アンティーク買い付け物語ツアーの実現を記念して、今までの買い付け物語を、店長日記から抜粋してまとめました♬ 順次ご紹介しますので、是非ご覧下さい♬
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☆アンティーク買い付け物語☆第43話☆

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2011年 5月25日の物語…

今日はいよいよドールオークション。

他には全く予定を入れずに1件のオークションだけの贅沢な日程。

普通なら朝は蚤の市、その後アンティークマーケットやフェアなどを経てオークションに行く事が多いけど、
今回はすでに1週間近く滞在してて、行ける所は全て行けた。

日曜日に下見は済ませてあるけど、当日にある下見会に参加する為にホテルを9時半に出た。

今朝はイングリッシュブレックファストを頼み、
ベーコン、エッグ、ソーセージ、豆、トースト、コーヒーを食べて気合を入れた。

さすがに量が多くてコーンフレークは注文しなかった。

全て食べ放題なので本当に素敵なホテルだ。

日曜日に下見会に行ってからはずっとドキドキしたままだけど、当日になると緊張感がまたアップしてくる。

タクシーに乗り込み、会場へ向かう道中も何度もカタログと自家作成のファイルに目を通す。

会場に到着すると、受付の女性が元気ですかー?と優しく声をかけてくれた。

前回の天使に助けられた、天国と地獄をみた出来事でオークション中に僕の存在が知れ渡ったみたいなので、
少し恥ずかしげにファインサンキューと返事をする。

現金を受け取ってもらえず、泣きそうになりながら騒いで、
そこに天使が現れて無事にお人形を日本に連れて帰る事が出来た思い出は、
買い付けの歴史上でも3本の指に入る波乱万丈な出来事だった。

ファーストフロアに上がると、朝早いのに沢山の人で賑わっていた。

オークションのドール担当者で一番古株のボス的存在の男性がすでに電話での入札者と打ち合わせをしていた。

低くて特徴のある声なのですぐにわかる。

ニコラスゲイジに似ていて、女性のコレクターや業者さんにとても人気がある。

そして日曜にチェックしていた人形を確認するが、日曜日も1時間もかけて調べていたので変わり様はない。

むしろ再確認をしたかっただけなのかも。

時計をみると10時過ぎなので少し早いがお昼を軽く取りに外に出た。

この時期のロンドンはとても天気が良く、今回は全く雨にもあわなかった。

今日のラッキーフードは魚料理か…

近くのデパートに入りインフォメーションで聞くと寿司バーがあると教えてくれた。

カウンターだけの狭い店だけど、デパ地下の食料品のような場所で
あまり落ち着かない感じだけど、逆に緊張がほぐれるかなと思う。

メニューをみると、単品のにぎりは1点4ポンドとかなり高い。

600円なんてお腹いっぱい食べればどれだけかかるか…

ジックリメニューを見るとシェフのお任せ寿司盛り合わせ25ポンドとあった。

それを頼むと、8点ほどのにぎりが出てきた。

時間も早くてそんなにお腹も空いてないのでちょうど良いし、何せ今日のラッキーフードだ。

きっとオークションも大成功間違いない、と言い聞かせる。

全て平らげてお金を払い、デザートとコーヒーを飲める店を探す。

奥の方に綺麗なドーナツが沢山飾られている店を見つけた。

日本でも人気のクリスピードーナツだ。

ピンクの美味しそうなドーナツとコーヒーを注文して食べたら、中から甘いココナッツミルクが出てきた。

これは美味しい!人気があるのがわかる。

美味しい物を食べて気分良く再び会場に戻る。

そしてリフトを待っていたら、ドアが開くとシーズーが先に出てきた。

リンダのシーズーだ!

そしてお母さんのリンダは茫然とした表情をしながら、
グラウンドフロア?と独り言を言って、僕に気が付いていない。

シーズーはそこが1階で僕にも気が付いているのに、リンダはまだ分かっていない。

ハロー、と声をかけると、オーサカイ!ベリーナイス、
ブリュジュンショーユー!と興奮して地下に行こう、と誘われた。

茫然として朦朧していたようなのに、すぐにスイッチが入るんだ…

僕の方があっけにとられながら地下へ降りて行く。

今回は日本にもメールをくれていたけど、会う約束はしていなかったし、想定外の出会いだ。

誰を見せてくれるの?と聞くと、ベリーベリービューティフル、ブリュ!と興奮気味に話す

本当は違うコレクターに見せようと思っていたけど、
急用で来れなくなったので、どうしようかと考えていたら、あなたが目の前にいたのよ…

大きい袋から取り出すとなんと、昔の綺麗な箱に入っている。

中からは前回のブリュブックに僕の所から掲載された子にそっくりだった…

双子のようだ…

サイズも確か同じだったような…

こんな事があるのか…

眺めていると、リンダが気に入った?と聞くので、もちろん!と答えたけど
明日帰国するしオークションは現金はダメなので今は現金がそんなにないので、
どうしようか?と話すと、いつでもいいから連れて行きなさい、と言ってくれた。

僕が普段良く使う言葉を逆に言われている。

顔を見るとほんとにかわいいし綺麗だし文句のつけようがない。

それもこれからオークションで30体の目標を立てているのに、その前にこのブリュジュン。

でもこれも出会いだし、本当に破産しそうな勢いだけど、これもご縁だと言い聞かせて、
ではご遠慮なく連れて帰らせて頂きます、と言うとサンキューと言って
シーズーに水をあげようとオークションの椅子の下からお水の入った容器を取り出した。

自分の家のようにしている。日本では考えられない大胆な行動だ。

時計を見るとあと15分でオークションが始まる。

リンダのお陰でドキドキはなくなり冷静に参加出来そうだ。

シーユーレイターと言って会場のある二階に戻る。

今日はとても素敵な日になりそうな気がする。

シーズーにも後でーと手を降りエレベーターに乗り込む。

続く。
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