないから・・などと考えることなく、アンティークが大好きな方でしたら大歓迎ですのでご遠慮なくお越しください♪

前回の時とは違い、僕も店頭に沢山行く日をつくりますし、店長店番の日、と明記する予定ですのでよろしくお願いします。

そしてホームページのお客様に朗報です☆今年の10月でアンティークまねきねこ ネットショップも5周年を迎えます。

最初は数人からスタートして、今では1日平均300人以上のアクセスがあります。

ほんとに始めた時には想像もつかない数字です。

買い付け後には最高で1150人と言う桁違いの人に見ていただいた日もありました。

それを確認するたびに喜びが込み上げてきますし、それだけの人と毎日つながっているんだと心強く励まされています。

ほんとうにありがとうございます。


そして感謝セールなども考えていますが、まねきねこアーカイブス、ホームページ同窓会も企画しています♪


何かと言いますと、今でビスクドールで300番の数字ですがその数だけお人形が5年間でいたことになります。

その全ての子を再びこちらで再登場して同窓会を開きたいと思います。


その子達の持ち主の方も懐かしい写真をみて楽しんでいただければと思いますし、一瞬で消えていったお人形達をもう一度見たい!と思っていた方にも喜んでいただけるかなと思いました。

僕はそんなことを想像したり考えることが好きなんですね)^o^(

皆さんが喜んでいただける姿を想像するだけで嬉しくなりますし、幸せな気持ちになります♪

ですので皆さんその時を楽しみにお待ちください♪

僕自身も楽しみです☆

どうしてもうちの子は出さないで!などと言う人がいましたらご連絡ください☆

でも皆さんが楽しみにされているとおもいますので、できるだけ広い心でお願します☆


それでは皆さん、まだ梅雨は続きますが、その後には暑い夏が待っていますので体調管理はしっかりとして元気にお過ごしください。

僕も引き続き気を付けて過ごして皆さんと元気にお会いできる時を楽しみにしています♪


妄想研究科の店長でした(^^)
2011年06月07日
リフトを出てオークション会場に大きな箱と袋を持ちながら向かう。

下見会までは開いていた大きな木の扉は固く閉ざされていた。

あと20分でスタートするのに今日はかなり遅い。

でも僕が一番前なので一番後ろの席を確保できそうで嬉しい。

登録は早くに済ませ、落札ナンバーの565番の札をもう一度確認する。

これがないと落札できない。

555ならもっといいけど565も悪くない。

次から次へと人が上がってくるが扉が閉まっていてみんなびっくりしている。

時計をみるとあと10分。

何か遅くなりそうな予感がする。

それでなくてもさっきからずっとドキドキしているのにこれ以上長引くと心臓が持たない・・・

すると女性スタッフが外からきてセキュリティー番号を入力して大きな扉を開けてくれた。

中は下見会とは模様替えがされていて、梱包しやすいように整理されている。

左の一番後ろの席を確保して椅子の下に、ブリュの入った箱を下に潜り込ませる。

席の左側には大きくて簡単には移動できないドールハウスが5点並んでいる。

いつもカタログを見ては、欲しいなぁと思うけど、実物を見ると大きすぎて諦める。

今回はその中でもシュタイフの1960年頃のディスプレイ用のとてもかわいい二階建ての家が出ていた。

二回の窓からキツネさんが花に水をやり、その水も電気仕掛けで、アクリルのような水柱が下まで伸びて綺麗にくるくると回っている。

二回の小窓には小鳥達。

下には小さいヒヨコが二羽なぜか左右に動き、そのくちばしが、子猫の顔をバシバシとこすっている。

面白いし本当に可愛い。

カタログで見たときには、これは絶対に落とす!と決意していたけど、日曜に見に来たとき、ドールハウス以上の大きさにがっかりして諦めていた。

日本なら絶対に買って帰り、店頭に飾れば看板になるし、コミカルな動きとシュタイフの可愛い動物達を見れば急いでいる人も、思わず足を止めて笑みが出ると思う。

今でもコンセントが入り、僕のすぐ横でずっと猫がバシバシと小鳥に鼻をくすぐられている。

来る人はみんなその様子を見て、思わず笑みがこぼれている。

ここが日本なら・・・

1時のスタートまであと3分もないけど、前のハンマー打ちの所には女性しかいない。

前回のとても速い男性もいない。

スタートはほんとに遅れそうだ・・・・

前の椅子に書記係の女性と話をしている見たことのない女性は何の担当なんだろう。

右側にはニコラスケイジ似の担当者と、後は3人並んで電話での落札者と電話をしている。

役者は揃っているので後は振り台のメインの人だけだ。

ちょうど1時になると書記係と話していた若い女性が壇上に上がり、レディース&ジェントルマン・・・と挨拶を始めた・・・

あの若い女性がハンマーを打つんだ・・

眼鏡をかけていて、年齢は30代半ばぐらいで、イギリス人らしい顔の美人だ。

話し方はおっとりとしているので、前回の超スピーディーな展開にはならない気がする。

そんなことを考えていたら、挨拶の途中だと思っていたのにいつのまにか1番がスタートしていた。

シュタイフのベアだ。

さぁ、オークションの始まりだ!

初めての女性が指揮するオークション。

これからどんなドラマが生まれるかドキドキしながら心の中で誓う。

目標30体!


続く


続きは次回にお送りします。


みなさんお元気ですか?

僕は27日に帰国してから長い間時差ボケに苦しんでいました^^;

最近は4日などの短い日程が多くて時差ボケになる前に帰国していましたが、今回は8日間ということで、やはり向こうの時間に体が慣れてしまいました。

でもようやくここ最近はましにまってきましたけど今朝も3時に目が覚めてごそごそと仕事をしてそのあとに日記を更新しています。

今回の買い付けも素敵な出会いが沢山あり完全燃焼のヨーロッパでした。

帰国後の洋館フェアーも沢山のお客様が来て下さり、初日と2日目は特に凄く、一言もお話が出来ずに帰られたお客さんもおられて申し訳ありませんでした。

ですのであっという間の5日間でした。

本当に沢山の人が山の上の洋館まで来ていただき感謝の毎日でした。

ありがとうございました。

ホームページのお客様も沢山のお問い合わせなどをいただき、メールが届くたびに嬉しく過ごしていました。

いつもご覧いただきありがとうございます。


そして帰国後の初めての店外イベントは明日から、西宮のギャラリー小さい芽で始まります。

去年の秋に初出店をして以来2回目のイベントです。

世界的な建築家、安藤忠雄さんの建築物で小さい芽という名前も安藤さんが命名したという素晴らしいギャラリー、小さい芽。

現代アートである建物と100年以上前のアンティーク達との調和も素敵ですよ♪

まだホームページには出ていないお人形やジュエリーも揃いますので、お時間がありましたら是非お越しください♪

今日は前日ですが、沢山のお人形、ジュエリー、家具などを搬入に行ってきます。

皆さんが喜んでいただき、楽しんでいただけるように陳列してきます☆

土日にはピアノ演奏会もあり、古き佳き時代の音楽とアンティークを楽しめますよ♪


その後は京都アンティークフェア、21日には日航ホテル大阪店のグランドオープンと、また忙しくなりますが、皆さんとお会いできるのを楽しみにしながら準備を頑張ります♪


それでは皆さん、梅雨はまだ続きますが意外と冷えますので風邪をひかないように気を付けてくださいね。


僕も皆さんと元気にお会いできるように身体を鍛えながら気を付けます。


それではまた。


土曜日の野球の試合で2連勝して上機嫌の店長でした♪

去年から21連勝と負けない、アンティークまねきねこキャッツです☆

10代20代のメンバーが増えてきて監督に専念しつつありながらも、何とか打率3割をキープしてスタメン復帰をもくろむ店長でした)^o^(
2011年05月26日
本日2011年 5月25日の物語…

今日はいよいよドールオークション。

他には全く予定を入れずに1件のオークションだけの贅沢な日程。

普通なら朝は蚤の市、その後アンティークマーケットやフェアなどを経てオークションに行く事が多いけど、今回はすでに1週間近く滞在してて、行ける所は全て行けた。

日曜日に下見は済ませてあるけど、当日にある下見会に参加する為にホテルを9時半に出た。
今朝はイングリッシュブレックファストを頼み、ベーコン、エッグ、ソーセージ、豆、トースト、コーヒーを食べて気合を入れた。

さすがに量が多くてコーンフレークは注文しなかった。

全て食べ放題なので本当に素敵なホテルだ。

日曜日に下見会に行ってからはずっとドキドキしたままだけど、当日になると緊張感がまたアップしてくる。

タクシーに乗り込み、会場へ向かう道中も何度もカタログと自家作成のファイルに目を通す。

会場に到着すると、受付の女性が元気ですかー?と優しく声をかけてくれた。

前回の天使に助けられた、天国と地獄をみた出来事でオークション中に僕の存在が知れ渡ったみたいなので、少し恥ずかしげにファインサンキューと返事をする。

現金を受け取ってもらえず、泣きそうになりながら騒いで、そこに天使が現れて無事にお人形を日本に連れて帰る事が出来た思い出は、買い付けの歴史上でも3本の指に入る波乱万丈な出来事だった。

ファーストフロアに上がると、朝早いのに沢山の人で賑わっていた。

オークションのドール担当者で一番古株のボス的存在の男性がすでに電話での入札者と打ち合わせをしていた。

低くて特徴のある声なのですぐにわかる。

ニコラスゲイジに似ていて、女性のコレクターや業者さんにとても人気がある。

そして日曜にチェックしていた人形を確認するが、日曜日も1時間もかけて調べていたので変わり様はない。

むしろ再確認をしたかっただけなのかも。

時計をみると10時過ぎなので少し早いがお昼を軽く取りに外に出た。

この時期のロンドンはとても天気が良く、今回は全く雨にもあわなかった。

今日のラッキーフードは魚料理か…

近くのデパートに入りインフォメーションで聞くと寿司バーがあると教えてくれた。

カウンターだけの狭い店だけど、デパ地下の食料品のような場所であまり落ち着かない感じだけど、逆に緊張がほぐれるかなと思う。

メニューをみると、単品のにぎりは1点4ポンドとかなり高い。

600円なんてお腹いっぱい食べればどれだけかかるか…

ジックリメニューを見るとシェフのお任せ寿司盛り合わせ25ポンドとあった。

それを頼むと、8点ほどのにぎりが出てきた。

時間も早くてそんなにお腹も空いてないのでちょうど良いし、何せ今日のラッキーフードだ。
きっとオークションも大成功間違いない、と言い聞かせる。

全て平らげてお金を払い、デザートとコーヒーを飲める店を探す。

奥の方に綺麗なドーナツが沢山飾られている店を見つけた。

日本でも人気のクリスピードーナツだ。

ピンクの美味しそうなドーナツとコーヒーを注文して食べたら、中から甘いココナッツミルクが出てきた。

これは美味しい!人気があるのがわかる。

美味しい物を食べて気分良く再び会場に戻る。

そしてリフトを待っていたら、ドアが開くとシーズーが先に出てきた。

リンダのシーズーだ!

そしてお母さんのリンダは茫然とした表情をしながら、グラウンドフロア?と独り言を言って、僕に気が付いていない。

シーズーはそこが1階で僕にも気が付いているのに、リンダはまだ分かっていない。

ハロー、と声をかけると、オーサカイ!ベリーナイス、ブリュジュンショーユー!と興奮して地下に行こう、と誘われた。

茫然として朦朧していたようなのに、すぐにスイッチが入るんだ…

僕の方があっけにとられながら地下へ降りて行く。

今回は日本にもメールをくれていたけど、会う約束はしていなかったし、想定外の出会いだ。
誰を見せてくれるの?と聞くと、ベリーベリービューティフル、ブリュ!と興奮気味に話す

本当は違うコレクターに見せようと思っていたけど、急用で来れなくなったので、どうしようかと考えていたら、あなたが目の前にいたのよ…

大きい袋から取り出すとなんと、昔の綺麗な箱に入っている。

中からは前回のブリュブックに僕の所から掲載された子にそっくりだった…

双子のようだ…

サイズも確か同じだったような…

こんな事があるのか…

眺めていると、リンダが気に入った?と聞くので、もちろん!と答えたけど、明日帰国するしオークションは現金はダメなので今は現金がそんなにないので、どうしようか?と話すと、いつでもいいから連れて行きなさい、と言ってくれた。

僕が普段良く使う言葉を逆に言われている。

顔を見るとほんとにかわいいし綺麗だし文句のつけようがない。

それもこれからオークションで30体の目標を立てているのに、その前にこのブリュジュン。

でもこれも出会いだし、本当に破産しそうな勢いだけど、これもご縁だと言い聞かせて、ではご遠慮なく連れて帰らせて頂きます、と言うとサンキューと言ってシーズーに水をあげようとオークションの椅子の下からお水の入った容器を取り出した。

自分の家のようにしている。日本では考えられない大胆な行動だ。

時計を見るとあと15分でオークションが始まる。

リンダのお陰でドキドキはなくなり冷静に参加出来そうだ。

シーユーレイターと言って会場のある二階に戻る。

今日はとても素敵な日になりそうな気がする。

シーズーにも後でーと手を降りエレベーターに乗り込む。

続く。

続きはまた帰国後にお送りします。

皆さんお元気ですか?

僕は順調に買い付けも終わりに近づき明日の夕方には飛行機に乗り、金曜の夜に神戸に戻ります。
土曜日からは洋館フェアがありますので、あとは無事に帰るだけです。


皆さんがきっと喜んでもらえる出会いがありましたので楽しみにお待ち下さいね。

ではそろそろ梱包を頑張らないといけないので今日はこれぐらいで失礼します。

初体験のロンドンからの店長日記はどうでしたでしょうか?

また感想など聞かせて下さいね♫


それでは帰国後に皆さんとお会いできる事を楽しみにしています♫

そしてネットでのお客様にもなるべく早くホームページに掲載できるようにスタッフにも頑張ってもらいますねp(^_^)q


それではまた日本で☆
2011年05月24日
皆さんお元気ですか?
僕は携帯が使えなくなり不便ですが、それ以外は素敵な出会いも沢山あり、とても元気に過ごしています。
早速お送りした写真も観ていただけたでしょうか?
iPhoneが使えず、今回は写真が送れないなぁと思っていましたけど、今回からホテルでWiFiが無料で使える事になり、iPadからお送り出来ました☆
リージェントストリートのとてもビックなAppleStoreに昨日ようやく行けて、アダプタとデジカメを入手して可能になりました♫
便利な世の中ですねp(^_^)q

写真の通り18体もの可愛い子達と出会えましたけど、これからあるオークションでは30体の子を目標にリストにいれてあります☆

いまでもホテルの部屋を僕よりもお人形が占領しているのにこれ以上だとどうなるか未知の領域ですf^_^;)

最低でも12体は手に入れたいと思っていますので皆さんも応援お願いします☆

勝負事と同じで、相手があることなのでどうなるかはわかりませんけど、精一杯頑張りますね♫

昨日あたりからドキドキしていますけど、今からピカデリーサーカス近くのアンティークフェアに出掛けて来ます♫

そしてドールだけでは無く、ジュエリーもとても素敵な出会いがありました☆

またロンドンからの日記も時間がありましたらお送りしますね☆

それでは行って来まーす♫
2011年05月12日
僕が27歳の頃の話しの続き・・・

ガーネットのブローチを着けたまま、女性が男性店主と話しをしているのをジッと眺めていたら、男性が僕に気が付き、先に行ってあげなさい、みたいなゼスチャーをして、女性が戻って来てくれた。

ブローチの話しではなく別件の相談だったのだ。

アイムソーリーと言いながら、どうしますか?と聞いて来たので、その価格ならもちろん頂きたいです、と言うとあっさりとサンキュー、と言って家具の引き出しから古いケースを取り出して入れてくれた。

オリジナルボックスですよ、と言って手渡してくれた。

お金を渡して、ホッとしながらサンキューと言って店を離れようとして、忘れ物に気がついた。

レシートをもらわないと外に出られなくなる。

レシートプリーズと言うと、ソーリーと言ってすぐに書いてくれた。

危ない危ない・・それでなくても警備員に不審者だと思われているのに、レシート無しでブローチを持っていたら即連行されそうだ・・

それにしても素晴らしい出会いが出来た。

色んな意味で疲れたし小腹が空いてきたので、ベンチを探していたら、噴水の横にアイアンの素敵なベンチがあった。

すぐに陣取り、バナナを頬張る。

そして袋から取り出し、オーストリアのブローチを眺める。

本当に素晴らしい物だ。

これだけでも充分な出会いだけど、ブリュに似たミニアチュールも気になってきた。

バナナでも足りなくてクロワッサンを出してまた食べ出したら、斜め前のガーデン用品の店の人がニコニコしながら見ていた。

少し恥ずかしいけど気にしないで食べながらブローチを眺める。

手に入れたアンティークをその後に見直すのは僕にとって至福の時間だ。

それも美味しいものを食べながらなので、更に嬉しい。

食べ終わると真っ先にミニアチュール専門店に戻る。

何度見ても500点程のコレクションは壮観だ。

そしてブリュに似たアーサー王子の絵画を探すが何故か見当たらない・・・

奥に座って本を読んでいる店主に声をかけて尋ねた。

この辺りにあった少女の細密画のブローチは何処かに移動しました?

