“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

ホーム店長日記2010年7月
2010年7月
店長日記:2
2010年07月06日
西宮の骨董界のベテラン、開花亭さんの店で洋館の情報を聞き、開花亭さんと二人で神戸の洋館を観に行き、荒れ放題だが、明治時代のオリジナルの建築に二人とも興奮して異臭の漂う洋館で過ごした先週。

夢のような時間だったが、電気はつかないし、半年の空き家状態の時に、どこからか猫が入り込み、二階のロシア人のベッドは猫達の寝床になっていた。

今日は不動産屋さんが、中のゴミや荷物を処分してくれる業者の人を連れてきて、いるものいらないものを選別してもらう約束をしている。

あと2週間、この洋館との出会いが遅れていたら、全ての家具、食器、洋服などを処分して、空っぽにする予定だったと聞いた時は、本当に間に合って良かったと、寝付けないほど嬉しかった。

二階の150年前のピアノは、業者の方も重たいので、バラバラにして二階の窓から落と
すしかないと話していたそうだ・・・

昔の物達の悲鳴が、僕の所に届いたのかも?そう思うほどタイミングが良かった。

不動産屋さんの車に乗り、現地に着き、土の道を奥へと進むと白い洋館が見えてきた。

不動産屋さんはあまり昔の物に興味が無く、ここは安いですが、直すのが大変だし車も入れなく、ほんとに大変ですよと僕に言う。

そして改装するあてがないなら、僕の仲が良い業者に見積もりさせましょうと、処分する方の前に工務店さんが来ていた。

中に入ると当然だが、まだ異臭がする。

壁の剥れなどは何とかなると思うが、僕が心配したのは、素敵なシャンデリアや照明がついているのに、漏電したらしく、壁に現代物のランプが取り付けてあり、天井の囲いがある素敵な作りは死んでいた・・・

そして窓も明治時代そのままの、立て扉で、上に動くが止まらないで下に落ちてくる・・

その二点はどうにかして復旧したい。

工務店の方にその思いを伝えると、漆喰の天井に入り、配線などをして、古い天井が落ちたら大変だから、それは無理です。

窓もアルミサッシに変えるしか方法がないですよと返答された。

そうなのか・・・僕はガッカリした。

不動産屋さんによると、かなりの腕前で値段も安く仕事が速い、信頼おける工務店ですよと聞いていたので、期待が外れた・・

床にはロシア人が住んでいたので土足で、絨毯が家中に敷き詰めてある。

100年以上経っているような素敵な絨毯みたいだが、なにせ半年間、猫やイタチ、アライグマなどが留守番をしていたので、使える状態ではない・・・

工務店さんは、そこも全て絨毯を変えて、壁の塗りなおし、建具の交換など、おおまかに見積もっても、1千万はかかりますとのこと。

僕はそれ以前に、照明と窓が使用できないというショックでその見積もりなどどうでも良かった・・・

ありがとうございました。

また考えてお返事しますといい、工務店さんは帰って行った。

不動産屋さんは、僕が言った通り、この物件は大変ですよ、と話してきた。


僕はどうにかして、昔のままで使用したい。

アンティークはリフォームすれば、なんの値打ちもなくなる・・・

ジュエリーや人形達のように考えていた。

でも家はそうはいかないのかな・・・少し弱気になる・・

そう考えていると、処分を担当する業者さんが尋ねてきた。

その方はもともとこの家を管理していた小さい不動産屋さんの紹介で来られた方で、今いる不動産屋さんとも今日が初対面だ。

優しそうな目をした小柄な70歳ぐらいの男性だった。

僕がいるものが沢山あるから、処分する前に赤い紙を張りにきますと言うと、間違えて処分したらいけないので、会って確認しながら紙を張りましょうとなり、今日に至った。

あのピアノを使ってくれるんか?どうやって外に出すか、思案してたんよー。助かったわ。

その人は喜んでそう話す。

僕は早速そのピアノの部屋に行き、ピアノをもう一度確認する。

弦は全て切れていて、象牙の鍵盤は半分近く剥れている。

だけどこの家にあったピアノだし、僕は今までピアノに憧れていたが、縁が無く昔から家にもないし、なんとも素敵な作りで、直らなくてもインテリアでも絵になる。

それを見ているとその方も二階に来て、古いもんが好きなんやなーと話してきた。

そうなんです。だからこの家を見た瞬間に惚れ込みました。
だけど、さっき、素敵なシャンデリアや、壁の照明、窓も全部再起不能といわれてショックだったんですよ、と話した。

