アンティーク買い付け物語ツアーの実現を記念して、今までの買い付け物語を、店長日記から抜粋してまとめました♬ 順次ご紹介しますので、是非ご覧下さい♬
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☆アンティーク買い付け物語☆第21話☆

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僕が23歳で初めてヨーロッパに出かけたときの話・・・

生まれて初めての海外旅行の行き先はパリ。

古着屋を始めて1年が過ぎ、アルバイトをしながらなんとか頑張って少しの資金を貯めた。

アルバイト先で知り合った友達がイタリアのフィレンツェで生活をしていて、3年に1回、
ビザの関係で日本に帰って来ないといけなくて、たまたま僕がアルバイトしていた運送会社に滞在期間の短期バイトに来ていた。

休憩時間にヨーロッパの話や、蚤の市の話などを色々聞き、憧れていたアンティークがヨーロッパには沢山あると知った。

そしてやはりアンティークと言えばパリ!とありきたりだが思い込みがあり、話を聞くうちにパリへの憧れが強くなっていった。

その友達と言っても年は30代で、年上だが、とても優しくておっとりして、品があり、とても親身になって色々と話をしてくれた。

そしてアンティークを探すにも情報がないので、どうしたらいいかを聞くと、
その友達も、最初はイタリアに憧れていて、
学生時代に、本屋さんで地球の歩き方を見て、それを片手にお金を貯めてイタリアに行ったとのアドバイスを聞いた。

そして僕もフランス版の地球の歩き方を購入して読んで見た。

すると、クリニャンクール、バンブー、モントレイユなどの蚤の市情報や、街中のアンティークショップなどの情報が細かく書いてある。

ただホテルなどの情報もあるが、それを自分で手配したりするにはやはりまだ無理があるので、
旅行雑誌などで、ツアーを探し、エスプリツアーというのを見つけ予約した。

ホテルも空港からの送迎もついているし、全くのフリータイムツアーだが、現地係員が空港での送り迎えをしてくれるし、
何かトラブルがあっても安心と言う所と少人数でのツアーと安さにひかれここに決めた。

伊丹空港から、東京に乗り継ぎパリへと向かう。

高校の修学旅行で沖縄にいったとき以来の飛行機で緊張したが、意外とスムーズにパリへとついた。

高校生の時に離着陸のとき感じた、エレベータの急降下のような気持ち悪さは、大人になっていたからか、少しましだった。

シャルルドゴールに到着するまでの13時間のフライトでは、興奮してなかなか眠れず、
ほとんど起きていて、地球の歩き方に載っている情報や、フランス語の勉強をしたりして、あっと言う間に着いた感じだ。

不安と期待が入り乱れながら・・・初めての海外・・・

着陸のときにセーヌ川や可愛い家などが見えてきたときは、憧れのパリについに来たと、感激した。

到着して、出口へと向かう通路は、迷路のようになっていて、いくつものトンネルがある、SF映画にでてくるような不思議な作りで面白い。

さすがフランスだと関心しながら入国審査を終え、荷物を取り出口へ向かう。

そして現地係員の名前をパンフレットで確認すると、アキラと書いてある。

日本人なのか日系人なのか、カタカナで書いてあるので勝手に想像する。

出口では沢山の人がプラカードを掲げて出迎えている。

これだけの人がいれば探せるのか不安になる。

すると一番端の方に、エスプリツアー・坂井様となまえが書いてあるプラカードをガッチリしてるけど背が低い男性が掲げていた。

そこへ向かうと、カタコトの日本語で挨拶をしてきた。

日本語はなんとか大丈夫だと安心したが、僕の予想が当たっていて日系人だった。

すると僕の荷物を持って、さっさと歩き出し、さぁ行きましょうと足早にタクシー乗り場へと向かった。

他にはツアーの方はいないんですか?と聞いたら来るはずだったけど、キャンセルになったとの事で、他には誰もいないらしい。


小さめのタクシーに乗り込むと、パリの色んな話をしてくれた。

でもそれを聞きながらも、この人は偽者で、何処かへ連れていかれるのでは、とか不安が大きくなる。

でもお金持ちではないし、僕を連れ去ってもそんなにメリットはないとか
少しでも不安材料をなくすようにしながら、外の素敵な景色を眺める。

すると不安をよそに、パンフレットの通りの名前のホテルに到着した。

安いツアーなので三ッ星クラスと聞いていたが、レンガ作りで素敵な外観だ。

アキラがペラペラのフランス語でチェックインを済ませ、部屋へと荷物を運んでくれる。

自分だけではフランス語もできないから、チェックインなんて大変だろう・・

部屋に入ると、アキラは自分の仕事はこれで終わりなので、
後は何かあればこちらに電話して下さいとメモを渡し、部屋を出ていった。

車の中では、妄想が広がり、ほとんど話を聞いていなかった・・聞きたいことが沢山あったのに・・・

仕方ない、自力で頑張ろう。

朝食しかついていないので、夕食を食べに出かけよう。

パリの大きな地図を取り出し、ホテルの位置を確認する。

中心からすると上の方だが、周りには何でもありそうだ。

不安はいっぱいだけど頑張って飛び出る。

道路にでると、通勤時間と重なるのか沢山の人が足早に歩いている。

当たり前だがほとんどがフランス人だ!

憧れのパリに来たんだと実感する。

少し歩くと、サンドイッチと書いてある店があった。

僕は固いフランスパンが好きなので中に入り長いフランスパンを買う。

1本8フラン。日本円で150円ほどだ。安い!

長いフランスパン1本と固いフランスパンでサンドした野菜とチーズがたっぷりのサンドイッチを買った。

外には席があり、女性がパンを食べてカフェオレを飲んでいる。

僕も席に座り、アン・カフェオレ・シルブプレ。

飛行機での即席フランス語勉強が役にたった。

カフェオレを飲みながら、フランスパンをかじり、パリの町並みを眺める。

不安な立ち上がりだったが何とかなりそうだ。

明日からの1週間が楽しみになって来た♪


様々な事件やトラブルが待ちうけているとも知らずに・・・・

続く。
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