“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

ホーム店長日記2011年4月
2011年4月
店長日記:2
2011年04月28日
僕が27歳の頃の話しの続き・・・

カムデンロックの洞窟を制覇したらもうお昼前になったので、お兄さんに聞いたホッドドックを買いに走る。

少し離れているし、物凄い人出になってきたので20分はかかった。

ピンクやブルーのヘアスタイルをしたパンクファッションのロンドンっ子達がお目当てのビンテージ古着や雑貨などを懸命に探しているので、かなりぶつかるけど、ほとんどの子は、ソーリィと言葉をくれる。イカツイけど優しい・・・

目当てのホッドドックは10人ぐらい並んでいる。

可愛い黄色のワーゲンバスがお店になっていて、店員さんもとてもおっとりした感じの2人組。

僕の番が回ってきて、注文するとその場でソーセージを焼き出した。

時間はかかるけどこれは美味しいはずだ。

オニオンはいる?

と聞かれたのでプリーズ、と頼むとパンの間にこぼれ落ちそうなほどオニオンを詰めてくれた。

そしてこんがりと焼きあがったソーセージを挟むと、そこにケチャップとマスタード、マヨネーズがあるからお好みでどうぞ、と言われ自分で好きなだけつけて出来上がり。

3ポンドを払い、待ち切れずに頬張るとマスタードをつけ過ぎたのかとても辛くて涙が出てきた。

端だけつけ過ぎていたみたいで、辛さが収まりもう一度食べるととてもジューシーで美味しい。

これからはこれを毎回食べようと心に決めて、カムデンロックを後にする。

昼を過ぎると人が多過ぎて身動き出来なくなるし、昨日アンティークジュエリーのディーラーに、高級アンティークイベント、オリンピアの招待状を頂いた。

本当は入るのに8千円もいるし、出店業者の出店料はワンブース50万円もすると言う噂だ。

僕には縁のない世界だし、とても買えそうにないので、今までもお誘いをお断りしていた。

仲が良いフランス人で、ロンドンで店をしているエリザに、買わなくてもいいから見るだけでも今後の勉強になるし、貴方の格が上がりますよと言われ、それなら時間があれば行ってみます、とチケットを貰った。

そのまま地下鉄を乗り継ぎ、オリンピア会場へ向かう。

1週間のイベントで何日か経っているけど、日曜日なので駅自体が混んでいる。

地上に出ると大きな白い建物がそびえ立っていた。

入り口を探さないと、と見渡したらみんな同じ方向に向かうのでついて行く。

入り口に着くと、物々しい警備が目に入る。

警備員が手荷物を厳重にチェックしていて、中の物を全て確認している。

こんなに厳しいなら一度ホテルに荷物を置いてくれば良かった・・・

カムデンロックの洞窟で見つけた古着やアクセサリー、ぬいぐるみがそのままカバンに入っている。

おまけにいつものおやつも・・・

僕の番がきて警備員がカバンの中を見せてもらいます、とカバンから荷物を取り出す。

古着、アクセサリーなどを見て、売りに来たのか?と聞かれたので、違います、と言うと不審者扱いされ、これはとりあえず預かっておきます、と取り上げられた。

そしてその奥からはミカン、バナナ、水、チョコレート、コーラーが出て来て、警備員が笑った。

キャンプにでも来たのかい?と完全に舐められてしまった。

周りをみれば、セレブリティな人たちばかりで、シルクハットをかぶった人もいる。

服装もスーツではないし、大きいカバンの中からは色んな物が出てくるし。

だから来たくなかったんだ・・

エリザを恨むと、警備員がチケットはあるのか?と言ってきたのでエリザの店のハンコを押してある券を渡すと、かなりしつこくチェックされて、その大きなカバンも防犯上良くないので預かります、と取り上げられてしまった・・・

かなり広い会場なので、小腹が空くだろうと思い、食べ物と飲み物だけは持っていっても良いですかと頼むと、中にはラウンジもあるし、持ち込み禁止ではないが、こんな物を持ちこむ人はほとんどないよ、と言われた。