するとその方は、こんなんわしは、風見鶏の館も直したし、漏電なんか簡単に直せるよとそこらにあった椅子を使い、天井を確認する。

そして、大丈夫とつぶやきながら、今度は窓を見に行き、上に開けると、あーっ、重りが切れてるだけで、ここをこじ開ければ大丈夫と、腰にぶら下げていた、工具で窓の枠を外し、重りを取り出した・・・


ごみの処分だけではなくて、大工仕事もするんですか?と聞くと。

あの子に頼まれたら何でもするんよーと微笑んだ。

あの子と言うのは元々管理していた小さい不動産屋さんの女性オーナーだ。

おとなしくて美人な神戸らしい女性だった。

だけど元々は電気工事を専門にしてるし、風見鶏や六甲荘、イスズベーカリーもわしが直すんよーと得意げでいながら照れた表情で僕に話す。


僕はさっきの落ち込みからの急展開で涙が出てきそうなほど感激していた。

この家の照明を全て復活できますか?と聞くと。

1週間もあれば大丈夫やなー、と言ってくれた。

窓や、壁の剥れも大丈夫ですか?

出来るよーと簡単に言う。

床はこの絨毯を剥がしてどうしたらいいと思いますか?と聞くと、また腰から工具を取り出し、端のほうの絨毯を剥がして床をみる。

すると映画に出てくる昔の船の甲板のような素敵な板が見えた。

この下はフローリングなんですね?と聞くと、そうやなー、だけど全部剥がして、絨毯の釘を抜いて綺麗にするには大変やけど、出きるよーと話した。

そして、良い木を使ってるなーと関心していた。

僕はここの家を全て昔のままで綺麗に再生したいんですが、してもらえますか?と頼んだ。

すると2ヶ月はかかると思うけどしようか?と名刺をくれた。

西郷 照明・・・てるあき、だろうけど、電気が得意で照明と言う字だ・・・天性の電気職人だ。

さっきの工務店の方は天井が抜ける恐れがあると言ってましたけど、大丈夫なんですか?と言うと、天井なんか入らんと出きるよと言う。

どうやって?

