2009年08月22日
僕が28歳の頃の話・・・
今回はパッケージツアーで格安のロンドン行きがあったので、それを利用してロンドンに到着した。
ホテル朝食付きで大阪からロンドン往復12万円。
それもロンドンヒルトンホテルなので、どんなホテルだろう・・・
少し期待しながら、ヒースロー空港を出る。
そこでツアーの団体バスの前で集合になっている。
ほとんどフリーなツアーなので人数も多くなく20人ぐらいが集合している。
バスに乗り込むと担当者がロンドンでのマナーやチップの金額、注意点などを説明している。
個人で行くとそんなことも聞くことがないので、面白く新たな発見もある。
バスはロンドン中心部ではない雰囲気のところに到着した。
ヒルトンはどこなんだろう?
バスを降りると高い壁の向こうに普通の建物があり、良く見るとロンドンヒルトンと書いてある。
大阪のヒルトンホテルのイメージしかなかったので、期待外れだったけどこの価格なら当然かなと納得する。
部屋に荷物を置くと、夕方の5時過ぎで、夕食はもちろん付いてないので外へと出かける。
しかし周りにはなにもない・・・
地図を見てチャーチストリートが目に入る。
かなり離れているが、アンティークマーケットがあるところだ。
20分以上はかかりそうだけど歩いてみよう。
しばらく歩くとマリーボーンストリートに出るがなかなか建物もない、道路と車だけしか見えない。
こんな不便な所にホテルを建てるとは・・・
やはり昔からあるホテルならビクトリアや、サウスケンジントン、ピカデリーサーカスなど便利な所に建っている。
だからパッケージツアー専用のホテルになるのかーなどと考えていると人気が出てきてチャーチストリートが見えて来た。
チャーチストリートはマリーボーンから入ると、アンティークマーケットがあり、その先を進むと、食品、衣類などの市がかなりの広範囲で広がり、週末はものすごく賑わいがあると聞いたことがある。
アンティークマーケットには以前からきていたけど、ここに滞在するのは始めてなので、市場にお世話になりそうだ。
時計を見ると25分かかっていた。
通りに入るとすぐにアンティーク家具の店がある。
その少し先の方にアンティークマーケットの看板が見える。
中に入ると6時閉店なので片付けている店もあるが、まだお客さんがいるので、安心して
足早に見て回る、するとコスチュームアクセサリーが沢山飾ってあるジャネットの店がある。
真っ白な髪の毛で長身のどこから出しているのだろうと言う甲高い声で、ハローと挨拶をする。
ものすごく狭い畳2畳ぐらいのスペースだが、前面のガラスケースにも所狭しと並んでいて、うしろの壁一面に昆虫採集のピンでブローチが貼り付けてある。
1000個はあるだろう。
それ以外にも業者には特別にシューズの空き箱にストックしている新入荷や在庫を見せてくれる。
価格ももともとお手頃だが、更にサービスしてくれ優しい店主だ。
日本の気候は?などと挨拶を交わしていると、もう閉店時間が迫ってきた。
今回は歩いて来れる距離のホテルに滞在していることを伝えると喜んでくれた。
それには理由がある。
前回こちらに来たときに、朝からのみの市や、オークションなど荷物がいっぱいの状態で、ジャネットのマーケットに来て、閉店間際までいたときに、ジャネットが車で送ってあげようかと言ってくれた。
僕よりは年上だけど若い女性だし、イギリス人のプライベートな車に乗せてもらったことがなく、ドキドキしながら送ってもらった。
ところがそのドキドキは10分もすれば違うドキドキに・・・
ロンドンの道は回転交差点など信号がない交差点が多く、運転技術がなくトロトロしているとすぐにクラクションが鳴らされる。
いつも甲高い声で、スローに話し、とても上品な話し方のジャネットが、交通量の多いカンバラントホテルの周辺にさしかかり、横から車に割り込まれた。
すると大声を出し、信号が変わり発進するとその車を追い抜き、中指をたてて運転手の男性に文句を言いながら猛スピードで走り抜ける。
その後もそんなに怒るほどではない運転の相手に対しても同じような姿になり、20分でビクトリアのホテルについた。
喧嘩になったら大変だとドキドキしながらのドライブはようやく終わった。
中指を立てられた相手の男性のほとんどは苦笑いをしていたので、女王の国らしく女性のほうが強いのか、とにかく緊張の時間が終わり、お礼を言い、荷物を降ろしてくれて車を降りると、何事もなかったかのように、いつもの高い可愛い声でGOOD NIGT.
