“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ 毎日新たなアンティークが出てきてワクワク出来るWEBショップです☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

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店長日記
店長日記:354
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2010年01月03日
息子さんの車で20分ぐらい走ると、クレアさんの自宅に到着した。

郊外らしく、19時前の通勤渋滞で反対側の道路はかなり込んでいた。

真っ暗の中で、白い洋館が見えた。

車を前までつけると、目の前に100年以上は経つ素敵な洋館の窓から黄色い明かりが漏れている。

ドアの上には綺麗なステンドガラスがはられていて、ドーム型に弧を描いている。

息子さんに導かれて玄関に入ると、廊下の通路に沢山のダンボールが積まれている。

奥に階段が見えているが、そこにはお人形がずらりと並んで、手招きしてくれているみたいだ。

左側の応接室に招かれると、シャムネコを抱いたクレアさんが大きいゴブランのソファに座っていた。

足元には毛がほとんど無い珍しい種類の小型犬が寝ている。

ハローと声をかけられると、大きい子なら2メーター近い子も二階にいるわよ、と話し出した。

そうか、時間が遅いから、手早くしないといけないんだ。

見せて下さい、と言うと、フラフラした足取りで立とうとすると娘さんがクレアさんの腕を組み、応接室の隣の部屋に招かれた。

20畳ぐらいの大きさだが、素敵な衝立の奥にはざっと見て100体以上は並べてある。

中には見たことがある子もいたので、きっと1階だしドールショー用のお人形をこの部屋に集めているんだろう。

この子も大きい子だけど、どうですか?と何体も声をかけてくれるが、好きな顔の子はいないので、3回くらいノー、と返事をすると、では二階へ行きましょうと、二階へ向かった。

二階へと上る階段の通路にも全てテディベアーやお人形が並んでいる。

二階の一番手前の部屋は、格子がついていて金庫のような扉になっている。

そこを通過して一番奥の寝室に2メーター近い子がいるからと案内された。

FGなのよ、と聞いてどんなゴーティエなんだろう・・・と考えていると、クレアさんのベッドの横に、大人の女性のリアルな人形が座っている。

マネキンタイプだ・・・

いくらFGが好きな僕でも、このタイプは・・・ひょっとしてFGの大きい子と言うのはこれだけでベベドールの普通のタイプはないのでは・・・と不安になってきた。

ベベドールは?と言うと。

1体いるわよ、と最初に見た格子のついた部屋に向かい、息子さんに鍵を渡し開けさせた。

凄い子達がいるような予感がして、寒いのもあるがゾクゾクしてきた。

扉をあけると信じられない光景が・・・

20畳はある部屋に全てベベドールで、100体以上が立ったり座ったりしていてこちらをみている・・・

一番奥にはジュモートリステが2体並んで悲しげな表情をしている。

そしてなんと一番手前の左側にはブリュ・ジュンがスタンドに立てられて床からこちらをみていた・・・

そしてその反対側の右側には、とても大きいFGがこちらを見ている。

声を失っていると、クレアさんが、このFGが大きい子よと話しかけてきた。

もちろんその子も頂きたいですが、奥のトリステは譲っていただけませんか?と話すと、クレアさんの表情が固くなり、一度見てみてごらんなさい、と言って息子さんに近くに持ってこさせた。

近くで見ると、とても素晴らしい焼きで憂いのある表情をしている。

じっと眺めていると、クレアさんがこっちにも大きい子がいるわ、と話して向かいの部屋の鍵も開けさせてドアが開いた。

なんとその部屋にも同じような数のお人形が・・・

ドールショーでもこんな数を見たことがない・・・


1階には3部屋、2階はドアを数えると、7部屋はある・・・

階段や入り口通路にもぎっしりとお人形が並ぶ。

応接室には、チラッとしか見てないが、ガラス棚の中に、小さいミニョネットなどのミニビスクドールや、ビスクキューピーなどが100体以上は並んでいた・・

1部屋100体としても1000体はいるということになる・・・信じられない・・・

圧倒されていると、この大きいジャーマンドールはどう?

今度は90センチくらいのお人形を薦めてくる。

信じられない状況にボーっとして生返事をすると、今夜はディナーの約束があるのよ、と言われた。

急がないと。

そう思いながらも、物凄い数のお人形達に圧倒されて、鳥肌が立ってきた・・・

遠い日本から、イギリスに来てその日の夜に、ロンドン郊外の来たことがない家に自分はいる・・・出会いと縁は本当に不思議だ・・・

感激しながらもお人形を眺める。



続く



あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします。

今年も皆さんと共に、素敵な出会いを楽しんでいけますように願っています。


今年は、除夜の鐘を二回ついて、新年の感謝と幸福をお願いしてきました。


そして生田神社さんのおみくじは大吉でした。

お正月のおみくじで大吉は初めてなので、今年もきっと良い年になること間違い無しと、前向きなお正月を過ごしました^^

皆さんはどうでしたでしょうか?

今日3日からは、明日から始まる西宮阪急のイベント準備があります。

明日からいよいよ今年のスタートとして、初売りになりますので皆さん是非御来店下さい。


時代雑貨バザールですので、アンティークジュエリーとドールはもちろん、家具、骨董など沢山のアンティーク達が勢揃いしますので楽しいイベント間違い無しですよ^^

2010年になり最初のイベントで皆さんにお会いできるのを楽しみにしています♪

それではそろそろ搬入に出かけてきます☆

今年もまねきねこへのご愛顧、よろしくお願いします。



久しぶりに凧揚げをした店長でした。
2009年12月24日
先月11月の買い付けのはなし・・・

今回の買い付けは、出発前にロンドンのブレンダ女史からのメールで気分が落ち込んでいた・・

何年も開催されていたドールショーが開催されないかもしれないとの、長文メールが出発10日前に届いた。

ブレンダが代表として、世界からお人形店が集合する素敵なイベントを長年運営してきたのに、こんなに急に中止になるとは思いもしなかった・・

やはり世界同時不況の波が、ドールショーにも襲い掛かってきたのだろうか・・・

それでもかすかな望みを抱いて、ロンドンへと旅立った。

そしてロンドン到着後、いつものようにすぐに、アンティークマーケットに向かう。

両替もあるが、今回はグレンダと約束をしていた。

ブレンダ女史とはもちろん別人で、ドールショーにも出店しているし、とにかく優しくて、お人形への愛情はロンドン1番のような気がする。

夕方5時に到着して再会すると、いつものように、両方のホッペをあわせるキスのような挨拶をしてきた。

何回しても恥ずかしい・・

そして早速ドールショーの話を持ちかけると、グレンダもガッカリしたような表情をしてオーマイゴットとつぶやく・・・

やっぱり無いんだ・・

僕もがっかりしていると、グレンダは主催者は変わるけどオークション会社がバックアップして、新たなドールショーを開催する動きもあるのよ、と話してくれた。


それは良かったと返事をするが、今回は間違いなく無いし、前回のドールショーで、名前は知らないが高齢の婦人と11月のドールショーで、ある人形の事での約束を交わしていたのに、その約束を果たせないのが残念だと説明をした。

グレンダはどんな感じの人?と聞いてきたので、出店場所と特徴を話した。

すると、それは多分クレアさんだと思うわ!と笑顔で話してくれて、電話番号も知っているからすぐにかけてあげる!と地下から1階に飛び出して行った。

電波が入らないのかな・・

グレンダが行った後もそんなことをつぶやきながら、気分は落ち込んだまま。

ブレンダが帰ってきて、クレアは留守だったけど、息子さんにはつながって、もうすぐ帰ってくると言ってたから、あとで電話して話せばいいのよ、と電話番号を紙に書いてくれて手渡してくれた。

本当に親切な人だ。

ドールショーでもいつも僕の沢山の荷物を預かってくれるし、怒ったところなんか見たこともない。

グレンダのお人形は全てかわいくコーディネートされていて、全ての物や人に愛情を注いで生活しているのだろう。

グレンダと別れてホテルへと帰る。

部屋に到着すると、せっかく電話番号を聞いたので電話をかけてみる。

初めて電話をかけるのは緊張するし、元来苦手なので、本当はかけたくないが、グレンダが僕の為に頑張ってくれたのだから思い切ってみた。

すると聞き覚えのある声の婦人が電話に出た。

息子さんから話は聞いていたようで、日本人の僕だと言うのはわかってくれていた。

ただ耳が遠くてかなりの大声で何度も話さないと会話にならないので大変だ。

前回のドールショーでのお約束は覚えていますか?

なんの人形がほしいの?

と会話もすれ違う・・・

何度言っても、

何の人形を探しているのか?

もうこれは、ストレートに言ってしまおうと、

ゴーティエ、ブリュジュン、ウォンテッド・・・と伝える

あなたは大きい子が好きだったね・・・なんと僕の事はわかってくれていたのだ!

約束のことは何にも言わないけど・・・

とても大きいFGが1体いるわ。

僕はびっくりした・・

約束とはシャーリーテンプルの事で、そんな高価なお人形など、ドールショーにも持ってきたことがないので、まさかの展開だ・・

僕はすかさず今からすぐにお伺いしてもいいですか?と話すと、クレアさんは

どこからくるの?

ビクトリアからです、と伝えると、地下鉄で40分はかかるわよとのこと。


今すぐに出れば6時半には行けると思いますのでお伺いしてもいいですか?ともう一度お願いする。

クレアさんは、少しの沈黙の後、それでは6時半に駅に行きましょうと言ってくれた。

電話を切り、荷物もそのままに、時差ぼけでだるい身体も、思いもしなかった出会いとの興奮でだるさも吹き飛んでいった。


ビクトリア駅に着くと通勤時間で人でごった返していた。


この時間に地下鉄に乗るのは久しぶりだが混雑がすごい。

到着駅を確認してチケットを販売機で購入する。

なんと約千円もする!

5ポンド以上もする券を買ったのは初めてだ。

値上がりしたとは聞いていたがこんなに高いとは

これは頻繁に使う人は大変だ。

近くならタクシーの方がお得だと言うのは本当だった。


電車に乗るとギュウギュウ詰めになりながらも、これからの出会いに心がときめいてくる。

金曜の夜といえば、ロンドンではレストランもいっぱいになり、休日前夜の大切な夜になる。

そんな時間に、日本から来た業者が突然電話をかけてきて、すぐに尋ねてくるなんて、考えてみたら良く了承してくれたもんだ・・・

ほんとうに嬉しいけど、悪い気がしてきた。

でももしかしたら駅には警戒して来てないかもしれない・・・

もしそうだとしても仕方ない。

そんなことを考えながらも心の奥ではワクワクしている。


駅に到着してエスカレーターを上がっていく。

終点に近い駅なので人も少ない。

改札を出ると見たことがない、若い女性が僕のほうを見ている。

ミスターサカイ?

イエスと言うと、兄が車で待っているから付いて来て、と歩き出す。

外に出ると駅の出口になんと靴屋さんがある。

それも素敵な皮靴が沢山並んでいて、物凄く安い。

びっくりしていたら、こっちよ!とせかされた。

駅のロータリーを渡ると、ここでしばらく待ちましょうと言ってくれた。

大きい回転交差点で、一度向こうに行くと、なかなか帰って来れないのよ・・・と嘆いている。

時間を見ると夜の6時半を過ぎている。

お母さんはどうしたの?などやぼな話はしないほうが良さそうだ。

きっと家に連れて行ってくれるに違いない。


兄弟まで巻き込んでしまい申し訳ない気分だが、こんな遠いところまで来て、イギリス人の家に今まさに招かれようとしている。


ドールショーは無くなったけど、まさかこんな展開になるとは・・・


出発前に店長日記に、色々な変更があるらしいけど、これも吉兆だと思い・・・と書いたがまさに言霊になった!


お兄さんがようやく到着して、車から降りて来てくれた。

挨拶を交わすとさぁどうぞ、と後部座席に乗り込んだ。



今から行くクレアさんのお家にはいったいどんな子達が待っているのだろう・・・


大きいゴーティエがいるのは間違いない。


ドールショーには出したことがない、コレクションが沢山あるのだろうか・・・

スピードを上げて走る車中から、ロンドン郊外の住宅街の明かりを見つめながら心を弾ませる・・・・


続く



続きは次回にお送りします。



皆さんお元気でしょうか?


今日はクリスマスイブ。


ほんとうに12月は師走と言う通り、あっという間に過ぎ去っていきました。

今年もあと1週間。

デパートのイベントもあり、今回は年賀状も全く手がつけてない状態です・・


みなさん、今年は遅くなりますことを先にお詫びしておきます。すいません。


明日は今年最後の骨董市、終い天神さんです。

2月の梅花祭と同じように人が多くて賑わう日なので、何とか天気になって楽しい市になることを願います。


僕も今年最後のおみくじをひきたいと思います。


いつも店出しの前にお参りをするのですが、天満宮のおみくじは100円と安いのに、良い紙でいつもいいアドバイスをくれるのです。

そして明後日からは今年最後のデパート催事、梅田大丸のイベントが始まります。

明日の天満宮が終われば、その足で大丸に荷物を運びますので、忙しくなりますが、年末の渋滞もなくスムーズに到着が出来て無事に店出しが出来るように願いながら頑張ります。


先日の芦屋大丸では、また沢山のお客さんが来て頂いて本当に忙しく、感謝の毎日でした。

ありがとうございました。


名古屋大須観音でも皆さんお越しいただいて、素敵な一日になりました。


とても寒い日になりましたので、ほとんどの業者さんがいつもよりも早く終い始めて、僕も3時半頃から片付け始めました。

ほとんどの荷物を車に積み込み、後はごみ拾いをして忘れ物がないか点検していると、僕の後ろの店の前に、見覚えのある男性が立っていた・・・

名前を呼ぶと気がつかないので、もう一度大きい声で呼ぶと、こちらをみてあれ?という表情をした後こちらに来て、僕だとわかり、やっと会えたよー!と手を握ってきました。

僕が大須に初めて来たのは18年程前になりますが、その当時から毎月のように店に来てくれていたお客さんだったのです。

大切な奥さんに良いものがないかと、珍しいアンティークを探しに来ておられました。

まだ半分雑貨を並べている(ほとんどガラクタですが)時期で、少しだけアンティークジュエリーを持っていってました。

その方は自分自身も西洋アンティークが大好きなので、良いものがあれば自分の物のように喜んでみてくれていました。

まだ高い物はほとんど持っていないときに、初めて骨董市で20万円のジュエリーを買っていただいて、物凄く嬉しかったことを覚えています。

若い僕を育ててくれていたのではないかと、今でも思っています。

そして僕が関西のデパート催事で忙しくなり大須にあまり行けなくなってから、5、6年が経ちますがそれと同時にその方もあまり来なくなりました。

大体毎月のように来られていたので、体調でも悪いのかなと心配していました。

そんな心配があったので、会えたことは本当に嬉しく、感激しました。

君に会ってパワーをもらいたかったんだよ!と話してくれました。

5年間、脊髄の神経の病気や、心臓の病気とあちこちと悪くなり、ようやく出てくることが出来たと聞いて、知らなくて本当にすいません、と謝ると、君からいつももらっているハガキなどを妻が病院にも持ってきてくれてたから、君も頑張っているから、僕もがんばらないかんと思ってたよ。と嬉しいことを言ってくれました。


長い間手を握っていたら、通る人達がジロジロと見出しましたが、そんなことは全然気にならなく、再会をお互いに喜んでいました。

42歳の僕と70歳過ぎの男同士で、年齢を超えた友情のような絆を感じました。


僕のパワーを精一杯送りますから、元気を出して来年は良い年にしましょうね!と言うと、ありがとう!今度会えるときはもっと元気になって、素敵なアンティークを見れるようになるよ!と話して再会を約束して別れました。


本当に嬉しい一日になりました。

ただその翌日、ほんとに全てのパワーを吸い取られたのか、風邪気味になってしまいました^^

でも熱が出ることも無く、なんとか大丈夫です。


みなさんも体調に気をつけて、元気で年末を迎えて下さいね。

今年最後の骨董市とデパートでお会いできるのを楽しみにしています♪


それではまた☆


美輪さんのディナーショーで一番前の席で美輪さんパワーを頂いた店長でした。


メリークリスマス☆☆☆















2009年12月17日
僕が23才のとき、初めてのパリへの買い付け 終編


部屋に戻り、すぐにアキラに電話をかける。

今日はストで大変だったんですよ!

なぜ知らせてくれなかったんですか!?

するとアキラは、パリでは日本とは違い、予告無しにストライキをするんですよ・・・

ほんとかどうかわからないけど、そう言われたら何にも言えない・・・

とにかく無事でなによりです。

その通りなので、もう何も言わずにサヨナラを言い電話を切った。


落ち着きを取り戻すと、お腹の虫が鳴り出した。

明日はストが解消されていれば、蚤の市もあるし、腹ごしらえをしておかないと、と筋肉痛の重たい足をあげ、外へとくりだした。


その日の夜は、深い眠りにすぐに入り、朝の目ざまし時計の音が、すぐに鳴ったような気がしながら、目が覚めた。

簡単な朝食を取り、ホテルを出て地下鉄の駅へと向かう。

入り口は開いていて、昨日の騒動は遥か昔のことのように感じるぐらい正常に機能している。

今日は記念すべき、初めての買い付けの日だ!

気合が入ってくる。

高校野球の時の打席に入る前の緊張感のような、ドキドキワクワク感に似ている。

モントレイユの駅に着くと、みんなゾロゾロと同じ方向に歩き出す。

みんな市に向かうようなので、迷わなくていい。

するとすぐに沢山の店が見えてきた。

新しい衣料品、古着、ガラクタが所狭しと並んでいる・・

広い1本の道に、見えなくなるところまでずっと店が続いている。

これは凄い!

