“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

ホーム店長日記2009年5月
2009年5月
店長日記:2
2009年05月18日
2009年4月の買い付け・・・

関空からの直行便がなくなって初めての買い付けになる。

直行なら13時間でロンドンに行けるのが、乗り継ぎなら17時間かかるので、かなりの差だ。

久しぶりの乗り継ぎでかなり疲れるのではという心配があったが、いつも通り映画を4本観ることが出来た。

その中でも一番面白かったのはディズニーのベッドサイドストーリーだった。

機内は電気をおとして真っ暗闇の中、主役の俳優の声が子供の物語の通りに変な声になったとき、思わず声を出して笑ってしまい、隣の女性に睨まれてしまった・・・

映画を観ては居眠りしたり、おなかが空いたら客室乗務員の待機するところに出向いてお菓子をもらいに行ったりと気ままに出来るのでJALの機内は快適だ。

映画も昔は前方スクリーンしかなく、居眠ってしまえば見のがしたりしたが、今は各席にあり、巻き戻し早送りなど、15チャンネルぐらい映画がありとても便利だ。

これで前売り悟空の割引で往復8万円ほどでヨーロッパに行けるのだから、値打ちがある。

ヒースローに到着して入国審査の列に並ぶ。

イギリスでは入国の際、アンティークのバイヤーでアンティークを買いに来たと言うと15秒ほどで大体はパスポートにハンコを押して入国できる。

特にロンドンではアンティークでの経済効果が大きく、お金を落としてくれるならと寛大になるらしい。

それに比べ観光で、何をしに来ました?と聞かれて、サイトシーイングと言うと、どこに滞在するとか、お金はいくら持っているなど沢山質問されるので言葉がわからない人は大変だ。
他の仕事、留学などは厳しく質問され、証明などがなければ入国が難しい。

自国の就業率が下がらない為らしいが、極端な対応だ。

でも他の国などは100年以上前の骨董品の持ち出しなどに制限がある場合があるので、イギリスの寛大さには感謝している。

パリで昔、普通のSFBJのビスクドールなのにミュージアム級でプロテクトだ!と言われて口論になり抗議をし過ぎて拘束され、その便に乗れなくなり、やむなくホテルに1泊して帰るのが遅れたことがあった。

そのときは乗り遅れるから、これはこうだと激しく、英語、フランス語、日本語で説明したり、あきらかにおかしいので怒ったりしたら、ピストルを突きつけられたり、今考えたら、なかなか体験できない経験だった。別室に連れて行かれたときは逮捕された気分になった。

そして3時間ほど拘束されていた間はトイレに行くにも水を買いに行くのも、観光客が沢山いる中、警察官が付きっ切りで移動しなければならず、人から見れば犯人そのものだ。

僕はその日に帰れないと決まってからは、あきらめがつき、相手も意地になっていたので冷静に話をすると、コロッと態度を変えてもういいよとあっさり言われた。

でもそのまま帰っていいよと言われたので、変更になる旅費というか、変更チケットを手配してくれないとそちらの間違いなので困ると訴えると何とかそれは無料で手配してくれたが、その日に泊まるホテルの代金は払ってくれなかった・・・