禁止でないなら良いでしょ!とムキになり何とか入れてもらった。

そして入ろうとすると、何か品物を買ったら領収書を必ずもらうように、と釘をさされた。

それがないと、盗んだとみなされるらしい・・・

非常に厳しいセキュリティだ。

気を取り直して、こうなったら全て見て回り、エリザの言う勉強になるのかをとことん試してやろう、と完全に開き直る。

本会場に入ると、野球場のように広い空間に、天井はガラス張りでとても明るい。

二階建てに陳列されていて。所々に噴水や、巨大な観葉植物などがあり、地上の楽園のようだ。

その中に高級品のアンティークが綺麗に陳列されている。

右から入るとアールヌーボー専門店があった。

プリカジュールなどの七宝ジュエリーや、昆虫のデザインのブローチなど凄い物ばかりがある。

一つ、イカのようなデザインで、イカの身体がバロックパールで出来ていて、足が金、目がルビーととても珍しいブローチが目に入った。

価格を聞くと、15000ポンド・・300万円だ・・

手持ちも全部あわせて100万円も無い・・

サンキューと言いそこを離れる。

これは勉強どころかここに来ては行けなかったのではと、弱気になる。

そのまま奥へ進むと、絵画が沢山並んでいるブースになっていた。

それも僕より大きな絵で、大屋敷の天井の高い家にしか飾れない肖像画の専門店だ。

絵は冷やかして見ていても何にも言われないので気が楽になる。

店主はお客さんとシャンパンを飲みながら談笑しているか、豪華なソファに座り本を読んでいる。

中央ぐらいの場所にはミニアチュール専門店があり、壁一面に、象牙に描かれたミニチュア絵画が500点以上は掛けられている。

こんな数は見たことがない・・・

圧倒されながらも、好きなのでジックリと見て行く。

価格は意外と高くない。

その中にアーサー王子のような幼くて可愛い顔をしたブローチがあった。

顔立ちは人形で言うとブリュ・ジュンのようなキリッとした表情をしている。

価格は600ポンド。

12万円か・・見たこともない素敵な物だけど、即決はよそう。

まだ20%も見ていないし。

みせのおじさんはやはり本を読んでいるので、また後でねーと心の中で挨拶をして離れる。

その先にはキンキラキンの家具達が並んでいる。

本物のロココ調家具だ!ルイ16世などと書かれた説明がついていて、太陽があたり輝いている。

ベルサイユ宮殿で見たような家具達だ。こんなのが販売されているとは・・

価格は凄いだろうな、と横目で眺めながら通ろうとすると、コレクションテーブルの中に赤く光る物が見えた。

近づいてみると、直径15センチはあると思われるブローチで、全てザクロのようなカボションガーネットが沢山ついていて、そのフレームには綺麗な七宝、所々に真珠が入っている。

多分僕が好きな、ルネッサンス様式のオーストリアの物だろう。

これだけの大きな物は見たこともないし、真ん中のガーネットは僕の親指の爪ぐらいはありとても綺麗。

高いんだろうな・・でも値段を聞くのはタダだし勇気を出して聞いてみる。

ロココ調のソファに夫婦で座っていた店主らしき人に声をかけると、笑顔で女性が来てくれた。

そしてケースの中を指差し、ハウマッチ?と聞くと、これは私がコレクションしていたブローチなのよ、と嬉しそうに取り出す。

そしてウラを見せてくれて、裏の細工がとても素敵なのよ、と説明してくれた。

感動するぐらいの細工がされている。

これは手が出ないだろうなとあきらめモードに入る。

女性は、貴方が気に入ったのなら850ポンドでお譲りします、と品の良い話し方で言ってくれた。

小さいオーストリアンハンガリアンでも500ポンドはするので、850はあり得ない。

聞き間違えたのかもしれないと、もう一度エイトフィフティ?と確認すると、エイトハンドレットフィフティと言い、間違いない。

17万円なので本当に安い。
ロンドンのアンティークマーケットでもそんな価格でここまで凄いのは見たことがない。

きっと昔買った価格なのかな?などと想像したりしていると、女性が自分で着けて鏡を見ていた。

本当に素晴らしい。

女性はやっぱりこのブローチは素晴らしい物だわ、と関心しながらロココ調の鏡で眺めている。

気が変わり、やはり売るのをやめようと言い出しかねない雰囲気になっている。

これはいけない。

気が変わらないうちに頂こう、と声をかけようとしたら、奥の旦那さんかどうかはわからない男性にこっちへきてと声を掛けられ、ブローチを着けたままソーリィと席を外す。

本当にやばくなって来た。

緊張しながら行き先を見届ける。

何とか分けてもらわないとあんな凄い物とは二度と巡り合わない。

さすがはオリンピアだ。

それもあの価格でなんて信じられない・・

さっきまではエリザを恨んでいたのにさすがなんて言っている自分におかしくなる。

奥で何か話しをしている姿を、祈りながらジッと見守る。


つづく。


続きは次回にお送りします。



皆さんお元気でしょうか?