あぁ、さっき売れたよ。

ほんの30分ぐらい前なのに・・・しまった・・・

やはり出会った時に決めないとこんなことになる・・・

サンキューと言って店を離れるが、逃した魚は大きいと言うように、ますますアーサー王子の顔が頭から離れない。

でも僕には縁がなかったんだ・・仕方ない。

ひと回りしながら納得して他を見て回る。

他の店はとても手が出ない高いプライスだし、ビーナスの彫刻、ブロンズ像、大理石の置物など大物が多い。

見応えは充分にあったので満足して会場を後にする。

そして出口の警備員に手荷物チェックをしてもらう。

ブローチを見せてレシートをジャーンと言う感じで見せる。

警備員は時間をかけてチェックして、おやつが減っているのも確認する。

ニヤリとしながら、預かり票を、と言われたので預けていた荷物の伝票を渡し、カムデンロックの戦利品を受け取る。

警備員は僕を見直してくれて、シーユーと言ってくれた。

シーユーと言って外に出ると、またアーサー王子の顔が頭に浮かんだ。

またあれ以上の素敵なミニアチュールを見つけてみせる。

心に誓い、初めてのオリンピアは幕を閉じた・・・


続く。


続きはまたこちらで紹介します。


皆さんお元気ですか?

僕は風邪もひかず元気にしていますよ。

連続イベントも無事に終わり、連休をはさんで、昨日から西宮阪急のイベントで頑張っています。

そしてヨーロッパへの買い付けもいよいよ来週になりました。

ホテルへの予約の確認もしましたら、ロイヤルウエディングの影響で満室だとのことでした。
バッキンガム宮殿には歩いて30分と徒歩圏内と言うこともあり、旅行者が多いらしいです。

僕は前もって頼んでありましたので安心していまけど今回は確認しておかないとと思い電話しました。

そしてロンドンのコレクターから前回の日記で書いたように素晴らしい人形との出会いの朗報をお知らせしましたけど、また昨日、今度はウェブを扱えるコレクターから写真がメールで届きました。

僕もビックリするような可愛いブリュ、トリステ、EJ、ポートレートなどの写真が沢山届きました。

本当に破産しそうな勢いの出会いです。

それだけのコレクションは足を運んでもなかなか出会えないものですので、日本にいながら、仲良くなったイギリス人の友人が、ヨーロッパ中のネットワークを使い、僕のために探してくれています。

もちろん友人自体もまだコレクションを求めているので、全てを譲ってくれるわけではありませんが、本当に人と人との繋がりがなければ出会えないものなんです。

ましてロンドンではドールショップそのものが路面店は全て無くなりました。

オークションも減り、普通に買いにロンドンに来ても見つけられません。

なので本当に僕は出会いに恵まれています。

皆さんの為にも全て連れて帰ってこられるように頑張って来ますね。

そして話しは変わりますが、去年日航ホテル大阪店を6月にオープンして順調ながら、契約の問題で3ヶ月で終了しました。

そしてホテル側からはまねきねこの印象が良く、それからも半年間ずっとラブコールがありました。

そして今回、前回と同じ場所では無く、田崎真珠さんが使用していた場所で独立店舗で、それは素晴らしい内装と、ジュエリーケース、ドールショーウインドがあり、それをまねきねこさんに使って頂きたいとの話しで、考えていましたけど、このご時世でお声をかけていただけるのもありがたいですし、前回とはまた違う条件ですので、引き受けさせていただきました。

予定では6月21日にオープン予定ですので、またお知らせしますが、皆さんに喜んで頂ける楽しいオープンフェアをしますので楽しみにしていてくださいね。

ホームページでもお知らせします。

そしてそれに伴い、神戸店は金曜、土曜日の営業を始めていましたけど、日航は毎週水曜日の定休日以外は毎日営業になりますので、また元の通りにフェア時のみの営業に戻ります。

明日、明後日の営業が金曜、土曜日の最後のオープンになりますので、皆さん是非お越し下さい。

洋館店でのイベントも、帰国翌日の28日から開催しますし、僕自身もワクワクするイベントが沢山ありますので皆さんもお楽しみに♫

それでは西宮阪急は来週火曜日までありますし、翌日の18日は名古屋大須観音骨董市とまだまだイベントは続きはますので、皆さんと元気にお会いできるのを楽しみにしています♫

今度の土曜日は野球の試合があり、西宮阪急には早くて15時ぐらいの来店になりますのでよろしくお願いします。

それではまた☆


今年も4連勝と好調なアンティークまねきねこキャッツを率いる店長でした☆

明日は朝から若いメンバーと練習なので、張り切りすぎないように気を付けます(^∇^)
2011年04月28日
僕が27歳の頃の話しの続き・・・

カムデンロックの洞窟を制覇したらもうお昼前になったので、お兄さんに聞いたホッドドックを買いに走る。

少し離れているし、物凄い人出になってきたので20分はかかった。

ピンクやブルーのヘアスタイルをしたパンクファッションのロンドンっ子達がお目当てのビンテージ古着や雑貨などを懸命に探しているので、かなりぶつかるけど、ほとんどの子は、ソーリィと言葉をくれる。イカツイけど優しい・・・

目当てのホッドドックは10人ぐらい並んでいる。

可愛い黄色のワーゲンバスがお店になっていて、店員さんもとてもおっとりした感じの2人組。

僕の番が回ってきて、注文するとその場でソーセージを焼き出した。

時間はかかるけどこれは美味しいはずだ。

オニオンはいる?

と聞かれたのでプリーズ、と頼むとパンの間にこぼれ落ちそうなほどオニオンを詰めてくれた。

そしてこんがりと焼きあがったソーセージを挟むと、そこにケチャップとマスタード、マヨネーズがあるからお好みでどうぞ、と言われ自分で好きなだけつけて出来上がり。

3ポンドを払い、待ち切れずに頬張るとマスタードをつけ過ぎたのかとても辛くて涙が出てきた。

端だけつけ過ぎていたみたいで、辛さが収まりもう一度食べるととてもジューシーで美味しい。

これからはこれを毎回食べようと心に決めて、カムデンロックを後にする。

昼を過ぎると人が多過ぎて身動き出来なくなるし、昨日アンティークジュエリーのディーラーに、高級アンティークイベント、オリンピアの招待状を頂いた。

本当は入るのに8千円もいるし、出店業者の出店料はワンブース50万円もすると言う噂だ。

僕には縁のない世界だし、とても買えそうにないので、今までもお誘いをお断りしていた。

仲が良いフランス人で、ロンドンで店をしているエリザに、買わなくてもいいから見るだけでも今後の勉強になるし、貴方の格が上がりますよと言われ、それなら時間があれば行ってみます、とチケットを貰った。

そのまま地下鉄を乗り継ぎ、オリンピア会場へ向かう。

1週間のイベントで何日か経っているけど、日曜日なので駅自体が混んでいる。

地上に出ると大きな白い建物がそびえ立っていた。

入り口を探さないと、と見渡したらみんな同じ方向に向かうのでついて行く。

入り口に着くと、物々しい警備が目に入る。

警備員が手荷物を厳重にチェックしていて、中の物を全て確認している。

こんなに厳しいなら一度ホテルに荷物を置いてくれば良かった・・・

カムデンロックの洞窟で見つけた古着やアクセサリー、ぬいぐるみがそのままカバンに入っている。

おまけにいつものおやつも・・・

僕の番がきて警備員がカバンの中を見せてもらいます、とカバンから荷物を取り出す。

古着、アクセサリーなどを見て、売りに来たのか?と聞かれたので、違います、と言うと不審者扱いされ、これはとりあえず預かっておきます、と取り上げられた。

そしてその奥からはミカン、バナナ、水、チョコレート、コーラーが出て来て、警備員が笑った。

キャンプにでも来たのかい?と完全に舐められてしまった。

周りをみれば、セレブリティな人たちばかりで、シルクハットをかぶった人もいる。

服装もスーツではないし、大きいカバンの中からは色んな物が出てくるし。

だから来たくなかったんだ・・

エリザを恨むと、警備員がチケットはあるのか?と言ってきたのでエリザの店のハンコを押してある券を渡すと、かなりしつこくチェックされて、その大きなカバンも防犯上良くないので預かります、と取り上げられてしまった・・・

かなり広い会場なので、小腹が空くだろうと思い、食べ物と飲み物だけは持っていっても良いですかと頼むと、中にはラウンジもあるし、持ち込み禁止ではないが、こんな物を持ちこむ人はほとんどないよ、と言われた。

禁止でないなら良いでしょ!とムキになり何とか入れてもらった。

そして入ろうとすると、何か品物を買ったら領収書を必ずもらうように、と釘をさされた。

それがないと、盗んだとみなされるらしい・・・

非常に厳しいセキュリティだ。

気を取り直して、こうなったら全て見て回り、エリザの言う勉強になるのかをとことん試してやろう、と完全に開き直る。

本会場に入ると、野球場のように広い空間に、天井はガラス張りでとても明るい。

二階建てに陳列されていて。所々に噴水や、巨大な観葉植物などがあり、地上の楽園のようだ。

その中に高級品のアンティークが綺麗に陳列されている。

右から入るとアールヌーボー専門店があった。

プリカジュールなどの七宝ジュエリーや、昆虫のデザインのブローチなど凄い物ばかりがある。

一つ、イカのようなデザインで、イカの身体がバロックパールで出来ていて、足が金、目がルビーととても珍しいブローチが目に入った。

価格を聞くと、15000ポンド・・300万円だ・・

手持ちも全部あわせて100万円も無い・・

サンキューと言いそこを離れる。

これは勉強どころかここに来ては行けなかったのではと、弱気になる。

そのまま奥へ進むと、絵画が沢山並んでいるブースになっていた。

それも僕より大きな絵で、大屋敷の天井の高い家にしか飾れない肖像画の専門店だ。

絵は冷やかして見ていても何にも言われないので気が楽になる。

店主はお客さんとシャンパンを飲みながら談笑しているか、豪華なソファに座り本を読んでいる。

中央ぐらいの場所にはミニアチュール専門店があり、壁一面に、象牙に描かれたミニチュア絵画が500点以上は掛けられている。

こんな数は見たことがない・・・

圧倒されながらも、好きなのでジックリと見て行く。

価格は意外と高くない。

その中にアーサー王子のような幼くて可愛い顔をしたブローチがあった。

顔立ちは人形で言うとブリュ・ジュンのようなキリッとした表情をしている。

価格は600ポンド。

12万円か・・見たこともない素敵な物だけど、即決はよそう。

まだ20%も見ていないし。

みせのおじさんはやはり本を読んでいるので、また後でねーと心の中で挨拶をして離れる。

その先にはキンキラキンの家具達が並んでいる。

本物のロココ調家具だ!ルイ16世などと書かれた説明がついていて、太陽があたり輝いている。

ベルサイユ宮殿で見たような家具達だ。こんなのが販売されているとは・・

価格は凄いだろうな、と横目で眺めながら通ろうとすると、コレクションテーブルの中に赤く光る物が見えた。

近づいてみると、直径15センチはあると思われるブローチで、全てザクロのようなカボションガーネットが沢山ついていて、そのフレームには綺麗な七宝、所々に真珠が入っている。

多分僕が好きな、ルネッサンス様式のオーストリアの物だろう。

これだけの大きな物は見たこともないし、真ん中のガーネットは僕の親指の爪ぐらいはありとても綺麗。

高いんだろうな・・でも値段を聞くのはタダだし勇気を出して聞いてみる。

ロココ調のソファに夫婦で座っていた店主らしき人に声をかけると、笑顔で女性が来てくれた。

そしてケースの中を指差し、ハウマッチ?と聞くと、これは私がコレクションしていたブローチなのよ、と嬉しそうに取り出す。

そしてウラを見せてくれて、裏の細工がとても素敵なのよ、と説明してくれた。

感動するぐらいの細工がされている。

これは手が出ないだろうなとあきらめモードに入る。

女性は、貴方が気に入ったのなら850ポンドでお譲りします、と品の良い話し方で言ってくれた。

小さいオーストリアンハンガリアンでも500ポンドはするので、850はあり得ない。

聞き間違えたのかもしれないと、もう一度エイトフィフティ?と確認すると、エイトハンドレットフィフティと言い、間違いない。

17万円なので本当に安い。
ロンドンのアンティークマーケットでもそんな価格でここまで凄いのは見たことがない。

きっと昔買った価格なのかな?などと想像したりしていると、女性が自分で着けて鏡を見ていた。

本当に素晴らしい。

女性はやっぱりこのブローチは素晴らしい物だわ、と関心しながらロココ調の鏡で眺めている。

気が変わり、やはり売るのをやめようと言い出しかねない雰囲気になっている。

これはいけない。

気が変わらないうちに頂こう、と声をかけようとしたら、奥の旦那さんかどうかはわからない男性にこっちへきてと声を掛けられ、ブローチを着けたままソーリィと席を外す。

本当にやばくなって来た。

緊張しながら行き先を見届ける。

何とか分けてもらわないとあんな凄い物とは二度と巡り合わない。

さすがはオリンピアだ。

それもあの価格でなんて信じられない・・

さっきまではエリザを恨んでいたのにさすがなんて言っている自分におかしくなる。

奥で何か話しをしている姿を、祈りながらジッと見守る。


つづく。


続きは次回にお送りします。



皆さんお元気でしょうか?