そんな苦い経験があるので、昔7つの海を支配した大英帝国は心が広いんだと、自分勝手に解釈している。

でも実際に、大英博物館などミュージアムを無料で公開しているところは、素晴らしいと思う。

ホームレスや子供達など、誰でも入れて絵を書いている姿を見ると心の広い文化を感じる。

順番が回ってきた。

何しに? アンティークバイヤー。 どこへ買いに行く? ポートベロー、サザビー、クリスティーズ・・・と並べると、サンキューと言いハンコを押してすぐに終わる。

荷物を受け取りタクシーに乗り込む。

地下鉄でも行けるが空港からは大きいトランクが4個もあるのでタクシーでしか行けない。

トランクの中は、今は空っぽだが、エアパッキンが中でふくらんでお人形達を包むのを待っている。

ヴィクトリア ベルグローブロード19と伝えるとすぐに出発する。

ロンドンタクシーは大体は住所を言うだけで大丈夫だ。

それも日本と違い長距離は帰るのが大変だからか行ってくれない場合があるが、近距離ならどれだけ近くても大歓迎で行ってくれる。

10分も走ると馬が草原で草を食べている景色が広がる。

その風景をみるとロンドンに来た実感が沸く。

30分もするとロンドンの中心地でビクトリア&アルバート博物館、ハロッズなどの素晴らしい建築物の横を通る。

そこから10分ほどでホテルに到着する。

時間は昼の3時半。日本は夜中なので眠いが、今寝ると確実に時差ぼけで仕事にならなくなる。

夕方にロンドン郊外のコレクターの家に行く約束をしているので、少し早いがホテルを出る。

その婦人は以前にブリュを分けて頂き仲良くなったが、僕は昔から知っていた。

年に数回のドールショーで真っ白なレースをあしらったドレスを着て、頭には大きなボンネットの帽子。まさに人形が人形を探している光景を15年ぐらい前から見ていたのだ。

今は80歳代と聞いたが、全然おかしくなく、むしろ可愛く思える。

堂々と好きでしていると似合ってくるし、不自然さが全く無い。

地下鉄で40分程でウッドグリーン駅に着くと、そこからはバスだ。

郊外ではタクシーはなかなかつかまらない。

バスに乗り込むと、勾配のある道にでて、駅名にあるとおり丘や、森が広がり素晴らしい街だ。

この地域には大昔のアレキサンドラ パレスという宮殿があり、そちらで年何回かアンティークフェアーが開かれていて何回か来た事があるが、婦人の家はそことは方角が違い、奥深い森の人気のない所だ。

初めて家に招待されたときは、バスの番号と降りる駅名だけを聞いて来たら、途中でこんなところに家があるのかと不安になったが、バス停をおりるとしばらくしてふつうの格好をした婦人が迎えにきてくれてホッとしたのと同時にボンネットの服装を期待してたのにがっかりした。いつもあの服装だと思っていたのだ。

