“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

ホーム店長日記2009年11月
2009年11月
店長日記:2
2009年11月26日
前回の続き・・23歳の頃・・・

濃い霧の中、パリの街へ飛び出す。

朝10時なのにまだ霧が消えない。

初日の今日は、蚤の市などもないので、本に書いてある観光名所や、行きたい店などをまわるつもりだ。

パリの地図でみると中心からかなり上の場所のホテルなので、まずはパリといえばやはりエッフェル塔を目指そうと思うけどかなり下に行かないといけない。

地下鉄マップを見て、場所をチェックする。

ホテル近くの駅に到着し、旅行者に便利だと書いてある、回数券を買おうと、列に並ぶ。

地球の歩き方はホントに便利だ。

こんな情報まで細かく書いてあり、この本さえあればどこにでもいけそう。

順番が近づいてくるとドキドキしてきた。

飛行機内で勉強したフランス語の実践がついにやってきた。

昨日のカフェでは大丈夫だったけど、回数券は買えるだろうか・・

ボンジュール  アン・カルネ・シルブ・プレ・・・

緊張して声が裏返りながら話すと、料金が表示された。

やった!

昨日と言い、今日も大成功だ。

メルシー!と言って、改札に向かう。

次は地下鉄の乗継だ。

日本と違い、音声の案内はないとのことなので、ひたすら駅の名前をみておかないといけない。仮に音声の案内があってもわからないけど・・・

40分はかかったが、乗り継ぎもスムーズに行き、目的地に着いた。

初めてのパリで単独行動で、地下鉄も乗りこなし、自信に溢れて、颯爽と屋外へ出る。

少し先だが、あのエッフェル塔が目の前に見える。

関西では通天閣があるが、細かい骨組みで繊細で、フランスらしい作りだ。

通天閣のように、日立の看板や広告など何もない。

商売人の町、大阪らしいけど、通天閣も看板が無ければまた雰囲気が違うと思う。

ブラブラ歩いているうちにお腹が空いてきたので、お店を探す。

日本食などは全然無く、カフェが多い。

高そうなレストランを避けて、エッフェル塔が見えるカフェのようなレストランに入る。

そして外の席に座り、塔を見ながら、オーダーを待つ。

ギャルソンと言われる店員さんが挨拶をしながら、メニューをくれた。

メニューを見ると、価格は数字なのでわかるが、文字は全てフランス語で、英語表記がない。困った・・

もう少し大きい店なら英語のメニューもあると、本に書いてあったのに、塔が見えるところで、安そうな店にこだわり過ぎて忘れていた・・

本の後半にミニ辞書がついていたかも、と探そうとしたら、中の席で、中年の男性がランチみたいな物を美味しそうに食べている。

肉か魚かわからないけど、赤いソースがかかっていて美味しそう。

あれと同じのでと頼もう・・でも何て言えばいいのかな・・

英語ならセイムだけど、フランス語は?

小さい辞書を出そうとしたら、ギャルソンがやってきた。

間に合わないので、男性の方を指差し、セイム・シルブプレ・・と英語とフランス語がごっちゃになったヘンテコリンな言葉を口にした。

するとギャルソンは、ニッコリわらって、メルシーと言って奥へ行った。

良かった・・・

どうにかなるもんだな。

とはいえ、セイム・シルブプレとは・・・周りに誰もいなくてよかったけど、おかしすぎる。

でもここで一人で笑っているともっとおかしい人に思われるのでこらえながら塔を眺める。

しばらくしてでてきた料理は、美味しそうだが、一口食べてみると、癖がある。

羊の肉だ。

生まれて初めて食べるが、牛や、鳥と違いかなり癖が強い。

でもソースは美味しいので、たっぷりつけて食べる。

僕は羊年なので共食いだな、とか考えながら完食した。

ライスはもちろんついてなく、パンではなくて、日本でいうと、フライドポテトが山盛りについている。

かなり大きくて量もすごいので、お腹がいっぱいで苦しい。

食べ終えたのをみて、ギャルソンがデザートはどうみたいな事を聞いてくる。

アン・カフェオレ・シルブプレ。 これは完璧なので自信満々に注文する。

カフェオレを飲みながらエッフェル塔を眺めていると、さっきよりも人が沢山歩いている気がする。それも足早で歩いている。

精算は席で行なわれ、精算が済み、おつりを受け取ると、ギャルソンへのチップを計算して、小銭を置き、席を立つ。

本にギャルソンは、チップがお給料みたいなものなので、忘れないようにと書いてあった。

日本には全くない習慣なので、慣れるには時間がかかる。

さぁ、次はルーブル界隈に行こう!