僕は今は芦屋大丸でイベントをしていますが元気で頑張っていますよ。

梅田阪急、芦屋大丸、西宮阪急と3週連続続いたデパートも1週間の空きを経て、北野天満宮を挟み、また芦屋大丸に戻って来ました。

3週連続デパートも天満宮も沢山のお客さんに来て頂き、ほんとうにありがとうございました。

これもデパートでのイベントの場を設けていただいている百貨店の関係者、天満宮の主催者の皆様のお陰でお客様とのご縁を繋いで頂いているのだと、心から感謝しています。

このご時世に方々からお声がけをしていただけることは、本当に嬉しい事ですし、その期待にも応えられるように、感謝をしながら毎日を過ごしています。

今はロイヤルウエディングを観ながらこの日記を書いていますが、先日ロンドンからメールや電話があり、ロンドン中に国旗が掲げられ、街はお祝いムードが高まっていますよと聞きました。

テレビを観ると、いつもタクシーで通る道を王子を乗せた馬車が沢山の観衆に囲まれて通る姿をみると不思議な感じがします。

ウイリアム王子は、ダイアナ妃の意志を継いだ、素晴らしいボランティア精神を持つ方ですので、今後のイギリスの希望の星ですね☆

そしてその話だけではなく、お人形好きの方に朗報が入りました♫

イギリス人のコレクターである友人が、それはそれは素晴らしくビューティーな13号のトリステが手に入ったと連絡がありました♫

そしてブリュ・ジュンの1号、2号・・・

手に入りにくいコレクターアイテムのお人形が一度にそれだけ集まるとは・・・

かなり興奮していましたので、手に入れたばかりですか?と聞いたら、夕べよ!と声が上ずっていましたp(^_^)q

もちろん、僕が来月に渡英するまで確保してくれるとのことですので、皆さん楽しみにお待ちください♫

また前回の様に買いつけた時点で写真をご覧いただける様に頑張ってみます☆

今回はオークション、ドールショーと予定が多くて久しぶりに8日間の買い付けになります。

最近は1日だけとか長くても5日などでしたので、少し余裕は出ますが、帰国後の時差ぼけはその分長くなりますf^_^;)

帰国後の翌日から、年に3度の洋館フェアが開催されますので、時差ぼけに負けずに頑張ります☆

芦屋大丸は月曜日まで開催されますし、10日から17日までは西宮阪急でフランスフェアが開催されますので、皆さん是非お越しくださいね♫

そして金曜、土曜日にリニューアルオープンを始めました神戸店も優秀なスタッフが営業してくれていますので、皆さん是非お越しください♫

前々回の店長日記に書いていました、震災のチャリティーフェアを継続して開催していますので、全品半額セールでお待ちしています。

デパートでもこのサイトをご覧の皆様には同じ様に対応させていただきますので、ご来店の際はご遠慮なくお声がけして下さい。

売り上げの一部は、毎日生田神社の震災募金箱とユニセフ、あしなが育英会にお届けしています。

皆様のお陰で出来ていますので、これからも皆様に喜んでいただける様な素敵な出会いを演出していき、皆様と共に感動を共有しながら頑張っていきたいと思います。


そして、まだまだ冷える日が続きますので、風邪などひかれないように気を付けてお過ごし下さい。

それではまたー。


エリザベス女王様の黄色の洋服と、チャールズ皇太子の豪華絢爛な馬車にびっくりした店長でした(^_^)

その日のラッキーカラーは黄色で、僕も黄色のジャケットを着ていました。
女王陛下も風水をしているのかな・・・
2011年04月09日
僕が27歳の頃の話・・・


今日のロンドンは朝から雨。

日曜日なので、古着を探しにカムデンロックへと向かって地下鉄で出かける。

ロンドン中の若者が集まっているんじゃないかと思うほど沢山の若者で賑わう、ロンドン最大の蚤の市。

朝8時なのでまだ人は少ない。

駅を出ると1本道で市へとつながっている。

途中でタコヤキとカタカナで書かれた看板を出して、タコヤキを売っているイギリス人がいるが見かけはどうみてもマフィンにソースをかけているみたい。

橋を渡ると道路沿いに沢山の店が出ている。

ジュエリーやバッグなどの露店がせっせと準備をしている。

橋を渡り左側の方に入っていくと、迷路のように広い敷地の中に店がいりくんでいる。

3000店舗はあると地球のあるきかたにも書いてあったけどほんとうに数えきれないぐらい。


その中でも左奥の洞窟のようになったブースが僕は大好きだ。

洞窟が8か所ぐらいあり、その中に30店舗ぐらいずつの店が暗闇の中で古着、アクセサリー、ぬいぐるみ、雑貨などを出している。

昔のアニメで、はじめにんげんギャートルズというのがあり、原始生活の話に出てくる洞窟の家みたいで入るだけでも楽しくなる。


一番最初の洞窟に着くと、準備をしているおじいさんが古そうなトランクの中から荷物を出そうとして、トランクの持ち手がちぎれてひっくり返し、銀のナイフ、スプーンなどがこぼれ落ちた。

オーマイガッ!と言いながら、ひらうのかなと思ったらそのままにして、5ポンドという札をその上に置いた・・・

なんて大胆な陳列・・

あまりに面白いのでそのスプーン達を見てみるとほとんどがビクトリア時代の古い刻印などが入った素敵なものばかり。

1本千円で安いので気に入った柄を8本見つけて、おじいさんに手渡すと、40ポンドだけどあと2本おまけしてあげるよ、と言ってくれた。

均一価格の場合は安いのであまり値引きなどはないことが多いのにまけてくれたのは、トランクをひっくり返したにもかかわらず、その陳列を受け入れた僕へのサービスなんだろう。

お金を払い新聞紙に無造作にくるんだスプーンを受け取ると茶目っ気たっぷりにウインクをしてくれた。

日本ではおじいさんにウインクをされたことなどないのでびっくりした。

やはりこの洞窟は面白い。

奥の方に進むとレースなどを飾っている女性がいた。

生成りの色の素敵なショールが目に入る。

いくらですか?と聞くと100ポンドと言われた。

2万円は高い。

蚤の市だからと言って全てが安いわけではない。

2万円なら高級アンティーク街などでも買える価格なので、サンキューと言って更に奥へと進む。

一番奥になると外のあかりがほとんど届かないのでかなり暗い。

小さな電灯だけで見えにくいが、1920年から60年頃のワンピースが沢山並んでいる。

一番手前のアールデコ様式の茶色のドレスがとても素敵なので価格を聞くと、私はここの人ではありません、と椅子に座っていた女性に言われた。

すると表からホットドッグを抱えたお兄さんが戻って来た。

ソーリーと言いながらそのホットドッグを女性に渡そうとすると、ノーサンキュー!とかなり怒った口調で断っていた。

そして、これでごまかそうとしてもダメよ!と言い放ち受け取らずに椅子に座っている。

お兄さんに価格を聞くと、妻の物なので・・と座っている女性を見る。

なんだ私の店なんだ・・

ご機嫌斜めで知らないと言ったのか・・

仕方ない次の洞窟に行こう、と出ようとすると女性がいつのまにかホットドッグを食べながら、30ポンドでいいわよ、とにっこり笑って言う。

6千円なら安いのでいただきますと言うと何事もなかったかのように綺麗にたたんで袋に入れてくれた。

いつも喧嘩をしてはホットドッグで仲直りをしているんだろう。

面白い洞窟の店。

それにしてもあのホットドッグは美味しそうだった。

お兄さんにどこで売っているのかを聞くと、歩いて15分はかかる屋台で売っているよと教えてくれた。

なにせカムデンロックは広い。


洞窟を制覇したら買いに行こう。


あれだけ怒っていても一口食べると機嫌が直るホットドッグなんだから、美味しいに違いない・・・

お腹がキューッと鳴りながら次の洞窟へと向かう。



続く・・・



続きは次回にお送りします。



みなさんお元気でしょうか?


僕は梅田阪急が終わり今は芦屋大丸の中盤を終え、3週間連続デパート催事の中間ですが、とても元気に頑張っていますよ♪

おとといは朝に野球の練習を20代の若者としてから仕事に向かいました。

まだまだ若い!と張り切っていたら今、筋肉痛に襲われています^^


若くないですね・・


梅田阪急フランスフェアでは、去年のフェアでも物凄い人出でびっくりしましたけど、今年も物凄い人出でした。

嬉しい出会いも沢山あり、充実のフェアでした。


皆さんありがとうございました。

芦屋でも毎日感謝して楽しく過ごしています。


芦屋はあと4日、その次は西宮阪急とまだまだ楽しいイベントが続きますので皆様と楽しく過ごせることを楽しみにしています♪

そして皆様のおかげで義援金も順調にお送り出来ています。

関西から元気を出して東日本へ応援していくという流れが、今は出来ている実感がしますので、素晴らしい日本を誇りに思いこれからも頑張っていきたいと思います。

今は季節の変わり目で体調を崩しやすくなりますので、皆さん気を付けてお過ごしくださいね。


僕もこのまま元気で過ごして、皆様と元気にお会いできることを楽しみにしています♪


それでは風邪などひかないように気をつけてくださいね。


筋肉痛で立ち上がるのがしんどい店長でした。

最近出来ていない、腹筋、背筋、腕立てをまたはじめないと、と決心しました^^


それではまた。
2011年03月29日
皆さんお元気でしょうか?

僕は元気で頑張っています。

震災の影響で大変な皆様も多いと思いますが、一刻も早く苦しみが癒えることを生田神社さんで神様にお祈りしています。

義援金も皆様のお陰で順調にお送り出来ています。

引き続き、洋館店でのお部屋の提供も募集していますのでご連絡お待ちしています。

詳しくは前回の日記をご覧下さいね。


さて、去年初開催して大好評でした、阪急うめだ本店にて開催のフランスフェアが明日、30日から4月5日まで開催されます。

パリの蚤の市のような楽しいイベントになっていますので皆さん是非ご来場下さい。

アンティークだけでなく、食品、ワイン、デザートなど阪急ならではの多彩な品揃えで楽しめますよ♫

デパートのイベントはその後、4月6日からは芦屋大丸、13日からは西宮阪急と久し振りに3週間連続催事となります。

皆様と元気にお会い出来るのを楽しみにしています♫

そしてもう一つお知らせがあります。

洋館店の坂の下にあります、神戸店は今まで、フェア時か不定休、予約制となっていましたけど、4月からは毎週、金曜、土曜日の週二回の営業となりました♫

今までいつ行っても閉まっている、電話して行くのがおっくうだ、という声が多くありましたので、これからはご遠慮なく金曜、土曜日にご来店下さい。

何かがあり、お休みする場合は必ずホームページにて告知しますので、お気軽に神戸店にアンティークを楽しみに来て下さい。

4月1日がリニューアルオープン日という事になりますので、どうぞよろしくお願いします。

前回の日記にも書きましたけど、神戸店でもアンティークジュエリーを全品半額とさせて頂きますので、皆様のご来店を心よりお待ちしています。

神戸店におきましてはお人形も半額とさせて頂きます。

但しデパートなどのイベントがある場合はお人形が少なくなる時もありますのでご注意下さい。

明日からのフランスフェアではフランス人形が出品されていますので神戸店にはフランス人形以外の子達が沢山並んでいます。

芦屋大丸、西宮阪急にはほとんどのお人形が出品されますので神戸店はジュエリーが中心となります。


そしてホームページをご覧の皆様にはデパートにおいても、ジュエリーに関しては全て半額でさせて頂きます。

期限は復興が終了されるまでとさせて頂きます。

3パーセントの義援金も継続させて頂きますので、皆様と一つになり、素晴らしい日本になりますように頑張って行きたいと思います。

僕が出来る事は小さいですが、復興への出来る限りの支援とアンティークが好きな皆様に古き良き時代の素敵なアンティーク達を橋渡しして、夢を届ける事だと思っていますので、体調管理をしっかりとして元気を出して頑張って行きたいと思います。

まだまだ寒い日が続いていますが、皆様も風邪など引かないで暖かい春が来るのを待ちましょう。

それでは皆様と元気でお会い出来る事を楽しみにしています♫

次回は必ず買い付け物語をお届けいたしますね。


それではまた。


まだズボン下と腹巻きが離せない店長でした・

皆様も温かく過ごして下さいね☆
2011年03月15日
皆様お元気でしょうか?

東北地方大震災がおきて、大変な人もいると思いますが皆様が無事でいますことを心からお祈りしています。

僕は阪神大震災の経験があり、近所の方や知り合いの人も多数亡くなりました。

家も被害を受けて、夜が明けて明るくなり、店を見に行こうとガスの臭いがする外へ出ると沢山の建物の崩壊や救出などを経てようやく店にたどり着いた光景は今でも鮮明に覚えています。

生きている事が奇跡だったんだと思い知った自然の脅威でした。

それと同時にいつこんな事が起きてどうなるかわからないのが人生だと思い、それからは1日1日を精一杯悔いのない様に頑張り楽しんで生きて行こうと決意しました。


僕に何が出来るかを考えていましたが、寄付や義援金は少しずつ毎日していますけど、大変だったのはあたりまえに出る水が出ない事、電気やガスなどのライフラインが使えない事が困りました。

そして避難所での生活も時間が経てばプライバシーが無く、精神的に辛くなる事が多いと思います。

そこで洋館店のお部屋の提供を決めました。

8畳の洋室と4畳半の和室を2家族の被災者の方に使っていただければと思います。

お風呂と台所もありますし、1階と2階とに別れていますのでプライバシーも考慮出来ると思います。

僕もしばらくして大阪の身内の家で避難生活をおくらせて頂き大変助かりました。

自宅が全壊して、車や避難所で過ごしていて、親類など行くあてがなくて困っている方でこのサイトを見られている方はご遠慮なく連絡下さい。

大阪と神戸の様には移動手段など簡単には行かないとは思いますが、お役に立てればと思います。


そして売り上げの一部、3パーセントを義援金にあてたいと思っています。

お安くした価格で、仕入れ価格や利益からの供給にするつもりですので皆様の負担にはしませんが、皆さんと一緒に手助け出来ればと思います。

韓国のヨン様は1億近くも寄付されたと聞き、本当に優しい人なんだと思いました。

今までも何かある度に寄付をされていました。

スターの方は沢山の寄付、スポーツ選手はプレーで励ます、歌手は歌で励ます、学生はボランティア(阪神大震災のときは沢山の学生さんがボランティアに繰り出して大活躍でした)サラリーマンの方は仕事を頑張って会社の利益が上がるようにして、会社が義援金を捻出する、というふうに被害を受けていない人は日常を頑張り、出来ることを頑張り困っている人を助けることが大事だと思います。

アンティークが好きな方は、こんな時に・・・などと落ち込まずに元気を出して元気を与える事が大事だと思います。

ロンドンや、パリからもメールなどで沢山の激励や安否の確認などがありました。

返信で無事なことと、ロンドンの方も同じ様に落ち込まないで、普段通り頑張って稼ぎ、そしてその分義援金を送ってあげて下さいと返信しましたら、なるほど・・・と頑張ってくれると言ってくれました。

ですので皆さんも被害にあってない方は元気を出して、被災者の方を励ましてあげれるように頑張りましょう。

被災地域の方、被災者の方、犠牲者の方に心からお悔やみを申し上げます。

そして重ねて申しますが、この日記を読まれた方でお困りの方はご連絡お待ちしています。

今週末には京都大アンティークフェアが開催されます。

特別セールを展開して、沢山の義援金をお送り出来るように頑張りたいと思います。

お人形も特別プライスにしますし、ジュエリーも全品半額にさせて頂きます。

元気な皆様とお会い出来るのを楽しみにしています。


それではまた。


(買い付け物語は次回にお送りします)

追伸

早速、お問い合わせなどがあり嬉しく思います。

そして洋館店などのご心配を頂くメールなどもありましたので補足しておきます。

1階和室と、2階洋室は現在、倉庫のような感じになっていますので、1階のアンティークがある洋館店、2階のレストラン、ピアノの音楽室はそのまま営業を続けていけます。

それぞれセパレートになっていますので、被災者の方が滞在されても営業には差し支えありません。

御手洗いや、調理場などでお客様やシェフなどとお会いすることはあると思いますが、こんな感じですので、お気遣いなくご利用下さい。

ただ、やはり交通網が遮断されていたり、移動手段がなくてなかなか難しいみたいですね・・・

それでは追伸として、ご心配の点をご連絡させていただきました。

全ての被災者の皆様が少しでも早く日常に戻れますことを心よりお祈り申し上げます。
2011年02月06日
去年の11月の買い付けの続き…

いよいよオークション当日。

会場に12時半に到着した。

13時からスタートだが登録をしないといけないので早めに来た。

すでに20人ぐらいは1階のロビーでくつろいでいる。

受け付けで名前を言うと、僕のデータが出て来て名前などを確認すると、番号の書いたボードをくれた。

今はパソコンでオンライン管理になっているので面倒な書類などを書かなくてすぐに終わる。

番号は227。

野球の背番号は27番なので幸先が良い。

会場は二階なので早速上に上がる。

するともうすでにほとんどのメンバーが揃っていた。

けして大きくない会場に50人程がひしめき合い椅子に座っている。

いつも後ろの方に座るのに後ろは空きが無い。

前は空いているので仕方なく3列目に座る。

すると後ろの方から金髪の女性が歩いて来た。

人形屋のブレンダだ。

昨日は何故店に来なかった?