アンティークの店は全部見てまわるぞ!と心に誓う。

10件目ぐらいの店でかなり古そうで、形も良い置時計を見つけた。

価格を聞くと2200フラン。

1フラン22円として4万円代か・・・

予算が合わないので、時計を置き行こうとすると、店主が早口のフランス語で何か言っている。

そして僕の電卓を取ると、1000フランと押してどうだと言ってきた。

何も言ってないのに半額以下だ・・

それでも置時計で2万台はやはり高いので、メルシーと言って離れようとすると、もう一度電卓を奪い取り、いくらなら買うんだ!みたいな事を言って数字を押せと言う・・・

圧倒されながらも、頭で計算して500ならと見せると、600でどうだ?とニッコリ笑顔で電卓を押してきた・・・

そういえば地球の歩き方に、パリでは値引き交渉次第で、半額になることも・・と書いてあった。

しかし値切っていないのにここまでとは・・

お金を渡すと、メルシーと更に笑顔で時計を受け取った。

本ではロンドンでは1割がやっとだ、ともかいてあったので、人間性というか土地柄というか、とにかく駆け引きとはこういうことなんだと、手ごたえをつかんだ。

値切らなくても、帰るフリをすれば安くなるんだ。

その後もその調子で、古着、アンティークドレス、アクセサリーなどお手頃な物を沢山見つけて、半額以下で買うことが出来た。

荷物を沢山持って帰ろうとしたら、フランス人ではない外国の婦人が、4、5人の男に囲まれて笑いながら話していた。

何か変だなと歩きながらみていると、後ろの男がその婦人のカバンからカメラなどを盗んでいる・・・

話すフリをしながらスリをする集団だ!

これも本に書いてあった!

僕の隣にいた店主も見ていたので、指をさしゼスチャーで泥棒だから助けてあげようと言うと、おまえが刺されるぞみたいな、ゼスチャーをされた・・・

ポリスにでも言わない限りこれだけの人の多さの中ではどうしょうもないよ・・・

そんな感じのことを言われた・・・

怖い国だ・・・

日本なら白昼に骨董市で見つけたら、どうにか大声を出せば逃げて行ったりするだろうに・・・やはり日本は治安が良い。

婦人がかわいそうに思いながらも、これもお国柄なのか・・と納得するしかない。

もう一度振り返り見ると、もう男達はいなかった・・・

次のターゲットを見つけに行ったのか・・

昨日といい、今日といいパリの光と影を見た。

西洋アンティークは西洋にしかないが、日本の文化はやはり素晴らしい。

何かの本でみたが、外に出ると日本の良さがわかるとあったが、その通りだ。


地下鉄にのり、沢山の荷物をホテルに一度置きに行く。

次に行くクリニャンクールはホテルから近いから便利だ。

初めてのパリ。

まだ二日目でこの濃い日々を過ごした。

教訓でもあり、どうしようもない文化の隔たりなど、憧れの花の都パリの裏側を見て、ショックもあったけど、最初にこれだけの経験ができたことは、今後につながるだろう・・・

しんみりしながら、またホテルを飛び出す・・・


続く


次回は今年の11月の買い付け物語をお送りします。



皆さんお元気ですか?

今は名古屋のホテルから日記を書いています。

便利なもので、パソコンさえ持っていけばどこでも書けるので素晴らしいことです。

明日は早朝から骨董市がありますが、ホテルの窓から市が見えるすぐ横にホテルがあり、これまたとても便利です。


さっき、東海地方で地震があったということですが、ほとんど揺れは感じませんでした。


大事に至らなければいいのですが、阪神大震災といい、寒い時期に大地が揺れるような気がします。


お人形をお持ちの方は、スタンドにだけは立たせないで下さいね。

震災ではスタンドに立ててコレクションをされている方でお人形が飛んで行き、割れてしまった場合が多かったのです。


僕の店は全員座らせていましたが、全員無事でした。


スタンドは不安定なので、撮影や、遊ぶときだけ使用して、普段は使わないのがベターです。


火曜まで開催した、芦屋大丸のイベントでは皆さん沢山来て頂き、新たな出会いもあり、大成功に終わりました。

ありがとうございました。


明日はどんな出会いがあるか楽しみにしています♪


そして日曜はいよいよ美輪明宏さんのディナーショーもあります♪


今回は月曜にロンドンに行かないといけない用事がありましたので、その場合は早朝に美輪さんも宿泊のホテルを出発しないといけなくて、美輪さんに遭遇や、バンドの水野さんとの再会も出来ないところでしたが、飛行機のキャンセル待ちが取れなくなりましたので、またチャンスがあるかもしれません♪

ロンドンへはオークションで落札したお人形を1泊で引き取りに行くつもりでした。

ロンドンの有名オークションでは、梱包と配送を頼めば、サイズにもよりますが、今回は20万ほどかかるところでした。

僕が取りに行けば、安全だし、費用も往復で8万円で行けるんです^^

5体ほどいますので割れば経費もわずかですし、皆さんにもお安く提供できるという利点があります。

まして今回はマイレージが貯まっていて燃油代の2万円だけで行けます。

テレビでタレントがよくする、1泊3日の弾丸ツアーで大変ですが、頑張っていくつもりでしたので残念です。

でも1月にチケットを確保できましたので、みなさんまた連れて帰ってきたらこちらでも披露しますので楽しみにしていてください♪


とても珍しいお人形を落札できましたので♪

見たこと無い超ビッグなテディベアーも^^


それでは皆様、明日はもっと冷え込むそうなので、温かくして過ごしてくださいね♪

それではまたお会いするのを楽しみにしています♪


僕はストーブ、ヤカンも用意して、温かいラーメンやコーヒーを飲みながら店出しができるように準備万端なのでご安心下さい♪


おやすみなさい☆


今から入浴剤を入れてお風呂に入る店長でした♪





2009年12月09日
僕が23歳の頃、初めてパリへと旅した話の後編・・・

地図を片手に、足早にホテルへの長い道のりを歩き出す。

道を1本でも間違うと、大変なことになるので、通りで大きい交差点がある度に、通りの名称を確認する。


ただ1つ幸運なのは、今はサマータイムだ。

夜9時過ぎまで明るいので、5時間以上かかったとしてもまだ明るいだろう。

本にも書いてあったが、パリの治安はロンドンに比べると悪いらしい。

裏通りや、洗濯物を干してある区域は気をつけないといけないと書いてあった。

パリでは条例で、道から見えるところに洗濯物を干してはいけないらしいので、それを堂々と干すところは、危ないところだと・・

パリの人は大変だ・・

どうやって洗濯物を干すのだろか・・・

そんなことを考えながらもただひたすら歩く。

高校野球で鍛えていたことがこんなところで役に立つ。

足や体力は全然問題なく、ただ不安な気持ちがあるだけだ・・

足早に歩いているのは僕だけではなく、もちろんみんな困っているので僕の横も4、5人は同じように歩いている。

交通手段がないから歩くしかない。

僕は早歩きなので、日本では歩いていても抜かれることはないのだが、気にしてみればさっきからどんどん抜かれている。

僕と同じ、歩数なのに・・・

そうか・・・足の長さが違うんだ。

同じだけ腕を振り、スピードも変わらないはずが1歩の間隔が違うから10歩歩けばかなり差が出る。

こればかりはどうしようもない事なので気にせず、ひたすら歩く。


これがストなどではなく、普通の散歩なら景色を楽しみながら、楽しい散歩になるのに、僕を含め周りの人も笑顔のない、厳しい散歩だ。

時計を見ると2時間も経っていた。

場所を再確認すると、ホテルまでの地図上の距離はまだ半分も来ていない・・

かなりの早足で来たから、半分は来ているかもと淡い期待があったが、甘かった・・・

気を取り直し、また歩き出す。

市街地をずっと歩いてきたが、公園のような広い通りに出る。

セントラルパークのようなところかな・・・

車や人が急に減った。

時計を見ると18時を過ぎている。

こんな道ならサマータイムでなければ、薄暗いな。

そう思いながら、歩いていると前から、何にも持っていない手ぶらの黒人が歩いてきた。

僕をはじめ、旅行者はみんな地図を片手に歩いているし、仕事の人はカバンなどを持ち、手ぶらの人は、このストの非常事態にはあまりみなかった。

そう考えながらすれ違うと、僕の全身を見ていた。

身体はかなり大きく2メートルはありそうだしガッチリしている。


目つきが違うし手ぶらだったので、怪しかったが,すれ違っただけで済んだ。


それにしてもこの公園の通りは人が少ない。

横からも人は来ないし、僕の前に、僕を追い抜かした人が5人ぐらい見えるだけだ。

後ろはどうだろう・・

振り返ると、さっきの黒人が少し離れて僕の方向に歩いてきている・・・

目が合いドキッとした・・・すれ違ったはずなのに戻ってきているのはおかしすぎる・・

それも3分ほど前だし、かなりの早足で歩いているので、だいぶ過ぎてからこちらに方向転換したんだろう・・・

横にはだれもいないし、後ろには20メートルぐらい離れて黒人だけ。

前の人は200メートルは離れている。

やばい・・・

もう一度後ろを見ると、さっきより距離が縮まっている・・

僕が二回ふりかえったことで、相手も警戒していることを察知したようで、スピードを上げてきた・・・

もうこれは走るしかないか、どうしようと考えながらもう一度後ろを見ると10メートルの距離で、上着の内ポケットに右手をいれて何かを出そうとしていた・・・

もう完全にやばすぎる・・・

前を見てダッシュをかけた瞬間に、右の通りからポリスが出てきた・・・

やったー!

全身が緊張と焦りでガクガク震えながら、ポリスにボンジュールと声をかけ後ろを振り返ると、黒人は猛ダッシュで逃げ出していた。

そしてアッと言う間に木々に隠れて見えなくなってしまった。

ポリスは状況がわかっていなく、ただ地図を持っている僕に声をかけられた、と言う感じだ。
僕も今の出来事を説明する語学もないので、ホテルを指差し、ここに行くにはこの道で合っているかを聞いて、メルシーと言って別れた。

間違いなくあの黒人は強盗で、ナイフかピストルのような凶器を出そうとしていたんだ。

もしポリスが出てこなかったら今頃は・・・

そう考えると今まで以上に早足になり、競歩のような姿で歩き出した。

そして本当に僕は運が良い!と今までの怖さから、これだけ強運なら大丈夫だ!と考えるようになり、更にスピードを上げ歩く。

時計を見ると20時だ。

もう怖い思いをした公園はとっくに過ぎて、車や人が飛び交う大通りだ。

お腹も空いているはずだが、そんな余裕はないので、とにかくホテルを目指そう。

地図を確認すると、もう少しのところまで来ている。

あと半時間もかからないかも・・・

通りにするとあと5本だ!


もうここまでくれば・・・


そうかんがえると足が軽くなる所か、急に足が重くなり、全身に疲労感が広がりしんどくなってきた・・・

緊張の糸が切れたのかな?


とにかくもう少し、頑張ろう。


出来るだけの力を振り絞り歩いていると、朝乗った地下鉄の看板が見えてきた。


駅の道を右に曲がると、ホテルも見えてきた。


ホテルに入り、フロントをみると夕べや今朝のように、普通の光景だった。


僕の頭の中には、3時間ぐらいの冒険物の長編映画のエンディングが流れているのに、周りはいつもの日常だった・・・


まぁ、いいや。


無事に約5時間の恐怖と緊張の『パリ市内ほぼ歩いて縦断の旅』がようやく終わったんだから、どうでもいいや。

でもあのアキラの奴めー!部屋に戻ったらすぐに電話してやる!と別のパワーを出して部屋へと戻った・・・



続く



続きは次回にお送りします。



皆さん今年もあとわずかになりましたが、お元気ですか?

もう師走になった実感がないほど、今年は早く一年が過ぎたように思います。


それほど毎日が忙しく、充実していた証拠だと思っています。

本当にみなさんのお陰だと思います。


先日の名古屋、大須観音では皆さん久しぶりにも関わらず、沢山来ていただいてほんとうにありがとうございました。


1年以上行ってなかったのですが、新たなお客さんも増えていて、とても忙しく充実の一日になりました♪


名古屋名物、みそカツも食べましたし、前日のホテルでの宿泊では、久しぶりの名古屋で興奮したのか、修学旅行生のようになかなか寝付けない夜も過ごし、楽しい名古屋での時間になりました。


会長さんには、坂井君また以前のように毎月気なよー!と優しく声をかけて頂き、ほんとうは来たいのですが、関西のデパートのイベントと重なるので、休まないといけないのでと、話していました。

ただ今月の18日は大丈夫なので、会長の計らいで今月も続けて名古屋に行くことになりました。

また名古屋や岐阜、三重県の人達とお会いするのを楽しみにしています♪


そして、今日から久しぶりの芦屋大丸のイベントが始まりました。

夏以来ですが、今日は初日と言うこともあり、昼から物凄く忙しくなり、順番待ちで何度も食事やお茶をして時間待ちをして来て頂いたりしてご迷惑をおかけしながら、初日を終えました。

本当に嬉しく感謝しています。


明日からも火曜日15日まで、また皆様とお会いできることを楽しみにしています♪

遠方からもお越しになるかたも多く、JR芦屋駅の駅ビルの中と交通の便がとてもいいところですので、皆さん是非お越し下さい。

そこの1階の洋菓子や和菓子屋さんと化粧品屋さんの間のイベント場で、洋菓子の美味しいアンリさんの横で出していますよ☆

沢山のお人形達と、ジュエリー達が所狭しと並んでいます☆


それでは皆さん、あと20日ぐらいの今年を元気で楽しく過ごせますように、心より願っていますので、体調に気をつけて、共に頑張っていきましょう☆

それではまた☆














2009年11月26日
前回の続き・・23歳の頃・・・

濃い霧の中、パリの街へ飛び出す。

朝10時なのにまだ霧が消えない。

初日の今日は、蚤の市などもないので、本に書いてある観光名所や、行きたい店などをまわるつもりだ。

パリの地図でみると中心からかなり上の場所のホテルなので、まずはパリといえばやはりエッフェル塔を目指そうと思うけどかなり下に行かないといけない。

地下鉄マップを見て、場所をチェックする。

ホテル近くの駅に到着し、旅行者に便利だと書いてある、回数券を買おうと、列に並ぶ。

地球の歩き方はホントに便利だ。

こんな情報まで細かく書いてあり、この本さえあればどこにでもいけそう。

順番が近づいてくるとドキドキしてきた。

飛行機内で勉強したフランス語の実践がついにやってきた。

昨日のカフェでは大丈夫だったけど、回数券は買えるだろうか・・

ボンジュール  アン・カルネ・シルブ・プレ・・・

緊張して声が裏返りながら話すと、料金が表示された。

やった!

昨日と言い、今日も大成功だ。

メルシー!と言って、改札に向かう。

次は地下鉄の乗継だ。

日本と違い、音声の案内はないとのことなので、ひたすら駅の名前をみておかないといけない。仮に音声の案内があってもわからないけど・・・

40分はかかったが、乗り継ぎもスムーズに行き、目的地に着いた。

初めてのパリで単独行動で、地下鉄も乗りこなし、自信に溢れて、颯爽と屋外へ出る。

少し先だが、あのエッフェル塔が目の前に見える。

関西では通天閣があるが、細かい骨組みで繊細で、フランスらしい作りだ。

通天閣のように、日立の看板や広告など何もない。

商売人の町、大阪らしいけど、通天閣も看板が無ければまた雰囲気が違うと思う。

ブラブラ歩いているうちにお腹が空いてきたので、お店を探す。

日本食などは全然無く、カフェが多い。

高そうなレストランを避けて、エッフェル塔が見えるカフェのようなレストランに入る。

そして外の席に座り、塔を見ながら、オーダーを待つ。

ギャルソンと言われる店員さんが挨拶をしながら、メニューをくれた。

メニューを見ると、価格は数字なのでわかるが、文字は全てフランス語で、英語表記がない。困った・・

もう少し大きい店なら英語のメニューもあると、本に書いてあったのに、塔が見えるところで、安そうな店にこだわり過ぎて忘れていた・・

本の後半にミニ辞書がついていたかも、と探そうとしたら、中の席で、中年の男性がランチみたいな物を美味しそうに食べている。

肉か魚かわからないけど、赤いソースがかかっていて美味しそう。

あれと同じのでと頼もう・・でも何て言えばいいのかな・・

英語ならセイムだけど、フランス語は?

小さい辞書を出そうとしたら、ギャルソンがやってきた。

間に合わないので、男性の方を指差し、セイム・シルブプレ・・と英語とフランス語がごっちゃになったヘンテコリンな言葉を口にした。

するとギャルソンは、ニッコリわらって、メルシーと言って奥へ行った。

良かった・・・

どうにかなるもんだな。

とはいえ、セイム・シルブプレとは・・・周りに誰もいなくてよかったけど、おかしすぎる。

でもここで一人で笑っているともっとおかしい人に思われるのでこらえながら塔を眺める。

しばらくしてでてきた料理は、美味しそうだが、一口食べてみると、癖がある。

羊の肉だ。

生まれて初めて食べるが、牛や、鳥と違いかなり癖が強い。

でもソースは美味しいので、たっぷりつけて食べる。

僕は羊年なので共食いだな、とか考えながら完食した。

ライスはもちろんついてなく、パンではなくて、日本でいうと、フライドポテトが山盛りについている。

かなり大きくて量もすごいので、お腹がいっぱいで苦しい。

食べ終えたのをみて、ギャルソンがデザートはどうみたいな事を聞いてくる。

アン・カフェオレ・シルブプレ。 これは完璧なので自信満々に注文する。

カフェオレを飲みながらエッフェル塔を眺めていると、さっきよりも人が沢山歩いている気がする。それも足早で歩いている。

精算は席で行なわれ、精算が済み、おつりを受け取ると、ギャルソンへのチップを計算して、小銭を置き、席を立つ。

本にギャルソンは、チップがお給料みたいなものなので、忘れないようにと書いてあった。

日本には全くない習慣なので、慣れるには時間がかかる。

さぁ、次はルーブル界隈に行こう!

腹ごしらえも終えたので、はりきって歩いて、地下鉄の駅へと向かう。

時間を見ると14時ごろなので、モナリザを観に行こう。

駅が見えてくると、人が入り口付近に溢れかえっている。

何かあったのかな?