釣竿とかで手繰り寄せるんよ・・・

この人は凄い人だ・・・

全て任せますのでよろしくお願いしますとお願いした。

でも一応見積もりもお願いしますと言うと、今から近所やからまっちゃんと言う仲良しのペンキ屋を呼ぼうか?と言うのでお願いした。

来る間に肝心の選別を二階から始める。

もう嬉しくて飛び上がりたい気持ちだが、確実に必要な物を伝えて行く。

西郷さんは僕が赤い紙を張るたびに、喜んでくれる。

これもいるのー?と無邪気な笑顔で、助かるわー、と。

全てにしるしをつけ終わると同時に、まっちゃんが来た。

不動産屋さんも優しい人でそんなやり取りを笑いながら見てくれている。

まっちゃんに壁と、床、ドアや腰壁などを元通りの色で綺麗にしてほしいと頼む。

1、2階で150㎡はあるので、かなりかかるかなと考えていた。

すると寸法を測り終えたまっちゃんは、50万ぐらいで出来ると思うよーと言う。

信じられない・・・

西郷さんはまっちゃんが50万やったら、よしだはんも連れてきて大工仕事を手伝ってもらいながら、全部入れても300万ぐらいで出来ると思うよーと言う。


さっきは1千万と言われた・・・それは法外ではないと思うが、全て現代風に変わってしまう・・・

西郷さんは昔のままの手直しで、100年前の状態に戻す、いわゆる修復だ・・・

本当にこの捨てられるはずだった物達と言い、この人との出会い・・・

何か目に見えないものに導かれているようだ・・・

不動産屋さんも、坂井さん良かったねーと喜んでくれた。

不動産屋さんは、開花亭さんと先週会った時、どこかで会いませんでしたか?と二人とも顔を見つめあった・・・

西宮で店をしていると言うと、レストランで!と二人が思い出し、昔話に火がついた・・・

不動産屋さんは昔、西宮でレストランを経営していて、そこのお客として開花亭さんが通っていたのだ・・・

おまけに何年まえの事なのか、そのときの女の子の何々ちゃんが、僕は好きでねーと言い出し、あの子はあの後新聞屋さんと結婚したよ、と聞いてガッカリしていた・・

30年は前の事なのにと、二人とも可愛かった。

この洋館は不思議な縁で招かれている。

店の名前はまねきねこ・・・

これからここで僕の人生が大きく変わる予感がする・・・

今日、西郷さんと出会い、それを確信した・・・


終わり・・


昨日更新したばかりですが、昨日の朝、この物語の西郷さんがお亡くなりになられました・・・

それを追悼したく、そしてその素晴らしい出会いに感謝、皆さんに今のまねきねこ、洋館店、猫巴里があるのは、その方のおかげだというのを知ってもらいたくて書きました。


さっきお通夜でお別れしてきたばかりですが、ほんとうに淋しく、まだ直してほしいとこが二つはあるのに・・・と話して、最後は心の底からありがとうございましたとお礼を言いました。

最初の奇跡的であり、必然の出会いから綺麗に洋館が生まれ変わり、その後も1ヶ月に2回は困ったことがあると電話して、すぐに来てくれて、僕の生活には欠かせない存在でした。

それもいつも笑顔で、怒ったところは見たことがない、人の悪口も言わない天使のような人でした。

僕の我がままをなんでも聞いてくれて、僕がとんでもない発想をしては、坂井さんそんなんしてどうするのー?と笑われたりしながらも、最後はしてくれて・・・

でも動物が苦手で、店の名前はまねきねこなのに、猫が仕事中にはいってくるから、かなわんねん・・と困った顔は面白かったです。うちの天ちゃんが喜んで近づいても、恐がりながら仕事をしていました。

想い出が尽きません・・

間違いなく言えることは、今の洋館がこのように存在し、皆さんに楽しんでいただいけているのも、僕自身が過ごしていることも全て西郷さんのおかげなのです。

病院で最後にお会いした時、まだ二ヶ所西郷さんにしか出来ない仕事があるから、元気になって直しにきてもらわないと困るよーと言うと、そやなー、がんばらななーと言ったのが最後でした。

仕事ぶりもそうですが、僕にとっては神戸のお父さんみたいな存在でした。

さっき娘さんに泣きながら、西郷さんのおかげで僕は仕事が出来ているんです、と言うと、お父ちゃんは、他の仕事をしてても、坂井さんから電話があったから行ってくるわーといつも嬉しそうにしてたから、坂井さんの所に行くのが楽しかったんですよ、と言ってくれました・・

でも僕の所で直してて、僕が出かけたりして戻ると、西郷さんがいなくて、電話したら、元町のコーヒー屋さんが水漏れがしたからと電話あったから、きてるんよーと、あっちもこっちも引っ張りだこの人気者でした。
西郷さんがいなくなって困っている、三宮、元町の商店の人は多いと思います。
今日も沢山の人が訪れたと聞きました。
78歳まで現役で人気者なんて普通はありえないです。

とにかくいつでも電話をしたら来てくれたし、西郷さんがいなくなるなんて考えたこともなかったから、とにかく淋しくて・・・と言い二人で泣きました・・

4月には近所で昔の家の解体があり、暗い中荷物を運び出していると、西郷さんが噂を聞きつけて、具合が悪く休んでいたのに、冷やかしに来たよと、荷物を運んでくれました。
そして電気が通ってなく真っ暗だったので、隣のアパートから引張って電気つけたげるよ、と優しく電気職人の顔をしていたのに・・・