忙しくて行けなったんです。そう言うと不満そうにしながらも今度は来てね、と笑顔になった。

実際は以前のドールショーの主催者であるブレンダが、ショーを辞めてからは以前のように好きな人形と出会わなくなっていたので、最近はほとんど行かないようにしていた。

ブレンダはそのまま僕の隣に座った。

また長話しにならないか不安だ。それに何を落したのかも全てわかるし・・・

でもしかたない。ブレンダとの会話も楽しもう。せっかくのオークションなんだから。

頭を切り替えて時計を見るとあと五分。急にドキドキしてきた。

そのとき小さい犬が僕の足元にやって来た。

かなりのロングヘアのシーズーだ。

その後に飼い主のリンダもやってきた。ドールショーでは時々見かけるが業者ではなくコレクターだ。

ロンドンではこんな場所でも犬は許してくれる。それにしても落ち着きがない子で、もう会場の一番前まで行っていた。

ハンマーを打つ、ふり台の男性が壇上に上がった。

レディース&ジェントルマン・・・と挨拶が始まると全員が拍手で迎える。

いよいよオークションの始まりだ。

まずはテディベアから。

いきなりシュタイフのオールドベアから始まる。

ナンバーを読み上げ簡単な説明をしてワンハンドレッドパウンドからスタートする。

この男性は初めて見るがとても速い。

スピード感溢れる仕事ぶりでなおかつ誰1人の動きも見逃さない。素晴らしい指揮者ぶりだ。

今までで一番凄い人だと思う。

感心していると、もうあと二点でメリーソートロットの番になる。

近づいてくると緊張感で鼓動が速くなる。

絶対に負けない!

28点目の商品だが初めて手に持つ札を上げる時が来た。

まだ10分も経っていないので、本当に凄いスピードで売りさばいて行く。

ネクスト、メリーソートロット・・・と読み上げた。

50ポンドからのスタートだが、気合を入れて真っ先に手をあげた。

すると初めて男性が僕を見て指を指す。

すかさず後ろの方を指差し80ポンドに上がる。

僕も負けじと上げようとするが、今度は電話で参加している人の代わりに、オークションのスタッフが受話器を持ちながら手を上げて90ポンドに上がる。

ワンテンポ遅れて今度は僕が手を上げて100ポンドに上がった。

するとまた電話のスタッフが手を上げて対抗してきた。

僕は更に手を高く上げてアピールする。またスタッフも手を上げる・・・

電話の向こうの人との一騎打ちだ。

今日はほとんど負けても、このパンダ達だけは絶対に負けない決意で挑んだので、必死になって手を挙げ続ける。

もう300ポンドまで上がって来ていた・・

どこまで上がるのか・・と内心はヒヤヒヤしていたらピタリと止まった。

そして振り台の男性が全てを見渡し、最後に僕を見て、ハンマーをカン!と鳴らす。

そして僕の番号を見て読み上げる。

勝ったー。

安堵感と満足感、そして安心感でスーッと力が抜けて行く。

でも周りに察知されないように下をむきながらメモを取りやった!と金額を書き込む。

ポーカーフェースでこの先も頑張らないと・・・

ぬいぐるみはこれで買う物はない。

お人形まではまだ30点はある。でもこの振り台のペースならあっという間に終わるだろう。

次のターゲットはいきなりだがトリステだ。

ここのオークションはテディベア、ドールハウス、ミニチュアドール、ウッドビクトリアンドール、フレンチビスクドール、ジャーマンビスクドールという順番で進む。

サザビーズなどは安い子から始まり、段々高くなってくるシステムがほとんどだ。

なのでいきなりトリステからという、緊張の時間が続く。

昨日の白いタキシードの男性は今日はまだ見かけない。

でもとにかく競り上がることは間違いない。

例えば、13万円まで頑張っても、円高で10万円で買うことになるので、日本人の僕はここに来ているヨーロッパの人よりも3割のハンディをもらえることになる。これは強みだ!

130万円だと100万円になるので30万も得になる・・・

そう考えているうちにテディベア達が終了した。

するとベア関連を買っていた人達がいそいそと席を立ち帰って行った。

そうか・・ベア店の人達はこれから先は用無しなんだ・・

それを眺めていると、ドアの外から待っていた人達がゾロゾロと入って来た。

座るところがないから、ベアの人達が出て行くのを待っていたんだ。

流れを知り尽くした常連さんだ。

警戒心が芽生えると同時に、白いタキシードの男性も最後に入って来た。

やはり来ていた・・

今日も真っ白だ。

白に金という色合いは貴族の好む色使いというのを本で読んだことがあるけど、まさに貴族のいでたちだ。

じっと見ていたら目が合ってしまった・・

すると笑顔でパチリとウインクしてきた。どこまでも格好の良い人だ。

僕は頭を下げて笑顔を返すのがやっと・・

そして僕の前に座った。

ドールハウスが終わり、ウッドビクトリアンドールが始まる。

このあとはファッションドールが5点ほど出てベベジュモーが最初で3体目にトリステだ。

緊張で本当に手に汗を握っている。

何度も電卓を弾き、日本円でいくらまで頑張れるか計算する。

1ポンド137円。そしてオークション手数料が落札価格の25パーセント。

手数料を知らずに落した人は後でお金が足りなくなるので気をつけないといけない。

頭の中で何度も何度もシュミレーションをする。

ワンハンドレッドサーティーファイブ・・・135番めのドール、トリステだ。

今日1番人気で高価な人形なので。シーンと静まり返る。

スタート価格も千ポンドから始まった。

さぁ、と手を上げようとするが前も後ろも沢山の手が上がり手を上げられない・・

これは落ち着くまでジッとしていよう。

真っ白な貴族はピクリとも手を上げない。僕と同じ考えなのか・・

案外冷静でいられている。

見守っていると、もう5人ぐらいの争いになっている。

そろそろ手を上げないと見てもらえられなくなる。

右手を気合いを入れて高く上げる。

振り台の男性がそれをひらってくれた。

僕もようやく参戦できた。

すると後ろの方の1人との勝負になった。

僕の目標額まではまだ余裕があるが予想価格はやはり飛び越えてきた。

5回ぐらいの競り合った所でピタリと止まった。

なんと僕のここまでは頑張ろうと決めていた金額で終了した・・・

あまりの正確さにビックリしたが、まさか1番人気の憧れのトリステを僕が落とせるなんて夢のよう・・

横のブレンダが耳元でコングラチュレーション!と祝福してくれた。今日は優しい。

白い貴族は後ろも見ないし一度も手を上げなかった。

他にターゲットがあるのかな・・

敵で無くて良かった。

次は15体後のエミールジュモーだ。

今日はこのまま好調で行けそうな気がしてきた。

パンダにトリステ・・絶好調だ。

そしてエミールジュモーも落札出来た。

次はオリジナルBOX入りのとても可愛いピンクの服を着たユニスフランスだ。

この子も、と挑んだがあっという間にいったいいくらで売るんだろうという価格に競り上がった・・

50万以上まで上がる凄まじい人気だ。あっさり負けた・・

そして気を取り直し次のSFBJのブレーテのドレス、トランクセットの可愛い子だ。

今度こそ、と気合いを入れ直すがこちらも凄く値上がり予想価格の倍は行った・・

また負けた・・

3連勝の後は2連敗・・

次はジャーマンビスクドールの10番目の子のクレイandハーン106センチのビックガールだ。

その前に白雪姫と7人の小人が出てきた。

チャドバレー製で箱入りの可愛いセットだ。

スタートすると今までピクリとも動かなかった白い貴族の右手がスッと伸びて高々と札を掲げた。

小人達がターゲットなんだ・・

全て箱入りなので少し高くなったが、全く手を下ろさずに落札された。

そして番号を控えられると、スッと立ち上がり姿勢良くオークションを立ち去った。

素敵な紳士だ。昔のブラックベアのおじさんを思い出す。

いよいよクレイandハーンだ。

勢いよく手を上げると、相手は電話の向こうだ。

電話のスタッフの手が下がらない。すごい勢いを感じる。

予想価格の千ポンドを超えても一向に下げる気配がない・・
ビッグドールコレクターだろう・・

どうしようも無い価格まで頑張ったけどもうダメだ・・

また負けた・・次はKRの90センチ。

今度こそと思うがまた電話のスタッフの手が下がらない。

同じコレクターだろう・・

これでは太刀打ち出来ない。

きっといくらでも買うつもりなんだろう・・・

僕は予算があるので当然そんな事は出来ない。また負けた・・

今度はオリエンタルベビーの小さい子だ。

弱気になっていたがこの子は落とせた。久しぶりな気がする。

そしてフラーティングアイのシモンandハルビックも落とせた。

最後は頭のてっぺんが卵の殻のように穴を開けて毛が生えているオリエンタルベビーだ。

少し競り上がったがこの子も何とか落とせて有終の美を飾った。

特大の子たちは買えなかったが、もちろん充実の結果だった。

パンダから始まり、1番人気のトリステから卵の殻のオリエンタルベビーまで。

目標の半分以上は落とせた。

充実感で一杯の中、地下に向かおうとしたら、シーズーを連れたリンダが声を掛けてきた。

素晴らしいブリュを持っているけどいらないですか?

もちろん欲しいですが、今回は予算がないので次回に見せて下さい、と言うと、では今度まで待ってるからと約束してくれた。

オークション会場ではこんな出会いが結構ある。

更に嬉しくなって地下に降りた。

精算をして早くホテルに連れて帰り、部屋で鑑賞したい。

並んでいると僕の番が回ってきた。

そして合計金額と僕のメモとがピタリと合い、現金を出して支払おうとしたら、現金は限度があり、小切手かデビッドカードでお願いします・・・

そんなのあるわけないし今までも現金で支払ってきた。

説明を聞くとマネーロンダリング防止で最近厳しくなったとのこと・・

ではどうすればいいんですか?と聞くと、日本に帰ってから送金して下さい・・

と言うことは今は持って帰れないんですよね?と上ずった英語で話す・・

帰国した翌日から洋館フェアがあるし、みんな楽しみに待っている・・

なぜ目の前に現金があるのにそれを受け取ってくれないのか・・・

今までの幸せな気分からどん底に落ちて行った・・

友人に電話して助けてくれないか聞いてもいいですか?と言って電話をかけた。

ロンドンで手広く会社を経営している友人に内情を話したら、最近ロンドンでは徹底してきて、そのうち現金を見ない時代になりそうだ・・と言って方法はないらしい・・

電話を切り、もうどうしようも無い・・と泣きそうになっていると、後ろの方からヘルプします!と英語が聞こえてきた。

振り返るとヘザーだった。

こちらへ来て受付の女性に、私が代わりに小切手で支払います!

すると女性は、マネージャーに聞いてきますと言って出て行った。

ヘザーは僕に、私はここは古い付き合いだし、娘はここに去年就職したから私の提案には必ず従うはずだから安心して・・

僕は余計に泣きそうになった・・

女性がマネージャーと共に戻ってきた。

今回はMr.サカイは新ルールを知らなかったし、ヘザーのヘルプを特例で認めましょう!と笑顔で告げて部屋を出て行った。

ヘザーは僕の顔を見てウインクをしてくれた。

こんなヘルプをしてくれるなんて・・・

僕のやり取りを後ろにいた30人程の人形店や知り合いのコレクター達は見守るしかないはずなのに、ヘザーは真っ先に手を挙げて助けてくれた。

20年近くの付き合いだけど込み入った話もしたことないのに、こんなに優しい人だったなんて・・・

小切手の処理が終わり、ヘザーに現金を渡し、このご恩は一生忘れません・・と目に涙をためて精一杯のお礼を伝えた。

ヘザーは特に何も言わず笑顔で、早く上に行ってお人形達を梱包して日本に連れて帰らないと、と言ってくれた。

もう感謝感激で言葉にならない・・・

ベリーベリーカインド・・・

握手をしてアップステージに向かう。

ついさっきまでは、今日はもう連れて帰れないから、また帰国後に送金して、日帰りのように渡英してこの子達を取りにこないといけないと考えていたのにヘザーのおかげで今から連れて帰れるし、ホテルでじっくり鑑賞出来る。

階段を登りながら喜びが込み上げて来た。

それにフェアを楽しみにして待ってくれている人や、ネットの反映を待ってくれている人の期待を裏切ることもない。

オークション会場に戻ると数人の人が梱包していた。

担当者に精算した伝票を渡すと、テーブルに次々とお人形を連れて来てくれる。

横にいる女性がピンクのユニスフランスを持ち顔にキスをしていた。僕も欲しかったが惨敗した子だ。

ベリースィート!と声をかけるとサンキュー、と嬉しそうにしながら、新しくドールショーを運営しているエリザベスです、と挨拶してくれた。

小さくなったドールショーをここのオークションとこの女性が新たに立ち上げてくれたんだ・・
パンダ、トリステなどと再開して持ってきた大きな袋に詰めて行く。

そして重たい袋を抱えて出口へと向かい外に出ようとしたら、受付の女性に、今日はいい日になりましたね、と声をかけてもらった。

表のタクシーに乗り込み、オークション会場を後にする。

こうして波乱のオークションは終わりを告げた。

それにしても僕はいつも誰かに助けてもらっている。

本当に幸せ者だ。大きい袋を眺めた後に外を見るとハロッズがあり、沢山の人で賑わっている。

ありがとう人形達、ありがとうヘザー・・・


続く


続きは次回にお送りします。


皆さんお元気ですか?

洋館店の梅もピンクの芽が出て来て、それをつつきにメジロなども訪れてきて、確実に春がそこまでやってきています。

昨日から芦屋大丸のイベントが始まりました。

初日から沢山の人で賑わい嬉しい初日を迎えました。

先月にヨーロッパから帰国して、天満宮、神戸店のフェアも沢山の人で賑わい本当にありがとうございました。

アンパンマンガシャポンも当りのアンパンマン、ホラーマン、赤ちゃんマンが沢山出ましたし楽しいイベントになりましたp(^_^)q

久しぶりに開店した神戸店ですが小さい店がギュウギュウになり、おしくらまんじゅう効果で暖かくなりました。

予約制でなかなか開けられなく、年に一度のフェアだけの営業でしたけど、これから金曜日と土曜日の週二回を営業日にして、皆さんにお気軽に来ていただけるように考えています。

またハッキリと決まりましたらお知らせしたいと思いますので楽しみにしていて下さい。

そしてまたニュースがあります!