入り口を見ると門が閉ざされている。

どういうことかわからないので、誰かに聞こうと隣の男性に話しかけると、ペラペラのフランス語が返ってきた。

わかるわけがない・・・

事故なのか何なのか、検討もつかない・・

すると向こうのほうから、日本人らしき女性が歩いてきた。

思い切って声をかけると、日系人でフランス語しか返ってこない・・

がっかりしていると、後ろから肩をトントンと叩かれた。

振り向くと、会釈をする日本人の女性だった。

僕の様子を見ていて声をかけてくれた。

どうなっているんですか?と聞くと、ストライキです、と答えてくれた。

僕は呆然として、バスは乗れますか?と聞くと、地下鉄、バスもストで、タクシーはまずつかまらないですよ、とのこと。

その女性は2年前から留学でパリに住んでいて、事情には少し詳しいと話していた。

僕はありがとうございましたとお礼を言って別れた。

本当に親切な人だ。

あわてふためいていた僕を見て、助けてくれた。

あの女性のおかげで、事情はわかったけど現実的に考えて、交通手段は全てないということになる。

それにしても現地係員のアキラは昨日何にも言ってなかった。

電話をかけてみようとカバンの中に電話番号を書いた紙を探すが見当たらない。

部屋のテーブルにおいたままだ・・・

広げると一枚でパリ市内が全てわかる、観光マップを見る。


エッフェル塔は少し下で、ホテルへの道のりはなんとなくわかる。

ただ電車で40分というと歩けばどのくらいかかるのか・・・

でも歩くしかない。

選択肢はないので、マップをみながら歩き出した。

せっかく順調なスタートだと思った初めてのパリ・・・

初日からこんなトラブルに巻き込まれるとは・・

電車で5分だと、歩くと3、40分かかるだろう・・・とすると40分なら、と頭の中で計算ばかりが思い浮かぶ。

ザッと思い浮かんだ時間は5時間はかかるかも・・・と決意してエッフェル塔を後にする・・・


続く


続きは次回にお送りします。


皆さんお元気ですか?

僕は時差ぼけも治り、何とか元気に過ごしています。

今回のヨーロッパへの買い付けも、色んなトラブルや信じられない出合いなど、様々なことがありましたけど、無事に帰ってこれました。


火事、思いもしなかった素敵な出合いなど、盛りだくさんな買い付けでしたので、また買い付け物語で紹介したいと思います。

無事に帰ってきたからこそ言えますが、素晴らしい買い付け旅行でした。


日本に帰ってきたら、こちらでも火事の報道が多くてびっくりしました。

今回思いましたが、火災報知機がついているホテルや建物に滞在しないと絶対にいけないと痛感しました。

僕のホテルで夜中の三時に火災報知機が鳴り響き、全員非難して、事なきを終えましたけど、熟睡している時間帯に、煙が充満したら、それで意識を失い命を落とすんだと、わかりました。

昔のホテルですが、つけてくれていて本当に良かったです。

パンツ一丁で上の階からあわてて降りてきた、イギリス人の男子高校生の寝ぼけた顔は、今では思い出すと面白かったですが、何もなかったからこそですね。

それと正反対に、出会うはずもなかったお人形達と今回出合い、沢山つれて帰ってこれました。まさに奇跡です☆

アクシデントに、サプライズな出合い☆今の連載が終わりましたらすぐに、買い付け物語で披露します☆

今は住宅では火災報知機や、煙探知機を付けることが義務化になっていますが、皆さんもまだついてなければ、ホームセンターなどにも1万円以下でありますので、取り付けてくださいね。

僕の家や店は付いていますが、秋刀魚を焼いたり、からあげなどで煙が沢山出て、鳴ることもあるので、面倒なこともありますが^^

でもあの大音量なら、どんな人でも目を覚ましますので安心ですよ。


僕は1階の出口が近い部屋だったので、広げてあったお人形や荷物を明け方に梱包していつでも、チェックアウトできるようにしていました。

明け方には騒動も収まり、煙も消えてホテルを出なくても良かったのですが、ずっと焦げ臭い感じが残っていました。

100年前のお人形やジュエリー達は、こんなトラブルも全て乗り越えて来たんだなと、梱包しながら考えていました。

そして帰国後にすぐに開催された、洋館フェアーも無事に終わりました。

今回も様々な方が全国から来ていただいてほんとうにありがとうございました。

料理長も素敵な料理を作ってくれて、アーティストの人達も素敵な音楽を披露していただいて、アンティーク達や、洋館、お客様を癒してくれました。

火事を乗り越えてきたたくましいアンティーク達も生き生きとして、皆さんに披露できて、皆さんに喜んでいただけました。

そして昨日の天満宮も、天気に恵まれ沢山の人が訪れてくれ、無事に終わりました。

お人形達も初めての神社への旅行でどう思っていたでしょうか?

きっと沢山の人にびっくりしていたと思います。

そして明日は久しぶりに名古屋へ出かけます。

先日行くつもりにしていた日がありましたが、出店場所がなくて断念していたので、今回は会長さんにどうにかするよ、と言ってもらえ本当に感謝です。

ただ場所はどこになるかわかりませんので、こられる方は探して下さいね♪


土曜日には名古屋の皆様と久しぶりにお会いできることを楽しみにしています☆


それでは皆さん、インフルエンザと火の元には、充分お気をつけてこの、乾燥する季節を乗り越えましょうね。


それではまた。

ちなみに今回の洋館フェアーでは、一回も弾き語りをする場面がなく、さみしいような、ホッとするような、複雑な心境の店長でした♪























2009年11月10日
僕が23歳で初めてヨーロッパに出かけたときの話・・・

生まれて初めての海外旅行の行き先はパリ。

古着屋を始めて1年が過ぎ、アルバイトをしながらなんとか頑張って少しの資金を貯めた。

アルバイト先で知り合った友達がイタリアのフィレンツェで生活をしていて、3年に1回、ビザの関係で日本に帰って来ないといけなくて、たまたま僕がアルバイトしていた運送会社に滞在期間の短期バイトに来ていた。

休憩時間にヨーロッパの話や、蚤の市の話などを色々聞き、憧れていたアンティークがヨーロッパには沢山あると知った。

そしてやはりアンティークと言えばパリ!とありきたりだが思い込みがあり、話を聞くうちにパリへの憧れが強くなっていった。

その友達と言っても年は30代で、年上だが、とても優しくておっとりして、品があり、とても親身になって色々と話をしてくれた。

そしてアンティークを探すにも情報がないので、どうしたらいいかを聞くと、その友達も、最初はイタリアに憧れていて、学生時代に、本屋さんで地球の歩き方を見て、それを片手にお金を貯めてイタリアに行ったとのアドバイスを聞いた。

そして僕もフランス版の地球の歩き方を購入して読んで見た。

すると、クリニャンクール、バンブー、モントレイユなどの蚤の市情報や、街中のアンティークショップなどの情報が細かく書いてある。

ただホテルなどの情報もあるが、それを自分で手配したりするにはやはりまだ無理があるので、旅行雑誌などで、ツアーを探し、エスプリツアーというのを見つけ予約した。

ホテルも空港からの送迎もついているし、全くのフリータイムツアーだが、現地係員が空港での送り迎えをしてくれるし、何かトラブルがあっても安心と言う所と少人数でのツアーと安さにひかれここに決めた。

伊丹空港から、東京に乗り継ぎパリへと向かう。

高校の修学旅行で沖縄にいったとき以来の飛行機で緊張したが、意外とスムーズにパリへとついた。

高校生の時に離着陸のとき感じた、エレベータの急降下のような気持ち悪さは、大人になっていたからか、少しましだった。

シャルルドゴールに到着するまでの13時間のフライトでは、興奮してなかなか眠れず、ほとんど起きていて、地球の歩き方に載っている情報や、フランス語の勉強をしたりして、あっと言う間に着いた感じだ。不安と期待が入り乱れながら・・・初めての海外・・・

着陸のときにセーヌ川や可愛い家などが見えてきたときは、憧れのパリについに来たと、感激した。

到着して、出口へと向かう通路は、迷路のようになっていて、いくつものトンネルがある、SF映画にでてくるような不思議な作りで面白い。

さすがフランスだと関心しながら入国審査を終え、荷物を取り出口へ向かう。

そして現地係員の名前をパンフレットで確認すると、アキラと書いてある。

日本人なのか日系人なのか、カタカナで書いてあるので勝手に想像する。

出口では沢山の人がプラカードを掲げて出迎えている。

これだけの人がいれば探せるのか不安になる。

すると一番端の方に、エスプリツアー・坂井様となまえが書いてあるプラカードをガッチリしてるけど背が低い男性が掲げていた。

そこへ向かうと、カタコトの日本語で挨拶をしてきた。

日本語はなんとか大丈夫だと安心したが、僕の予想が当たっていて日系人だった。

すると僕の荷物を持って、さっさと歩き出し、さぁ行きましょうと足早にタクシー乗り場へと向かった。

他にはツアーの方はいないんですか?と聞いたら来るはずだったけど、キャンセルになったとの事で、他には誰もいないらしい。


小さめのタクシーに乗り込むと、パリの色んな話をしてくれた。

でもそれを聞きながらも、この人は偽者で、何処かへ連れていかれるのでは、とか不安が大きくなる。

でもお金持ちではないし、僕を連れ去ってもそんなにメリットはないとか少しでも不安材料をなくすようにしながら、外の素敵な景色を眺める。

すると不安をよそに、パンフレットの通りの名前のホテルに到着した。

安いツアーなので三ッ星クラスと聞いていたが、レンガ作りで素敵な外観だ。

アキラがペラペラのフランス語でチェックインを済ませ、部屋へと荷物を運んでくれる。

自分だけではフランス語もできないから、チェックインなんて大変だろう・・

部屋に入ると、アキラは自分の仕事はこれで終わりなので、後は何かあればこちらに電話して下さいとメモを渡し、部屋を出ていった。

車の中では、妄想が広がり、ほとんど話を聞いていなかった・・聞きたいことが沢山あったのに・・・

仕方ない、自力で頑張ろう。

朝食しかついていないので、夕食を食べに出かけよう。

パリの大きな地図を取り出し、ホテルの位置を確認する。

中心からすると上の方だが、周りには何でもありそうだ。

不安はいっぱいだけど頑張って飛び出る。

道路にでると、通勤時間と重なるのか沢山の人が足早に歩いている。

当たり前だがほとんどがフランス人だ!

憧れのパリに来たんだと実感する。

少し歩くと、サンドイッチと書いてある店があった。

僕は固いフランスパンが好きなので中に入り長いフランスパンを買う。

1本8フラン。日本円で150円ほどだ。安い!

長いフランスパン1本と固いフランスパンでサンドした野菜とチーズがたっぷりのサンドイッチを買った。

外には席があり、女性がパンを食べてカフェオレを飲んでいる。

僕も席に座り、アン・カフェオレ・シルブプレ。

飛行機での即席フランス語勉強が役にたった。

カフェオレを飲みながら、フランスパンをかじり、パリの町並みを眺める。

不安な立ち上がりだったが何とかなりそうだ。

明日からの1週間が楽しみになって来た♪


様々な事件やトラブルが待ちうけているとも知らずに・・・・

続く。




買い付け物語第9話を詳しく書きました☆



続きは次回にお送りします。


皆さんお元気でしょうか?

僕は元気にしていますよ☆

キンモクセイもすぐに香りが消え、ザクロも少しずつ、割れてきて、収穫ももうすぐです。

そしていよいよ買い付けに出発します。

ロンドンでは11月に入ると、繁華街はクリスマスイルミネーションで飾られます。

神戸でもルミナリエがありますが、準備が着々と進んでいました。

まだまだ温かい日がつづいているので、クリスマスが近づいている実感がわかないですが、確実にサンタの季節がやってきています。

今日は出発前なのに、ロンドンから様々なメールが届き、予定変更や、様々な情報が入ってきています。


それも吉兆だとおもって頑張ってきます♪


帰国後すぐにある洋館フェアーも、こちらで紹介した影響でお問い合わせや、ご招待状の発送などをさせて頂き、また新たな出会いに感謝しています☆


皆さんの期待に応えられるように、良い出会いを沢山してきて、皆さんに喜んでいただけるように、最高の買い付けにしてきますね☆

円高もそのまま推移していて、価格的にもお手頃で買える条件が整っていますので、お楽しみに☆


素敵なアンティーク達を連れて、元気に帰ってきますね♪


フェアーに来れない方もなるべく早く、こちらでもご紹介していきますのでお楽しみに♪


皆様にお会いしたり、お問い合わせ、メールなどを楽しみにしています♪

フェアーでの演奏家の方も、ピアノ演奏、声楽弾き語り、サックス奏者の方などバラエティーに富んだ音楽会になりますので、洋館フェアーではアンティークだけでなく、音楽もお楽しみに♪

フェアーが終わった次の日には25日の北野天満宮にも行きますので、フェアーに来れなくて、京都に来れる方は天神さんでお会いするのを楽しみにしています♪

28日にはまだわかりませんが、大須観音にも行ければいいなと考えています☆


それでは皆さん元気でお会いしましょう☆



また面白い買い付け日記が書けるような、素敵なヨーロッパの旅にしてきますね♪


行ってきまーす☆






2009年10月20日
もうすっかり秋に移りましけど皆さんお元気ですか?

インフルエンザが猛威をふるっていますが、僕は元気で過ごしています☆

早寝早起きとゆっくりお風呂に入り、しっかりご飯を食べて免疫力を高め、うがい手洗いをして防衛に励んでいます^^


季節の移り変わりは自然を見たり感じたりするとわかりますが、今はキンモクセイの香りが、色んな所から運ばれてきて、とても甘くて気持ちいい気分になります。


洋館店でも二階の猫巴里まで届く、背の高いキンモクセイが部屋の中まで素敵な香りを届けてくれて、秋の訪れを知らせてくれています。


向かいのザクロの木も、大きくて真っ赤な実が出来てきました。


割れてくるまでは収穫できないので待ち遠しいです。


食べるとすっぱくて、甘みはないですが、色がとても綺麗で、ガーネットのことを昔の日本人は、ザクロ石と呼んでいましたが、とても良くわかります。


昔の推理小説などの表現でも、ザクロ石が光り・・・と書かれていたりして、ガーネットと書くよりも、頭の中で色が浮かび上がってきて想像力が高まります。


去年は剪定し過ぎて花が咲かず、1つも出来ませんでしたけど、今は7個ぐらい出来ています。

高枝切りハサミで取る日を待ちわびています♪


西宮阪急も無事に終わり、京都市美術館のGOOD ART展も無事に終わることが出来ました♪


本当に沢山の方においでいただいて、とても嬉しく感謝しています☆

ART展でも沢山感想を書いて頂き、手紙を読むように楽しく見せていただきました♪


今回は外国人の方が英語で書いてくれたりして、今までと違う表現があり面白かったです♪

そして毎回一人の人が厳しい意見をくれるのですが、今回も書いてくれてとても参考になりました☆

同じ人だと思いますが毎回鋭い意見を書いてくれて、ドキッとさせられます^^

もちろん、素敵、可愛いとかの感想も、素直に嬉しく思っています♪


褒められると舞い上がる性格ですので^^


可愛いイラストなども描いてくれたり、九州○○3人娘など、びっくりする意見もありました^^


大御所のヨシダミノルさんも元気に作品やパフォーマンスで頑張られていて、とても楽しいART展でした♪


ただパフォーマンスアートの後半では、美術館側から音がうるさ過ぎると、クレームが入り、大きな入り口のドアを閉められました。


4時半までなのに、3時で入り口が閉まってしまい、人が入って来れなくなると心配しましたが、ART展のメンバーの方がドアガールになり、外で大きな扉を開け閉めして、新たに入場される方を導いていました。


そんなトラブルもありましたが無事に搬出も終わり、今は洋館店、猫巴里に作品がありますので、見たい方はご遠慮なくお越し下さい♪


そして次回のイベントは日曜にある、京都北野天満宮の骨董市です。

日曜なので遠方からのお客様も沢山来られて大賑わいになると思いますので、楽しみです♪

天気だけが心配ですが、きっと大丈夫だと思いますので、皆さん一番良い気候の、骨董市に足を運んでみて下さい♪


それが終わるといよいよ、ヨーロッパへ買い付けに向かいます。


今回もすでにロンドン、巴里から情報も届いていますので、直接出会うのが楽しみです♪


お人形では、ブリュ、スタイナー、ゴーティエ、ジュモー、シュミットなどの出合い情報が届いていますので、皆さんお楽しみに♪

11月中旬以降にはこのホームページにも登場できるかと思いますので、もうしばらくお待ち下さい♪


11月18日から始まります、知る人ぞ知る、洋館フェアーにはいち早く披露できますので、お越しになられたことがない方は、お問い合わせ下さい。

ご招待状をお送りします。


1週間の開催ですが、100年前の建物を観に来るだけの方、毎日15時から行われる150年前のピアノでの演奏会を聞きに来る人、アンティークを観に来る人、金、土、日のホテルシェフによる、フレンチを食べに来る方、など様々な人々が集う、とても楽しいイベントですので、ご遠慮なくお越し下さい♪

1階にはアンティークが所狭しと並び、2階ではレストランでフレンチを楽しみながら生演奏が楽しめます♪


もちろんピアノの前には20人ぐらいの席がありますので、食事なしでもゆっくりと楽しめます♪

1階でもティールームがありますので、100年前の空間で100年前の音楽、100年前のアンティーク達をじっくりと楽しんでいただき、一緒にタイムスリップしましょう♪


今回の音楽会では声楽引き語り、ピアノ演奏、サックスの演奏もあるかもしれません♪

ジャンルはクラシック、ジャズ、叙情歌、シャンソン、POPSなどバラエティーに飛び今から僕も楽しみにしています♪
僕の弾き語りも、タイミングがありましたらお聞き苦しいと思いますが頑張りますので、声をかけて下さい♪


それでは北野天満宮、洋館フェアーでお会いできるのを楽しみにしています♪


野菜は見事に虫の天国となり、骨組みだけが残った博物館の恐竜のようになってしまい、それでも元気に青々しているので、毎日水をあげている店長でした^^


それでは皆さんくれぐれもインフルエンザには気をつけて、元気でお会いしましょう♪



2009年10月05日
テディベアー専門店の店主がいないので、しばらくクマ達と、この小さいお人形を手に取り、待っていた。

すると少し大きめの男性店主が戻ってきた。

優しそうな目がメガネの奥に見えていて、笑顔で挨拶を交わして来た。

さっきの女性店主とは違い、簡単に終わると早速価格を教えてくれた。

そしてテディ専門だが、母親がコレクションしていたのがこの子で、頼まれて持ってきたとのことだ。

価格はまずまずだが、値引きを頼むと、携帯を取り出し、後ろを向いて小さめの声で話しているが、ハッキリとママと聞こえた。

30歳前後だと思うけど、ママと呼んでいて、話し方も、ママには頭が上がらないという感じだ。

これは無理かも・・・と思っていると2割ぐらい引いてくれた。

ロンドンでは平均1割ぐらいしか値引きはないので、やはり今回は商売ではなく、ママの預かり品なので特別なんだ。

それにこの店のクマは高くて、僕の店よりも高い子が多いので、昔一度だけハリネズミのおじさんを買ったぐらいだ。

お礼を言って、頂きますと言うと、ニッコリ笑って梱包してくれた。

そしてお金を渡し離れると、早速電話をかけている。

すぐ横の列に行っているので離れても表情は見えるが、とても喜んでとびきりの笑顔で話している。

きっと、ママのお人形を僕が売ってあげたよーと報告して、あなたはすごい子ねーと褒められているんだ。

どちらかと言うと寡黙な人なので、あんな表情は初めてみた。


この子はそんな素敵な親子の元で過ごしてきたんだ。

きっとまた同じような仲良し親子の家にご縁があるに違いない。

僕達よりも長く生きてきているお人形。


作者により年数は違うが、100年前後もこの波乱の世の中を生きてきている。


なのでどういう歩みをしてきたかは、その子の表情に出ると思う。

やはり辛い思いをしてきた子はそんな表情をしているし、この子のように、仲良し家族の元で可愛がられている子はとても明るい表情をしている。


だから僕はその流れがわかる子しか選ばないことにしている。

でもどちらにしても、100年も色んな人の手に渡り、現在も行き続けているお人形やアンティーク達は、強運な事は間違いない。

だからイギリスではアンティークはGOOD LUCKだし、ほとんどの人たちがアンティークを生活の一部にしている。

さざまざな時代や、人々の手に渡り僕の元に縁があって来る、お人形やジュエリー。
このドールショーはそんなロマンや、夢を抱きながら世界中から人が集まる。

上の階から歓声が聞こえてきた。

時計を見ると11時だ。いよいよ開店した。

今までは出会いを求めて歩いていたけど、今からの時間は、人々の出会いと感動の瞬間を眺めながら、もう一度周り、綺麗に飾られたお人形達を眺めよう。

そしてその後はカフェで休憩をして、お宝自慢大会に加わり、皆さんの至福の顔を見て幸せな気分で帰ろう。

麗しのドールショー。いつまでもこの場所に来れますように☆☆☆



つづく


みなさんお元気でお過ごしですか?