腹ごしらえも終えたので、はりきって歩いて、地下鉄の駅へと向かう。

時間を見ると14時ごろなので、モナリザを観に行こう。

駅が見えてくると、人が入り口付近に溢れかえっている。

何かあったのかな?

入り口を見ると門が閉ざされている。

どういうことかわからないので、誰かに聞こうと隣の男性に話しかけると、ペラペラのフランス語が返ってきた。

わかるわけがない・・・

事故なのか何なのか、検討もつかない・・

すると向こうのほうから、日本人らしき女性が歩いてきた。

思い切って声をかけると、日系人でフランス語しか返ってこない・・

がっかりしていると、後ろから肩をトントンと叩かれた。

振り向くと、会釈をする日本人の女性だった。

僕の様子を見ていて声をかけてくれた。

どうなっているんですか?と聞くと、ストライキです、と答えてくれた。

僕は呆然として、バスは乗れますか?と聞くと、地下鉄、バスもストで、タクシーはまずつかまらないですよ、とのこと。

その女性は2年前から留学でパリに住んでいて、事情には少し詳しいと話していた。

僕はありがとうございましたとお礼を言って別れた。

本当に親切な人だ。

あわてふためいていた僕を見て、助けてくれた。

あの女性のおかげで、事情はわかったけど現実的に考えて、交通手段は全てないということになる。

それにしても現地係員のアキラは昨日何にも言ってなかった。

電話をかけてみようとカバンの中に電話番号を書いた紙を探すが見当たらない。

部屋のテーブルにおいたままだ・・・

広げると一枚でパリ市内が全てわかる、観光マップを見る。


エッフェル塔は少し下で、ホテルへの道のりはなんとなくわかる。

ただ電車で40分というと歩けばどのくらいかかるのか・・・

でも歩くしかない。

選択肢はないので、マップをみながら歩き出した。

せっかく順調なスタートだと思った初めてのパリ・・・

初日からこんなトラブルに巻き込まれるとは・・

電車で5分だと、歩くと3、40分かかるだろう・・・とすると40分なら、と頭の中で計算ばかりが思い浮かぶ。

ザッと思い浮かんだ時間は5時間はかかるかも・・・と決意してエッフェル塔を後にする・・・


続く


続きは次回にお送りします。


皆さんお元気ですか?

僕は時差ぼけも治り、何とか元気に過ごしています。

今回のヨーロッパへの買い付けも、色んなトラブルや信じられない出合いなど、様々なことがありましたけど、無事に帰ってこれました。


火事、思いもしなかった素敵な出合いなど、盛りだくさんな買い付けでしたので、また買い付け物語で紹介したいと思います。

無事に帰ってきたからこそ言えますが、素晴らしい買い付け旅行でした。


日本に帰ってきたら、こちらでも火事の報道が多くてびっくりしました。

今回思いましたが、火災報知機がついているホテルや建物に滞在しないと絶対にいけないと痛感しました。

僕のホテルで夜中の三時に火災報知機が鳴り響き、全員非難して、事なきを終えましたけど、熟睡している時間帯に、煙が充満したら、それで意識を失い命を落とすんだと、わかりました。

昔のホテルですが、つけてくれていて本当に良かったです。

パンツ一丁で上の階からあわてて降りてきた、イギリス人の男子高校生の寝ぼけた顔は、今では思い出すと面白かったですが、何もなかったからこそですね。

それと正反対に、出会うはずもなかったお人形達と今回出合い、沢山つれて帰ってこれました。まさに奇跡です☆

アクシデントに、サプライズな出合い☆今の連載が終わりましたらすぐに、買い付け物語で披露します☆

今は住宅では火災報知機や、煙探知機を付けることが義務化になっていますが、皆さんもまだついてなければ、ホームセンターなどにも1万円以下でありますので、取り付けてくださいね。

僕の家や店は付いていますが、秋刀魚を焼いたり、からあげなどで煙が沢山出て、鳴ることもあるので、面倒なこともありますが^^

でもあの大音量なら、どんな人でも目を覚ましますので安心ですよ。


僕は1階の出口が近い部屋だったので、広げてあったお人形や荷物を明け方に梱包していつでも、チェックアウトできるようにしていました。

明け方には騒動も収まり、煙も消えてホテルを出なくても良かったのですが、ずっと焦げ臭い感じが残っていました。

100年前のお人形やジュエリー達は、こんなトラブルも全て乗り越えて来たんだなと、梱包しながら考えていました。

そして帰国後にすぐに開催された、洋館フェアーも無事に終わりました。

今回も様々な方が全国から来ていただいてほんとうにありがとうございました。

料理長も素敵な料理を作ってくれて、アーティストの人達も素敵な音楽を披露していただいて、アンティーク達や、洋館、お客様を癒してくれました。

火事を乗り越えてきたたくましいアンティーク達も生き生きとして、皆さんに披露できて、皆さんに喜んでいただけました。

そして昨日の天満宮も、天気に恵まれ沢山の人が訪れてくれ、無事に終わりました。

お人形達も初めての神社への旅行でどう思っていたでしょうか?