僕は今は芦屋大丸でイベントをしていますが元気で頑張っていますよ。

梅田阪急、芦屋大丸、西宮阪急と3週連続続いたデパートも1週間の空きを経て、北野天満宮を挟み、また芦屋大丸に戻って来ました。

3週連続デパートも天満宮も沢山のお客さんに来て頂き、ほんとうにありがとうございました。

これもデパートでのイベントの場を設けていただいている百貨店の関係者、天満宮の主催者の皆様のお陰でお客様とのご縁を繋いで頂いているのだと、心から感謝しています。

このご時世に方々からお声がけをしていただけることは、本当に嬉しい事ですし、その期待にも応えられるように、感謝をしながら毎日を過ごしています。

今はロイヤルウエディングを観ながらこの日記を書いていますが、先日ロンドンからメールや電話があり、ロンドン中に国旗が掲げられ、街はお祝いムードが高まっていますよと聞きました。

テレビを観ると、いつもタクシーで通る道を王子を乗せた馬車が沢山の観衆に囲まれて通る姿をみると不思議な感じがします。

ウイリアム王子は、ダイアナ妃の意志を継いだ、素晴らしいボランティア精神を持つ方ですので、今後のイギリスの希望の星ですね☆

そしてその話だけではなく、お人形好きの方に朗報が入りました♫

イギリス人のコレクターである友人が、それはそれは素晴らしくビューティーな13号のトリステが手に入ったと連絡がありました♫

そしてブリュ・ジュンの1号、2号・・・

手に入りにくいコレクターアイテムのお人形が一度にそれだけ集まるとは・・・

かなり興奮していましたので、手に入れたばかりですか?と聞いたら、夕べよ!と声が上ずっていましたp(^_^)q

もちろん、僕が来月に渡英するまで確保してくれるとのことですので、皆さん楽しみにお待ちください♫

また前回の様に買いつけた時点で写真をご覧いただける様に頑張ってみます☆

今回はオークション、ドールショーと予定が多くて久しぶりに8日間の買い付けになります。

最近は1日だけとか長くても5日などでしたので、少し余裕は出ますが、帰国後の時差ぼけはその分長くなりますf^_^;)

帰国後の翌日から、年に3度の洋館フェアが開催されますので、時差ぼけに負けずに頑張ります☆

芦屋大丸は月曜日まで開催されますし、10日から17日までは西宮阪急でフランスフェアが開催されますので、皆さん是非お越しくださいね♫

そして金曜、土曜日にリニューアルオープンを始めました神戸店も優秀なスタッフが営業してくれていますので、皆さん是非お越しください♫

前々回の店長日記に書いていました、震災のチャリティーフェアを継続して開催していますので、全品半額セールでお待ちしています。

デパートでもこのサイトをご覧の皆様には同じ様に対応させていただきますので、ご来店の際はご遠慮なくお声がけして下さい。

売り上げの一部は、毎日生田神社の震災募金箱とユニセフ、あしなが育英会にお届けしています。

皆様のお陰で出来ていますので、これからも皆様に喜んでいただける様な素敵な出会いを演出していき、皆様と共に感動を共有しながら頑張っていきたいと思います。


そして、まだまだ冷える日が続きますので、風邪などひかれないように気を付けてお過ごし下さい。

それではまたー。


エリザベス女王様の黄色の洋服と、チャールズ皇太子の豪華絢爛な馬車にびっくりした店長でした(^_^)

その日のラッキーカラーは黄色で、僕も黄色のジャケットを着ていました。
女王陛下も風水をしているのかな・・・
2011年04月09日
僕が27歳の頃の話・・・


今日のロンドンは朝から雨。

日曜日なので、古着を探しにカムデンロックへと向かって地下鉄で出かける。

ロンドン中の若者が集まっているんじゃないかと思うほど沢山の若者で賑わう、ロンドン最大の蚤の市。

朝8時なのでまだ人は少ない。

駅を出ると1本道で市へとつながっている。

途中でタコヤキとカタカナで書かれた看板を出して、タコヤキを売っているイギリス人がいるが見かけはどうみてもマフィンにソースをかけているみたい。

橋を渡ると道路沿いに沢山の店が出ている。

ジュエリーやバッグなどの露店がせっせと準備をしている。

橋を渡り左側の方に入っていくと、迷路のように広い敷地の中に店がいりくんでいる。

3000店舗はあると地球のあるきかたにも書いてあったけどほんとうに数えきれないぐらい。


その中でも左奥の洞窟のようになったブースが僕は大好きだ。

洞窟が8か所ぐらいあり、その中に30店舗ぐらいずつの店が暗闇の中で古着、アクセサリー、ぬいぐるみ、雑貨などを出している。

昔のアニメで、はじめにんげんギャートルズというのがあり、原始生活の話に出てくる洞窟の家みたいで入るだけでも楽しくなる。


一番最初の洞窟に着くと、準備をしているおじいさんが古そうなトランクの中から荷物を出そうとして、トランクの持ち手がちぎれてひっくり返し、銀のナイフ、スプーンなどがこぼれ落ちた。