もう5時前だがまだまだ陽が高く、2時ぐらいの明るさに大きな木々からキラキラと陽がもれる。

バスを降りて婦人の家に歩いて向かう。

5分ほどでレンガ造りの約150年経つイギリスらしい煙突のある可愛い家が目に入る。

窓にはレースが沢山飾ってあり可愛いが庭には興味がないみたいで、あまり手をつけていない。

お人形と自分の世話で忙しいのだろう。

ベルを鳴らすと、6時ぐらいになると約束していたのでびっくりして婦人が出てきた。

ハローと甲高い声で歓迎してくれると、ホッペを合わせる挨拶をしてくれる。

何回しても恥ずかしい。これだけは慣れない。


昔初めてヨーロッパに来た時、関わるほとんどの女性にウインクをされて、前向きな僕は、ヨーロッパではもてるのかも?と顔を赤くしながらも喜んでいた。

何回か来る度に、これは挨拶みたいなもんなんだと勘違いに気がついたときは情けなかった・・・

2階のお人形の部屋に早速案内してくれる。

紅茶をいれるからソファーに座っててと言われるが、目の前の沢山のお人形に釘付けになり、座っていられない。

この部屋には所狭しとお人形が150体はいる。

床やケース、椅子など統一感はなく置けるところにどこでも飾るという感じだ。


ブリュを見せてくれると聞いていたので探すと、2体は見つけたが、好みの顔ではない。


僕は自分の好きな物しか選ばないので150体ほどいても見るのは速い。

可愛い赤ちゃんのお人形がいた。

バイロベビーだ。ピンクと白のストライプの可愛い衣装に包まれていてとても可愛い。

僕は赤ちゃんの人形が好きで、昔100体集めて店に並べたら可愛いだろうなと考えたこともあった。

でも結局売れて行くし数もいくらでもあるわけではないので、その構想は崩れてしまった。

婦人が戻って来て、紅茶を入れてくれた。

そして飛行機は大変だった?など半年振りの再会に話が矢継ぎ早に飛んでくる。

でも僕はその間も人形の方に目を凝らす。

するとそれに気がついた婦人は、話していたブリュはこれよ、と手にとろうとするが、僕はその子はあまり好みの顔じゃないとハッキリ伝える。

そのハッキリさは婦人の好きな性格らしくて、気に入られたのだが、さすがに見せる前に言われたので、おどけたような表情をして笑う。

そしてこの中ではバイロベビー以外は欲しいものがありませんと伝えると、困った顔をして、前に来た時よりも30体は増えているのよと機嫌の悪い声を出した。

でも僕は自分が大好きな物しか買わない方針を頑固に決めているので、動じない。

婦人もそれをわかっているので、両手を広げて仕方ない、こちらへどうぞと隣のサンルームのような部屋に招かれる。

初めて入る部屋だ。ドキドキする。

すると大きなクルミ材のような木で出来た素晴らしいガラスケースの中に大きいブリュが2体立っている。

さっき見た子よりは好きな顔だが、前回に買ったブリュに比べると物足りない。

これで全部かなとあきらめかけていたら、部屋の中央のソファとテーブルが置いている横に一人かけの椅子が目に入り、帽子が見える。後ろ向きなので見にいこうとすると婦人が、ストップをかける。
ここは私の領域なので勝手に行ってはダメよ。

家というのを忘れてお店にいる感覚になっていた。ソーリーと謝ると笑顔で、見てもいいわよ、と案内してくれる。


夕日に照らされて真っ白な綺麗な顔のお人形が座っていた。

透き通るような白さだ。

あまり見たことのない顔つきをしているが、ロングフェイスジュモーのような顔なので、トリステ?と聞くと、ノー EJAよ。

今まで縁がなかった子だ。

これが欲しいと言うと、婦人は、この子は、EJAは1体しか持ってないのよーと嘆くように話す。

この大きいブリュではダメなの?と言われたが、今日全て見て僕が日本に連れて帰りたいのは、バイロベビーとこのEJAだけです。と伝える。

婦人は今でも買い続けているが、年齢を考えて少しずつ手放したり交換したりして、次の世代へと受け継いでいると話していて、家に招かれたのが始まりだった。

沈黙が5分ほど続く。

その間もEJAは真っ白な顔をして微笑んでいる。

僕はベビーだけ譲って頂いて帰りますよと話すと、婦人はあなたに見られたのが運のつきよ、みたいな事を言い、価格を教えてくれた。

僕はもっと高いと思っていたので、電卓を取り出し確認する。

円高なのでなおさらお値打ちだ。

だけど安いといっても何万円ではなく何百万なので、今は両替が出来ていないから両替をして後日に迎えに来ると話すと、おーと声を出し、EJAを抱きしめて、ついにあなたとお別れなの?と話し掛けている。

その光景は辛いが、必ず同じように大事にしてくれる人に引継ぎます。と心に誓う。

そして紅茶とクッキーを頂き、お人形達とご婦人に別れを告げ、バス停へと向かう。


すぐに連れて帰ればきっと泣き出しそうな感じだったので、帰国前日まで時間を空けて来よう。

もちろん今度来た時にやはり売りたくない、と言われたら諦めるし、約束通り連れて帰れるとしたら、この3、4日間はお人形とのお別れをして、過ごすんだと思うと切ない気持ちになる。

でもいつかは別れる日が来ると以前に婦人が言っていた。

その別れを自分で見届けるか、知らないうちに終えるかと考えたら大事な子を自分で送り出したい・・・

人も物も縁でつながっていて、その奇跡的な縁を大事に、そして素晴らしい物にしていくのは自分しだい。

そんな言葉が頭に浮かびながら、バスに乗り、薄暗くなったウッドグリーンの森を駆け抜けて行く・・・


続く


もうすっかり初夏の陽気と思えば寒くなり、インフルエンザの報道で心配の多い今日この頃ですが、みなさんお元気ですか?