ハンドルを握ると豹変する人は周りにはいなかったのでほんとにびっくりした。
それも普段の姿からは想像ができない女性が・・・
きっといつもあんな感じで運転しているのだろう。
前回送ってもらったお礼も言いマーケットを出る。
通りに出て、食品のマーケットに向かう。
すると市もほとんど終わりかけていて店じまいを始めている。
レストランなどはないかと歩いているとシンガポールレストランという看板が見える。
日本の大衆食堂のような感じだが、アラブ系の人たちなどで賑わっている。
外のメニューをみるとシンガポールヌードルが3ポンドど書いてある。
約600円と安いし美味しそうなので入り、注文すると3分ぐらいですぐに出来上がり、食べるととても美味しい。
他の人が食べている野菜たっぷりの料理もどれも美味しそうだ。
僕は聞けそうな雰囲気ならあの人が食べているのはどのメニューの料理かと店員さんに聞き、次回はそれを食べるようにする。
海外ではメニューがわかりにくいのでそうすれば、美味しいものが食べられる。
チャーチストリートはアンティークはあるし、市場もありとても良い所だ。
週末の市場を楽しみにしながら、ホテルへの道を歩き出す。
続く
皆さんまだまだ暑い日が続いていますがお元気でしょうか?
インフルエンザも流行していますが予防を徹底して感染を防ぎましょうね。
今は川西阪急でイベント中ですが、毎日お馴染みのお客さんに来ていただき、嬉しく過ごしています。
物語にあるジャネットの店は、版画屋さんが広げていて今はありません。
薄利で大変なのと、商品が集まらなくなったことが大きな原因らしいです。
お手頃でコスチュームアクセサリーとバック、装飾品が多く揃う店は他になく、困っているディーラーが世界中にいると思います。
入り口近くで、キラキラ光り輝いていたアクセサリー達がいなくなり、マーケットそのものも輝きがなくなったような気がします。
お人形好きなので、年に一度はドールショーで会えますが、相変わらずの甲高い声で元気にされています。
ロンドンでは最近アンティークマーケットが無くなったり、縮小されたりが続いています。
もちろん不景気もありますが、大きな原因はアンティークが少なくなって来た事だと言われています。
数限りあるアンティーク達。余計に愛しく思えてきます。
100年以上前に作られ、戦争、天災、人災を乗り越えてその時代時代に様々な人の手に渡り、大事にされてきた、強運のアンティーク達。
そのパワーと、現代では再現できない素晴らしい作り、デザインに魅了されると、他の物には目が行かなくなります。
物と同じで、100年以上前の建築物も震災を乗り越える頑丈な作りはとても素晴らしい手作りです。
新しい建物にはない独特の雰囲気。
漆喰の壁や腰壁の木の匂いは温かみがあり、癒されます。
以前楽しみな企画がありますと、日記にも書きましたが、それは異人館レストラン猫巴里のオープンです。
今までもイベントでは年二回開催していましたが、完全予約制でレストランとしてオープンが決まりました。
100年前の異人館で100年前のアンティークとフレンチを楽しんでいただけますので、皆様是非機会がありましたらお越し下さい。
猫巴里(ねこぱり)の由来は、まねきねこのフランス料理と言う単純な意味もありますが、美輪明宏さんが昔、銀巴里と言うシャンソン喫茶で唄っていて、江戸川乱歩、三島由紀夫、川端康成、なかにし礼さんなどが通い、親交を深め様々な出会いが繰り広げられた伝説の銀座の巴里。
美輪さんは音楽会などでも銀巴里の話をされますし、愛しの銀巴里という歌も作って時々唄ってくれます♪
同じように素敵な出会いと皆さんに喜んで頂き、素敵な想い出のお手伝いが出来ればいいなと思い、字画も最高なので命名しました。
美輪さんは芸術家としても尊敬していますし、奥深い人生経験での美意識や人生哲学は僕の生活のスパイスとしてなくてはならないものになっています。
本も全て持っていて、どんな状況でも打開策が書いてあり勇気をもらえます。
いつか猫巴里に美輪さんが来ていただける日を夢見て。
美輪さんの専属ミュージシャンの水野さんとは話をさせていただけるようになり、猫巴里での演奏もお願いしてありますので、素敵なアコーディオンやピアノが聞ける機会があるかもしれません。
レベルは比べ物になりませんが、僕もミスがなくなるように練習して、弾き語りを披露できるように頑張ります♪
ロシア人が住んでいた異人館。
内装も、外装も家具もその当時のまま。
2階の客席からは神戸の街が一望。天気がいいと海がキラキラ見えて、夜は夜景がキラキラ。
横には森があり、鳥の声と汽笛がこだまします。
道路からはおくばっていますが、異人館にたどり着くまでは土の道で当時のまま。
ホテルシェフが厳選された食材を使い、フレンチコースを作り1日昼10人、夜10人限定の完全予約制でお送りします。
1階ではアンティークも展示販売してありますので、まねきねこの商品を楽しんでいただけます。
先日おこなわれたみなと神戸の花火も上から見えますし、ルミナリエ、異人館通り、元町、三宮、南京町も全て徒歩圏です。
遠方の方もこの機会に是非神戸にお越し下さい♪
1日、2日はまだ空きがありますので、ご予約お問い合わせはご遠慮なくメール、お電話下さい。
川西阪急は25日火曜までで、その火曜日は京都北野天満宮に出店します。
その後はいよいよ神戸店のフェアーが4日から開催されます。
久しぶりのオープンなので皆様是非お越し下さい。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています♪
くれぐれもインフルエンザには注意して下さいね☆
それではまた。
最近お風呂上りに凍らせたヤクルトを食べるのがマイブームな店長でした。