来週の木曜日に再びヨーロッパに行くことになりました。

今回はパリから連絡があり、素晴らしいお人形が手に入ったとのこと。

さすがに今回は卒業旅行の時期で飛行機の空きは無いだろうし、無理かなと思いながら、1月も素敵なお人形を分けていただいたロンドンのコレクターにお礼の電話をしたところ、友人がとても素晴らしいブリュなどを譲ってもいいと言ってくれたのよ、と4体ぐらい素敵なのがあるらしい・・・

次回は5月に予約をいれてあるが、駄目モトでネットを開き航空券を探すと、3列席の真ん中の1席だけ空きがありましたf^_^;)

13時間のフライトでの真ん中はストレスがかかるけど、また空いていたなんてこれはまたお人形に呼ばれていると、予約を入れました。

それもマイレージがたまっていて。燃油代3万5千円だけで行けます。

経費をかけずになるべくお安くしますので皆さん楽しみにしていて下さいね♫

22日に帰国して23日に洋館店で本に載せる広告用の人形の写真を撮るつもりです。

今度、アンティークドールブックが3月末から4月ぐらいに発売されますので皆さん楽しみにしていて下さい。

ホームページでもご紹介しますね♫ ブリュ特集もありますので素敵な本になりますよ☆

なので23日は新入荷のお人形達やジュエリーの撮影などをしていて、散らかっていると思いますが、プレセールを開催しますので、いち早くご覧になりたい方はご遠慮なくお越し下さい。

1時から6時までとさせていただきますので、是非洋館店に来て下さいね♫

その後もすぐに天満宮、名古屋、そして阪神百貨店、神戸骨董祭とイベントが続きますし、ホームページでもなるべく早く反映しますので楽しみにお待ちください♫

芦屋大丸も月曜日までありますので皆さまのお越しをお待ちしています☆

明日2月11日の建国記念の日は僕の誕生日ですのでまた一つ年を重ねますが、また新たな気持ちで頑張って行きたいと思います。

玄関に日の丸をあげて祝いたいと思います。

子供の頃は今よりも祝日に国旗を玄関に上げている家が多かったのですが、僕の誕生日を祝ってくれているんだと、勘違いしていた時期があるめでたい子供でしたf^_^;)

それでは皆さん、また寒波がきて寒くなるそうですので暖かく過ごして元気にお会いしましょう。

素敵なアンティーク達を連れてきて、皆さんが喜んでくれる笑顔をみれるように頑張ってきますねー♫

芦屋が終わりましたら頑張って行って来まーす☆


パーカーの帽子を部屋でかぶりながら日記を書いていた店長でした。

今夜から明日にかけて雪が降るらしいので風邪をひかないようにしてくださいね。


追伸☆

当初、神戸店でプレセール開催との予定でしたけど、撮影などをしていて手狭になりご迷惑をかける可能性がありますので、洋館店に変更しました♫

それに素敵な出会いが沢山あり、神戸店には入り切れない予感もしましたのでp(^_^)q

皆様にもゆったりとご覧にいただけると思いますので、是非洋館店にお越し下さい♫

それでは行って来まーす☆
2011年01月17日
去年の11月の話しの続き。

ジュエリーを沢山買えてヘザーの所へ向かう。

ドアを開けるとパートナーの男性と愛犬のチェリーが迎えてくれた。

奥の椅子にヘザーが座っていた。

半年ぶりの再開で挨拶を交わしていると、横でチェリーが尻尾をブルンブルン回して喜んでいる。

横のソファにとても可愛いスタイナーが座っていた。

そしてその隣には真っ白なゴーディエが座ってこちらを見ていた。

初期のタイプだと思うが、ほんとうに真っ白の焼きをしている。

価格を聞き、早速分けてもらう。

ヘザーとはいつも長話にはならないが、梱包をしていると、とても可愛いトリステがいるのよ・・・とトランクを開けてくれる。

ただダメージがあるのよ・・・と言って手渡してくれた。

すると本当に綺麗で可愛い顔をしている。

ただ目の上にクラックがあり、頭の後ろにはヘアラインがある。

価格を聞くと150万程する。

これだけのダメージでこの価格なら当然買えない。

ヘザーは素晴らしい子なので、ほんとにもったいないわ・・・と残念そうに話す。

梱包を終えお金を払い、またねーと挨拶をして別れる。

明日はいよいよオークションの下見会がある。

そこでもリストの中にトリステがいた。

セーラーの服を着ていてとても可愛く写真に出ていた。

ただ実物を見ないと陶質などが分からないので、明日の下見会で気になる15体のお人形の
候補のチェックをしにいく。

手に取り、納得いくまで確認することが出来るので安心だ。

ただ沢山のディーラーやコレクターが来るので、見せてもらうのもひと苦労だ。

ルーペを取り出し20分以上も細かくチェックする人もいる。

見たい人形と重なっていたりすると列が出来ることもある。

時間は3時までと決まっているので昔は時間切れになったこともある・・・

そういう不安はあるが、オークション自体は何回経験しても緊張するし、ドキドキして
心臓の存在感が際立つ。

もちろん楽しみの緊張なので、毎回こんな経験が出来て嬉しく感謝して挑んでいる。

今から想像するだけで緊張して鼓動が速くなる。

タクシーに乗り込み、ホテルへと帰る。



翌日、いよいよ下見会当日だが、今日はホテル近くのロイヤルホールでアンティークフェアが
開催される。

歩いてテクテクと向かうが、道中も下見会で頭がいっぱいだ。

少し早く到着したが、もう100人以上は並んでいる。

こちらの方のアンティークへの情熱はほんとうに凄いものがある。

毎日色んな所で開催されているが、この人達は毎日方々に出向きアンティークを求めて
飛び回っている。

でも僕も情熱だけは負けてはいけないと、気合いを入れる。

会場がオープンした頃には僕の後ろにも100人以上が並んでいた・・

さぁ、争奪戦の始まりだ!

ここは来る度に出店業者が増えている。

ホテルフェアも無くなり、バーモンジーマーケットも縮小したことで、ここが便利な立地にあるので空きが無いほどの店が増えた。

ホテルから歩いてこれるので僕にはありがたい。

昨日の朝に会ったスコットが笑顔で挨拶をしてきた。

今日も新しく入荷したのがあるよ、と見せてくれた。

好みじゃないと断ると、また次回にねーと明るく答えてくれた。

ネアカのスコットだ。

今日のフェアではなかなか好みの物がない・・

150件は出ているのに、こんな時もある。

でも無理に買う必要はない。

本当に好きなものしかいらないし、ここは経費も0円だ。
正確には入場料1ポンド、137円は払ったけど・・・。

楽しいウォーキングと考えればとても贅沢なウォーキングだ。

ジックリと一回りして1時間は経った。

さぁ、今からオークションに向かおう♬

早足になり外へ飛び出す。


会場に到着すると、沢山の人が並んでいた。

ブレンダ、デービッドなどの人形屋さん達が揃っている。

僕の姿を見ると苦笑いを浮かべて挨拶をしてきた。

中に入るとガラスケースに並べられた150体以上の人形達が広いスペースに広げられていた。

一番手前はドールハウス。

写真では大きさを感じなかったが、実際にはかなり大きい。

2点いいなと思ってチェックしてサイズも図っていたが、これは無理だ・・・

そしてベアコーナーに向かう。

絶対に買おうと思っていたパンダボックスを探す。

メリーソートロット、という題名で出ていた、パンダ、熊、犬2匹のまとめ出し。

僕はメリーソートのぬいぐるみが好きだが、パンダコパンダのお父さんのようなパンダは
見たことがない。

他のぬいぐるみ達も可愛いのでこのセットは競っても負けないつもりでいる。

ダンボールに入れられているパンダ達を見つけた。

実物をみてもとても可愛い。

オークションブックに買うぞと、印をつける。

今回は欲しいシュタイフなどは無かったが、双子のベアが出ていた。

ブックには写真に出ていない子もいるのでこれは知らなかった・・・

洋服もピエロで小さいが双子なので可愛い。

予想価格をみるとなんと、60万円・・・

可愛いけどこれは無理だ・・・

そしていよいよドールコーナーに向かう。

まずは115センチのドイツの子を見せてもらう。

プロフェッショナルの人に、ビックガール!と指名すると、これは重すぎて持てないから
こちらに来て、と言われる。

そして手伝いに行くとほんとに重たいし、顔は僕と同じぐらいの大きさだ。

なかなかこんなに大きな子はいないし顔も綺麗だ。

この子もチェックを入れる。

奥では行列が出来ていた。

誰だろう?と覗き込むと、トリステだ!

やはり今回の一番人気だった・・

遠くから見ていても顔が浮いている・・

ライバルは多いが是非とも欲しい。

気を取り直してエミールジュモーを出してもらう。

小さいがやはり可愛い。

洋服も素敵だし意思の強そうな顔をしている。

これもチェックを入れる。

次はユニスフランスのオリジナルBOXの子を見せてもらう。

淡いピンクのネルのような洋服を来ていて凄く可愛い!

当然チェックだ。

大きなジュモーの箱入りの子が、3体出ていたので、それを順番に見せてもらう。

この子達は写真では良いと思っていたが、可愛いけどありふれている。

70センチでオリジナルBOXの子はなかなかいないので、少し残念・・

予算も限られている。

だからトビキリの子だけを頑張って買おう。

他も5点ほどチェックを入れる。

奥の列を見てみるがなかなかトリステにはたどり着けない・・

ミニチュアの子達を見に行くが、今回は好きな顔の子がいない。

ファッションドールコーナーに向かうとシモンヌの綺麗な人形がいた。

顔は綺麗なのにドレスの傷みがひどい・・

ファッションドールは衣装の変えが無いし、人形だけが可愛くても難しい。

奥をもう一度見るとトリステの列があと3人になっていた。

今だ!足早に向かう。

ワクワクしながら並んで時計を見るとあと40分になっていた・・

夢中で見ていたらあっという間に2時間以上も経っていたのだ・・・

でも何とか全てチェック出来たし、あとはトリステだけ。

ほんとにオークションは楽しい♬

チェックしているともう自分の物になったような錯覚に陥る。

いつもそうだが、これには気をつけないといけない。

負けたときのショックが大きいから・・

過去にもどれだけ負けてガッカリしてきたか・・

いよいよ順番が回って来た♬

トリステを手に取る。

スポットライトも当たっているが、透き通るような綺麗な顔をしている。

目元も憂があり、文句無しだ。

今までも4体出会いがあって日本に連れて来たが、全て80センチ以上の大きい子ばかり。

約60センチというサイズは初めてだが、この子にサイズは全く関係ない。

存在感も際立っている。

僕が最後だと安心して見ていたら、後ろに真っ白なタキシードを着た初老の男性が並んだ。

帽子も真っ白で、オークションの関係者もみんな挨拶をしている。

見るからに貴族のような装いに少し焦りがでてきた。

きっと有名なドールコレクターなんだ・・・

僕は初めて見たが、こんな人と競っても勝てそうにない気がする。

そのままトリステをその男性に手渡す。

オーサンキュー!と、とても性格も良い。

金持ちケンカせず・・と言う言葉があるが正にそんな感じだ。

この人に負けるなら仕方ないか・・・と弱気になる。

まだオークションは明日なんだ。

弱気を振り払い会場を出て行く。

どちらにしてもパンダだけはあの貴族にもまけないだろう。

そう言い聞かせてパンダの顔を思い出すと前向きになって来た。

このときはまさか、波瀾のオークションになるとは考えもしないで・・・

続く


続きは次回にお送りします。


皆さんお元気ですか?

寒波が来て大雪になっている所も沢山ありますが大丈夫でしょうか?

僕は風邪もひかず元気に頑張っていますよ。

明日は初観音の日で、名古屋の大須観音に向かう予定でしたが、この寒波で道路が通行止めになっていたり、チェーン規制など大変な状態になっています。

なので明日は本当に残念ですが大須観音はお休みさせていただきます。

荷物も午前中に用意して完璧に出掛ける準備も終わっていただけに残念でなりません。

名古屋の皆様、楽しみにされていた方もいると思いますが、来月18日には行く予定にしていますので、2月18日にお会いしましょう♬

そしてもう一つニュースがあります☆

ロンドンから先週、連絡があり、ブリュなどの人形と素晴らしいジュエリーが出たとの情報でした。

今の旅券システムでは直前の予約は割高になるし、長距離便などは取れないのが普通ですが、駄目もとでネットでアクセスした所、3席空きがあり、価格も往復10万円と5月の8万円よりは高いけど格安で取れました!

まさに奇跡ですが、ブリュやジュエリーなどのアンティーク達に呼ばれたようなきがします。

そしてロンドンのコレクター達に行くよと、連絡を入れたら、なんと私もブリュを譲ってあげるなど、信じられない返答が沢山あり、破産するのではf^_^;)と思うほどの内容でした・・・

やはり呼ばれていたんですね☆

木曜に出発して夜に着き、日曜の夕方にロンドンを飛び立つという強行ですが、去年は日帰りも経験したので、まだ今回は余裕がありますねp(^_^)q

帰国後は翌日に京都北野天満宮に出店して、27日からはいよいよ、年に一度の
神戸店半額セールが開催されます。

その前に買い付けに行くことになりましたので、想定外の新着アンティーク達も披露出来ると思いますし、アンパンマンガシャポン大会もあり、楽しいイベントになること間違いなしですよ♬

今回は当たりが多くて、2万円の商品券、猫巴里のフレンチコース食事券、が沢山当たる確率になっていますよ♬

皆さん是非とも神戸店にお越しくださいね☆

神戸店の坂の上の洋館店とは違いますのでくれぐれもお気をつけください。

毎回坂を登り間違える人がいますのでf^_^;)

歩いても今ならちょうど身体が温もるような距離ですし、バスでも三宮、元町から出ていて、
山本通4丁目で降りると、神戸店の前をバスが通り過ぎ、ローソンの横で降ろされますので、
少し戻ればすぐに神戸店です。

タクシーでもワンメーターですのでブラジル移民館の横の交差点まで、と伝えると斜め前に
ブルーの看板のまねきねこがあります。

皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています♬

そして昨日までの京文堂ギャラリーでのイベントも無事に終わりました。

今年最初のイベントでしたが、沢山の人が来られて大成功のイベントになりました。

オーナーを始め、スタッフの皆さんもとても親切で優しく優秀でチームワーク良く楽しく
出来ました♬

これからも恒例イベントとして定着していきたいと思っています。

お客さんも皆さん喜んで頂けてほんとうに嬉しく思います♬

僕と同じで、劇場帰りの人も沢山通っていましたので、美輪さんのお芝居のときにも
是非出来ればと願っていますp(^_^)q


それでは皆さん、厳しい寒さが続きますが、くれぐれも冷えには注意して体調を崩さないように
お過ごし下さい。
僕はインフルエンザの予防接種も受けましたが、また流行って来ているみたいなので皆さんも
気を付けて下さいね。

注射嫌いの僕ですが意外と痛く無かったですよ☆

それでは元気に帰国してきますので、皆さんも元気でお会いできるのを楽しみにしていますね♬

帰国後は今年最初の天神さん、初天神がありますのでまずは京都でお会いしましょう♬

やはり寒いと思いますので超厚着で来て下さい。

僕もブクブクで行きますので☆

それではまたー☆



ズボン下にズボン、その上にフリースの防寒ズボンをはいてこの日記を書いていた
店長でした(^◇^)

皆さんも暖かく過ごして下さいねー☆

では、行ってまいりまーす♬
2011年01月06日

新年明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年は卯年。
うさぎなので、皆さんがぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいただけるような
嬉しくて楽しい出会いを、演出出来るように素敵な橋渡しを今年もして行きたいと
おもいます♬

年末は寒波が来て、毎年させて頂いていた除夜の鐘を打ちに行けませんでした。
だけど初めて神戸でお正月を迎え、キラキラでピカピカの初日の出を観る事が
出来ました。
今年も素敵な年になる予感がします☆

昨年は皆様の後押しのお陰でとても素敵な年になりました。
いつも思っていましたが、僕はほんとうに皆さんに支えて頂いているんだなと強く
実感出来ることが沢山ありました。
今年も皆さんと楽しく素敵な出会いを一緒に楽しんで行きたいと心から願っています☆
初詣の生田さんでもお願いして来ました☆
生田神社は普段の人出とは大違いで沢山の人で賑わっていました。
今年最初に会話をしたのは、近所のスイス人の男性でした。
英語での新年の挨拶がスター トになりましたので、今年も西洋アンティークとの
素敵な出会いが沢山ありそうです☆