僕は神戸のど真ん中にいますが、元気に過ごしていますので安心して下さいね♪

早くインフルエンザも終焉して、平和な話題が多い世の中になって欲しいと願っています。


今朝も生田神社に出かけましたが、人影は少なかったです。

今は御神体を移動して本殿を改装していますが、インフルエンザで神戸に来る人が少なくなると、神様はわかっていたかのようなタイミングですねと、宮司さんと話していました。

9月頃に綺麗に改装が終り元通りの場所に御神体が戻られ、その頃には元通りの神戸になっていればいいですねと話し、宮司さんと別れました。


今は梅田大丸でイベントをしていて明日が最終日ですが、明日からは売場でもマスク着用となりました。

なので明日来られるお客様はマスク姿の僕とお会いすることになります。

この大変な報道の中でも、沢山来ていただいて、お客様には心から感謝しています。


そして5月の知るひとぞ知るフェアーは皆さんのお陰で大成功に終わることが出来ました♪

シェフをはじめ、アーティストの皆さんに素敵な演出をしていただき、僕もお客さまも、大変喜んでもらい、心から感謝しています☆


今度は11月ですが、その時はまた新たなアーティストの出演が決まりまた、楽しみが増えました♪

あまりにも素敵なアーティストの方が増えるので、僕の弾き語りや歌の出る幕がありませんが、それはそれで冷や冷や感がなくなり安心してフェアーを楽しめるかもしれませんね^^

沢山のお客様も遠方から来られて本当に嬉しかったです♪

明日の梅田大丸が終わると、次は25日の京都北野天満宮に出店致します。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています♪

その間にロックコンサートのスタジオ練習と、野球の試合と、ありますがインフルエンザの予防をしっかりとしながら頑張りたいと思います。


みなさんもうがい、手洗いをしっかりして予防しましょうね☆


不必要な外出をしないことと、WHOの通達に書いてありましたけど、アンティーク好きには、また家のアンティーク達と過ごせますし、新たに迎えたいと思う方はマスクをして骨董市などに来てくださいね☆

それでは皆さんが感染せずに元気で過ごせますように、明日も生田神社に祈願しに行く店長でした☆

もちろんマスクして行きますよ♪

2009年05月03日
前回に続き25歳の頃・・・

フェリーに乗り、1時間半ぐらい経ち、ようやく大きな船が動き出す。

船の中は夜ということもあり、仮眠してる人もいれば本を読む人などみんなおとなしく、静かだ。

船の大きな動力の音と波しぶきの音だけがこだまする。

ドーバー海峡は荒波だと聞いたことがあるけどものすごく大きい船なのでほとんど揺れない。

昼間だと気持ちがいい景色が広がっているんだろうなーと考えてるとまた睡魔に襲われて、眠りに入る。波しぶきの音はとても心地いい。

そして今度もまた大きな音で目がさめると船は動いてなく、到着している。

周りを見渡せば人がいないのであわてて船を下りると電車がとまっている駅が見える。

ほとんどの人が席に座っていたので危うく寝過ごして乗り遅れるところだった。

窓際の空いている二人席がないので、4人席で隣同士で座っている若夫婦かカップルの前にお邪魔して座る。

イギリス人ならこんなときはにこりと微笑んでくれたりするが、微笑みかけても無表情で返される。

フランス人かな・・・

まぁ邪魔者だし仕方ないと思い、寝起きなので小腹が空いたし、今度はフランスパンをかじる。

すると座って3分も経たないうちに列車が動き出した。

日本と違いヨーロッパではアナウンスなどがないので、いきなり動き出すし、乗り換えなども自力で頑張るしかない。

車掌さんは親切に教えてくれるのでそれだけが救いだ。

前に座っているカップルは僕がパンをかじっているのをみてにやけている。

嫌味な感じで。

それともハングリーと言われたのを見てたのかな?