昨日で京都大アンティークフェアー、梅田大丸のイベントも無事に終わることができました。

2ヶ所に分かれたにも関わらず、大丸に僕がいるときに皆さんに来て頂いたり、いない間も優秀なスタッフがお店をしっかりとみてくれました。

京都も沢山のお客様が来られ、大丸も京都もどちらも大成功で終えることが出来て嬉しく思っています。

ほんとうにありがとうございました。


明日は、西宮阪急百貨店のイベント前日で、搬入があり、水曜から1週間のイベントが始まります。


水曜は、昼の1時から野球の試合がありますので、4時ぐらいに試合を終えてユニフォームからスーツに着替えて駆けつけます^^

天気予報が雨なので、もちろん雨なら中止になりますので、そのときはいつもどおりいますのでよろしくお願いします。

大阪大会はあと3回勝てば完全優勝なので、キャッツは絶好調です。


そして年に一度のイベントで僕が毎年出品している、GOOD ART展がいよいよ13日から18日まで開催されます♪

京都市美術館にて、様々なアーティストが集い愛のこもった作品を展示します。

大阪万博で世界的に有名になったヨシダミノルさんが入り口近くに、今年もパステルカラーの素敵な作品を展開されて、入った瞬間に明るい気分にさせられると思います♪

僕は今まで、テーブルをつくったり、オブジェ、油絵などを書いてきましたが、今回は日本画を書く構想を年初からイメージができあがっていたにもかかわらず、何にも出来ていません。


だけど異人館レストラン猫巴里を開店するにあたり、看板を製作したのですが、僕の好きな奥行きのある額縁も見つかったので、看板と、その額縁に猫巴里の年内の様子を、猫のぬいぐるみやミニチュア家具などを使い、壁掛けオブジェにしようと思います。

看板、壁掛けオブジェと、今回は販促アートで頑張ります。

ただもう日が無いことと、猫巴里の看板は巨大なテディベアーが持っていますので、そのクマごと持って行くか看板だけ持って行くか思案中です。

なので今日はこれから製作に励みます♪

いつも時間がないので一夜づけですることが多いですがまだ、それに比べれば時間があるほうなので、頑張りたいと思います。

看板は出来ていますが、店外に。オブジェは店内に飾るつもりなので、恥ずかしくないものを作らないと^^


皆さん、時間がありましたら芸術の秋ですので是非お越し下さい。

そしてもしお越しになられたら、僕の作品の所に、感想を書く用紙がありますので、是非ご感想も書いて下さい♪

変だとか、下手くそ、素晴らしい、意味がわからないなど、何でもいいですのでよろしくお願いします^^


今までのメモ用紙は大事にしまってあり、僕の宝物にしていますので。

厳しいことを書いてあるのもあれば、好きですや、絵を書いてくれたり、住所を書いて、個展などの連絡をお願いしますと言うのもあり、作品が出来ないときは励みになります。


そしてその搬入は、12日の昼前からありますので、その日の阪急には少し遅くなりますのでご注意下さい。


初日は野球(雨だと中止)、月曜は美術館搬入とご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。


でもどちらも必ず4時には行けると思いますので、その日に御用のある方は是非、その時間帯にお越し下さい。


それではまた皆さんにお会いできる日を楽しみにしています♪



子供のときから、勉強は嫌いでしたが、工作をしだしたら止まらなくなるぐらい楽しくなり、いつまでも何かを作っていました☆

外が明るいときは虫取りや、野球。雨や夜は工作や絵を描く。遊びしかしない子供でした^^
塾などにも行ったことがないんですよ。

昔の鳴尾店のときは上と横が塾でしたが、夜9時ぐらいに勉強を終えて帰る子供をみて尊敬していました。

小学校のときにカメをポケットに忍ばせて連れて行く姿に勉強しろとは親も言えなかったのだと思いますが・・・

それでは今から製作を頑張ります♪



野菜作りで、蝶の幼虫を殺せなくなり、下の段は全て蝶の養成所のように穴だらけになって、上の段だけになり、幼虫に食べられないオクラだけが大きくなっているのをみて、野菜は農家の人に任せようと考えている店長でした。


蝶は沢山育つと思います^^




2009年09月30日
ゴーティエを眺めていると店主が戻ってきた。

初対面の挨拶を交わす。

こちらの人は、のんびり屋さんが多く、日本の気候や世間話、景気などの話などゆっくりと話す。

でも挨拶を交わしながらもずっとゴーティエから視線を外してないのを察して、手にとって見せてくれる。

この子はとても可愛くて、完品で、今までコレクターをしていて、今回初めてドールショーに出店したのよ。

価格も相場より安い。

大きい子が好きな僕だが、この子は小さいのに茶色の目が奥まで透き通り、顔立ちもしっかりしていて、とても素敵だ。

この子を頂きます。


するとあまりにすぐに決めたので、びっくりされて、またこの子は何年前からコレクションをしていて、出会いは・・・と話が止まらない。


良い人だがかなりの話好きだ。


急がないといけないので困っていると、前から、ウッドグリーンのお人形のような格好をした婦人があるいてきて、元気ですか?と声をかけてきた。

やはりドールショーには確実に来ている。

大御所なのでさすがに店主も、後ろに下がり、梱包しておきますねと、話が終わり、おとり置きしておいて下さいと頼むと、笑顔で応えてくれた。

大御所の夫人に、EJAの話をすると、また、あなたに見られたのが運のつきよ、みたいなことを言って笑顔でウインクして、お宝を探しに立ち去って行った。

1階を一回りしたので、地下に向かう。

すると外が少し見えたが、まだ開店1時間前なのに、すごい数のお客さんが列を作っている。

200人はいると思うので、開店したらすぐに満員になりそうなので、足早に地下へ降りる。


地下へ降りると、まだほとんどがパッキンとダンボールで、今から並べようとしている。

地下のブースの横に小部屋がある。

そこはドールショーではバザー的な雰囲気のスペースで高齢の方達が店をだしている。


日本ではありえないが、地下なのに天窓がありとても明るく温かい。


ロンドンではレストランや住宅などこの方式は良く見かけるがとても良いアイデアだと思う。


この小部屋ではリーダーの夫人が2、3人の同じ年くらいの婦人と店を共同で出している。

ドールハウスの家具や、部品、などを沢山並べているが、可愛いぬいぐるみと出会うことがある。

1、2匹しかいないが、いれば確実に買える。とても安いから。


開店してからは一番賑わい、入るのに順番待ちになる。

6畳ぐらいのスペースに20人ぐらい入って、小物をじっくり選ぶから時間がかかる。


中に入るととても可愛い猫が僕を見ている。

それを手にするとリーダーの夫人が微笑んでくれた。

金額を聞き、お金を払い、カバンに入れた。


安いのでもちろん値切らずに。


僕がロンドンに来るようになってこのドールショーは17年ぐらい前から来ているが、リーダーの夫人はずっと変わらず出ている。

90才前後だと思うが、子分のような夫人に指示を出してみんなで頑張っている。

またみんな意外とテキパキと動く。

高齢になられても、好きなドールショーで店を出しみんなで楽しく過ごせるとは、とても素敵なことだと思う。


いつまでもこの小部屋でがんばっていてほしい。


僕も、おじいさんになって子分を引き連れ、楽しく店を出したりしてたいな。



小部屋を出ると、トランク入りの小さなお人形が目に入る。


今日は小さい子に縁がある。


テディベアー専門店なのに、一人だけポツンとトランクの中にすわっている。


みたことのない可愛い顔をして、衣装持ちの可愛いお人形。

確かここの店主はわりと若い男性店主だったはずだが、どこにもいない。


しばらく待ってみよう。


僕に縁があるに違いない。


日本に連れてって!と言う顔をしているから。


続く。


後編は次回お送りします。



皆さんお元気でしょうか?


このホームページができて3年が経ちました。


最初の頃は1日に観覧が10人前後で、スタッフにも、これはオーナーが見ているだけではないですか?と言われていました^^


今は1日200人前後の方が見てくれています。


本当に嬉しく、感謝しています。


この日記を書くのもチカラが入り、励みになります。



これからも皆さんが楽しんでいただけるホームページをつくっていきいと思いますので、これからもよろしくお願いします。


こんな風にとか、何かご要望がありましたらいつでもメールでお知らせ下さい。


先日の西宮阪急、京都北野天満宮も沢山の方に来ていただき無事に終わりました。


ほんとうにありがとうございます。


そしてシルバーウィークには年に一度のイベント、洋館ミステリ劇場が洋館店、猫巴里で開催され、400人の皆さんがご来場され、皆さん大満足で帰られていきました。


100年前の洋館で、明治、大正、昭和初期の、江戸川乱歩などの作品を舞台化し、部屋を移動しながら犯人あてをする、参加型の洋館ミステリ劇場。


目の前で繰り広げられる臨場感、20人限定のプレミア感、100年前の衣装、ジュエリー、髪型、メイク、台詞・・・
迷宮に迷い込んで、タイムスリップしたような不思議な空間と時間。
そして犯人あてもかなり難しい・・・


僕は神戸の豪邸、旧乾邸での公演をみて、感激して、演出家の丸尾さんとご縁があり、洋館店での開催が実現しました。


天才的な演出家丸尾さん率いる、Gフォレスタのホームページも検索して是非覗いてみて下さい。


まねきねこのジュエリーやお人形も出演して、頑張っていましたよ^^


次回の開催がきまりましたらこちらでも紹介しますが、チケットは僕の特権でも確保が難しいですが、興味のある方はまたお問い合わせ下さい。

発売後、即完売する人気公演なのです♪


ちなみに僕は今回の犯人は見事に外れました^^

ただ悔しいのが、細かい推理は全て当たっていたのに、最後の犯人だけ入れ替わってしまいました・・・次回は必ず・・・


そしていよいよ明日から梅田大丸のフェアーが始まります。

今回は水曜から日曜の5日間の変則日程ですが、京都大アンティークフェアーと重なっています。


水、木は大丸にいますが、金、土、日曜は京都に向かいます。


京都は僕がいないと店が出せないのです。


なので大丸にしかこれない方は、水、木曜日に是非来て下さい♪

京都に来られる人は、買い付け前の特売セールをしますので是非お越し下さいね♪


大丸では優秀なスタッフがいますし、大丸でも京都と同じように、買い付け前の特売価格にするように指示しておきますので、金、土、日でも是非ご来店下さい♪


僕にどうしても直接はなしがありましたら、いつでも携帯にご連絡下さい。


それでは皆様にお会いできるのを楽しみにしています♪



野菜作りが上手く行き大きくなって喜んでいたのもつかの間、蝶々が沢山やってきて、卵を産み付けて、幼虫と毎朝格闘している店長でした。

無農薬野菜はかなり、大変だと思い知らせれました^^

でも小さいオクラは出来ました♪

めげずに頑張ります☆
2009年09月13日
前回からの続き・・今年の4月の買い付け・・・


ドールショー会場に着くと、入り口付近に車が沢山あり、業者が荷物をおろしている。

ほとんど顔見知りの人たちなので挨拶をかわしていると、会場主のブレンダ女史が現れた。

金髪の髪を振り乱す勢いで、グッドモーニングと勢い良く笑顔で挨拶をすると、警備員の方にピンクの名札をもらい、僕に手渡してくれた。

ブリュの印刷をしている可愛い名札だ。

名前を記入して中に入る。

今回は漢字で書いた。

こちらの方は漢字で書くとうけてくれる人が多く、会話が弾むときがあるから。


中に入ると沢山の業者が陳列に精を出している。

2階建てになっていて地下と1、2階の3フロアに所狭しとお人形関係の店だけが集まる、世界一のドールショーだ。

昔に比べると規模は少し小さくなったが、それでも見ごたえがある。


仲の良いグレンダやサラ達に出会い挨拶を交わす。

するとサラが、あなたに頼まれていた珍しいぬいぐるみを確保しているよと話してくれた。

後でねーと言われたが気になるので、今見せてとせがむと、忙しいのに笑顔でだしてくれた。

ボンゾーだ☆

目が大きくてブルドックかパグのような犬のキャラクターでとても人気があり、最近は買えなくなっていた。

いつもは置いておいてねと言うが、朝一の出会いだし小さいのでポケットに入れてお供することにした。


愛らしい顔のボンゾーをジャケットのポケットから少し出して1階の中へと入る。

入り口付近の店と、ステージがあるメイン会場がありとても広い。

入り口付近にはバーレストランがあり、ランチやパン、お菓子、コーヒーなどが楽しめて、イギリス人の夫人が昼過ぎになると、みんなでお茶をしながら出会い求めた、お宝を自慢しあう。

一人で来て出会った可愛い子を眺めて話しかけている婦人もいたりして、とてもいい光景を目にする。

今は開店前なので、ひっそりとしているが、あと2、3時間もすれば席はうまり、微笑ましい光景がみられるだろう。


日本でもこのようなイベントをすれば、お客さんは喜ぶだろうな・・・

昔からずっと思っていた。

いつか実現できればいいな・・

8年ぐらい前には、イギリス人夫婦がこけしだけを綺麗にテーブルに並べて出店していた。

こけしコレクターで長年集めたこけしを披露したのだろう。


日本人の僕の顔をみると恥ずかしそうにしていた、おじいさんの顔が忘れられない。


こけしから、シンディー、テディベア、レプリカドール、ビスクドール、ドールハウス、洋服、靴、カツラ、本などバラエティーに富んで、価格も何百円から数百万の物まで、予算の少ない方からコレクターまで全ての人が楽しめるドールショー。

メイン会場の中に入るとみたことのない女性店主がお人形を展示していた。

みんなはまだ並べれていないのに、全て綺麗に飾り終えている。

一番乗りしたのだろう。

関心していると、正面から見てすぐに目にとびこんできた可愛い子がいる。

茶色のドレスを着たゴーティエだ。

大きい子が好きな僕だが、この子は小さいけど目力がありとても可愛い。


見とれていると、女性店主がいなくなっていた。


仕方ない待っていよう。

会場をみわたすとほぼ全員が到着して、荷物を出している。


いつもは出すほうなので、みんな大変だなと思いながら、表情をみるとみんな笑顔だ。

やはり普通のイベントと違い、ドールショーなので、出している人も楽しいのだ。


荷物を出さずに僕と同じように見て回っていて、ブレンダに早く準備してと怒られている業者もいる。

ボンゾーから始まり、このゴーティエ。

今日は楽しい一日になりそう♪


続く


次回続きをお送りします。


みなさんだいぶ涼しくなりましたけどお元気ですか?


僕は今西宮阪急百貨店に出て元気で頑張っています。

先週は神戸店のフェアも無事に終わることが出来ました。


久しぶりのオープンにもかかわらず、沢山の人が遠方からも来てくれて嬉しい毎日を過ごしました。

ほんとうにありがとうございました。

近所の方も、通りかかった人も沢山入ってもらい、店先の等身大のテディベアも好評で子供から大人まで通る人がほとんど笑顔に変わり、作戦大成功でした^^

そして終わってすぐに西宮阪急に出店しました。


西宮はまねきねこ発祥の地で、15年間、武庫川、鳴尾、甲子園と店をしてきた想い出の地です。

懐かしいかたとお会いできればいいなと思っていましたら、甲子園店でお会いしたのが最後のお客さんが尋ねてくれたり、嬉しい再会が沢山ありました。

今日を含めて3日間まだありますので、西宮でお会いした人達との出会い、新しい出会いも楽しみに今日もお昼から向かいます。

皆さん4階にいますのでお気軽に遊びに来て下さいね♪

お会いできるのを楽しみにしています。


それではインフルエンザが相変わらず大きい顔をして広がっていますので、気をつけてお過ごし下さい。

それではまた。


最近野菜作りを始めて毎日水をあげて大きくなってくるのが嬉しくなる、店長でした。


猫巴里で有機野菜が出せるように頑張ります♪







2009年09月02日
今年の4月の買い付け・・・

さぁ、日曜の朝、いよいよ今日はドールショーがある。

今回の買い付けでのメインイベントだ。

11時からオープンだが、開催主のブレンダとは親しいので、業者の搬入と同時に中に入ることが出来る。

昨日はポートベローで5時起きだから、ホテルの朝食は食べられなかったけど、今朝は早く入場できると言っても8時からの朝食は食べることが出来る。

地下へ降りるといつもは空いているのに満員だ。

それも高校生ぐらいのアメリカ人のような団体だ。

男女で25人はいる。

奥の小さい2人席が空いていたので陣取る。

B&Bクラスのホテルなので、みんなパジャマのような、ジャージで寝ぼけた顔をしながら朝ごはんを食べている。

僕はいつものように、コーヒー、コーンフレーク、ベーコンエッグを注文する。

パンは超細切りだが、ジャムを沢山つけて食べるととても美味しい。

隣の席の高校生の男の子が、朝食を終え席を立とうとするが、満員で身動きが取りにくそうにするので、テーブルをこちらに引いて通りやすくした。

すると、坊主頭で今流行のEXILEのアツシのようなソリを沢山入れてイカツイ感じの子が、サンキューベリーカインド、とイカツイ顔のまま丁寧にお礼を言って立ち去った。

いい気分になったので周りを落ち着いて見回すと、みんな楽しそうに話をしていて、地下の狭い食堂が若いパワーで充満していた。
日本で言う修学旅行みたいな旅行だろう。

先生のような存在は全くいないので、自由旅行みたいなプランで行くのだろうか。

でもそのほうが、自立心が出ていい経験になると思う。

今日はこの若いパワーと美味しい朝食を食べたので、最高の日曜日、ドールショーになるに違いない。

どんな可愛い子がケンジントンで待っていてくれるのだろう・・・


続く


続きは次回お送りします。


皆さん9月に入り、朝晩が涼しくなりましたがお元気でしょうか?

