アンティーク買い付け物語ツアーの実現を記念して、今までの買い付け物語を、店長日記から抜粋してまとめました♬ 順次ご紹介しますので、是非ご覧下さい♬
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☆アンティーク買い付け物語☆第19話☆

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ゴーティエを眺めていると店主が戻ってきた。

初対面の挨拶を交わす。

こちらの人は、のんびり屋さんが多く、日本の気候や世間話、景気などの話などゆっくりと話す。

でも挨拶を交わしながらもずっとゴーティエから視線を外してないのを察して、手にとって見せてくれる。

この子はとても可愛くて、完品で、今までコレクターをしていて、今回初めてドールショーに出店したのよ。

価格も相場より安い。

大きい子が好きな僕だが、この子は小さいのに茶色の目が奥まで透き通り、顔立ちもしっかりしていて、とても素敵だ。

この子を頂きます。


するとあまりにすぐに決めたので、びっくりされて、
またこの子は何年前からコレクションをしていて、出会いは・・・と話が止まらない。


良い人だがかなりの話好きだ。


急がないといけないので困っていると、
前から、ウッドグリーンのお人形のような格好をした婦人があるいてきて、元気ですか?と声をかけてきた。

やはりドールショーには確実に来ている。

大御所なのでさすがに店主も、後ろに下がり、
梱包しておきますねと、話が終わり、おとり置きしておいて下さいと頼むと、笑顔で応えてくれた。

大御所の夫人に、EJAの話をすると、
また、あなたに見られたのが運のつきよ、みたいなことを言って笑顔でウインクして、お宝を探しに立ち去って行った。

1階を一回りしたので、地下に向かう。

すると外が少し見えたが、まだ開店1時間前なのに、すごい数のお客さんが列を作っている。

200人はいると思うので、開店したらすぐに満員になりそうなので、足早に地下へ降りる。


地下へ降りると、まだほとんどがパッキンとダンボールで、今から並べようとしている。

地下のブースの横に小部屋がある。

そこはドールショーではバザー的な雰囲気のスペースで高齢の方達が店をだしている。


日本ではありえないが、地下なのに天窓がありとても明るく温かい。


ロンドンではレストランや住宅などこの方式は良く見かけるがとても良いアイデアだと思う。


この小部屋ではリーダーの夫人が2、3人の同じ年くらいの婦人と店を共同で出している。

ドールハウスの家具や、部品、などを沢山並べているが、可愛いぬいぐるみと出会うことがある。

1、2匹しかいないが、いれば確実に買える。とても安いから。


開店してからは一番賑わい、入るのに順番待ちになる。

6畳ぐらいのスペースに20人ぐらい入って、小物をじっくり選ぶから時間がかかる。


中に入るととても可愛い猫が僕を見ている。

それを手にするとリーダーの夫人が微笑んでくれた。

金額を聞き、お金を払い、カバンに入れた。


安いのでもちろん値切らずに。


僕がロンドンに来るようになってこのドールショーは
17年ぐらい前から来ているが、リーダーの夫人はずっと変わらず出ている。

90才前後だと思うが、子分のような夫人に指示を出してみんなで頑張っている。

またみんな意外とテキパキと動く。

高齢になられても、好きなドールショーで店を出し
みんなで楽しく過ごせるとは、とても素敵なことだと思う。


いつまでもこの小部屋でがんばっていてほしい。


僕も、おじいさんになって子分を引き連れ、楽しく店を出したりしてたいな。



小部屋を出ると、トランク入りの小さなお人形が目に入る。


今日は小さい子に縁がある。


テディベアー専門店なのに、一人だけポツンとトランクの中にすわっている。


みたことのない可愛い顔をして、衣装持ちの可愛いお人形。

確かここの店主はわりと若い男性店主だったはずだが、どこにもいない。


しばらく待ってみよう。


僕に縁があるに違いない。


日本に連れてって!と言う顔をしているから。


続く。
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