新年は6日から始まるイベントがスタートとなります。

阪急梅田駅下にあります阪急古書の街で唯一ありますギャラリー京文堂でのイベントです。
大阪では良く知られた場所であります。

カッパ横丁という所でもあります。

僕は美輪さんの音楽会とお芝居をシアタードラマシティで観劇した帰りに必ずそこを
通って歩いていました。

3年程前の話ですが、美輪さんの代表的なお芝居、黒蜥蜴の帰りに古書店のウインドウに
三島由紀夫さんが美輪さんの為に書き上げた黒蜥蜴の昔の限定本が飾られていました。

説明には直筆のサイン入り、価格は13万円だったと思います。
本を買うには高すぎるし、とても手が出せなくて帰りましたが、とても素敵な装丁で
本をめくると素敵な世界に入れ込めそうで、その後も忘れられなく、
黒蜥蜴500円玉貯金を始めようかと考えていました。

そしてその後、音楽会の帰りに古書店でウインドウをみるともうありませんでした。
今回 ギャラリーでの打ち合わせで訪ねたときはそんな話しは出なかったのですが、
年末の搬入の時にオーナーと黒蜥蜴の本の話をすると、なんとここのギャラリーだった
のです。

古書店はギャラリーに変身していたのです…オーナーは「親父はそういう本や
脚本などが好きでよく扱っていました。」とのこと。

出会いは必然だと納得のご縁でした。
恒例の行事になりましたら次回は美輪さんのお芝居をしている時にさせて下さいと、
話しましたら、是非!と話に乗ってくれました(^-^)/

美輪さんの繋がりでのご縁でしたので公演の合間に美輪さんがフラリと立ち寄る可能性も…☆

  また夢が膨らみます♬

沢山のアンティークドールとジュエリーが揃いますので皆さん是非 、ギャラリー京文堂、19世紀のビスクドール&ビクトリア時代の宝飾品とともに、にお越し下さい☆

新たに出会いましたレンチドールやファッションドール、珍しくて素敵なアンティークジュエリー達が待っていますよ♬

僕は期間中毎日、14時から18時までギャラリーにいますので是非会いに来て下さい♬

その時以外もギャラリーの優秀なスタッフがいますのでご遠慮なくお越し下さい☆

元気で楽しくお会い出来ますように、皆さんのお越しをお待ちしています☆

今年もどうぞよろしくお願い致します。


寒波が来てとても寒いので、冷え対策を万全にしてお過ごし下さい☆


明日も完全防備をして神社にお参りに行って来ます。


皆さんの今年の健康と幸せ、そして皆さんと素敵な出会いを楽しめますように願ってきます☆


それではまた。


最初のおみくじは吉だった店長でした。


アンティーク買い付け物語は次回お送りします☆

2010年12月09日
今回の11月の買い付けの話・・・

時差ぼけもせず、朝4時に目が覚めた。

ぐっすり眠れたので疲れもなく目覚めは良い。

いつものようにリンゴを食べ、ホテルのフロント前の自販機でカップコーヒーを買う。

すぐ横で守衛のロバートがソファを並べて眠っている。

フロントと玄関の通路の前で寝てくれているので安全だ。

誰も入って来れない。

大きなホテルの方が、不特定多数の人間が出入りしていて余計に恐い。

昔、パリでもロンドンでもツアーで大きなホテルに泊まったことがあるが、夜中中ドアノブをガチャガチャと回す音で眠れないことがあった。

ここはB&Bだが、ここでロバートが寝ている限り誰もドアノブをガチャガチャできない。

ロバートを起こさないように静かに部屋に戻る。

顔を洗ってさぁ頑張ろうと気合を入れる。

ホントなら金曜日のバーモンジーで買い付けの幕開けを迎えるのが、1日遅れでポートベローでのスタートになる。

その遅れた意味を確かめるためにも気合を入れなおし、今日はいつも以上に頑張ろう。

かなりの厚着をして寒さ対策をして部屋を出る。

さすがに玄関を開けないと外には出られないのでロバートの前を通り、起こさないようにソロリと出ようとするが、いつも目を覚ましてしまう。

片目を開けながら、チェックアウトか?と声をかけてくる。

ソーリィー、と笑いながら謝ると、両目を開けて、オーミスターサカイ!と寝ぼけながらも笑顔をくれる。

外に出るとまだ真っ暗だが、朝五時にも関わらず、すぐにタクシーが来た。

やはり大きな駅、ビクトリアの近くなのでそこに向かう車が、ちょうどホテルの前を通る。

ほんとうにいつも便利な所だと感謝する。

ポートベローへ、と伝えるとすぐにタクシーが走り出す。

雨も降っていないし体調も良い。

あとはこの後の出会いにワクワクしながら車はリージェントパークを通り過ぎ、ポートベローに到着した。

タクシーを降りて坂を下ると、真っ暗闇の中でメガネのスコットが店出しをしていた。

僕と好みが同じで、ロンドン郊外のオークションや旧家などで素敵なジュエリーを仕入れて来る。

そしてポートベローやホテルフェアーなどで店を出しディーラー相手に商売をしている。

グッドモーニングと挨拶をすると、外から荷物を運び、扉の中のショーウィンドがある部屋に招きいれてくれた。

そして早速、この袋の中に先週地方から仕入れたてのジュエリーが入っているよ、と渡してくれた。

まだ誰も見てないから・・とウインクをしてくれた。

すると中からとても可愛い顔をしたミニアチュールのブローチが出てきた。

そして次はラブラドライトの甲羅をしたカメのブローチ。
甲羅がラブラドライト独特の神秘的なブルーや白の色が発光して光っている。

次の袋には、ハードストーンカメオのブローチだ。
とても厚みがあり、フレームにはルビーが取り囲んでいる。

さすがはスコット!

これは幸先が良いと、満足していると次の袋には、紙で包んでいる物が出てきた。

開けてみるとなんとシードパールのとても繊細でいて見たことがない細工の素晴らしいネックレスだ。

目を大きくしてびっくりしていたら、スコットが最後の大きい荷物を車から降ろして入ってきた。

シャンデリアもあつかっているので、その大きな箱にはきっとシャンデリアが入っているのだろう。

僕がベリーナイスジュエリー!と声をかけると、オーサンキュー!と喜んでくれた。

そして1つ1つ価格を聞くといつも通り、予算に合う価格だった。

そしてカメオだけが、アイムソーリーと謝りながら高く買ってしまったんだよ・・・と価格を聞くと、やはり高い。

だが電卓で夕べ両替したレートで計算するとそうでもない。

ほんとうなら、2000ポンドというと1ポンド200円なら40万円になるが、昨日のレートは1ポンド137円。

それで計算すると274000円になる。約13万円も安くなる。

全部もらうね、と言うと高く買ったのにありがとうと、謝りながらも喜んでくれたので、ジャパニーズエン・ベリーストロング!というとリアリー!とビックリしていた。

こちらの地方の人だと円高や円安などの情報は関心にない人には全くどうでもいいことだから知らないんだ。

僕もこうして買い付けに来ていなければ為替や円高などと全く縁のない生活をしていた。

スコットにお金を払い、サンキューと言って別れようとすると、明日はビクトリアロイヤルホールに出るから、また明日ねーと声をかけてくれた。

ホテルから歩いて行けるし、パリに行く前によりますねーと返事をして別れた。

幸先が良いスタートが切れた。

これからへザーと会う約束をしているが、きっと素敵なお人形に出会えるだろう。

それにしても円高のお陰で高い物でも買い易くなっている。

逆に輸出の人は本当に大変だろうな・・・

少し心は日本の輸出企業に飛んで行ったが、目の前にはロンドン最大の蚤の市、ポートベローの坂が広がっている。

輸出の企業は大変だが、その分僕らアンティークディーラーは安く買って、安くお客さんに提供できるんだ。

なので今はそんな心配よりも、目の前の使命を果たし頑張って素敵な出会いを求めよう。

そう切り替えながら、へザーのところへ足を運ぶ。

続く・・・

続きは次回にお送りします。



みなさんお元気ですか?

日本でも12月に入り、ロンドンと同じくどこのショッピングモールでもクリスマスの飾りで輝いていますね。

昨日から芦屋大丸のイベントが始まりましたけど、大丸の入り口も白い大きなツリーが通路の真ん中で人をかき分けてたたずんでいます。

先週開催しました、ギャラリー小さい芽のイベントも無事に終わりました。

新たな出会いもあり、本当に楽しく6日間を過ごせました。

オーナーさんをはじめ、娘さんにも大変お世話になり、スタッフも楽しかったですと、大成功のイベントになりました。

次回は6月に開催予定と、年2回の恒例行事にしましょうとお話をして、ギャラリーを後にしました。

遠くからもお客さんが来て頂いて本当に感謝しています。

そして休む間もなく、昨日から芦屋大丸のイベントが始まりました。

初日から忙しく、馴染みのお客さんも来て頂いて楽しくスタートできました。

来週火曜日まで1階のイベントスペースに出ていますので、皆さん是非お越し下さい。

そして水曜からはそのまま4階の催事場に上がりますので、火曜までに1階に来れない方は4階に来て下さいね。

土曜日にはロンドンからバードさんと言うディーラーの友人が遊びに来てくれます。

湖水地方の素敵な町に住んでいて、とても素敵なジュエリーをいつも分けてくれています。

ロンドンでもいつもお会いしますが、日本でも年二回お会いすることになりもう4年目になります。

土曜のお昼にランチをしながら素敵なジュエリーを見せてくれると、先週イギリスから電話がありましたので、土曜日の2時以降に来られましたらイギリスの湖水地方からやってきた素敵なアンティークジュエリーと出会えますので、ご覧になりたい方は2時以降に是非お越し下さい♪

それでは皆さん、寒い日が続いていますし、風邪を引いている人も多いですので気をつけてお過ごし下さい。

皆さん元気でお会いしましょうね♪

芦屋大丸は暖かいですし、素敵な街ですので是非お越し下さい。

そして神戸でもルミナリエを開催していますので、芦屋大丸でアンティーク達を楽しんだ後に、そのままルミナリエを観覧されれば、素敵な1日になりますよ☆

それではお会いできるのを楽しみにしています♪


5年前にルミナリエの大混雑の交通整理で音を上げて、それ以来行けていない店長でした^^

今年は行きたいなと考えています♪





2010年11月30日
今回の11月の買い付けの話・・・

チケットの手違いで伊丹出発、成田経由ロンドン行きに乗り継ぎが出来なくなり、羽田で夜中のパリ行きのキャンセル待ちも午前1時ギリギリまで待つも、結局空きがなく、1日遅れになる波乱の旅立ち。

でもそれが幸運への序曲になるとはそのときは思いもしなかった。

ただ、一日遅れたことは、何か意味があるんだなと前向きには考えていた。

新しく出来た羽田国際ターミナルも来ることが出来たし、ホテルもあり快適に過ごせた。

金曜日に約束していたドール関係の友人グレンダに金曜日には行けなくなったことをメールで送信した。

3時間後には返信が来て、土曜日からパリに出かけるのでロンドンに戻るのは、月曜になるとのこと。

いつもは木曜日の夜にロンドンに到着して、金曜日の昼頃にグレンダやサラ、モーリス達と会い、キープしていてもらっていた人形達や、コレクションを譲ってもらう。

今回は初日にそのお人形を手に入れることが出来なくなった。

週明けにある、年に二度のドールオークションがその意味を示しているような気がする。

二日がかりでようやくロンドンヒースローに降り立つ。

こんなに苦労して到着したのは初めてだ。

しかし、格安チケットで変更は一切出来ないはずなのに、パリ行きに変更できる可能性を手配してくれたり、翌日の便で渡英できるように計らっていただいたJALの皆さんにはほんとうに感謝だ。

荷物を受け取ると、素早くタクシー乗り場に向かい、土日で両替が出来なくなるので、大急ぎでロンドン市内に飛ばしてもらう。

あらかじめ約束はしてあるが、あまり遅くなるとさすがに出来なくなる。

クリスマスイルミネーションで綺麗に装飾された道をロンドンタクシーが飛ばして行く。

何とか時間ギリギリで到着して、無事に両替も出来た。

次はホテルだ。

羽田から、電話して1日遅れることは伝えたが、満室状態なので今夜は他の人に貸してもいいかと言ってきた。

もちろんビジネスだし、僕が遅れたわけだから無理は言えない。

ただ僕がいつも泊まるルームナンバー33の部屋は翌日に変更して僕が泊まれるようにはしてくれた。

ただ電話を受けた担当のお兄さんは、アラブ系で新任らしく、英語の発音も少し聞き取りづらかったので少し着くまでは不安だ。

到着すると、フロントにいたのはアフガニスタン出身の顔なじみのお兄さんだ。


フロントすぐ横の小さい部屋を案内され、中身が空っぽの沢山のトランクを部屋に入れていく。

トランクは何とか入ったが通路が無くなるほど狭い。

明日の朝にはまたこの沢山のトランクを33号室に運ばないといけない・・

波乱の幕開けの買い付けだが、明日は早朝、ポートベローに向かい、その後はヘザーに会いに行きお人形を分けてもらいに行く。

気を取り直して明日から頑張ろう。

日曜にはパリ。火曜日にはオークション。楽しみは盛りだくさんだし、金曜に行くはずだった所にいけなかったのでお金も心配ない。

きっとオークションで沢山落札できるか、物凄く素敵な出会いが待ちうけているんだ。

そんな決意と想像をしながらベッドに入ったがさすがに疲れていたのか、1分も経たないうちに深い眠りに入って行った・・・


続く。


つづきは次回にお送りします。


みなさんお元気ですか?

もう明日からは12月。

今年最後の月になるなんて、ほんとうに早い1年でした。

買い付けから帰国後翌日からの、洋館アンティークフェアも沢山の方が来ていただき、無事に終わることができました。ありがとうございました。

シェフ、アーティストの皆さんにも素晴らしい仕事をしていただいて、お客さんをはじめ本当に周りの人々に恵まれ、支えていただいていると、心から感謝しています。

フェアが終わり、北野天満宮、大須観音にも行きましたが、またこちらにも沢山の人が来ていただき嬉しく過ごせました。

名古屋に向かった日には、1年間頑張って来た、アンティークまねきねこキャッツが加入している、野球リーグのたこやきリーグの総決算、たこやきシリーズがあり、準決勝、決勝戦と二試合戦いました。

僕は今年は絶好調で、チームの首位打者ですが、準決勝で逆転サヨナラタイムリーを打てたし、決勝は若いメンバーがその勢いで頑張ってくれて、見事に優勝できました。

現役高校生から最年長は50代まで幅広い世代が1つにまとまりと、とても楽しくて素晴らしく、強い、最高のチームになりました。

今年頑張ってくれた剛速球エースが、期末テストで来れないのを、同じ高校生の同級生が勉強の時間をさいて来てくれて見事な完投勝利を挙げ、友達の分も頑張り助け合うという素晴らしい友情を43歳になって分かち合えることは本当に素敵な事だと思います。

来年も皆で頑張ろうねと1人ひとりと握手をして別れ、ユニフォームを着替えて名古屋へと向かいましたが、到着してホテルで鏡をみたら目が真っ赤になっていました^^

年齢を考えて行動しなければいけませんね・・・

名古屋も久しぶりにお会いできる方も来られて楽しく過ごせました。

そして今日はいよいよ、初出店のギャラリー、小さい芽で搬入をしてきました。

オーナーもとても素敵な方で、娘さんもお人形のような素敵な女性で、美人親子でされていて、前回の洋館フェアで大丸でお会いしたアーティストの方がお人形好きなギャラリーの娘さんを連れてきてくれたのがご縁でした。