僕は川西阪急と北野天満宮が無事に終わり、1ヶ月近く続いたイベントが大成功に終えることが出来て感謝の毎日でした。

本当にありがとうございました。

そしていよいよ異人館レストラン 猫巴里のオープンを1日に無事に迎えることができ、今日2日も皆様に喜んで頂き、料理長も、僕もホッとひと安心でした。

1日には僕の弾き語りも披露できました。

ピアノは間違いだらけでしたが、温かいお客様が合唱までしていただいて、皆さんと楽しく音楽の時間を過ごしているようでした。

お客さんもピアノを弾かれていたし、150年前のピアノも喜んでいたように見えました。

猫巴里はきっとこんな感じでほのぼのとした雰囲気の店になるんだと思います。

今日はいつもまねきねこのジュエリーなどを全て直してくれる修理工房の職人さんも、沢山仕事がたまっている中、来てくれて面白い発見がありました。

初めて来るので道路まで迎えに行き、猫巴里へと続く土の道を案内すると、僕は前から今の季節は目撃していて歩く度に、足の前を飛んでいく七色の変わった虫を、職人さんが、はんみょうだ!とびっくりしてあとで車に積んでいる、網と虫かごを取りに行こう、と嬉しそうに話していました。

奥さんも昆虫採集がこの人の趣味なんです、と話されて、食いしん坊なのに、虫取りに行くと何も食べないで夢中になるんですと恥ずかしそうに言いました。

僕は今まで15年ぐらいの付き合いですが、知らなかったので新発見でした。

はんみょうと言う虫は、森の案内人と言われているらしく、僕はいつも通る度に、足元からまた進む足元へとぴょんぴょん飛ぶので、横へ逃げれば楽なのに・・と思っていたけど、案内人と聞いて、大納得して喜んでいました。

なかなかいなくて珍しい虫で、森の奥深くでしか出会わないそうです。

職人さんは、フレンチを美味しい美味しいと食べながらも、虫が気になって仕方がないと、奥さんとお母さんに笑われながらも、話していました。


そして僕も虫は好きなので一緒に採りに行こうと網を貸してあげました。


それだけの収集家なら、いつも足にもぶつかってくる虫なので簡単に採れるとおもっていたら、何度も逃げられ思うように採れなくて、車に行って自分の虫網を持ってきますと、言い僕の網を返したので、僕がそれでトライすると、一回で採れました。

大声を出して採れたよーと言うと大喜びで、さすがですねーと車に連れていきました。

そして僕は店に戻り、奥さんに話すと、久しぶりに童心に帰ることができたし、リフレッシュできましたと言われて良かったなと、嬉しく思いました。

100年前の洋館も料理もいいのですが、周りの自然も猫巴里の魅力ですねと言い残し帰られました。


すると職人さんがまた戻って来て、虫が全くいなくなりました・・・・と。

僕が1匹でも捕まえて良かったねと言うと、虫かごに入れるときに逃げられたと・・・

やはり案内人なのでここに必要なんですよと言うと、そうですねと苦笑いして帰られました。


僕が閉店後に看板を片付けにいくと、いつものようにぴょんぴょんと跳ねて道案内をしていました。

皆さんも来られるときは道案内をしてもらって来てくださいね♪

網は持って来ないでね^^


明日は野球の試合が大阪であります☆

久しぶりなので楽しみですが、練習が出来ていないので、準備不足ですが打率4割をキープして勝てるように頑張ります☆

そして4日からはいよいよ神戸店の4周年フェアーが始まります☆


年に一度のフェアーなので、楽しみですし、久しぶりに開店するのでワクワクしています♪

新神戸店にいた等身大のテディベアーを店先に置いて、通る人やバスや車から見る人のリアクションも楽しみです。

それでなくともいつもシャッターが閉まっているので、開いているだけでもいつも通る人はアッ、という感じでのぞいたり、入ってきたりします。

店先にはクマだけではなく、木馬、家具、キューピーなども並ぶのでいつものひっそりとした雰囲気がガラリと変わりますので、近所の人も喜んでくれます。

いつも木馬に乗る子供もいますので、久しぶりに乗りまくるでしょうね^^

僕は期間中ずっといますので、みなさん神戸の秋の気配を感じに来て下さい♪


みなさんにお会いできるのを楽しみにしています♪



虫が逃げて心の中では少しホッとしていた店長でした☆


修理屋さんから今電話があり、久しぶりに楽しめましたと聞いて更にホッとした店長でした☆
2009年08月22日
僕が28歳の頃の話・・・

今回はパッケージツアーで格安のロンドン行きがあったので、それを利用してロンドンに到着した。

ホテル朝食付きで大阪からロンドン往復12万円。

それもロンドンヒルトンホテルなので、どんなホテルだろう・・・

少し期待しながら、ヒースロー空港を出る。

そこでツアーの団体バスの前で集合になっている。

ほとんどフリーなツアーなので人数も多くなく20人ぐらいが集合している。

バスに乗り込むと担当者がロンドンでのマナーやチップの金額、注意点などを説明している。

個人で行くとそんなことも聞くことがないので、面白く新たな発見もある。


バスはロンドン中心部ではない雰囲気のところに到着した。

ヒルトンはどこなんだろう?

バスを降りると高い壁の向こうに普通の建物があり、良く見るとロンドンヒルトンと書いてある。

大阪のヒルトンホテルのイメージしかなかったので、期待外れだったけどこの価格なら当然かなと納得する。

部屋に荷物を置くと、夕方の5時過ぎで、夕食はもちろん付いてないので外へと出かける。

しかし周りにはなにもない・・・

地図を見てチャーチストリートが目に入る。

かなり離れているが、アンティークマーケットがあるところだ。

20分以上はかかりそうだけど歩いてみよう。

しばらく歩くとマリーボーンストリートに出るがなかなか建物もない、道路と車だけしか見えない。

こんな不便な所にホテルを建てるとは・・・

やはり昔からあるホテルならビクトリアや、サウスケンジントン、ピカデリーサーカスなど便利な所に建っている。

だからパッケージツアー専用のホテルになるのかーなどと考えていると人気が出てきてチャーチストリートが見えて来た。

チャーチストリートはマリーボーンから入ると、アンティークマーケットがあり、その先を進むと、食品、衣類などの市がかなりの広範囲で広がり、週末はものすごく賑わいがあると聞いたことがある。
アンティークマーケットには以前からきていたけど、ここに滞在するのは始めてなので、市場にお世話になりそうだ。

時計を見ると25分かかっていた。

通りに入るとすぐにアンティーク家具の店がある。

その少し先の方にアンティークマーケットの看板が見える。

中に入ると6時閉店なので片付けている店もあるが、まだお客さんがいるので、安心して

足早に見て回る、するとコスチュームアクセサリーが沢山飾ってあるジャネットの店がある。

真っ白な髪の毛で長身のどこから出しているのだろうと言う甲高い声で、ハローと挨拶をする。

ものすごく狭い畳2畳ぐらいのスペースだが、前面のガラスケースにも所狭しと並んでいて、うしろの壁一面に昆虫採集のピンでブローチが貼り付けてある。

1000個はあるだろう。

それ以外にも業者には特別にシューズの空き箱にストックしている新入荷や在庫を見せてくれる。

価格ももともとお手頃だが、更にサービスしてくれ優しい店主だ。

日本の気候は?などと挨拶を交わしていると、もう閉店時間が迫ってきた。

今回は歩いて来れる距離のホテルに滞在していることを伝えると喜んでくれた。

それには理由がある。

前回こちらに来たときに、朝からのみの市や、オークションなど荷物がいっぱいの状態で、ジャネットのマーケットに来て、閉店間際までいたときに、ジャネットが車で送ってあげようかと言ってくれた。

僕よりは年上だけど若い女性だし、イギリス人のプライベートな車に乗せてもらったことがなく、ドキドキしながら送ってもらった。

ところがそのドキドキは10分もすれば違うドキドキに・・・

ロンドンの道は回転交差点など信号がない交差点が多く、運転技術がなくトロトロしているとすぐにクラクションが鳴らされる。

いつも甲高い声で、スローに話し、とても上品な話し方のジャネットが、交通量の多いカンバラントホテルの周辺にさしかかり、横から車に割り込まれた。

すると大声を出し、信号が変わり発進するとその車を追い抜き、中指をたてて運転手の男性に文句を言いながら猛スピードで走り抜ける。

その後もそんなに怒るほどではない運転の相手に対しても同じような姿になり、20分でビクトリアのホテルについた。

喧嘩になったら大変だとドキドキしながらのドライブはようやく終わった。

中指を立てられた相手の男性のほとんどは苦笑いをしていたので、女王の国らしく女性のほうが強いのか、とにかく緊張の時間が終わり、お礼を言い、荷物を降ろしてくれて車を降りると、何事もなかったかのように、いつもの高い可愛い声でGOOD NIGT.

ハンドルを握ると豹変する人は周りにはいなかったのでほんとにびっくりした。

それも普段の姿からは想像ができない女性が・・・

きっといつもあんな感じで運転しているのだろう。

前回送ってもらったお礼も言いマーケットを出る。

通りに出て、食品のマーケットに向かう。

すると市もほとんど終わりかけていて店じまいを始めている。

レストランなどはないかと歩いているとシンガポールレストランという看板が見える。

日本の大衆食堂のような感じだが、アラブ系の人たちなどで賑わっている。

外のメニューをみるとシンガポールヌードルが3ポンドど書いてある。

約600円と安いし美味しそうなので入り、注文すると3分ぐらいですぐに出来上がり、食べるととても美味しい。


他の人が食べている野菜たっぷりの料理もどれも美味しそうだ。

僕は聞けそうな雰囲気ならあの人が食べているのはどのメニューの料理かと店員さんに聞き、次回はそれを食べるようにする。

海外ではメニューがわかりにくいのでそうすれば、美味しいものが食べられる。

チャーチストリートはアンティークはあるし、市場もありとても良い所だ。

週末の市場を楽しみにしながら、ホテルへの道を歩き出す。


続く




皆さんまだまだ暑い日が続いていますがお元気でしょうか?

インフルエンザも流行していますが予防を徹底して感染を防ぎましょうね。


今は川西阪急でイベント中ですが、毎日お馴染みのお客さんに来ていただき、嬉しく過ごしています。


物語にあるジャネットの店は、版画屋さんが広げていて今はありません。

薄利で大変なのと、商品が集まらなくなったことが大きな原因らしいです。


お手頃でコスチュームアクセサリーとバック、装飾品が多く揃う店は他になく、困っているディーラーが世界中にいると思います。

入り口近くで、キラキラ光り輝いていたアクセサリー達がいなくなり、マーケットそのものも輝きがなくなったような気がします。

お人形好きなので、年に一度はドールショーで会えますが、相変わらずの甲高い声で元気にされています。


ロンドンでは最近アンティークマーケットが無くなったり、縮小されたりが続いています。

もちろん不景気もありますが、大きな原因はアンティークが少なくなって来た事だと言われています。


数限りあるアンティーク達。余計に愛しく思えてきます。


100年以上前に作られ、戦争、天災、人災を乗り越えてその時代時代に様々な人の手に渡り、大事にされてきた、強運のアンティーク達。

そのパワーと、現代では再現できない素晴らしい作り、デザインに魅了されると、他の物には目が行かなくなります。


物と同じで、100年以上前の建築物も震災を乗り越える頑丈な作りはとても素晴らしい手作りです。

新しい建物にはない独特の雰囲気。

漆喰の壁や腰壁の木の匂いは温かみがあり、癒されます。


以前楽しみな企画がありますと、日記にも書きましたが、それは異人館レストラン猫巴里のオープンです。

今までもイベントでは年二回開催していましたが、完全予約制でレストランとしてオープンが決まりました。


100年前の異人館で100年前のアンティークとフレンチを楽しんでいただけますので、皆様是非機会がありましたらお越し下さい。

猫巴里(ねこぱり)の由来は、まねきねこのフランス料理と言う単純な意味もありますが、美輪明宏さんが昔、銀巴里と言うシャンソン喫茶で唄っていて、江戸川乱歩、三島由紀夫、川端康成、なかにし礼さんなどが通い、親交を深め様々な出会いが繰り広げられた伝説の銀座の巴里。

美輪さんは音楽会などでも銀巴里の話をされますし、愛しの銀巴里という歌も作って時々唄ってくれます♪

同じように素敵な出会いと皆さんに喜んで頂き、素敵な想い出のお手伝いが出来ればいいなと思い、字画も最高なので命名しました。


美輪さんは芸術家としても尊敬していますし、奥深い人生経験での美意識や人生哲学は僕の生活のスパイスとしてなくてはならないものになっています。


本も全て持っていて、どんな状況でも打開策が書いてあり勇気をもらえます。

いつか猫巴里に美輪さんが来ていただける日を夢見て。

美輪さんの専属ミュージシャンの水野さんとは話をさせていただけるようになり、猫巴里での演奏もお願いしてありますので、素敵なアコーディオンやピアノが聞ける機会があるかもしれません。

レベルは比べ物になりませんが、僕もミスがなくなるように練習して、弾き語りを披露できるように頑張ります♪

ロシア人が住んでいた異人館。
内装も、外装も家具もその当時のまま。

2階の客席からは神戸の街が一望。天気がいいと海がキラキラ見えて、夜は夜景がキラキラ。
横には森があり、鳥の声と汽笛がこだまします。

道路からはおくばっていますが、異人館にたどり着くまでは土の道で当時のまま。

ホテルシェフが厳選された食材を使い、フレンチコースを作り1日昼10人、夜10人限定の完全予約制でお送りします。


1階ではアンティークも展示販売してありますので、まねきねこの商品を楽しんでいただけます。


先日おこなわれたみなと神戸の花火も上から見えますし、ルミナリエ、異人館通り、元町、三宮、南京町も全て徒歩圏です。


遠方の方もこの機会に是非神戸にお越し下さい♪


1日、2日はまだ空きがありますので、ご予約お問い合わせはご遠慮なくメール、お電話下さい。

川西阪急は25日火曜までで、その火曜日は京都北野天満宮に出店します。

その後はいよいよ神戸店のフェアーが4日から開催されます。


久しぶりのオープンなので皆様是非お越し下さい。


皆様にお会いできるのを楽しみにしています♪


くれぐれもインフルエンザには注意して下さいね☆


それではまた。



最近お風呂上りに凍らせたヤクルトを食べるのがマイブームな店長でした。

2009年08月15日
梅雨も明けてようやく夏らしい天気になりましたけど、皆様お元気ですか?

僕は5日から梅田阪急、12日から明日まで梅田大丸と、お盆休みも関係なくイベントで頑張っています☆

梅田阪急、大丸と毎日沢山来ていただいて本当に嬉しく毎日過ごせました☆

いつも本当にありがとうございます♪

今日も遠くは名古屋の方からも来ていただき感謝の気持ちでいっぱいです☆

明日は最終日ですが、また皆様とお会いするのを楽しみにしています。


さて皆様にお伝えしたいことがあります。


8月5日の夜9時頃から、12日頃までの間、僕へのアドレスにメールを頂いた分が、不都合で届いていません。


登録していたアドレスもありませんので、その間にメールをしていない方も、ご面倒ですが空メールでもいいですので、メールをお送りいただけたら助かります☆


そしてメールをして頂いて、返信をお待ちのお客様はご面倒ですがもう一度メールを送信して下さい。

もう完全復旧していますので、catsakai@di.pdx.ne.jp  にどうぞよろしくお願いします。


そしてメールをしていなかった方も、もちろんご遠慮なくメールしてください☆

アンティークに関する質問、バンドの事、野球の試合申し込み又は選手やマネージャーなどの参加、温泉情報など、お知らせしますのでどしどしお送りください。


先月の野球の結果ですが、大阪リーグの事実上の決勝戦は、見事な勝利を飾りました。


そしてプレーボールプロジェクトカップの1次リーグも突破が決まり、あと2回勝つと代表になり、あこがれのスカイマークスタジアムでの決勝大会に出場することが出来ます☆

世界のイチローが、世界一の野球場だと公言している、素晴らしい天然芝の球場ですので、それを目指してまた来月から頑張ります☆

オリックスの本拠地で大きい球場で、スタンドもかなり広いですので、もし出れることになりましたら、皆様是非応援に来て下さいね☆

また結果などはこちらでお知らせします☆


水曜からは川西阪急で25日までですが、25日は毎月の京都北野天満宮の骨董市があります☆

もちろん京都には台風でも来ない限り出店しますので、川西阪急の最終日は留守にしますので、よろしくお願いします☆

それでは皆さん、まだまだイベントが続きますが、お会いできるのを楽しみにしていますので是非お越しくださいませ☆


先日、神戸店の並びのブラジル移民センターに皇太子様がお越しになられました。


信号はとまり、ヘリコプターは上空に飛び、ものすごい数の警察官や報道陣が揃い、完全に三宮、元町の街のいつもの流れがストップして、テレビで見る、紙で出来た日の丸を振るギャラリーが沢山つめかけていました。

美輪さん、アントニオ猪木、うめずかずおさんの次は、皇太子様。

今度はどんな方と遭遇するのかワクワクして過ごしています♪

その神戸店では9月4日からイベントを行いますので皆様是非お越しください☆

沢山の商品を展示、セールをする予定ですのでお楽しみに♪


ヨーロッパ買い付け物語は次回お送りします☆


それでは皆さん、暑い日が続き、身体には応える季節ですので、水分を沢山とり、なるべく温かい物を食べて夏バテしないように気をつけてお過ごしください。

僕も気をつけて皆様に元気な姿をお見せします☆


それではまた☆


真っ黒に日焼けした店長でした☆



2009年07月11日
僕が26歳の頃の話の続き・・・

ブリティッシュレイルに乗り込み、ロンドン郊外の沢山の緑の景色を眺める。

睡魔にさえ襲われなければいつまでも飽きることのない素敵な風景だ。

停車駅でもリスをみかけることも少なくない。

日本でもすごい遭遇をしたことがある。

長野骨董祭に出店したときの帰り、中央道を走っていたら、高速道路の橋みたいな所を、野生のサルが渡っていた。

あまり売上も良くなく、猛暑の中、車のエアコンもつぶれ、疲れが倍増している気分が、人間と目が合い、見られたーとあわてて橋を渡ったサルの姿をみて癒され、気分良く4時間ほどの道のりを帰れた。

その時の可愛いサルの顔は今でも鮮明に覚えている。

そして帰ってから友達などに高速を走ってたらサルと目が合って可愛かったよーと話すと、信じてもらえなかった・・・

そんな嘘を言っても、サルも誰も得をしないのに・・・


素敵な風景と想い出などを考えていながらも、列車は目的地に向かって走り続けている。

初めて行く場所だし、ロンドンからも離れていて、有名なフェアーではないので、出店者も知らないひとばかりだろう。

新たな出会いがあるに違いない。そう考えてワクワクしているとすぐに時間が経ち、いよいよ到着だ。

駅を降りると、大きい駅のわりに何もなく、緑で囲まれた丘のような公園がある。

シティホールのような建物は目に入らない。

これは誰かにたずねないとわからない。

イギリスでは道を尋ねるときのマナーで、女性には聞いてはいけないルールがある。

昼過ぎの時間帯もあるのか、少ない通行人のほとんどが女性しかいない・・・

これはタブーをおかすしかないかも・・・と考えていると、ジョギングをしている男性が走って来た。

エクスキューズミー?

