アンティーク買い付け物語ツアーの実現を記念して、今までの買い付け物語を、店長日記から抜粋してまとめました♬ 順次ご紹介しますので、是非ご覧下さい♬
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☆アンティーク買い付け物語☆第44話☆

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リフトを出てオークション会場に大きな箱と袋を持ちながら向かう。

下見会までは開いていた大きな木の扉は固く閉ざされていた。

あと20分でスタートするのに今日はかなり遅い。

でも僕が一番前なので一番後ろの席を確保できそうで嬉しい。

登録は早くに済ませ、落札ナンバーの565番の札をもう一度確認する。

これがないと落札できない。

555ならもっといいけど565も悪くない。

次から次へと人が上がってくるが扉が閉まっていてみんなびっくりしている。

時計をみるとあと10分。

何か遅くなりそうな予感がする。

それでなくてもさっきからずっとドキドキしているのにこれ以上長引くと心臓が持たない・・・

すると女性スタッフが外からきてセキュリティー番号を入力して大きな扉を開けてくれた。

中は下見会とは模様替えがされていて、梱包しやすいように整理されている。

左の一番後ろの席を確保して椅子の下に、ブリュの入った箱を下に潜り込ませる。

席の左側には大きくて簡単には移動できないドールハウスが5点並んでいる。

いつもカタログを見ては、欲しいなぁと思うけど、実物を見ると大きすぎて諦める。

今回はその中でもシュタイフの1960年頃のディスプレイ用のとてもかわいい二階建ての家が出ていた。

二回の窓からキツネさんが花に水をやり、その水も電気仕掛けで、
アクリルのような水柱が下まで伸びて綺麗にくるくると回っている。

二回の小窓には小鳥達。

下には小さいヒヨコが二羽なぜか左右に動き、そのくちばしが、子猫の顔をバシバシとこすっている。

面白いし本当に可愛い。

カタログで見たときには、これは絶対に落とす!と決意していたけど、
日曜に見に来たとき、ドールハウス以上の大きさにがっかりして諦めていた。

日本なら絶対に買って帰り、店頭に飾れば看板になるし、
コミカルな動きとシュタイフの可愛い動物達を見れば急いでいる人も、思わず足を止めて笑みが出ると思う。

今でもコンセントが入り、僕のすぐ横でずっと猫がバシバシと小鳥に鼻をくすぐられている。

来る人はみんなその様子を見て、思わず笑みがこぼれている。

ここが日本なら・・・

1時のスタートまであと3分もないけど、前のハンマー打ちの所には女性しかいない。

前回のとても速い男性もいない。

スタートはほんとに遅れそうだ・・・・

前の椅子に書記係の女性と話をしている見たことのない女性は何の担当なんだろう。

右側にはニコラスケイジ似の担当者と、後は3人並んで電話での落札者と電話をしている。

役者は揃っているので後は振り台のメインの人だけだ。

ちょうど1時になると書記係と話していた若い女性が壇上に上がり、
レディース&ジェントルマン・・・と挨拶を始めた・・・

あの若い女性がハンマーを打つんだ・・

眼鏡をかけていて、年齢は30代半ばぐらいで、イギリス人らしい顔の美人だ。

話し方はおっとりとしているので、前回の超スピーディーな展開にはならない気がする。

そんなことを考えていたら、挨拶の途中だと思っていたのにいつのまにか1番がスタートしていた。

シュタイフのベアだ。

さぁ、オークションの始まりだ!

初めての女性が指揮するオークション。

これからどんなドラマが生まれるかドキドキしながら心の中で誓う。

目標30体!


続く
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