娘さんにあと二ヶ所西郷さんにしてほしかった仕事は、西郷さんがまた生まれ変わって直しにきてくれるように、直さないで置いておきますと約束してお別れをしてきました。

西郷さん、僕もいつかはこの世からいなくなるけど、またつぎのときも、僕の家を直しに来てね♪

それも神戸でね☆

西郷さんは神戸の宝物だから☆

本当にありがとうございました。

心からご冥福をお祈りいたします。
















2010年07月05日
今年の買い付けの話の後編・・・

タクシーがヒースロー近くのゴルフ場を横切り側道に入りしばらくすると、牧場が見えてきた。

まだらな模様の、太り気味な馬がのんびりと草を食べている。

ここはフェルナンデスさんの所ではないが、空港近くの高速道路のすぐ横にこのような景色を味わえるのはイギリスならではだと思う。

まだら馬を後にして5分ほど進むと茶色い屋敷が見えてきた。

いよいよ到着だ。

料金を支払い、チップを渡していると玄関の扉が開き婦人が出てきた。

それと同時に小さい犬がピンとシッポを立てて飛び出してくる。

いつも日本では見たことがない犬をロンドンではみるが、この子も以前見て可愛さにびっくりした。

テリアと柴犬が混ざったような顔をして、身体はチワワぐらいでとても小さい。

僕の足元をくるくる回りながら匂いをかぎ、納得すると家の中に戻って行った。

婦人と挨拶を交わすと、テラスでお茶をどうぞと招かれる。

テラスにいくとご主人が先に座っていてクッキーを並べていた。

クッキーは大好きなので嬉しいし、家庭に招かれてティータイムを味わえるのはとても嬉しいことだけど、頭の中は早くお人形を見て、牧場へ行きたい!と焦っている。

築150年以上の建物の中で、クラシック音楽が流れ、テラスからは広い庭と、その先の牧場が遠くに広がり、まさにスローライフの真髄だ。

なのに僕は忙しい日本人で、そんな空間にいながらも日が暮れてしまう・・・と焦っている。

それも理由が仕事ならわかるが、馬や羊、色々な動物達を見たいと、なんかちぐはぐな理由だ。

そんな僕の表情をご主人が察知したのか、お茶を入れるのにはまだ10分ほどかかるから、庭を見ますか?と声をかけてくれた。

イエス!と大きい声を上げると、びっくりしたような顔をしながらガラス扉を開ける。

土足の文化だとこういうときに便利だ。

僕の家に人を呼んで庭に出てもらうときは、玄関から靴を持ってきて・・・なんて言わなくてもいい・・

庭に出ると可愛い犬も家の奥からまた飛び出してきて庭を駆け巡る。

それを眺めていると、右横の先から白くて大きい身体が飛び跳ねている・・・

良く見ると白馬だ!


庭との境目には柵があるが、一部はスペースが開いている。


そこに向って走ってきているようだ。

サラブレッドのように綺麗な馬体ではないが、大きくて力強い。

びっくりしている僕に、主人が、あの子の部屋があそこにあるんですよ、と左側に指を指す。

見ると左側のほうに小屋があり、そこを目指していたのだ。

こちらに向ってきてそのまま突進してぶつかればテラスや家がむちゃくちゃに壊れてしまう・・・と心配した僕の心境など主人には話せない・・・

安心して柵の近くに寄ると、パカパカと心地良い音を立てて走ってきた。

庭の横で馬が走っているなんて・・・と感動していたら、頭の上を轟音がして飛行機が通り過ぎて行った・・

びっくりしてこけそうになった僕をみて主人が大笑いをする。

その騒ぎをよそに、婦人がお茶が入ったから戻ってー!と叫んでいる。

なんかわけがわからなくなってきて、最後はこけそうになるなんて、恥ずかしい。

これは美味しいお茶とクッキーを食べて気分を入れ替えないとと足早にテラスに戻る。


牧場はいいが、あの飛行機の轟音は・・・


でも馬は慣れていて僕がびっくりしているうちに、小屋へと入って行っていた。

やはりハイジのように山の上や、田舎の牧場がいいな・・・

飛行機にびっくりさせられて、僕の心を支配していた牧場への想いが急に冷めてきた。

お茶を飲みながら主人が、僕が飛行機にびっくりしてひっくり返りそうになっていたよ、と婦人に話すと、婦人はここは昔から牧場で、おじいさんの時代には空港がなく、静かな牧草地だったのよ・・・と残念そうに話し出した。