すると足は動かしながらも、立ち止まってくれた。

そして親切に、シティーホールならあの丘を越えた先にあるよ。

聞いてほんとに良かった。15分はかかるそうなので、反対方向に行っていれば大変なことになっていた。

朝のドタバタ劇を考えてみれば、よくぞここまで辿り着いたと、嬉しくなる。

シティーホールが見えてきた。

入り口には入場券を販売している女性がいる。

入場料£5。約千円だ。

日本のアンティークフェアーは入場は無料だが、出店料が高い。

イギリスでは有料だが、出店料は安く、商品も安くうれるし、業者も集まりやすい。

どちらが良いかは微妙だが、有料だと冷やかしのお客様は確実に減るだろう。

そしてお金を払ってでも、何かお宝を見つけようと、遠くからでも来るお客もいる。

僕のように。

中に入るとロンドン市内のフェアーのような、ビクトリアロイヤルホールやロイヤルアルバートホールのような、豪華な建築ではなく、体育館のような素朴なつくりだ。

しかしすごく人が多くて、アンティークへの熱意が伝わってくる。

僕も気合を入れてまわり始まると、可愛いお店が目に入る。お人形屋さんだ。

近づいてみると、ビスクドールがずらりと並んでいると思ったのは、セルロイドやプラスティックドールなどの、お手ごろなお人形達だった。

高価なフランス人形のように一人一人スタンドに立てられ、お洋服も可愛く綺麗に着せてもらっている。

眺めていると、優しそうな店主が笑顔で、CAN I  HELP YOU?

みんな可愛い子ばかりですねと言うと、もちろん、全て私の子供よ。

気が合いそうな人だ、と思いながら一人だけ座っている大きなお人形が目に入る。

顔がテカテカに光っていて可愛い顔をしている。

手に取らせてもらうと、ホッペにシミのようなものがあり、それがエクボのように見えてとても可愛い。

これは拭いても取れないのですか?

この子のチャームポイントよ。

ますます、好きなタイプの人だし同じことを考えていたので嬉しい。

どこのメーカーなんですか?

ドイツ製のハードセルロイドで、マークはK・Hよ。

価格も£200とお手頃だし、頂きますと伝えると、どこからきたのか?と聞いてくる。

ジャパンと言うと、あなたはジャパンに行ってしまうのねーとエクボあたりにキスをして、僕と店をほったらかしにして、隣の店に行った。

隣の店はコスチュームアクセサリーのお店だ。

するとピンクのお洋服に、良く似合うブローチを見つけて胸につけて戻ってきた。

この子のお嫁入り道具よ、みたいなことを言って優しく包み、お金を払うと気をつけて連れて帰ってね、と念を押された。

なんどもテイクケアー、テイクケアー・・・

素敵な方だ。またお会いする約束をし、名刺交換もして別れた。

その方は後に、僕の店にとって大きな影響を与える出会いだった。

やはり新たな場所に出向くと良いことがある。

エクボの可愛いお人形を抱きかかえ、また素敵な出会いを期待してホールを歩き出す。


続く



梅雨に突入してジメジメした日が続いていますが、皆さんお元気でしょうか?

僕は梅田大丸13階、芦屋大丸と2週続き、今日からまた梅田大丸12階の10日間のイベントがスタートしましたけど、元気で過ごしています。

梅田大丸、芦屋大丸共に沢山のお客様が来ていただき、本当にいつもですが、感謝感謝の毎日でした。

買い付け物語の中にある影響を受けたとありましたが、その婦人との付き合いは今でも続いてるという事もありますが、一番の大きいことは、その出会い以来まねきねこでも、必ずお嫁入り道具をつけることにしたことです。

僕の店はジュエリーも専門に扱っているので、隣の店に行って・・・ということはないですが、お客様も喜んでもらえるし僕自身もどれを着けてあげようかなと楽しくなります。

困るのは少し高価なものしか似合わない子がいることぐらいですね^^


なのでその婦人のお人形への愛情と出会いは僕自身とても、心を打たれた瞬間でした。



先日、僕は芦屋大丸と梅田大丸の2日間の合間に、奈良ホテルに行って来ました。

創業100年のクラシックホテルで、天皇陛下も宿泊される素晴らしいホテルと噂では聞いていましたが、入ってみてびっくり。

外見は和建築でお寺のようにも見えましたが、中は和洋折衷で、照明から家具、暖炉など全てほとんど昔のままのオリジナルで凄く素敵でした。

今は100周年記念価格で、1泊夕食、朝食のコース料理がついて1万6千円とすごくお得になっていて、料理も美味しく、サービスも伝統を感じる素晴らしいもので、最高の気分で過ごせました。

ロビーにはアインシュタインの弾いたピアノもあるし、庭にはシカもやってくる。

奈良公園もすぐ近くで、とても奈良気分を味わえて、古き佳き時代を感じながら過ごせますのでお勧めです。

皆さんも時間がありましたら是非尋ねて見てください。

ランチもしていて、今なら100周年謝恩価格で、フレンチコースが2980円で、100年前の素敵な大食堂で食べれますので、日帰りでも楽しめます。


そしてサプライズもありました☆

昼も頂いてさー帰ろうと思っていたら、なんとまことちゃんで有名な、うめずかずおさんがカフェに現れました。

テレビでもいつもニコニコして楽しい方で、去年ユニクロから出た、まことちゃんTシャツも持っているほど、大好きでしたので、勇気を出して声をかけたらグワシのポーズもしてくれるし、握手、そしてサインまでしてくれるサービスで、テレビで見るまんまの、素敵な方でした♪

しましまの赤のTシャツではなかったけど、やはり赤いTシャツを着ていました。

最近はホテルで美輪さん、アントニオ猪木さん、そしてうめずさんと遭遇してきたので、今度はどんな人とお会いできるのか、ワクワクしています。

それにしても個性の強い人ばかり・・・


話は変わりますが、先日、新神戸アンティークマーケットが7月末で地下1階の営業が終了になり、その後1階への移転の話をこちらでも書きましたが、交渉がうまくまとまらず、その話が無くなりました。

なので新神戸店は今月末にて終了となります。

楽しみにされていたお客様には残念な結果ですが、こればかりは相手があってのことなので、ご縁がなかったということですね。

まねきねこは神戸店と洋館店がありますし、お客様にはまたフェアーなどのご案内をいたしますので、これからも神戸店、洋館店をよろしくお願いします。


その洋館店で秋から新たな企画がスタートします。

それはそれは、素晴らしい企画なので皆さん楽しみにしていて下さい♪

奈良ホテルではないですが、皆さんと古き佳き時代を感じながら、素敵な時間、思い出を作れる演出ですので、またご案内をお待ちください☆


もちろん僕自身もとても楽しみな企画で素晴らしい物なので今からワクワクしています。


そして大丸は20日まで続きますが、17日(金曜)と19日(日曜)はまねきねこキャッツの試合で、僕は休みます。

もちろん雨なら中止になりますので、そのときは大丸に向かいます。


全国大会の予選と、大阪リーグの首位攻防と、どうしても日程が変更できず、やむおえなく休みますので、その日に来られるご予定にしているお客様はお気をつけ下さい。

御用があるかたはご遠慮なく携帯電話などに連絡下さい。

打席に立っていたり、サインをだしたり、守備についているとき意外でしたら出られますので。

仕事を抜け出して行くわけですから、必ず勝っていい報告が出来る様に頑張って来ます。


それでは皆様、梅雨もあと少しで、カラッとした夏がもうすぐそこにきていますので、体調に気をつけ、水分補給をまめにして夏を乗越えて行きましょう♪


それではまたお会いするのを楽しみに明日もある梅田大丸で、お待ちしていますので是非お越しください。

もちろん17日と19日には、僕はいませんが優秀なスタッフがいますので、鬼のいぬまではないですが、是非お越しくださいね。


先日の炎天下の試合で、大量のお茶が途中で無くなり、今から水分補給のことばかり考えている店長でした。


それでも平均年齢25歳のチームに10対1で勝ちましたよ^^

次も頑張ります☆


17日 大阪住吉球場 11時プレーボール

19日 滋賀県大津皇子山公園野球場 14時半プレーボール

お近くの方や興味のある方は是非、冷たいお飲み物を持って、熱中症対策をして、お越しください☆

2009年06月22日
僕が26歳の頃の話・・・

今朝は目覚めがとてもいい。

なぜかというと、昨日のポートベローで、去年会って以来、姿を見かけなかったオーストリア出身の婦人と、ようやく会えた。

その婦人はウィーン出身で、イギリス人と結婚してロンドンに住んでいるが、娘さんはウィーンにいて学業をしながら、お母さんの仕事の手伝いをしている。

婦人はポートベローやホテルフェアーなどのイベントでジュエリーを扱い店を出している。

ロンドンでは手に入りにくいオーストリアのジュエリーを、昔の知り合いなどから、娘さんを通じて手配して、ロンドンで販売しているのだ。

僕はオーストリアンハンガリアンと言われる、歴史主義的な彫刻をした、ジュエリーが大好きで、それはもう今では再現できない素晴らしい作りに惚れ込んでいる。

例えばブローチでは宝石も鮮やかだが、つけると全く見えない裏までも繊細で緻密な彫刻をしていて、今現在ではありえない時間をかけた作りで、まさにアンティークの醍醐味を感じるジュエリーだと、心の底から惚れ込んでいる。

アールヌーボーのアーツ&クラフトにも似た作りだが、色使いは少し違いゴージャスでいてカジュアルにも使えて機能的なところもいい。

婦人としばらく会えなくてどうしているのかと心配もしていたし、ハンガリアンのジュエリーも在庫が底をつき、もう婦人ともあえないとなると、買えなくなるかもと、二重の心配の種になっていた。

その婦人がポートベローの奥ばった場所で、去年から今回はいるかも・・・と何回も通い続けては、またいない・・・とがっかりと帰るくり返しで、昨日もいないだろうなと思いながらも、足を運ぶと、とてもふくよかな頬っぺたがチャーミングな婦人が、オーバーなゼスチャーで、オー、ミスターサカイ!と迎えてくれた。

そして事情があり、ウィーンに帰っていたことや、手帳を忘れて連絡ができなかったことなど、矢継ぎ早に話が飛んできて、そんなに早く話されると英語がわからないから、ゆっくりと話してと頼むと、椅子に腰掛けてジュエリーケースを出してくれた。

すると凄い数のハンガリアンのジュエリーが目に入る。

それも今まで見たことがない、カメオでフレームがハンガリアン独特の、天使や動物の彫刻、宝石に飾られた、素晴らしいブローチやネックレス、リングなどが所狭しと並んでいる。

婦人はやはり、娘ではなく、自分が行くと知人などが沢山分けてくれるし、娘には行かす事ができない、へんくつなコレクターなどからも分けてもらったのよ、と自慢げに話す。

そして帰ってきたのは先週で、今日半年ぶりに店を出したと聞き、これはかなりラッキーで、やはり縁があるのだと、嬉しくなり、価格もロンドンのオークションの約半額で分けていただけるので、婦人が仕入れてきたほとんどの20点のハンガリアンジュエリーを買うことが出来た。

これで心配の種の二つが一度に解消できたので、日曜の朝はとても目覚めが良く、夕べも眠りにつくまでの間、ジュエリー達をずっと眺めていた。

朝見てもどれも素晴らしく、ほんとに良かったと、今朝の天気と同じで晴れやかな、最高の気分だ。

朝ごはんを終え、部屋に戻り、ガゼットという、アンティークオークションとフェアーの新聞を見る。

今日はありふれたホテルフェアーしかなく、どうしようと3日前から考えていたけど、新聞に気になる情報があり、チェックしていた。

LEICESTER ANTIEQUES BIG FEAR OVER500STAND CITY HALL

これは面白そうだ。

それにLEICESTERと言えば地下鉄に駅があるし、そんなところで大きなフェアーなんて今までなかったので、これは新発見だ!と気になっていた。

昨日の再会で心も軽かったので、よし行ってみようと、新聞を握り締めてホテルを出る。

シティホールならタクシーの人に言えばすぐに向かってくれるだろうと、タクシーをつかまえて、レスターシティホールへ!と声高らかに運転手に声をかける。

すると、びっくりしたような顔をして、パードゥン?と聞き返す。

それで発音がわかりにくいのかと思い、新聞を見せる。

運転手は老眼鏡を取り出すと、あきれたような顔をして、こんなところにいけるはずがない!と大きなゼスチャーで話す。

僕は地下鉄でも行ける所では?と言うと、それはLEICESTER SQUAREで、LEICESTERと言う所は、列車で2時間はかかるぞ!

僕は昨日からのウキウキ気分も吹き飛び、運転手にソーリーと謝ると、部屋に戻った。

そしてイギリスの地図をフロントに借りて見てみると、ロンドンからかなり北の位置にレスターシャーと書かれていた。

知らなかった・・・

時計を見るとまだ9時過ぎだ。

タクシーで行ける所ではないが、心の中でどうしても諦めきれない。

電話してみよう。

新聞にはフェアーの場所の欄に受付の電話番号が書いてある。

部屋を出て公衆電話でかけてみると、親切そうな女性が出た。

ロンドンからどのくらいかかるか、どの路線で行けばいいか、駅から近いかなど質問すると、丁寧に教えてくれた。

時間待ちなどを計算して、3時間かかるとるとしても昼頃には着く。

行ってみよう!

落ち込みかけていたが、今度は好きな旅に出かけることが出来るんだと、心が弾みすぐにホテルを出る。

どんな所だろう。どんな店が出ているだろう。昨日ジュエリーを沢山買えたから、きっと人形や、可愛いぬいぐるみ達がいるに違いない!

歩きながら色んなことが頭に浮かび、ぬいぐるみの顔まで出てきた。

妄想狂の本領発揮だ!

きっといい出会いがあるに違いない・・・・

続く・・・


続きは次回にお送りします。



ほぼ梅雨入りになった感じですが、皆様お元気ですか?

この時期はかなり蒸し暑く、身体にこたえますので睡眠をたっぷりとって、夏バテしないようにしましょう。

僕もなるべく早寝早起きを心がけています。

昨日まで、京都大アンティークフェアーがありましたけど、この蒸し暑い中、沢山のお客さんが来ていただき、ほんとうにありがとうございました。

そして久しぶりの川西阪急への出店も、1年以上あいたにも関わらず、沢山のお客さんが来てくれて、久しぶりの再会も嬉しかったですし、とても忙しく充実の1週間でした。

その翌日のライブもその充実ぶりを励みに臨みましたが、遠方からも沢山観に来ていただき、その応援をチカラにとても楽しく演じることができました♪

僕のライブを観にはるばる来ていただけたことは、本当に嬉しかったですし、幸せ者だなと、感激でした☆

だからこそ、無事に演じることができたと思っています♪

それと一緒に出演したアンティークドール達やジュエリー達もきっとかなりの力をくれたと思っています☆

歌詞を間違えたり細かいトラブルは沢山ありましたけど、バンドのメンバーとの結束も強くなり、とてもいいメンバーに恵まれ、嬉しい一日になりました。

そして他の出演者の方達ともとても仲良くなり、また新たな出会いが出来て嬉しく思います☆

MOJOのスタッフの方もみんな親切で、人気のあるライブハウスというのが、良くわかりました♪

またいいメンバー達とライブをする日が決まりましたらこちらでお知らせしますので、皆さん是非来て応援して下さい♪


そして明日からは久しぶりに大丸梅田店に水曜からのイベントの準備に行きます☆

毎月のように出ていたので久しく感じますが先月も出ていたんですね。

今回はオルゴール演奏会などもあり、楽しいイベントも盛りだくさんで、大きなイベントになりますので、皆さん是非お越しください♪

二日目の25日は北野天満宮の骨董市に出ますので、その日は大丸には優秀なスタッフがいますが、僕は京都です。

僕に用事がある方は、木曜以外は大丸にいますのでよろしくお願いします。

あっ、それと日曜も、もしかしたらいない場合があります。

野球の大会があり、予選の1回戦が開催される予定ですが、週間天気予報では今のところ雨なので、まだどうなるかわかりませんが、天気が大丈夫なら試合があります。

雨などグランドコンディションが悪ければ中止となり、その場合はもちろん大丸にいますので、よろしくお願いします。


それでは皆さんジメジメ梅雨にも負けず、何とか暑い夏を乗越えましょうね☆

元気なみなさんに会えるのを楽しみにしながら、僕も元気な笑顔をみせられるように、頑張ります☆


炭酸飲料が放せなくなった店長でした☆
2009年06月09日
だいぶ梅雨っぽくなってきましたけど、皆さんお元気ですか?