とても自然な出会いで、流れるように決まりましたのできっとお人形さんやアンティーク達が小さい芽にいきたかったのでしょう♪

世界的に有名な建築家、安藤忠雄さんの設計で震災後に作られた小さい芽。

美術の先生をしていたお母さんの為にと、倒壊した家を地域に貢献できるギャラリーを作ろうと家族で考え、1通の手紙を安藤忠雄さんに送り、実現したギャラリー小さい芽。

洋館店の実現と似たような、目に見えないものに導かれたような存在に初めて伺ったときに、中庭の素敵な樹を見ながらお話を聞いていて、強く感じました。

今日の展示準備もとても楽しく出来ましたし、お人形やジュエリー、アンティーク家具達も見事に納まり、洋館店がそっくりそのまま小さい芽に引っ越したようになりました☆

明日から6日まで12時から18時まで開催しますので、皆さん是非小さい芽にお越し下さい♪

洋館フェアで素敵な歌声を聞かせてくれている声楽家も毎日コンサートをしますし、楽しいイベントになっています。

二階で演奏会をしますが、教会のように椅子を並べとても素敵な空間が出来上がりました。

空が大きく見える窓の景色を見ながら生のクラシックを楽しみに是非お越し下さい。

使えば使うほど、とても工夫され、使う人の為の建築が出来ていると感動するような設計で出来ていて、さすがは安藤忠雄さん!と大納得の一日でした♪

アンティークドール、ジュエリー、テディベア、音楽、建築と見所一杯の、ギャラリー小さい芽「愛しのアンティークドール・ビクトリアンジュエリーフェアー」で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

僕は毎日13時から18時までいますのでいつでもお越し下さいね^^

今回の買い付けはハラハラドキドキ、とてもドラマティックでしたので、また買い付け物語も楽しみにしていて下さい。

最後は信じられないような手助けをされて、僕はつくづく周りの人に恵まれている幸せ者だと痛感するような事がありました。

それも外国人が外国でそんなヘルプをされることなんてありえないことだと思います。

でも実際にありますので、世界平和をいつも生田神社でお願いしていますが叶うのではと思えてきます。

それでは皆さん一日一日寒くなってきますので、風邪などひかれないように気をつけて温かく過ごしてくださいね☆

僕は家の中でも上着などを着込み、少し動くと汗が出るような姿で過ごしていますよ^^

それではまた☆


右足を肉離れして少し足を引きずっている店長でした^^

夏には4盗塁と走りすぎて左足、帰国後には普通にしてて右足と、高校時代にはしたことのない怪我で、年齢を痛感しています。
でもめげずに、来年はならないように、インナーマッスルを鍛えてパワーアップを目指します♪
それでも筋肉が切れるなら監督に専念します^^

皆さんも気をつけて下さいね☆



2010年11月02日
僕が28歳の頃の話・・・


今日はイギリス、アーデングレイのフェアーに出かける。

以前にイギリス、ニューアークのビックフェアに出かけたが、広すぎてバテバテになり、ベンチでへたり込んでいると、ロンドンの業者に、ここは広すぎるが、アーデングレイのフェアなら上質で、丁度いい規模だよ、と教えてくれた。

聞いてから半年でようやく行けることになった。

ロンドンから列車で、牛や馬、羊などを眺めながら1時間半程で到着した。

小高い丘や、森など綺麗な緑色の木々が迎えてくれた。

とても素敵な緑の街。

アンティークフェアがなければ来ることのない場所。

アンティークはとても素敵な出会いを演出してくれる。

駅を出るともちろん来るのは初めてで場所はわからないので、いつものようにみんなについて行く。

50人ぐらいはこの駅で降りたがほとんどがフェアに向かう人だろう。

ほとんど同じ方向にゾロゾロと歩く。

これからの出会いにワクワクしているのが伝わってくるぐらい、みんなの足が軽快にスキップをしているようだ。

これがミュージカル映画なら軽快な音楽が流れ、タップでもするんだろうな・・・
そう考えていたら会館が見えてきた。

入り口には沢山の人が並んでいる。

5分程かかり中に入ると、会館の手前にオープンマーケットのブースが見えてきた。

そこの一番手前の店に、とても愛くるしい表情をした少女の絵画が目に入る。

眺めていると60代ぐらいの男性店主が。これはビクトリア時代の油絵だよ、と説明してくれた。

夕暮れか朝日かわからないが、太陽が少女の顔に陰影をつけていてとても魅力的だ。

価格は150ポンド。約3万円か・・・

来たばかりだし、荷物にもなるので一周りして、気になればまた戻ってきます、と伝えて会館の中に入って行く。

中に入ると沢山の人が並んでいた割には人が少ない気がする・・・

会館が広すぎるからかな・・・

家具、食器、アクセサリーの店が沢山並んでいて嬉しくなりながら1つ1つ見て周る。

でも目に飛び込んでくるような出会いがなかなか無い。

1時間程かけて、ほぼ1周しかけたところに、古いテディベアが並んでいる店が目に入った。


後ろにとても大きな丸太にクマが上っている置物があり、その前の台にテディベアとビスクドールなどが、少しだけ飾られている。

とても印象的なディスプレイだ。

50代ぐらいの、細身の女性店主がハローと声をかけてきた。

挨拶を交わしていると、大の中央に凄く可愛いお人形が寝そべっている。

丸い顔に、ブルーの大きな瞳、弧を描く綺麗な眉、クリーム色の生地に綺麗な刺繍をしたドレスを着た可愛い人形。

とても可愛いですね、と言うと、ベリーベリーラブリーF・Gですよ!と店主は興奮気味に話した。

F・Gとはどんな人形かは知らないが、ほんとうに可愛い。

価格を聞くと1000ポンド。

ドイツの子しか買ったことがないので、その高さにびっくりしていると、この子は少しキズがあるからこの価格だけど、完品なら3000ポンド以上はするのよ!と説明する。

どこにキズがあるんですか?と聞くと、ペンライトを取り出し、カツラを外して中からライトを照らす。

ここに少しヘアラインがあるのよ、と言うが全く見えない・・・

わからないですね、と言うと、ほんとに小さなラインだから、明るい所でないと見えないかもしれないわ、と店主は大きなゼスチャーで話す。

20万か・・・日本語でつぶやきながらF・Gを手に取る。

何度見ても可愛く綺麗な顔をしている。

どこかで見たような顔に思えてきた・・・

あっ、さっき入り口でみた絵画の少女になんとなく似ている!

店主にそれを説明すると、それは偶然ね、両方持つととても素敵よ!と言われた。

もう一度絵を見て来て良いですか?と言うと、もちろん!もしほんとに似ていたらもう少し安くしてあげるから、と言ってくれた。

戻るまでキープしてあげるからと言われて、F・Gを後にして入り口付近を目指し足早に向かう。


もし売れていたらどうしよう・・・

焦りがでてきたけど、冷静に考えればお人形に1000ポンドも出したことが無くて、買わないつもりだったのに、その気になっている・・

お金もそんなに余裕がない。

でもこんなに良いと思った人形は初めてだ。

とにかく絵を見て考えよう。

広い会場なのでようやくたどり着いた。

するとまだ2時なのにアウトサイドの店は片付け始めていた。

一番外の店を探す。

絵画を20点ぐらい壁にかけていた店だが見当たらない・・

ガッカリとしながら良く見ると店主らしい方が箱を運んでいた。

声をかけて、少女の絵画は売れましたか?と聞くと、車に運んだけどもってこようか?と言ってくれた。

さっき雨が降ってきたから急いで片付けたんだよ、と説明する。

中にいると雨が降っていたとは知らなかった。

少し待っていると店主がパッキンに梱包された絵を手に戻ってきた。

パッキンをひらくと、愛くるしい少女が出てきた。

そして、瓜二つではないが、やはりF・Gに似ていた。

店主のおじさんは、せっかく戻ってきてくれたから、100ポンドにしてあげるよ、と言ってくれた。

イギリスでそんな値引きをされたことがないので、びっくりした。

パリなら平気で半額以下になるが、イギリスでは1割か、最高でも2割が精一杯なのに・・

やはり縁があったんだと嬉しくなり、頂きますと言い、そのままパッキンで梱包してもらいサンキューと大きい声で店主と別れた。

そして急いでF・Gの所に戻る。

もうこれは思い切って買うしかない!気合を入れて足早に向かう。

大きな熊が目印の店に戻ると、店主がいない・・・

F・Gもよけてくれているのだと思うがそこにはない。

隣の陶器の店の店主が、ここのマリーはじっとしていられない性格で、すぐにどこかに買い物に行くのよ・・困ったもんだわ・・・と話してくれた。

15分ぐらい待っていると、マリーが僕の姿を見かけて走って戻ってきた。

ソーリー、こんなに早く戻るとは思ってなかったのよ・・と謝るが、手に持っている額縁を見て、私にも見せて!と笑顔で話す。

そして梱包をほどくと、オーベリースィート!と大きな声を出す。

F・Gにもそっくりよ!と喜んでいる。

こんなことがあるなんてね、と興奮気味に話すと、800ポンドでいいわよ!と言ってくれた。

絵とトータルで250ポンドも安くなった・・

絵が無料になり、さらにF・Gが安くなり交通費も出た。

やっぱり予算がない僕の為にアンティーク達が頑張って引き合わせてくれたんだ!
と心の中で思った。

ホントは店主が頑張ってくれたのだが・・

とにかく嬉しくなり、梱包されたF・Gと絵画を手にアーデングレイを後にする。


ありがとう、ニューアークでアーデングレイを教えてくれたイギリス紳士。

あなたの言うように上質で良い出会いがありました・・と心の中でつぶやきながら、緑の森を駆け抜ける・・


続く。



続きは次回にお送りします。



皆さんお元気ですか?

僕は久しぶりに少し腰を痛めましたが今は回復して何とか元気です^^

野球の試合が30日にあり、試合前に重たい野球道具を無理な姿勢で持とうとしたときにピリッとなり、そのままなんとも無いので、試合でも2本の2塁打を放ち快勝して、その後に球場近くの家に骨董の買取に行き、重たいトランクなどを運び、更に悪くなったみたいです・・

若いチームメイトが手伝ってくれたので、まだ良かったけど、もし1人ならもっとひどくなっていたと思います。

二日間ゴロゴロしたり、温めたり、ストレッチなどをしてほとんど回復して、病院にも行かずにすみました。

また完全になったら、腹筋背筋を鍛えなおさないといけませんね^^

最近は調子が良かったので油断していました。

気をつけます☆


そして10月は西宮阪急、北野天満宮、そして大雨の中の大須観音にも沢山のお客さんが来てくれてほんとうにありがとうございました。


そしていよいよ、今月はヨーロッパへ買い付けに出かけてきます♪

もっと完璧に腰を治して、沢山のアンティーク達を連れて帰ってこれるようにしたいと思います。

今回もロンドンのコレクター、フェア、オークション、パリにも向かい沢山のご縁がある予感がしています♪

なので皆さん楽しみにしていて下さいね☆

帰国後、翌日から開催される、洋館アンティークフェアでは早速披露しますよ♪

今回も、100年前の建物で、100年前のアンティーク達、100年前のピアノでの演奏会など、楽しいイベントになると思いますので、皆さん是非お越し下さい♪

今までは年に2回でしたけど、これからは年3回、5.8.11月と開催することになりました。

まだ来られたことがない方は、ほんとにアットホームなイベントですので、お気軽にお越し下さいね♪

建物を観に来られるだけでも楽しんでもらえると思います♪

100年前からほとんどのオリジナルな状態の異人館は少ないですし、神戸のお宝職人、西郷さんが直してくれた洋館ですので是非観に来て下さい☆


それでは皆さん、沢山のアンティーク達を連れて元気で帰国しますので皆さんも元気でお過ごし下さいね♪


またお会いするのを楽しみにしています。

そしてお越しになれない方の為にもなるべく早くこちらのホームページにも反映させますので、楽しみにしていて下さい。


それでは皆さんお元気で☆☆☆



毎日腹巻をして腰を暖めて寝ている店長でした^^

朝起きたら汗だくになっています・・

皆さんも寒くなってきたので気をつけて下さいね☆





2010年10月12日
僕が24歳の頃の話の前回からの続き・・・


ホテルへ荷物を置いて、すぐに地下鉄に乗り込み、ティンが待つトッテンナムコート駅へと向う。

初めて行く駅なので、TUBEマップを見ながら乗り継ぎ方法を確認する。

乗換えを済まし、約20分ぐらいで到着した。

ロンドンの地下鉄はほんとに地下深くにあるので、エスカレーターで地上に出るのに時間がかかる。

地上に出ると、小さい駅で改札のすぐ横に出口があり、ティンが自転車を持ちながら手を振り待っていてくれた。

その自転車は日本で良くある、ママチャリではなく、ロードレースタイプのスピードが出る形だ。

ロンドンでは普通の自転車はほとんどみかけない。

ティンは、ほとんどの蚤の市での出店もこの自転車で向うんだ!と自慢げに話す。

凄い行動力と体力だ。

そう話しながらすぐに、ティンのアパートに到着した。

ロンドンは古い建物がほとんどだが、そのアパートは築30年ほどの日本で言う公団住宅の様な作りをしている。

階段で3階まで上り部屋の扉をあけ、ティンが中に入るとすぐに誰かに向かい大声で怒っている・・・

僕はびっくりしていると、ティンが出てきてタエコがとんでもない格好をしてたから注意したのよ!と苦笑いを浮かべながら説明する。

そしてすぐに、長めの真っ白いシャツに、短パンを履いたタエコが初めましてーと玄関に出てきた。

ティンはお客さんが来るのに、このシャツに下に何もはかないで出ようとするのよ!とまだ怒っていた。

やはり中国人なのでキッチリしているのかなと、タエコと挨拶をしながら僕も苦笑いを浮かべた。

ティンは僕より年上で30歳でタエコは20歳らしい。

高校を卒業して美容師の勉強をしていて、語学と美容の学校に通うためロンドンに来ていると話した。

でもどういう経緯で中国人のティンとルームシェアをすることになったのかは、気になるが聞けない・・


そんな雑談を交わしていたら、玄関のベルが鳴り響く。

ティンが出るとアンクルが大きい袋を下げて入ってきた。

チャーストリートのマーケットで大きい魚を安く見つけてきたよ!と嬉しそうに話す。

では僕は料理をするからみんなくつろいでいてね!とそのままキッチンへと向かって行った。

チャーチストリートと言えば、毎日色んな店が出ているが、アンティークマーケットもあり、僕も良く向かうところだ。

そのストリートでは道路沿いに沢山の食料品や、衣類などの露天が沢山でて賑わう。

とにかく全てが安くて、価格を見るたびにびっくりする。

時間があるときは、大きな海老とカニをその場で大きな鉄板で焼いてくれる魚屋さんがあって、とても美味しいのでよく食べる。

新鮮で美味しいのに1匹300円なので、いつも行列が出来ている。

魚を売っているが魚よりもこちらのほうが良く売れている。

その美味しさを思い出しながら、タエコと話をしながら待つ。

タエコは夜はカラオケ屋さんでアルバイトをしていると話した。

やはりロンドンではアルバイトをするとなると、日本料理の店やスーパー、カラオケなどしかないらしい。

ロンドンでもカラオケが流行していて、日本のようなカラオケボックスはないがステージで一人ずつ歌う店がほとんどだそうだ。

そんな話をしているうちに良い匂いが部屋に広がってきた。

ティンがもうすぐ出来るよ!とこちらに来て、ジャスミンティーを入れてくれた。

とても美味しいジャスミンティーだ。

するとアンクルがお待たせー!と言いながら大きなお皿に大きな魚を丸ごと1匹持ってきた。

見ると野菜も沢山のっていて、とろみがあり、スズキだと思うがあまり見たことのない料理だ。

ハーブや香辛料なども効いていてとてもスパイシーで良い香りがしている。

そしてシンガポールヌードル、エッグフライライス、北京ダックなどが次々と運ばれてきた。

アンクルが来てほんの2、30分なのにこんなに沢山の料理を作るとは・・・

もちろんティンも手伝っていたがびっくりした!