そうか、だからあちこちに、まだらの馬達がいたりして点在しているんだ・・・

空港は僕らにとっては便利だが、やはり環境破壊なんだ・・・

婦人は、私はここで生まれ育ったから、うるさいけど離れたくないのよ・・・と言った。

主人は養子かな?僕の心はどうも不純だ・・

そう話してすぐに、さあ二階のお人形のお部屋に行きましょう、と誘われ二階についていく。

すると入り口付近のソファに大きなお人形・・・

ブルーの服をきた豪華な雰囲気の子が座っている。

ブリュですか?と聞くと後期のブリュだけど、おばあさんの代からここにいるのよ、と話した。

戦争、空港建設、去年ヒースローにミサイルが打ち込まれる未遂事件があったが、そんな色んな出来事を乗り越えてきて、ソファにデンと座っている

だからこんなに力強い目をして、物凄いパワーを感じるんだ・・・

この子を持っていると台風が来たり、家に土砂が流れてきても助かる気がする。

だからグッドラックなんだ。

改めて関心しながら、価格を聞くと少し高い・・・

でも今回は値切れないほどこの子の目力が凄い。

私を値切るの?


そう言われているようだ・・・

頂きます・・・

すると婦人が、あなたはきっとこの子を気に入り連れて帰ってくれると思っていたのよ!と喜んでいる。

手放す理由は聞かないが、いずれここの土地も手放さないといけない・・・みんないつかは命が途絶えるのだから・・・

そんなメッセージが頭をよぎる。

僕は人から人へとアンティークを橋渡しする役目。

そこに感動の出会いや、喜び。その喜んでくれる顔を見るのがなんとも言えず幸せで今まで頑張ってきた。

その反面、別れもある。

このように手放す場に遭遇するときだ・・

婦人も喜んでくれてはいるが、やはり淋しそうな目をしている。

僕はこの子はきっと幸せになれる方にお渡ししますからね。そしてもしご縁が無くても僕の店でいつまでも可愛がりますから・・・そう話そうと思ったが、今こんなことを言うと、せっかく喜んでくれていて笑顔でいるのに泣き顔になってしまうかも・・と思いやめた。

僕を呼ぶまでに、きっときっちりとお別れをしていて、淋しさを乗り越えているに違いない・・・

その子を抱えて下に降りると、主人が、また飛行機が飛んでくるからこけないようにね、と笑いながら話しかけてきた・・

きっと養子だ・・・

二人で言葉に出さない淋しさを感じながらお別れをしているのにこの人は・・

そう思いながら降りると階段の最後で踏み外し、こけかけた・・・

こけてもこの子は守らないとと、しっかり抱きしめる。

でも何とか持ち直し、椅子に座らせる。

すると婦人があなたがふざけたことを言うから危ないことになるのよ!と主人に怒る。

小さくなった主人はソーリー・・と小さい声で応える・・・

その姿は素直でとても可愛い・・・でもやはり養子だろうな・・

あなたにこれをあげるわ。

婦人が小さい箱を僕に手渡す。

箱を開けると金の指輪が入っていた。

それも猫のような熊のようにも見える、可愛いリングだ。

おじいさんのお気に入りでいつもつけていたのよ、あなたが使ってもいいし、ジュエリーも扱っていたでしょうから、売ってもいいわよ。

気前良く僕にくれた。

僕が使います!とお礼を言って指につけると、人差し指にピッタリ。

でも僕は、僕が使いますけど、お客さんが僕のつけている物をどうしても売って欲しいと言われたら断りきれない場合もあるので、ずっと持ってますとは約束できません、と言った。

婦人は笑いながら、あなたに譲ったのなら売ろうと何をしようと自由だし、いつかは手放すのよ、と笑みを返してくれた。

だが,だから売ってもいいのよと言ったでしょ!ときつく言われ、主人と同じように小さい声でソーリー・・・

横で養子の主人がニヤリと笑う・・・(養子かどうかは憶測だ)

女性が強いと平和だ・・・

誰かの本に書いてあった。

この家はだから平和で幸せな空気が流れているんだ。

指輪を手につけてお人形を抱えて、養子の主人に近くの駅まで送ってもらう。

もうすっかり薄暗くなってきた。

さようなら、馬が走り飛行機が飛ぶ屋敷・・・

また来れますように☆

そう願いながら、主人の車に乗り込む・・・


続く



みなさんお元気ですか?