今日は明日から始まる川西阪急百貨店の準備をしに、神戸店と新神戸店に行き荷物を運びましたが、少し動いただけで汗がドッと出てきました。

閉店後の準備も空調を切られて、きっと大汗をかいて大変だと思いますが、皆さんにお会いできると思い頑張ります。



明日からは久しぶりに川西阪急に出店します♪

約1年ぶりなので、川西に来られるお客さんと久しぶりに会えるのを今からワクワクして迎えています♪

そして川西が終わり、翌日の17日にはいよいよ、先日にこちらでも書いた、ライブが京都で行われます。

場所は京都烏丸のMOJOというライブハウスで、6時半から4、5バンド出演する中のDOROP HIPというロックバンドでボーカルとして出ます♪

ピアノの先生にそのことを話したら「あなたはクラッシックやシャンソンの方が合っているし、喉を痛めたらどうするんですか!!」と雷を落とされました^^


でも今さらどうしようもないし、引き受けた以上頑張るしかありません♪

それに僕自身も元々ハードロックも好きなジャンルだし、なんと言ってもメンバーもみんな個性があり、いい子ばかりなので、今までの4回のスタジオ練習もとても楽しかったのです♪

いい子と書きましたが、26歳から39歳までのメンバーで全員僕より年下です☆

曲もギターのクニがほとんど作曲をして、僕は2曲作詞をしています♪

オリジナルナンバーが4曲で、あと2曲は80年代に世に出て天才ぶりを発揮した、岡村靖幸の曲を演奏します♪

僕のボーカル以外は素晴らしいですよ♪

僕はもう開き直りで頑張ります^^


オリジナル曲の時にはアンティークドールやアンティーク品が小道具として登場しますので、皆さん怖いもの見たさの方や興味がある方は是非お越しください♪


そのライブの翌々日は京都大アンティークフェアー、22日は野球の試合と忙しい日々が続きますが、ドキドキワクワクの日々を楽しんで過ごしたいと思います♪


皆様是非お越しくださいませ♪


気合だけは超入っている店長でした☆


買い付け物語は次回お届けします♪


2009年05月18日
2009年4月の買い付け・・・

関空からの直行便がなくなって初めての買い付けになる。

直行なら13時間でロンドンに行けるのが、乗り継ぎなら17時間かかるので、かなりの差だ。

久しぶりの乗り継ぎでかなり疲れるのではという心配があったが、いつも通り映画を4本観ることが出来た。

その中でも一番面白かったのはディズニーのベッドサイドストーリーだった。

機内は電気をおとして真っ暗闇の中、主役の俳優の声が子供の物語の通りに変な声になったとき、思わず声を出して笑ってしまい、隣の女性に睨まれてしまった・・・

映画を観ては居眠りしたり、おなかが空いたら客室乗務員の待機するところに出向いてお菓子をもらいに行ったりと気ままに出来るのでJALの機内は快適だ。

映画も昔は前方スクリーンしかなく、居眠ってしまえば見のがしたりしたが、今は各席にあり、巻き戻し早送りなど、15チャンネルぐらい映画がありとても便利だ。

これで前売り悟空の割引で往復8万円ほどでヨーロッパに行けるのだから、値打ちがある。

ヒースローに到着して入国審査の列に並ぶ。

イギリスでは入国の際、アンティークのバイヤーでアンティークを買いに来たと言うと15秒ほどで大体はパスポートにハンコを押して入国できる。

特にロンドンではアンティークでの経済効果が大きく、お金を落としてくれるならと寛大になるらしい。

それに比べ観光で、何をしに来ました?と聞かれて、サイトシーイングと言うと、どこに滞在するとか、お金はいくら持っているなど沢山質問されるので言葉がわからない人は大変だ。
他の仕事、留学などは厳しく質問され、証明などがなければ入国が難しい。

自国の就業率が下がらない為らしいが、極端な対応だ。

でも他の国などは100年以上前の骨董品の持ち出しなどに制限がある場合があるので、イギリスの寛大さには感謝している。

パリで昔、普通のSFBJのビスクドールなのにミュージアム級でプロテクトだ!と言われて口論になり抗議をし過ぎて拘束され、その便に乗れなくなり、やむなくホテルに1泊して帰るのが遅れたことがあった。

そのときは乗り遅れるから、これはこうだと激しく、英語、フランス語、日本語で説明したり、あきらかにおかしいので怒ったりしたら、ピストルを突きつけられたり、今考えたら、なかなか体験できない経験だった。別室に連れて行かれたときは逮捕された気分になった。

そして3時間ほど拘束されていた間はトイレに行くにも水を買いに行くのも、観光客が沢山いる中、警察官が付きっ切りで移動しなければならず、人から見れば犯人そのものだ。

僕はその日に帰れないと決まってからは、あきらめがつき、相手も意地になっていたので冷静に話をすると、コロッと態度を変えてもういいよとあっさり言われた。

でもそのまま帰っていいよと言われたので、変更になる旅費というか、変更チケットを手配してくれないとそちらの間違いなので困ると訴えると何とかそれは無料で手配してくれたが、その日に泊まるホテルの代金は払ってくれなかった・・・

そんな苦い経験があるので、昔7つの海を支配した大英帝国は心が広いんだと、自分勝手に解釈している。

でも実際に、大英博物館などミュージアムを無料で公開しているところは、素晴らしいと思う。

ホームレスや子供達など、誰でも入れて絵を書いている姿を見ると心の広い文化を感じる。

順番が回ってきた。

何しに? アンティークバイヤー。 どこへ買いに行く? ポートベロー、サザビー、クリスティーズ・・・と並べると、サンキューと言いハンコを押してすぐに終わる。

荷物を受け取りタクシーに乗り込む。

地下鉄でも行けるが空港からは大きいトランクが4個もあるのでタクシーでしか行けない。

トランクの中は、今は空っぽだが、エアパッキンが中でふくらんでお人形達を包むのを待っている。

ヴィクトリア ベルグローブロード19と伝えるとすぐに出発する。

ロンドンタクシーは大体は住所を言うだけで大丈夫だ。

それも日本と違い長距離は帰るのが大変だからか行ってくれない場合があるが、近距離ならどれだけ近くても大歓迎で行ってくれる。

10分も走ると馬が草原で草を食べている景色が広がる。

その風景をみるとロンドンに来た実感が沸く。

30分もするとロンドンの中心地でビクトリア&アルバート博物館、ハロッズなどの素晴らしい建築物の横を通る。

そこから10分ほどでホテルに到着する。

時間は昼の3時半。日本は夜中なので眠いが、今寝ると確実に時差ぼけで仕事にならなくなる。

夕方にロンドン郊外のコレクターの家に行く約束をしているので、少し早いがホテルを出る。

その婦人は以前にブリュを分けて頂き仲良くなったが、僕は昔から知っていた。

年に数回のドールショーで真っ白なレースをあしらったドレスを着て、頭には大きなボンネットの帽子。まさに人形が人形を探している光景を15年ぐらい前から見ていたのだ。

今は80歳代と聞いたが、全然おかしくなく、むしろ可愛く思える。

堂々と好きでしていると似合ってくるし、不自然さが全く無い。

地下鉄で40分程でウッドグリーン駅に着くと、そこからはバスだ。

郊外ではタクシーはなかなかつかまらない。

バスに乗り込むと、勾配のある道にでて、駅名にあるとおり丘や、森が広がり素晴らしい街だ。

この地域には大昔のアレキサンドラ パレスという宮殿があり、そちらで年何回かアンティークフェアーが開かれていて何回か来た事があるが、婦人の家はそことは方角が違い、奥深い森の人気のない所だ。

初めて家に招待されたときは、バスの番号と降りる駅名だけを聞いて来たら、途中でこんなところに家があるのかと不安になったが、バス停をおりるとしばらくしてふつうの格好をした婦人が迎えにきてくれてホッとしたのと同時にボンネットの服装を期待してたのにがっかりした。いつもあの服装だと思っていたのだ。

もう5時前だがまだまだ陽が高く、2時ぐらいの明るさに大きな木々からキラキラと陽がもれる。

バスを降りて婦人の家に歩いて向かう。

5分ほどでレンガ造りの約150年経つイギリスらしい煙突のある可愛い家が目に入る。

窓にはレースが沢山飾ってあり可愛いが庭には興味がないみたいで、あまり手をつけていない。

お人形と自分の世話で忙しいのだろう。

ベルを鳴らすと、6時ぐらいになると約束していたのでびっくりして婦人が出てきた。

ハローと甲高い声で歓迎してくれると、ホッペを合わせる挨拶をしてくれる。

何回しても恥ずかしい。これだけは慣れない。


昔初めてヨーロッパに来た時、関わるほとんどの女性にウインクをされて、前向きな僕は、ヨーロッパではもてるのかも?と顔を赤くしながらも喜んでいた。

何回か来る度に、これは挨拶みたいなもんなんだと勘違いに気がついたときは情けなかった・・・

2階のお人形の部屋に早速案内してくれる。

紅茶をいれるからソファーに座っててと言われるが、目の前の沢山のお人形に釘付けになり、座っていられない。

この部屋には所狭しとお人形が150体はいる。

床やケース、椅子など統一感はなく置けるところにどこでも飾るという感じだ。


ブリュを見せてくれると聞いていたので探すと、2体は見つけたが、好みの顔ではない。


僕は自分の好きな物しか選ばないので150体ほどいても見るのは速い。

可愛い赤ちゃんのお人形がいた。

バイロベビーだ。ピンクと白のストライプの可愛い衣装に包まれていてとても可愛い。

僕は赤ちゃんの人形が好きで、昔100体集めて店に並べたら可愛いだろうなと考えたこともあった。

でも結局売れて行くし数もいくらでもあるわけではないので、その構想は崩れてしまった。

婦人が戻って来て、紅茶を入れてくれた。

そして飛行機は大変だった?など半年振りの再会に話が矢継ぎ早に飛んでくる。

でも僕はその間も人形の方に目を凝らす。

するとそれに気がついた婦人は、話していたブリュはこれよ、と手にとろうとするが、僕はその子はあまり好みの顔じゃないとハッキリ伝える。

そのハッキリさは婦人の好きな性格らしくて、気に入られたのだが、さすがに見せる前に言われたので、おどけたような表情をして笑う。

そしてこの中ではバイロベビー以外は欲しいものがありませんと伝えると、困った顔をして、前に来た時よりも30体は増えているのよと機嫌の悪い声を出した。

でも僕は自分が大好きな物しか買わない方針を頑固に決めているので、動じない。

婦人もそれをわかっているので、両手を広げて仕方ない、こちらへどうぞと隣のサンルームのような部屋に招かれる。

初めて入る部屋だ。ドキドキする。

すると大きなクルミ材のような木で出来た素晴らしいガラスケースの中に大きいブリュが2体立っている。

さっき見た子よりは好きな顔だが、前回に買ったブリュに比べると物足りない。

これで全部かなとあきらめかけていたら、部屋の中央のソファとテーブルが置いている横に一人かけの椅子が目に入り、帽子が見える。後ろ向きなので見にいこうとすると婦人が、ストップをかける。
ここは私の領域なので勝手に行ってはダメよ。

家というのを忘れてお店にいる感覚になっていた。ソーリーと謝ると笑顔で、見てもいいわよ、と案内してくれる。


夕日に照らされて真っ白な綺麗な顔のお人形が座っていた。

透き通るような白さだ。

あまり見たことのない顔つきをしているが、ロングフェイスジュモーのような顔なので、トリステ?と聞くと、ノー EJAよ。

今まで縁がなかった子だ。

これが欲しいと言うと、婦人は、この子は、EJAは1体しか持ってないのよーと嘆くように話す。

この大きいブリュではダメなの?と言われたが、今日全て見て僕が日本に連れて帰りたいのは、バイロベビーとこのEJAだけです。と伝える。

婦人は今でも買い続けているが、年齢を考えて少しずつ手放したり交換したりして、次の世代へと受け継いでいると話していて、家に招かれたのが始まりだった。

沈黙が5分ほど続く。

その間もEJAは真っ白な顔をして微笑んでいる。

僕はベビーだけ譲って頂いて帰りますよと話すと、婦人はあなたに見られたのが運のつきよ、みたいな事を言い、価格を教えてくれた。

僕はもっと高いと思っていたので、電卓を取り出し確認する。

円高なのでなおさらお値打ちだ。

だけど安いといっても何万円ではなく何百万なので、今は両替が出来ていないから両替をして後日に迎えに来ると話すと、おーと声を出し、EJAを抱きしめて、ついにあなたとお別れなの?と話し掛けている。

その光景は辛いが、必ず同じように大事にしてくれる人に引継ぎます。と心に誓う。

そして紅茶とクッキーを頂き、お人形達とご婦人に別れを告げ、バス停へと向かう。


すぐに連れて帰ればきっと泣き出しそうな感じだったので、帰国前日まで時間を空けて来よう。

もちろん今度来た時にやはり売りたくない、と言われたら諦めるし、約束通り連れて帰れるとしたら、この3、4日間はお人形とのお別れをして、過ごすんだと思うと切ない気持ちになる。

でもいつかは別れる日が来ると以前に婦人が言っていた。

その別れを自分で見届けるか、知らないうちに終えるかと考えたら大事な子を自分で送り出したい・・・

人も物も縁でつながっていて、その奇跡的な縁を大事に、そして素晴らしい物にしていくのは自分しだい。

そんな言葉が頭に浮かびながら、バスに乗り、薄暗くなったウッドグリーンの森を駆け抜けて行く・・・


続く


もうすっかり初夏の陽気と思えば寒くなり、インフルエンザの報道で心配の多い今日この頃ですが、みなさんお元気ですか?


僕は神戸のど真ん中にいますが、元気に過ごしていますので安心して下さいね♪

早くインフルエンザも終焉して、平和な話題が多い世の中になって欲しいと願っています。


今朝も生田神社に出かけましたが、人影は少なかったです。

今は御神体を移動して本殿を改装していますが、インフルエンザで神戸に来る人が少なくなると、神様はわかっていたかのようなタイミングですねと、宮司さんと話していました。

9月頃に綺麗に改装が終り元通りの場所に御神体が戻られ、その頃には元通りの神戸になっていればいいですねと話し、宮司さんと別れました。


今は梅田大丸でイベントをしていて明日が最終日ですが、明日からは売場でもマスク着用となりました。

なので明日来られるお客様はマスク姿の僕とお会いすることになります。

この大変な報道の中でも、沢山来ていただいて、お客様には心から感謝しています。


そして5月の知るひとぞ知るフェアーは皆さんのお陰で大成功に終わることが出来ました♪

シェフをはじめ、アーティストの皆さんに素敵な演出をしていただき、僕もお客さまも、大変喜んでもらい、心から感謝しています☆


今度は11月ですが、その時はまた新たなアーティストの出演が決まりまた、楽しみが増えました♪

あまりにも素敵なアーティストの方が増えるので、僕の弾き語りや歌の出る幕がありませんが、それはそれで冷や冷や感がなくなり安心してフェアーを楽しめるかもしれませんね^^

沢山のお客様も遠方から来られて本当に嬉しかったです♪

明日の梅田大丸が終わると、次は25日の京都北野天満宮に出店致します。
皆さんとお会いできるのを楽しみにしています♪

その間にロックコンサートのスタジオ練習と、野球の試合と、ありますがインフルエンザの予防をしっかりとしながら頑張りたいと思います。


みなさんもうがい、手洗いをしっかりして予防しましょうね☆


不必要な外出をしないことと、WHOの通達に書いてありましたけど、アンティーク好きには、また家のアンティーク達と過ごせますし、新たに迎えたいと思う方はマスクをして骨董市などに来てくださいね☆

それでは皆さんが感染せずに元気で過ごせますように、明日も生田神社に祈願しに行く店長でした☆

もちろんマスクして行きますよ♪

2009年05月03日
前回に続き25歳の頃・・・

フェリーに乗り、1時間半ぐらい経ち、ようやく大きな船が動き出す。

船の中は夜ということもあり、仮眠してる人もいれば本を読む人などみんなおとなしく、静かだ。

船の大きな動力の音と波しぶきの音だけがこだまする。

ドーバー海峡は荒波だと聞いたことがあるけどものすごく大きい船なのでほとんど揺れない。

昼間だと気持ちがいい景色が広がっているんだろうなーと考えてるとまた睡魔に襲われて、眠りに入る。波しぶきの音はとても心地いい。

そして今度もまた大きな音で目がさめると船は動いてなく、到着している。

周りを見渡せば人がいないのであわてて船を下りると電車がとまっている駅が見える。

ほとんどの人が席に座っていたので危うく寝過ごして乗り遅れるところだった。

窓際の空いている二人席がないので、4人席で隣同士で座っている若夫婦かカップルの前にお邪魔して座る。

イギリス人ならこんなときはにこりと微笑んでくれたりするが、微笑みかけても無表情で返される。

フランス人かな・・・

まぁ邪魔者だし仕方ないと思い、寝起きなので小腹が空いたし、今度はフランスパンをかじる。

すると座って3分も経たないうちに列車が動き出した。

日本と違いヨーロッパではアナウンスなどがないので、いきなり動き出すし、乗り換えなども自力で頑張るしかない。

車掌さんは親切に教えてくれるのでそれだけが救いだ。

前に座っているカップルは僕がパンをかじっているのをみてにやけている。

嫌味な感じで。

それともハングリーと言われたのを見てたのかな?