目を合わせるのが嫌なので、アンティークのオークションやフェアーなどの情報が載っている新聞を取り出し読むことにする。


僕は字を読み出すと大体20分も立てば催眠術にかかったように目が重たくなる。

なのでたまに眠れない夜は本を枕元で読み眠気を誘うほどだ。

列車の揺れと文字の催眠術にかかりまた眠りに入る。

そして人の声みたいなザワザワとした物音で目を覚ますと前のカップルが横においていた大きなトランクを運び出している。

降りるみたいなので、周りをみると約半分の人が隣の列車に乗り換えている。

もしかしたら乗り換えかも・・・

焦って、目前の愛想のないカップルの男性の方に英語でパリに行くには乗りかえらないといけないのか聞く。

するとトランクを持ち上げながら薄ら笑いを浮かべて何も言わない・・・

これはダメだ・・・

無視されているのか、フランス語しかわからないのかは知らないけど、それよりもどうしようと考える余裕もなく、もう勘で決めようと思い、隣の列車をもう一度凝視する。

列車の上のパネルに小さい文字で北駅と書いているように見えたので、行ってしまえーというノリで飛び降りてその列車に乗り込む。


乗り変えがあるなんて旅行社で教えてくれなかったし、チケットにも、もちろん書いていない。

これでいいのか不安なまま窓際の席に座ると列車が動き出した。

それにしてもあのカップルは・・・嫌なことを思い出す・・・


間違えていたらどうにか説明してまた引き戻せばいいよ、と自分をなぐさめる。

1時間ぐらい経つと車掌がやってきた。

やったー♪と心が軽くなる。

切符の確認なので、ようやく僕の番になり切符を渡すと何も言わず返してくれる。

北駅の文字を指しながらここに行けますよね?と聞くと笑顔でうなずいてくれた。

良かった。

安心して外を眺めると少し明るくなってきていた。

時計をみると4時過ぎだ。

あと1時間で到着だ。確実に目的地に着くのでもう嫌な思いも忘れてあとは楽しみだけしかない。

イギリスと同じで農場の景色のような風景がうっすらと夜が明けかけている青の中でわかる。

これだけ嫌な思いや不安などを感じて移動することはないので、アニメとはいえマルコはほんとうに偉くて立派な子供だなと思う。

それも三千里も・・・

宮崎アニメは昔とはいえすごく奥が深く子供の心の形成に必要な要素をたくさん含んだ作品を作っていたんだと感心する。

景色が青から朝日のオレンジに変わる直前の中にパリの都会の風景が広がってくる。


到着だ。


北駅を出ると、まだ地下鉄は動いていないのでタクシーを探し、ヴァンブーへと行き先を告げる。

クリニャンクールがパリでは一番大きくて有名だが、朝は遅く、ヴァンブーは朝4時ぐらいから業者が来ている。

パリのタクシーはロンドンタクシーとは違い普通車だ。

シトロエンかベンツが多くて、とにかく飛ばす人が多い。

ロンドンタクシーは大体がもっと早く行って欲しいと思うぐらいゆっくり進む場合がほとんどだ。

今回もシトロエンだが猛スピードで朝早く空いているパリの街を走り抜ける。


30分もしないうちに到着すると沢山の出店者や業者が集まっているが、9時頃に比べるとかなり少ない。

足早に店を見て周ろうとしたら、車から荷物を出した紳士とぶつかりそうになる。

かごを抱きしめていたので、それにもうすこしでぶつかるところだった・・・

良く見るとその中にはお人形が寝ている。

真っ白い洋服を着た可愛い子だ。

これも縁かもと思い価格を聞くととんでもない値段だった・・・

1000フラン・・・

1フラン20円として2万円だ!