もうすっかり夏になりましたね。

僕は8週間連続デパートに突入して明日で3週目が終わりますけど、元気で頑張っていますよ^^


最初の神戸大丸、今の芦屋大丸も沢山のお客様が来ていただいて本当にありがとうございました。


明日は芦屋大丸の1階が最終日ですが、閉店後そのまま4階に上がり、明後日から火曜までジュエリーフェアーを開催します。

お人形ももちろん並びますので、1階に来れなかった方は是非4階にお越し下さい。

優秀なスタッフが朝晩、遅番をしていてくれるので、僕は中番(大体13時から18時)で元気で頑張れます。

だからと言って僕は寝坊したりサボっているわけではないのですよ^^

朝は7時前に起きて、朝ごはんを作り、食べて、新聞を読み、掃除機をかけて、玄関の水拭き、その間に洗濯、天ちゃんの庭散歩。

これを終えると大体10時半頃になります。

そして猫巴里の予約があるときはテーブルと椅子のセット、掃除などをしてもう少し遅くなります。

余裕のあるときはピアノ練習も2.3曲はしますが、3日に一度です♪

そして着替えて、デパートに出勤前に生田神社に参拝してから向います♪

これが僕の一日のスタートです♪

なので僕に用事がある場合や会いたい^^場合は13時から18時に来て下さいね♪


そうそう、野球の試合があるときも遅くなります。(これは趣味ですね^^)

今月は10日、21日、31日。8月は7日、14日と確定しています。

21日は夜ですので朝は早くからいて、夕方早めに帰ります。

後は午前中ですので昼から終わり次第ユニフォームを着替えて駆けつけます。

8月14日はなんとオリックスの本拠地、スカイマークスタジアムで、9時から12時まで二試合行ないます♪

運良く抽選で当たり、最初で最後になるかもしれないので、メンバーも相手チームも大興奮しています^^

イチローが世界一のスタジアムと公言している、内外野天然芝の素晴らしい球場なんです。

観客席は3万人入るから皆呼んで!と思っていたら、観客席の開放はないらしくて、応援はベンチに入ってもらいますとのこと・・

沢山きたらどうなるのか・・選手よりも応援が多くなる光景も面白いですし、プロが使う施設に入れるだけでも幸せなので、興味のある方はご連絡くださいね^^

ベンチ入りしてもらいます♪

全員肩に猫のマークをつけて、背中にはアンティークまねきねこキャッツと書いたユニフォームでみんな仲良しでチームワークのいい、キャッツを観に来て下さい♪

僕は監督兼選手ですが、最近若手の実力あるプレーヤーがゾクゾクと加入してきて、嬉しい悲鳴を上げています。

自分が出られないかもの悲鳴を^^

一応今年は首位打者で4割を超す打率をあげているのですが、世代交代もしないとと、いい監督でしょ?

でも今回だけは悪い監督になり特権で出るつもりです^^

それは半分冗談ですがみんなで、なかなかない機会を楽しみたいと思います。

カメラやビデオも皆に持ってきてもらい勇姿をおさめてもらいます♪

暑い中物好きだという身内もいますが、楽しみながらデパートでの出会いも楽しんで暑い夏を乗り越えたいと思います。


今回も3週間の間で素敵な出会いが沢山ありました♪

あと5週続くデパートでも素晴らしい出会いがあることと、皆さんに会えるのを楽しみにお待ちしていますので、是非遊びに来て下さいね♪


それでは皆さん、キツイ暑さが続きますが、くれぐれも体調管理をしっかりして、水分を取り、睡眠不足に気をつけてお過ごし下さい。

あっ、7日は七夕です☆

僕は毎年短冊に願い事を書きますが、皆さんも是非七夕を楽しんでください♪

毎年5つぐらいの夢と願いを短冊に込めて笹に結びますよ☆

先人が行なっていた日本の文化であり、季節の大切な行事。

季節感を取り入れて四季を楽しむ、素敵な習慣を楽しんでいます♪

皆さんの願いがかないますように☆☆☆☆☆☆☆

それではまた。



最近なかなか寝付けない店長でした。

夜中にお菓子を食べています^^
(まねしないでね)





















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