オーマイガッ!と言いながら、ひらうのかなと思ったらそのままにして、5ポンドという札をその上に置いた・・・

なんて大胆な陳列・・

あまりに面白いのでそのスプーン達を見てみるとほとんどがビクトリア時代の古い刻印などが入った素敵なものばかり。

1本千円で安いので気に入った柄を8本見つけて、おじいさんに手渡すと、40ポンドだけどあと2本おまけしてあげるよ、と言ってくれた。

均一価格の場合は安いのであまり値引きなどはないことが多いのにまけてくれたのは、トランクをひっくり返したにもかかわらず、その陳列を受け入れた僕へのサービスなんだろう。

お金を払い新聞紙に無造作にくるんだスプーンを受け取ると茶目っ気たっぷりにウインクをしてくれた。

日本ではおじいさんにウインクをされたことなどないのでびっくりした。

やはりこの洞窟は面白い。

奥の方に進むとレースなどを飾っている女性がいた。

生成りの色の素敵なショールが目に入る。

いくらですか?と聞くと100ポンドと言われた。

2万円は高い。

蚤の市だからと言って全てが安いわけではない。

2万円なら高級アンティーク街などでも買える価格なので、サンキューと言って更に奥へと進む。

一番奥になると外のあかりがほとんど届かないのでかなり暗い。

小さな電灯だけで見えにくいが、1920年から60年頃のワンピースが沢山並んでいる。

一番手前のアールデコ様式の茶色のドレスがとても素敵なので価格を聞くと、私はここの人ではありません、と椅子に座っていた女性に言われた。

すると表からホットドッグを抱えたお兄さんが戻って来た。

ソーリーと言いながらそのホットドッグを女性に渡そうとすると、ノーサンキュー!とかなり怒った口調で断っていた。

そして、これでごまかそうとしてもダメよ!と言い放ち受け取らずに椅子に座っている。

お兄さんに価格を聞くと、妻の物なので・・と座っている女性を見る。

なんだ私の店なんだ・・

ご機嫌斜めで知らないと言ったのか・・

仕方ない次の洞窟に行こう、と出ようとすると女性がいつのまにかホットドッグを食べながら、30ポンドでいいわよ、とにっこり笑って言う。

6千円なら安いのでいただきますと言うと何事もなかったかのように綺麗にたたんで袋に入れてくれた。

いつも喧嘩をしてはホットドッグで仲直りをしているんだろう。

面白い洞窟の店。

それにしてもあのホットドッグは美味しそうだった。

お兄さんにどこで売っているのかを聞くと、歩いて15分はかかる屋台で売っているよと教えてくれた。

なにせカムデンロックは広い。


洞窟を制覇したら買いに行こう。


あれだけ怒っていても一口食べると機嫌が直るホットドッグなんだから、美味しいに違いない・・・

お腹がキューッと鳴りながら次の洞窟へと向かう。



続く・・・



続きは次回にお送りします。



みなさんお元気でしょうか?


僕は梅田阪急が終わり今は芦屋大丸の中盤を終え、3週間連続デパート催事の中間ですが、とても元気に頑張っていますよ♪

おとといは朝に野球の練習を20代の若者としてから仕事に向かいました。

まだまだ若い!と張り切っていたら今、筋肉痛に襲われています^^


若くないですね・・


梅田阪急フランスフェアでは、去年のフェアでも物凄い人出でびっくりしましたけど、今年も物凄い人出でした。

嬉しい出会いも沢山あり、充実のフェアでした。


皆さんありがとうございました。

芦屋でも毎日感謝して楽しく過ごしています。


芦屋はあと4日、その次は西宮阪急とまだまだ楽しいイベントが続きますので皆様と楽しく過ごせることを楽しみにしています♪

そして皆様のおかげで義援金も順調にお送り出来ています。

関西から元気を出して東日本へ応援していくという流れが、今は出来ている実感がしますので、素晴らしい日本を誇りに思いこれからも頑張っていきたいと思います。

今は季節の変わり目で体調を崩しやすくなりますので、皆さん気を付けてお過ごしくださいね。


僕もこのまま元気で過ごして、皆様と元気にお会いできることを楽しみにしています♪


それでは風邪などひかないように気をつけてくださいね。


筋肉痛で立ち上がるのがしんどい店長でした。

最近出来ていない、腹筋、背筋、腕立てをまたはじめないと、と決心しました^^


それではまた。
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