“アンティークまねきねこ”は、ヨーロッパのアンティーク・ジュエリーとドールの専門店です。
19世紀から20世紀にかけてのアンティークジュエリー、コスチュームアクセサリー、ビスクドール、テディベアなどが勢ぞろい♪ ☆素敵な出会いがありますように☆☆☆

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商品詳細

☆アンティーク買い付け物語☆第7話☆

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バスに乗り込むと早朝ということもあるが、
みんな旅慣れていて、すぐに眠りについている。

僕はなかなか寝付けないでいた。

車のエンジンの音だけが響く。

外を見るとあっという間にロンドンの街並みのネオンはなくなり
大きな橋を渡ると農場が広がっている。

明るいと馬や羊達が見えるだろうなと考えていると、
バスの揺れがゆりかごのように心地よくなり眠気がきて気持ちよく眠りに入る。

ガヤガヤと騒がしいなと眼をこするとみんなバスを降りかけていた。

到着だ。

あわてて荷物を確認しながらバナナをくわえてバスを降りる。

僕は起きるとだいたいはすぐに食べたくなるぐらい寝起きはお腹が空いている。

会場のすぐ横にバスが着くので、
降りると出店者が車から荷物を運び出しているのがすぐに目に入った。

見渡しただけでも200人はいるだろう。

この他にもブースがあるので、いつも来るたびに驚くが
すごい数の人々がこんなに早朝から元気に働いている。

魚や野菜のセリ市場と同じで、
古い屋敷やコレクターから出たばかりの
新鮮なアンティーク達を求めて世界中から人々が集まる。

それに参加できている僕は幸せだなと喜びをかみしめながら
眼を覚まして気合を入れる。

アウトサイドはまだ暗いので室内のブースから周ることにする。

入ってすぐに沢山のぬいぐるみ達が
大きなトランクからはみ出ているのが目に飛び込んできた。

その一番外に飛び出ているサルのおじいさんがとてもかわいい。

おそらくメリーソートだと思うが、
顔は手書きなので表情がどれも違い、
このサルはとくに老けていてしわが沢山あり、それでいてにやけている。

もともとはおじいさんのつもりで作ってないと思うけど
自然とそうなるのがアンティークの魅力だ。

忙しそうに準備をしている20代だと思われる
若いイギリス人のお兄さんに値段を聞くと、ものすごく安い。

ロンドンの相場の半額だ。

許可を得て他のぬいぐるみ達を引っ張り出す。

するととんでもなく大きなクマや、鳥、猫などみんな可愛い。

ひとつひとつ値段を確認して振り分けていると、
ロンドンの蚤の市で人形を扱う人達がそのぬいぐるみ達を手に取る。

名前は知らないが高いのであまり買ったことがないお店の人だ。

店のお兄さんはソーリーといいながら、この人が先だからと断りを入れる。

優しい店主だ。

当たり前のようだけど、たまに仲良しの業者が来たりすると、
予約をされていたとか言われて嫌な思いをすることがあるので、嬉しい。

トータルで13体のぬいぐるみを決めた。

とんでもなく大きなクマも決めたので
おじいさんサル以外は全部置いておいてもらって他を周る。

やはりここは可愛いぬいぐるみ達と出会うジンクスが生きている。

だんだん外も明るくなってきたので気持ちははやるが落ち着いて、
今日1日を頑張って楽しもう。

幸先がいいのだから。

おじいさんサルをお供にして。


   つづく
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アンティーク買い付け物語ツアーの実現を記念して、今までの買い付け物語を、店長日記から抜粋してまとめました♬
順次ご紹介しますので、是非ご覧下さい♬

☆アンティーク買い付け物語☆第7話☆

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