きっと沢山の人にびっくりしていたと思います。

そして明日は久しぶりに名古屋へ出かけます。

先日行くつもりにしていた日がありましたが、出店場所がなくて断念していたので、今回は会長さんにどうにかするよ、と言ってもらえ本当に感謝です。

ただ場所はどこになるかわかりませんので、こられる方は探して下さいね♪


土曜日には名古屋の皆様と久しぶりにお会いできることを楽しみにしています☆


それでは皆さん、インフルエンザと火の元には、充分お気をつけてこの、乾燥する季節を乗り越えましょうね。


それではまた。

ちなみに今回の洋館フェアーでは、一回も弾き語りをする場面がなく、さみしいような、ホッとするような、複雑な心境の店長でした♪























2009年11月10日
僕が23歳で初めてヨーロッパに出かけたときの話・・・

生まれて初めての海外旅行の行き先はパリ。

古着屋を始めて1年が過ぎ、アルバイトをしながらなんとか頑張って少しの資金を貯めた。

アルバイト先で知り合った友達がイタリアのフィレンツェで生活をしていて、3年に1回、ビザの関係で日本に帰って来ないといけなくて、たまたま僕がアルバイトしていた運送会社に滞在期間の短期バイトに来ていた。

休憩時間にヨーロッパの話や、蚤の市の話などを色々聞き、憧れていたアンティークがヨーロッパには沢山あると知った。

そしてやはりアンティークと言えばパリ!とありきたりだが思い込みがあり、話を聞くうちにパリへの憧れが強くなっていった。

その友達と言っても年は30代で、年上だが、とても優しくておっとりして、品があり、とても親身になって色々と話をしてくれた。

そしてアンティークを探すにも情報がないので、どうしたらいいかを聞くと、その友達も、最初はイタリアに憧れていて、学生時代に、本屋さんで地球の歩き方を見て、それを片手にお金を貯めてイタリアに行ったとのアドバイスを聞いた。

そして僕もフランス版の地球の歩き方を購入して読んで見た。

すると、クリニャンクール、バンブー、モントレイユなどの蚤の市情報や、街中のアンティークショップなどの情報が細かく書いてある。

ただホテルなどの情報もあるが、それを自分で手配したりするにはやはりまだ無理があるので、旅行雑誌などで、ツアーを探し、エスプリツアーというのを見つけ予約した。

ホテルも空港からの送迎もついているし、全くのフリータイムツアーだが、現地係員が空港での送り迎えをしてくれるし、何かトラブルがあっても安心と言う所と少人数でのツアーと安さにひかれここに決めた。

伊丹空港から、東京に乗り継ぎパリへと向かう。

高校の修学旅行で沖縄にいったとき以来の飛行機で緊張したが、意外とスムーズにパリへとついた。

高校生の時に離着陸のとき感じた、エレベータの急降下のような気持ち悪さは、大人になっていたからか、少しましだった。

シャルルドゴールに到着するまでの13時間のフライトでは、興奮してなかなか眠れず、ほとんど起きていて、地球の歩き方に載っている情報や、フランス語の勉強をしたりして、あっと言う間に着いた感じだ。不安と期待が入り乱れながら・・・初めての海外・・・