目を合わせるのが嫌なので、アンティークのオークションやフェアーなどの情報が載っている新聞を取り出し読むことにする。


僕は字を読み出すと大体20分も立てば催眠術にかかったように目が重たくなる。

なのでたまに眠れない夜は本を枕元で読み眠気を誘うほどだ。

列車の揺れと文字の催眠術にかかりまた眠りに入る。

そして人の声みたいなザワザワとした物音で目を覚ますと前のカップルが横においていた大きなトランクを運び出している。

降りるみたいなので、周りをみると約半分の人が隣の列車に乗り換えている。

もしかしたら乗り換えかも・・・

焦って、目前の愛想のないカップルの男性の方に英語でパリに行くには乗りかえらないといけないのか聞く。

するとトランクを持ち上げながら薄ら笑いを浮かべて何も言わない・・・

これはダメだ・・・

無視されているのか、フランス語しかわからないのかは知らないけど、それよりもどうしようと考える余裕もなく、もう勘で決めようと思い、隣の列車をもう一度凝視する。

列車の上のパネルに小さい文字で北駅と書いているように見えたので、行ってしまえーというノリで飛び降りてその列車に乗り込む。


乗り変えがあるなんて旅行社で教えてくれなかったし、チケットにも、もちろん書いていない。

これでいいのか不安なまま窓際の席に座ると列車が動き出した。

それにしてもあのカップルは・・・嫌なことを思い出す・・・


間違えていたらどうにか説明してまた引き戻せばいいよ、と自分をなぐさめる。

1時間ぐらい経つと車掌がやってきた。

やったー♪と心が軽くなる。

切符の確認なので、ようやく僕の番になり切符を渡すと何も言わず返してくれる。

北駅の文字を指しながらここに行けますよね?と聞くと笑顔でうなずいてくれた。

良かった。

安心して外を眺めると少し明るくなってきていた。

時計をみると4時過ぎだ。

あと1時間で到着だ。確実に目的地に着くのでもう嫌な思いも忘れてあとは楽しみだけしかない。

イギリスと同じで農場の景色のような風景がうっすらと夜が明けかけている青の中でわかる。

これだけ嫌な思いや不安などを感じて移動することはないので、アニメとはいえマルコはほんとうに偉くて立派な子供だなと思う。

それも三千里も・・・

宮崎アニメは昔とはいえすごく奥が深く子供の心の形成に必要な要素をたくさん含んだ作品を作っていたんだと感心する。

景色が青から朝日のオレンジに変わる直前の中にパリの都会の風景が広がってくる。


到着だ。


北駅を出ると、まだ地下鉄は動いていないのでタクシーを探し、ヴァンブーへと行き先を告げる。

クリニャンクールがパリでは一番大きくて有名だが、朝は遅く、ヴァンブーは朝4時ぐらいから業者が来ている。

パリのタクシーはロンドンタクシーとは違い普通車だ。

シトロエンかベンツが多くて、とにかく飛ばす人が多い。

ロンドンタクシーは大体がもっと早く行って欲しいと思うぐらいゆっくり進む場合がほとんどだ。

今回もシトロエンだが猛スピードで朝早く空いているパリの街を走り抜ける。


30分もしないうちに到着すると沢山の出店者や業者が集まっているが、9時頃に比べるとかなり少ない。

足早に店を見て周ろうとしたら、車から荷物を出した紳士とぶつかりそうになる。

かごを抱きしめていたので、それにもうすこしでぶつかるところだった・・・

良く見るとその中にはお人形が寝ている。

真っ白い洋服を着た可愛い子だ。

これも縁かもと思い価格を聞くととんでもない値段だった・・・

1000フラン・・・

1フラン20円として2万円だ!

パリはロンドンと違い、値引き幅が大きいので一応安くならないかと聞くと次に出てきた数字はなんと700フラン・・1万4千円だ。

明るくなってきたので割れていないかを確認したが完品だ。

顔もとても可愛くて憂いのある表情をしている。

大きさも70センチはあるので、こんなに安い価格で買ったことがない。

ロンドンでは確実に10万は超える。

メーカーを確認するとユニスフランスという刻印が刻まれていた。

お金を取り出し渡すと、梱包も何もしてくれない。

というのは次々に椅子やガラス製品を車から出すと業者が沢山群がってきて、ほとんどが売れていくのだ。

英語を話す業者がいたので、凄いですね、と話しかけると、この出店者は田舎から来ててパリ市内の骨董店が一番目当てにしている人で、車の荷物の半分以上は売って帰る人気者だよと教えてくれた。

だからこんなに安いんだと納得する。

そして他の店を周りすっかり太陽も出てきて、骨董市も活気がでてくるが、他にはなにも買うものがない。


左手に食料品と一緒に入れているユニスフランスを抱えて、地下鉄へと向かいクリニャンクールへ移動する。

色んな思いをしてパリに来たのはこの子に会う為だったんだと心が弾み、地下鉄に乗り込む。


続く




みなさんお元気ですか?

すっかり暖かくなり、もう5月と一年も半分までもうすぐとなり、時間が早い気がします。


僕は買い付けから帰ってきてすぐに野球の試合、天満宮、芦屋大丸と続きましたが元気で頑張っています。

天満宮では久しぶりの大雨となりましたが、沢山のお客さんが来てくれて、びしょ濡れになりながらも楽しく、過ごせました。

芦屋大丸は明日が最終日ですが、連休の忙しい中お客さんが来て頂いて嬉しい日々をすごしています♪

野球も14対1と3連勝して快勝でした☆

7日からは年2回の知る人ぞ知るフェアーがいよいよ始まります☆

今回も料理長をはじめ、アーティストの方達とお客様に喜んで頂けるように色んな素敵な演出があると思いますので、皆さん楽しみにしていて下さい。

僕はまた母の日に、女性にお花をプレゼントしたいと思っています♪


そしてその前日の6日には、僕は昔20才前後にロックバンドを組んでいたことがありますが、それ以来のスタジオ練習があります♪

6月17日に京都のライブハウスでライブをするバンドが僕にボーカルでの参加を呼びかけてくれて実現しました☆


約1ヶ月しかなく、曲もほとんどがオリジナルで覚えないといけなくて、大変ですが20代の若者達との共演をとても楽しみにしています♪

詳しい場所などはまたお知らせしますので、怖いもの見たさの方は是非観に来てください。


野球にバンドにアンティークと好きなことが出来ている幸せをかみ締めながら頑張りたいと思います♪

それもいつも応援してくれているお客様とスタッフと家族のお陰だといつも感謝しています♪

買い付け物語の中のフランも今はユーロ、それにユニスフランスもそんな価格で買ったのは最初で最後で、パリではユーロに変わり価格も上昇して今はその出店者の紳士も来ていません。

ほんとに景色や風景はそんなに変わらないのに、目を閉じて思い出すとわずか20年足らずで今の状況とはかなり違っているのが現状です。

ただどんなときもそれぞれの出会いや物語があり、それを続けることができることはほんとに素晴らしいことだと思います。


昔話が多い買い付け物語ですが、次回はつい最近の物語をしたいと思いますので、楽しみにしていただいている方はお楽しみに♪


それがもしかしたらあなたが手に入れたお宝の話かもしれませんので、そうだとしてもプライバシーを・・・とか言わないで下さいね^^


そんな出会いがあったのかーと喜んでいただければ嬉しいです♪


それではまた明日の芦屋大丸の最終日、知る人ぞ知るフェアー、13日から始まる梅田大丸で皆様とお会いできるのを楽しみにしていますので、是非お越し下さい♪


20年振りの声が出るか心配な店長より


2009年04月13日
僕が25歳の春・・・
春とはいえ、4月のロンドンはとても肌寒い。
土曜日のポートベローが終り、お金も乏しいので、ビクトリア駅からホテルへと帰る。

その途中に小さい旅行会社のウインドーに目が行く。
PARIS £55。

えっ!と思い良く見てみると、他にもオランダ、オーストリアなどが同じプライスで出ている。

パリへは一番最初に買い付けに行って以来行ってなく、今は大韓航空で来てて、もちろん、サービスもないので、23歳に初めて行った素敵なパリの街並みが頭に広がる。

明日はパリでは蚤の市のクリニャンクールとヴァンブーがあるし、ロンドンではサンデーホテルフェアーぐらいしかないので、パリに行きたい!と気持ちが高ぶり、中へ入る。

£55でパリへ行けますか?
唐突な英語で聞くと、今ならまだチケットがありますよ。と笑顔で応えてくれた。

僕は飛行機のチケットだと思っていたので、どこの航空会社か?と聞くとトレイン!と言われてびっくりした。

イギリスとフランスにはドーバー海峡があり、もちろん電車などでつながっているわけがない・・・

怪しい旅行会社で、外国人をだまそうとしているのかも、と不安になる。

そしてどうやって電車で行けるのか?と聞くと途中でフェリーに乗り、フランスに渡りまた
電車でパリへと説明を聞き、不安から今度は、船にも乗れて電車にもたくさん乗りパリまで行けて往復で1万円で行けるなら最高だし、母をたずねて三千里のマルコのような長旅で楽しみになり、興奮してきた。

そして日程表などは見ずに、すぐ申し込みチケットを握り締めホテルへと帰る。

そして部屋に戻ると日本から持ち込んだカップラーメンを取り出し、旅行用の電気鍋でお湯を沸かす。

長くて硬いフランスパンとカップめんが今夜のディナーだ。

しめて200円ほどの節約メニューだが、僕は薄味党で、固いフランスパンなどは普段でも何もつけずに1本ペロリと平らげる。

なのでひもじい気持ちも無く、お湯が沸くまで日程表を見ながら待ち遠しく待つ。

良く見ると今夜の8時に出発と書いてあり、到着は朝5時だ・・・9時間もかかるとは・・

だからこの値段なんだ。

でも余計にそれだけの長い電車の旅などもしたことがないし、フェリーも乗ったことがないので、気分が盛り上がって来た。

ご飯を食べてすぐに身支度をする。
帰りも夜8時に出て朝に帰ってくるので食料をたくさん詰め込まないといけないと思い、スーパーでリンゴ、バナナ、フランスパン、チョコレート、水、コーラーなどを買い込み出発する。それだけ買っても800円(40ペンス)なのでこちらのスーパーはとても安い。

ビクトリア駅から直通でいけるので、とても便利だ。
ブリティッシュレイルは色んな駅があるがそれぞれの駅から八方に行き先が違い、湖水地方へ向かう駅、ビクトリアのように南に向かう駅と分かれている。

駅に入ると大きなボードの前に沢山の人が集まり、パラパラとパネルが変わり行き先の電車のプラットホームナンバーが表示されるのを、無言でジッと眺めている。

映画でも見たことのある風景なので僕もその中の一人になりホームを探す。

10分ぐらい待つと11番と表示が出た。
僕の誕生日だ!幸先がいい。

もちろん自由席なので足早に電車に向かう。

夜なので空いているのかと思っていたら結構人がいる。
窓際が空いている場所を見つけてドアを開けて中に入り座る。
古い列車が多くてほとんど手動で開けるのがイギリス流だが、昔にタイムスリップしたようで楽しい。

いよいよ出発だ。

ロンドンで夜に列車に乗るのは初めてなので外の景色を眺めて気持ちよくスタートする。

10分も過ぎると真っ暗で何も見えなくなる。

イギリスはロンドン市内から郊外へ15分も抜けると、すぐに牧場や農場が広がり、ヤギや馬が見えて朝や昼間はとても楽しいし、いつも写真を撮ったりするが、夜は逆に真っ暗闇になるのか・・・

そうおもっているうちに今朝は5時起きだったので、睡魔に襲われ眠りに入る。

ゴトンと言う大きな音で目が覚めると終着駅に着いた。
時計を見ると2時間半ほど経っていた。

みんながぞろぞろと大きい荷物を抱えて降りて行く。きっと長い旅からパリに帰るのか、これから旅に向かうのか、家族連れも多い。

僕はトンボ帰りなので食料だけが入った鞄を持ち後に続く。

駅を降りると列が出来ている。パスポートコントロールとあるので、国境を越える入国審査だ。

空港などとは違い、外だしこれも昔の映画に出てきそうな雰囲気だ。

僕の番が来て荷物をチェックする人が鞄を開ける。

そして沢山の食べ物しか入っていないのを確認すると、おどけた表情をしてハングリー?と大きい声で言われた。

周りの人もみんなドッと笑い、静かな空気が一変する。
僕は一人でロマンに浸っていたのに、恥ずかしくて真っ赤になりながら船へと向かう。

船はとても大きく、船内もかなり広い。

席を探しまた窓際に陣取る。

しばらく座っていてもなかなか出発しない。2時間半の電車が2回と考えると後はこのような乗り継ぎと、船の時間が多いことにようやく気づく。

楽ではないなー、と心でつぶやきながら鞄をあけてリンゴをかじる。

でも明日の朝にはパリなんだ。心を躍らせて海を眺める。頭の中ではマルコの主題歌が流れている。


・・・次回へと続きます。



みなさんすっかり春を通り越して初夏の陽気になりましたけど、お元気ですか?

いよいよイベントも明日の芦屋大丸の最終日で終り、明後日からは買い付けに出かけてきます♪


京都骨董祭、阪神、芦屋大丸などのイベントもまた沢山の方に来ていただき本当に毎回感謝の日々でした。

今日も芦屋大丸のイベントでは1階のバス停からショーウインドーに飾ってある、キューピーさんを見つけてバスを降りて買いに来られた夫婦の方など、ドラマティックな出会いが沢山あり毎日が楽しい出会いの数々で嬉しいかぎりです。

先日の野球の試合も2試合をこなしましたが、両方ともに16対3、18対0と大差で勝ち、キャッツの開幕は見事な立ち上がりでした♪

この調子で買い付けもきっと素敵な出会いが沢山あり大成功になると思いますので皆様楽しみにしててくださいね♪

今回の買い付け日記は今のように海中トンネルでつながったユーロスターなどはなく、逆に叙情的なムードのある時代だったと思えます。

2時間半で着くのは楽だし、便利ですがその中では味わえない時間が不便だけではなくロマンもあるような気がします☆


僕はハングリー?と言われるのでロマンではなくマロンかもですが^^

それでは皆様買い付けてきた大事なアンティーク達はまた、こちらのホームページでも続々と登場しますし、京都北野天満宮の骨董市、芦屋大丸、知る人ぞ知るフェアー、梅田大丸で披露できると思いますので楽しみにしていて下さいねー♪

皆様にお会いできるのも楽しみにしていますので、イベント、ホームページにこれからもどんどん遊びに来てください☆


ハングリー店長でした☆

2009年03月16日
今日はロンドンからパリへと日帰りで蚤の市に向かう☆
一番早い便でヒースローからではなく、ガトウィック空港から飛び立つ。
英国航空で日本から往復券を取りロンドンへ向かうと、ヨーロッパ圏内なら1往復のチケットがサービスで付く。
その際はヒースローとどちらでも選べるがホテルがビクトリア駅近くなので直通列車があるガトウィックの方が便利だ。
始発の6時過ぎの便に乗り込む。
日本とロンドンとは9時間の時差があるが、ロンドンとパリでも1時間あり、8時に着いてもパリでは1時間進んでいるので9時になっている。
なので定刻通りに出てもらわないと困るのに、大体遅れるのが普通だ。
今日も30分になってもなかなか動かない。
蚤の市は早い時間から人が集まるので気が焦るが、一番遅い時で1時間遅れたことがあるので30分は覚悟して新聞を読む。

すると20分ぐらい経って飛行機が動き出す。
僕は高所恐怖症で、昔から展望台や高いところが苦手で、今では観覧車も乗れなくなって来た・・
5年前に京都タワーで腰を引いて手すりを持ち怖がっているところを修学旅行生の団体に笑われたときは恥ずかしかった。

そのくせ飛行機は怖くなくて、離陸や着陸などはワクワクして外を眺める。
どう違うのかと良く聞かれて色々と弁解をするけど、子供の時からの、ただの乗り物好きだと自分では理解している。

パリまでは1時間程で着くので、遅れた時間は毎回もったいない気がして、気分が滅入るが、パリのシャルルドゴールに着陸して滑走路を徐行するとその気分もすぐに晴れる。

その理由は初めて見たときは目を疑った・・・滑走路の芝生にモコモコした物体が時々動く。

何かがいる・・・
ジッと観ていると今度は長いものが二本ずつ飛び出して横に動く。
ピーターラビットだ!
日本のペットショップで見るような小さいウサギではなく、大きいが、大きな目がとても可愛い☆それに数がすごい!あちこちの芝生を見渡すと確認できただけでも、30はいる。

日本なら滑走路にウサギが繁殖!とか大きいニュースになるけどフランスではどうなのかな・・・など信じられない光景に驚くばかり。

僕が発見したのではなく、そのまま住ませてあげているのは事実なので、ある意味寛大だなーと関心する。

なので遅れてソワソワしたり、疲れていても巨大ウサギ達の、飛行機はもう止まった?もう移動してもいいかな?みたいな仕草をみると動物園に来たような気分になり癒される♪

さー今日も頑張ろう☆

つづく



みなさん寒くなったり暖かくなったり花粉も多いですがお元気ですか?

連続デパートの仕事が終り、その間が約10日間ぐらいありましたけど用事が多くてあっと言うまに終わりました。

オリエンタル店にも何度か顔を出しましたけど、そのときにたまたまお客様と出会えたりとても嬉しい出来事もありました☆

そしてこのホームページでも、新たな出会いがあり、本当に感謝の毎日です☆

いよいよ芦屋大丸のイベントも明日の搬入から始まりますので、また皆様と出会える事と新たな出会いがあることをワクワクしながら日記を書いています☆

ウサギのワクワクと同じですね^^

最近は今回の買い付け物語のようなパターンではなく、ユーロスターでのロンドン、パリの往復なのでウサギさん達は今どうしているのかわかりません。

それも関空ができるまでの話で、伊丹に国際線があるときは英国航空が飛んでいたので、毎回ウサギさんと会えてたのですが、関空に変わったとたん英国航空は撤退してJALだけになりました。

そして今年からそのJALも関空からのロンドン便が撤退したので、大きな空港をつくり便利にならないといけないのに、不便にあるばかりですvv

おまけにウサギさんにも会えなくなるし・・・

なので今度の買い付けは東京経由で向かいます。

伊丹が復活してまた英国航空で行けるように月のウサギさんに向かって祈り続けます☆

でも今回は東京方面の方位がいいので、それからヨーロッパへと旅立てる事を前向きにとらえて良い買い付けが出来ると思い頑張ってきます☆


芦屋大丸のイベントも楽しみだし、先月の梅花祭で賑わう京都北野天満宮にはデパートと重なりいけなかったので、骨董市も楽しみだし、京都大骨董祭、梅田阪神百貨店とまたイベントが続くのでまた皆様に会えることを心から楽しみにしています♪

皆さん是非来て下さいね♪

そして芦屋の二日目の19日は朝11時から野球の試合があり、終わってから向かいますので早くて2時ぐらいになります。

その日に予定されていて僕に用事がある方は、ご確認下さいね☆

先週に初試合と前回の日記で書いた試合が1週延びてしまいましたvv

ユニフォームのままで行くとびっくりされるといけないのでちゃんと着替えてから行きますから、ご安心を^^

それではまだまだ冷える日が戻ったりすると思いますが皆様、桜が咲き暖かくなるのはもうすぐなので風邪などひかれないようにきをつけてお過ごしください☆


高所恐怖症の店長でした





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