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☆アンティーク買い付け物語☆第47話☆

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僕が24歳の頃の話・・・

今日も朝靄で迎えたパリの朝。

ホテルの朝食をすませ、地下鉄の駅へと向かう。

昨日はクリニャンクールへ行き、楽しい出会いがあった。

今日はヴァンブの蚤の市がある。

クリニャンクールはパリの地図で見れば一番上にあり、ヴァンブは左下。

地下鉄の駅名も同じなのでわかりやすい。


今日はどんな出会いがあるのかと考えながら地下鉄に乗り込む。

25分程で到着した。

時計を見ると朝の6時半。


いつもなら寝坊している時間だけど、時差ボケで寝坊するどころか、3時間以上前には起きている。


外に出ると朝靄はだいぶ晴れて来た。

沢山の人がゾロゾロと市に向かっている。

みんな無言だがワクワクしてるのがわかるような足取りだ。

歩いているとすぐにテントなどが見えてきた。

日本では見たことがない巨大な四角いパラソルが赤、青、黄色とカラフルに咲いている。

間口は4メートルもある1ブースで奥行も2メートルはあるが、すべてをカバーしている。

これが欲しい・・・


日本では、四天王寺、大須観音、北野天満宮などの市で、
運動会で使うようなテントを使用しているが、設置にはやはり15分はかかる。


巨大パラソルは重たいと思うけど、傘のようにパッと開くだけだし、色合いもとても素敵だ。

さすがはパリ。


どこで売っているのかを聞きたいが、そこまでのフランス語はわかるわけがない・・・


これはいくら?などと聞くと間違いなく怒られるだろう。

真っ先に気に入ったものが備品なんて、どうしようもないけど素敵なものには違いない。

いつかきっと・・・と誓いながら歩き出す。

3軒目あたりに、小さい犬が向こうをむいて座っている。

あの後ろ姿はペキニーズだ!

日本に留守番させているが、ノブと言う僕の愛犬と同じだ。

昨日もクリニャンクールで5匹は見かけた。

日本ではなかなか会うことがないけど、パリでは沢山出会える。

ただノブは色が薄い茶色だけど、パリの子達は濃い茶色で艶々している。

やはりフレンチなどを食べているのかな?

ノブの大好物はミカンで、皮をむくとその臭いで遠くにいても必ず走ってやってくる。

それも普段はおとなしいのにミカンの時だけは本気で強奪してくる。

昔は皇帝の犬だったらしいがパリの子をみると、うちのノブは全然血統が違うと納得する。

ただノブは外面は特に良くて近所の子供達には愛想を振りまき、グレムリン犬と呼ばれて可愛がられている。

ミカンを奪うときは悪役のストライプなのに・・・

海に連れて行ってもすごく泳ぐし、岩場などではトビウオをどこからか捕まえてきてムシャムシャ食べるし、
貝などを岩場からはがしていると落ちた貝を横取りして食べて下痢をしたり・・・

貝を取ろうとするとストライプのように牙をむき出しにしてこれは僕の物だ!と睨みつけてウーッと威嚇する。

ほんとに面白い犬だ。

一番おかしいのはお尻がゆるくて、ワン!と吠えたと同時にブー!とおならが出る時がある。

それを自分がしているとは思わなくて、誰かがお尻を触り、
挑発しているのかと、すぐにウーッ!と振り返り後ろを見るが誰もいない・・・

苛立ってまたワン!と吠えるとブーッ!そんなやりとりが4、5回は続き、どうしようもなくなり小屋に戻る。

そんな姿を思い出してにやけてしまう。

5軒目の店には素敵なアクセサリーが沢山並んでいる。

朝日が出てきて、キラキラと光り輝いている。

この店にはテントなどがなくホントに綺麗で光り輝いている。

何かありそうな予感がする。

店主がボンジュール!と明るく挨拶してきた。

ぎこちなくボンジュールと返す。

店主もとてもさわやかな笑顔だ。

今日もきっと素敵な出会いがありそうだ。




続く
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