着陸のときにセーヌ川や可愛い家などが見えてきたときは、憧れのパリについに来たと、感激した。

到着して、出口へと向かう通路は、迷路のようになっていて、いくつものトンネルがある、SF映画にでてくるような不思議な作りで面白い。

さすがフランスだと関心しながら入国審査を終え、荷物を取り出口へ向かう。

そして現地係員の名前をパンフレットで確認すると、アキラと書いてある。

日本人なのか日系人なのか、カタカナで書いてあるので勝手に想像する。

出口では沢山の人がプラカードを掲げて出迎えている。

これだけの人がいれば探せるのか不安になる。

すると一番端の方に、エスプリツアー・坂井様となまえが書いてあるプラカードをガッチリしてるけど背が低い男性が掲げていた。

そこへ向かうと、カタコトの日本語で挨拶をしてきた。

日本語はなんとか大丈夫だと安心したが、僕の予想が当たっていて日系人だった。

すると僕の荷物を持って、さっさと歩き出し、さぁ行きましょうと足早にタクシー乗り場へと向かった。

他にはツアーの方はいないんですか?と聞いたら来るはずだったけど、キャンセルになったとの事で、他には誰もいないらしい。


小さめのタクシーに乗り込むと、パリの色んな話をしてくれた。

でもそれを聞きながらも、この人は偽者で、何処かへ連れていかれるのでは、とか不安が大きくなる。

でもお金持ちではないし、僕を連れ去ってもそんなにメリットはないとか少しでも不安材料をなくすようにしながら、外の素敵な景色を眺める。

すると不安をよそに、パンフレットの通りの名前のホテルに到着した。

安いツアーなので三ッ星クラスと聞いていたが、レンガ作りで素敵な外観だ。

アキラがペラペラのフランス語でチェックインを済ませ、部屋へと荷物を運んでくれる。

自分だけではフランス語もできないから、チェックインなんて大変だろう・・

部屋に入ると、アキラは自分の仕事はこれで終わりなので、後は何かあればこちらに電話して下さいとメモを渡し、部屋を出ていった。

車の中では、妄想が広がり、ほとんど話を聞いていなかった・・聞きたいことが沢山あったのに・・・

仕方ない、自力で頑張ろう。

朝食しかついていないので、夕食を食べに出かけよう。

パリの大きな地図を取り出し、ホテルの位置を確認する。

中心からすると上の方だが、周りには何でもありそうだ。

不安はいっぱいだけど頑張って飛び出る。

道路にでると、通勤時間と重なるのか沢山の人が足早に歩いている。

当たり前だがほとんどがフランス人だ!

憧れのパリに来たんだと実感する。

少し歩くと、サンドイッチと書いてある店があった。

僕は固いフランスパンが好きなので中に入り長いフランスパンを買う。

1本8フラン。日本円で150円ほどだ。安い!

長いフランスパン1本と固いフランスパンでサンドした野菜とチーズがたっぷりのサンドイッチを買った。

外には席があり、女性がパンを食べてカフェオレを飲んでいる。

僕も席に座り、アン・カフェオレ・シルブプレ。

飛行機での即席フランス語勉強が役にたった。

カフェオレを飲みながら、フランスパンをかじり、パリの町並みを眺める。

不安な立ち上がりだったが何とかなりそうだ。

明日からの1週間が楽しみになって来た♪


様々な事件やトラブルが待ちうけているとも知らずに・・・・

続く。




買い付け物語第9話を詳しく書きました☆



続きは次回にお送りします。


皆さんお元気でしょうか?

僕は元気にしていますよ☆

キンモクセイもすぐに香りが消え、ザクロも少しずつ、割れてきて、収穫ももうすぐです。

そしていよいよ買い付けに出発します。

ロンドンでは11月に入ると、繁華街はクリスマスイルミネーションで飾られます。

神戸でもルミナリエがありますが、準備が着々と進んでいました。

まだまだ温かい日がつづいているので、クリスマスが近づいている実感がわかないですが、確実にサンタの季節がやってきています。

今日は出発前なのに、ロンドンから様々なメールが届き、予定変更や、様々な情報が入ってきています。


それも吉兆だとおもって頑張ってきます♪


帰国後すぐにある洋館フェアーも、こちらで紹介した影響でお問い合わせや、ご招待状の発送などをさせて頂き、また新たな出会いに感謝しています☆


皆さんの期待に応えられるように、良い出会いを沢山してきて、皆さんに喜んでいただけるように、最高の買い付けにしてきますね☆

円高もそのまま推移していて、価格的にもお手頃で買える条件が整っていますので、お楽しみに☆


素敵なアンティーク達を連れて、元気に帰ってきますね♪


フェアーに来れない方もなるべく早く、こちらでもご紹介していきますのでお楽しみに♪


皆様にお会いしたり、お問い合わせ、メールなどを楽しみにしています♪

フェアーでの演奏家の方も、ピアノ演奏、声楽弾き語り、サックス奏者の方などバラエティーに富んだ音楽会になりますので、洋館フェアーではアンティークだけでなく、音楽もお楽しみに♪

フェアーが終わった次の日には25日の北野天満宮にも行きますので、フェアーに来れなくて、京都に来れる方は天神さんでお会いするのを楽しみにしています♪

28日にはまだわかりませんが、大須観音にも行ければいいなと考えています☆


それでは皆さん元気でお会いしましょう☆



また面白い買い付け日記が書けるような、素敵なヨーロッパの旅にしてきますね♪


行ってきまーす☆






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