パリはロンドンと違い、値引き幅が大きいので一応安くならないかと聞くと次に出てきた数字はなんと700フラン・・1万4千円だ。

明るくなってきたので割れていないかを確認したが完品だ。

顔もとても可愛くて憂いのある表情をしている。

大きさも70センチはあるので、こんなに安い価格で買ったことがない。

ロンドンでは確実に10万は超える。

メーカーを確認するとユニスフランスという刻印が刻まれていた。

お金を取り出し渡すと、梱包も何もしてくれない。

というのは次々に椅子やガラス製品を車から出すと業者が沢山群がってきて、ほとんどが売れていくのだ。

英語を話す業者がいたので、凄いですね、と話しかけると、この出店者は田舎から来ててパリ市内の骨董店が一番目当てにしている人で、車の荷物の半分以上は売って帰る人気者だよと教えてくれた。

だからこんなに安いんだと納得する。

そして他の店を周りすっかり太陽も出てきて、骨董市も活気がでてくるが、他にはなにも買うものがない。


左手に食料品と一緒に入れているユニスフランスを抱えて、地下鉄へと向かいクリニャンクールへ移動する。

色んな思いをしてパリに来たのはこの子に会う為だったんだと心が弾み、地下鉄に乗り込む。


続く




みなさんお元気ですか?

すっかり暖かくなり、もう5月と一年も半分までもうすぐとなり、時間が早い気がします。


僕は買い付けから帰ってきてすぐに野球の試合、天満宮、芦屋大丸と続きましたが元気で頑張っています。

天満宮では久しぶりの大雨となりましたが、沢山のお客さんが来てくれて、びしょ濡れになりながらも楽しく、過ごせました。

芦屋大丸は明日が最終日ですが、連休の忙しい中お客さんが来て頂いて嬉しい日々をすごしています♪

野球も14対1と3連勝して快勝でした☆

7日からは年2回の知る人ぞ知るフェアーがいよいよ始まります☆

今回も料理長をはじめ、アーティストの方達とお客様に喜んで頂けるように色んな素敵な演出があると思いますので、皆さん楽しみにしていて下さい。

僕はまた母の日に、女性にお花をプレゼントしたいと思っています♪


そしてその前日の6日には、僕は昔20才前後にロックバンドを組んでいたことがありますが、それ以来のスタジオ練習があります♪

6月17日に京都のライブハウスでライブをするバンドが僕にボーカルでの参加を呼びかけてくれて実現しました☆


約1ヶ月しかなく、曲もほとんどがオリジナルで覚えないといけなくて、大変ですが20代の若者達との共演をとても楽しみにしています♪

詳しい場所などはまたお知らせしますので、怖いもの見たさの方は是非観に来てください。


野球にバンドにアンティークと好きなことが出来ている幸せをかみ締めながら頑張りたいと思います♪

それもいつも応援してくれているお客様とスタッフと家族のお陰だといつも感謝しています♪

買い付け物語の中のフランも今はユーロ、それにユニスフランスもそんな価格で買ったのは最初で最後で、パリではユーロに変わり価格も上昇して今はその出店者の紳士も来ていません。

ほんとに景色や風景はそんなに変わらないのに、目を閉じて思い出すとわずか20年足らずで今の状況とはかなり違っているのが現状です。

ただどんなときもそれぞれの出会いや物語があり、それを続けることができることはほんとに素晴らしいことだと思います。


昔話が多い買い付け物語ですが、次回はつい最近の物語をしたいと思いますので、楽しみにしていただいている方はお楽しみに♪


それがもしかしたらあなたが手に入れたお宝の話かもしれませんので、そうだとしてもプライバシーを・・・とか言わないで下さいね^^


そんな出会いがあったのかーと喜んでいただければ嬉しいです♪


それではまた明日の芦屋大丸の最終日、知る人ぞ知るフェアー、13日から始まる梅田大丸で皆様とお会いできるのを楽しみにしていますので、是非お越し下さい♪


20年振りの声が出るか心配な店長より


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