昼間だと言うこともあり、お酒は飲まずにジャスミンティーで乾杯をして僕は真っ先に魚に手を伸ばした。

トロトロのアンがかかっていて、酢豚のような味で魚の白身がそれと良く合っている。

食べた後にくるピリ辛がまたたまらない。

シンガポールヌードルもピリ辛なので、食べる度にお茶を飲んでいるとティーポットのジャスミンティーがすぐに無くなった。

ソーリーと謝るとティンはお茶は安いから全然大丈夫!とまた沢山入れてきてくれた。

美味しくとても楽しいホームパーティー。

日本ではあまりしたことがないので、ドラマや映画であるパーティーはこんな感じなんだと初体験に嬉しくなる。

ガツガツと食べていてお腹が膨れてきてゆっくりのペースになると、アンクルが話をはじめた。

もうすぐ家族が待つシンガポールに帰るんだ。

シンガポールではアンティーク時計の店をしているし、良い所だよーと話す。

僕はせっかくこうして仲良くなったのに、もうこれで最後の食事会になるなんて、と少し淋しくなった。

ティンはそんな僕の顔を見て、このあとは中国の美味しいデザートを作るからね!と笑顔をくれた。


ティンのほんとうのおじさんではないと思う、シンガポールのおじさん。

それもとても親切で、仕事も何もかも手助けしてくれる。

僕はどういう接点で知り合ったとかは知らないけど、とても素敵な出会いだったことは分かる。

そしてロンドンで知り合いになりこうして、僕はティンのアパートに招かれてシンガポールにもうすぐ帰るおじさんと、日本人の学生タエコと4人で食事をしている。

不思議な出会いだけど、とても素敵だなと思う。

そんなことを考えているとアンクルが、ミスター坂井!アレキサンドライトと言う石は知っているか?と話してきた。

僕は知りません、と言うと、見せてあげよう、とカバンから小さい箱を取り出し中から紫色の石がはまっているリングを出した。

僕の指の爪ぐらいはある大きな石でとても綺麗だ。

そしてそれを窓際で太陽の明かりに照らすと、紫色の石が青色に変色した・・・

みんなオーッと歓声を上げるほど見事に色がチェンジした。

アンクルは僕に手渡して見せてくれて、手に取って見ると金は9金でピンクゴールドで少し古そうな台座をしている。

1920年ぐらいのものですか?と聞くと、その通り!とアンクルは笑った。

アンクルは、これは僕が20年前にロンドンに来て、その年にバーモンジーで見つけた掘り出し物なんだよ。

僕もそのときはこれがアレキサンドライトなんて石とは知らずに買って、早朝の暗闇で買ったときは紫色だったのに、明るくなり、オープンカフェでコーヒーを飲むときにもう一度見ると青い色に変わっていたんだよ。

アメジストに上から色を塗っていて、それが剥れてきたのだと思い、騙された!と怒っていたら、隣の紳士が、ルーペを取り出し、見せてと言うので渡したら、これはおそらくアレキサンドライトと言う偏光性の希少性の宝石ですよと、教えてくれたんだよ。

ただ本物かどうかはわからないから、鑑定してもらうといいですよと言われて、高かったのですか?と聞かれたから、アメジストだと思い買ったのだから安かったよ、と言うと、もしいらないなら分けて下さいと言われてねー、とアンクルは嬉しそうに話した。

その紳士には悪いけど、僕は初めてこんな変色する石があることを知ったし、その想い出にこれは持っておきますと言いお断りしたんだ。

僕達はへーっと関心していて、

ティンは鑑別してどうだった?

僕は100ポンドぐらいだったんですか?

と次々と質問をぶつけると、アンクルは二人ともロマンがなく現実的だなーと大笑いした。

業者だし若いから仕方ないなーと言うと、鑑別はしていないよと話した。

でもね、これを初めて手にしてから、アンティークジュエリーという世界に入るきっかけになったし、アンティークのディーラーになるきっかけになった幸運の石だから鑑別はしないで安かったし部屋に飾っていたんだよ、と言った。

そしてミスターサカイのことはティンから良く聞いていて、とても真面目なディーラで必ず毎回顔を出してくれて何か買ってくれる、日本人の若いディーラーだと話していたから、一度会いたいと思っていたんだよ、と言ってくれた。

そして今日、この石を知っているかどうかを聞いて、知らなかったらプレゼントしようと考えていたんだよ。

僕はもうロンドンに来ることもないし、こことはお別れだけど、君はこれから頑張っていく人間だし、これからもティンをよろしく頼もうと思ってね、と話した。

この石を手にして君はきっと成功するし、そして成功したらティンの店にもずっと出入りできてお互いに繁栄できるし、僕も安心だからね、と微笑む。

僕はとても嬉しい気持ちになり、頂いていいんですか?と言うと、ティンは怒り気味に、私にくれれば私が繁栄するのにーと不機嫌になっていた。

困っているとアンクルは、君はアレキサンドライトの事を知っていたし、ジャパニーズ¥の方に頑張ってもらったほうが後々自分の為になるんだから!と言い聞かしていた。

それに、僕は男でサカイも男だから、男に幸運をもたらす石だよ、と更に説得していた。

ティンは渋々分かったわよーと不機嫌になりながらも、デザート食べるー?と聞きキッチンに行った。

アンクルは、ティンは気性が激しいから大変なんだ、と小さい声でタエコと僕に話す。

タエコは私も大変なんです、と言うと、アンクルが大笑いした。

僕だけそんな大切なものをもらっていいんだろうかと遠慮な心でいたので、笑えずにいた。

するとアンクルが君が言った100ポンドよりもずっと安かったから安心して、と言ってくれた。

ほんとに優しいおじさんだ・・

ティンの為に僕にアレキサンドライトをプレゼントする。

最後までティンを心配して、面倒をみてきたアンクル。

僕はアンクルに、これからもティンの所に来れるように仕事を頑張ります!と言うと、いつかシンガポールに遊びにおいでね、と言ってくれた。

ティンがカステラのような色をしたデザートを持ってきてくれて、頂いたがとても甘くて美味しかった。


とても素敵なホームパーティーは終わりを告げ、玄関でみんなにお別れをしてアパートを後にした。

本当にありがとう、アンクル・・・

いつかシンガポールに遊びに行きますね!

右手で青く変色しているアレキサンドライトを眺めながら心で誓った。


続く・・


続きは次回にお送りします。



皆様お元気でしょうか?

すっかり秋になったと思えば夏日になったりとなかなか、季節は定着しませんが、キンモクセイも毎年のように素敵な香りのプレゼントをくれるし、気持ちよく過ごしていると、あっという間に花が落ちて、今日は無臭になっていました。

確実に秋がやってきています。

去年は葡萄狩りをしたりと秋の収穫を楽しんだりしましたけど、今年は栗拾いなどに出かけたいなと考えています^^


そして買い付け物語に書いているティンは今ではロンドンの有名なアンティークマーケットに店を出していて出世していますし、僕もあれから20年近く経っていますがこうして皆さんのおかげで店を続けてこれました。

本当に1人ひとり、全ての出会いが重なり、こうして続けることが出来たんだと、振り返りながら書いています。

ティンはイギリス人と結婚して今はイギリス人になり幸せな毎日を送っています。

でもお店や、蚤の市でも相変わらず頑張っていて、とてもパワフルでいつも元気と、可愛いアンティーク達との出会いをくれます。


中国へ残した子供のことは少し気になりますが、色んな事情があると思いますし、僕が心配する以上に本人が心配しているだろうし、一言も話さないことを考えると、とても辛い選択をして自分なりに解決しているんだと思います。

アンクルの事を聞くと、手紙でのやり取りはしていて、とても元気にしていると聞き安心しています。

シンガポールに行きたいという気持ちに変わりはないですが、なかなか現実にいたりません・・

でもチャンスがあれば、アンクルに会いに行き、またあの魚料理を食べさせてもらいたいと願っています^^


あんな料理はあれから一度も食べたことがありません。

あのときでもアンクルは60歳近くだったと思いますが、いつまでも元気でいて欲しいと願っています☆


また素敵な出会いを沢山してきた物語をこちらで紹介しますね♪



明日からはいよいよ西宮阪急の英国フェアが始まります。

西宮阪急では初めての英国フェア。

色んな食材、衣類、雑貨、アンティークが沢山並び、西宮阪急全館をあげて行なうイベントになりますので、皆さん是非お越し下さいね♪

僕も大体いつも通り13時から18時ぐらいには店に出ていますので是非会いに来て下さい♪


そしてそのイベント中には、16,17日に洋館ミステリ劇場のリーディングシアターが、洋館店で開催されます。

僕は西宮阪急がありますので、今回は観劇出来ませんが、リハーサル風景や打ち上げなどには参加させていただくつもりです。

また劇団の皆様のプロの仕事を裏側から見れるのを楽しみにしています♪

まだチケットも少しだけあるみたいですので、洋館ミステリで検索して調べてみて下さいね♪


分からない場合は僕にメールしていただいてもいいですよ^^

本公演は来年の2月頃に洋館店でする予定です♪


そして阪急の後は、京都北野天満宮、名古屋大須観音とイベントが続きます。


また皆さんと元気に会えることを楽しみにしています♪

それでは皆さんお元気でお過ごし下さいねー☆


明日の準備で忘れ物を沢山した店長でした^^


なので明日はいつもより早く西宮阪急に出ていますからねー♪

























2010年09月26日
僕が24歳の頃の話・・・


今日はケンプトンパークレースコースのアンティークフェアーがあり、格安のスパンコール、テディベア、コスチュームアクセサリー、ガラス製品、伊万里の壺など大収穫で大荷物を抱え電車に乗りロンドン市内に戻る。

ほんとうにここのフェアーは予算が少なくても沢山買うことが出来るので、僕にはうってつけだ!

荷物を抱え席に座り、袋も紙にもくるまれていない、伊万里の1mはある壺をみながら笑みがもれる。

なにせこれだけ買って10万円もしないんだから・・・

一人でにやけていると、斜め前の方から声をかけられる。

ハロー!と声をかけてくれたのは、カムデンロックの蚤の市で知り合った、中国人のアンティークディーラー、ティンだった。

その横には見たことがない、同じく中国人のような年配のおじさんが座っていた。

そのおじさんは大きな目をしながら、笑顔で挨拶をしてきた。

僕の席は4人席で前が空いていたので、ティン達がこちらへ来てくれた。

なにせ僕は大荷物で動けない・・

話を聞いてみると、ティンはそのおじさんにかなり世話になっているらしい。

僕も適当な英語で、ティンもロンドンに住み始めてまだ1年ちょっと、と言ってたので僕と変わらないレベルの会話なので面白い。
そしてどうしても会話でつまったら漢字を書きお互いに納得する。
漢字文化の国同士だから出来る芸当だ!

共に違う国から来て日本語と中国語は当然話せるが、ロンドンで出会い、それぞれ覚えたてのたどたどしい英語で話している。

ティンは杭州で以前新聞記者をしていたらしく、何の事情かは知らないが子供を置いてロンドンに来ている。

そしてその身の回りの世話をティンはアンクルと呼ぶこの大きな目のおじさんにしてもらっているらしい。


週末のポートベロー、カムデンロック、週明けのコベントガーデンの蚤の市に店を出し、普段は古本屋でアルバイトをしながら英語学校に通う、頑張り屋さんのティン。
その店の出店やバイト先、学校も全てアンクルが紹介してくれたらしい。

アンクルは僕にも話しかけてきた。

このあとどうするんだ?

荷物をホテルに置いて、明後日に日本に帰るので梱包作業をして後は寝るだけです。

そう言うと、アンクルはティンと中国語で話し出した。


今日は学校もないし、アルバイトも休みだから、アンクルが私の家で料理を振舞うから、荷物を置いたらトッテンナムコートの駅に1時頃に来てくれたら迎えに行くよ、と言ってくれた。


家にまで招いてくれるなんて嬉しいけど、ティンではなくておじさんが料理を振舞う?と言うのが不思議だけど面白い。

僕はもちろん喜んで行かせていただきます!と言うとアンクルは、君は魚は食べれるか?と聞いてきた。

はい!と言うとティンがアンクルの料理は中華とシンガポール料理の良い所をとっていて、とても美味しいのよ!と興奮して話す。

そしてティンは、私のアパートはシェアをしていて、日本人の学生と住んでいるけど、もしかしたら休みで、家にいるかもしれないけどいい?と言ってきた。

もちろん構いません、と話すとちょうどビクトリア駅に乗り継ぐ、ジャンクション駅に着いた。

ティン達は、このままウォータールーまで行き、地下鉄で帰るのでここでお別れした。


シーユーレイター!

重たい壺と大きな袋を抱えて電車を降りる。

今は11時頃だけど、朝5時起きで始発でアンティークフェアーに来ていたし、中華とシンガポール料理のミックス・・・それを聞いて余計にお腹が空いてきた。

どんなアパートで、どんなに美味しい料理なんだろう!
異国へ来て初めて自宅へ招かれた。それもイギリス人ではなく、中国人の女性とおじさん。そしてそこには日本人の学生がいるらしい。


不思議な組み合わせだが、とても楽しみだ♪


早く部屋に帰り、今日の掘り出し物を置いて向わないと!

改札を出ると同時にお腹がグーと鳴りだした・・・


続く



この続きは次回にお送りします。


皆さんお元気ですか?

昔の人はほんとに凄いもんで、暑さ寒さも彼岸まで、の通りあれだけの猛暑もその通り終わりを告げました。

でもいきなりの肌寒さでまだ衣替えも出来ていない僕はその日その日に奥から長袖を取り出しバタバタと過ごしています^^

この時期は夏の疲れと、急な冷え込みで体調を崩す人が多くなるので、皆さん気をつけて下さいね。


昨日は京都の北野天満宮でしたが、土曜日ということもあり、とても沢山の人で賑わいました。

今は須磨大丸でイベントをしていますが、その前の週まで、西宮阪急、梅田阪急、芦屋大丸とデパートイベントが続いていました。

暑い中とても沢山のお客さんがこられて、本当にありがとうございました。

暑さも吹き飛ぶ嬉しい悲鳴をあげていました。


須磨大丸も、僕が研修を受けられなかったので売り場に立てないのにも関わらず、順調に推移しています。優秀なスタッフが僕の代わりに頑張ってくれていて、ほんとうに嬉しいです。

須磨も火曜日で終わり、連続デパートもいよいよ終わりになります。

その後は1日から、京都アンティークフェアーが始まります。

気候もいいですし、また沢山の人で大賑わいになると思いますので楽しみにしています♪


買い付け物語に今回は中国人のディーラーが登場してきましたが、今現在も以前ほどは会えなくなりましたけど、交流は続いていて仲良くしています。

今は毎日、中国と日本の微妙な関係のニュースばかりが流れています。

争いなどしないでみんな仲良くできればいいのになと、ティンの事を思い出しながらいつも願っています。

次回の11月のヨーロッパでの買い付けでもティンに会う約束をしています。


ロンドンに住んでいてすっかりイギリス人になっているティンと会えばそんな争いの話題にはならないと思いますが、ほんとにこんなニュースばかり流れることが早く終わってほしいです。

アンクルは今はシンガポールに帰り、あのときのホームパーティーが最後になったんです。

また次回にお送りしますが、人と人の出会いはつながりが出来たと思えば別れがあったり、嬉しいことと淋しいことが交互にやってきます。

淋しがり屋の僕としては、ずっと繋がりがあればいいのにな、と往生際の悪い考えばかりが頭に浮かびます。


神戸のお宝の西郷さんとのお別れも、ショックからは立ち直りましたけど、まだしばらくしたら会えるような、完全に二度と会えないとは心の中での踏ん切りがついていない気がします。

アンクルの屈託のない優しい笑顔や、美味しかった魚の味。西郷さんの困った顔など思い出せばすぐに浮かんできます。


今この日記を読んでくれている皆さんとも繋がりがあるわけですので、これからも繋がっていて下さいね☆



皆さん、あと二日の須磨大丸、10月1日から始まります京都アンティークフェアにも是非お越し下さいね。

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています♪


秋になり、とても淋しげな店長でした。


























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