とても素敵なペンダントです
不動産王が生前、とても気に入ってコレクションしていたジュエリーです
このジュエリーの説明を熱く語っていた姿が目の前に浮かびます
ぼくが着けるには少し小さめなので、ずっとつけたままにするジュエリーとして地肌に着けるつもりです
これを常に胸元に着けていきます
不動産王が愛したコレクションが海賊王ですので王繋がりでピッタリだと思います
女王や王室にとても信頼されてイギリスのヒーローのような海賊王のフランシスドレーク
英国では初めて世界一周を果たした冒険家でもあります
正にワンピースのルフィのような海賊王です
30年以上お世話になって大尊敬していた大好きな大先輩
20年以上前に倒れて引退された金沢の骨董界の田村正和さん
ロンドンの不動産王
そして名古屋アンティークビルのオーナーの金本さん
僕がこの業界で心から尊敬する大先輩はこの3人だけでした
成功者とかではなく人間性が大好きです
共通するのは3人共に少年のような心の持ち主です
骨董界の田村正和さんは、いつも僕の店のアンティークをみてはこれはすごいっちゃ!良いなーといつも喜んでいました
そしてどんな時も笑顔で優しく前向き
海千山千のような人が多く油断すると足元を掬われるような何を考えているのかわからない骨董屋が多い中、出会った時は心が救われました…
23歳でこの世界に入り、それも露天商は本当に厳しい世界でした
君の荷物なら富山に来ればクチャクチャに売れるっちゃ!と誘ってくれて本当にクチャクチャに売れた富山蚤の市
どれだけ僕が売れても嫉妬どころか周りにも自慢するような心の広い人
売れても売れなくてもその人と一緒に仕事が出来るだけで嬉しかったですね
吹上ホールも一度だけ一緒に出てことがあります
その時に名阪国道で凄い霧にあい待ち合わせ時間に大幅に遅れた時も大丈夫で良かったちゃ!と笑ってくれました
突然倒れられてお見舞いに行ってお会いしたのを最後に会えなくなりました
半身麻痺で言葉も出すのが大変な状況になっていても全く同じような無邪気な姿を見せてくれて、僕が着けていた指輪を見て、それ良いっちゃな!と言ったので、これをお守りとしてプレゼントします!と曲がった指にはめてあげると笑顔しか見たことがなかった表情が崩れて大粒の涙を流されました…
一緒に大泣きした思い出です
大好きなアンティークの世界には戻れない現実に共に悲しんで泣いた瞬間でした…
元気で会えるのは金本さんだけですね
京都アンティークで一緒に出店していますがずっと元気でいて欲しいです
今は見ないですが謎の小さなテディベアのノートを持っていてずっと書いていましたが一体何をメモしていたのか永遠の謎です…
何年も使っていましたが何年も使えるようなサイズでもなくスタッフと謎のベアメモ帳と話していました
見なくなったのでその話しをすると顔を少し赤くして、もうないよと言いました
それ以上は聞きませんでしたけど…
そしてとにかく優しいですね
3人とも心底優しい人です
不動産王はスーパーカーの話しになると不動産王の顔から無邪気な少年の顔に戻ります
そして2人共に大好きなF1レースの映画の話しをするともう2人とも話しが止まりません…
他にも好きな映画の話をしても全く同じ趣味でした
毎回渡英して過ごせたランチの時間は本当に楽しかったですし宝物です
海賊王のペンダントを着けてずっと忘れずに生きていきたいと思います
駆け出しの23歳の時から58歳までいつも笑顔で様々なアドバイスをくれました
100回以上の渡英の際に必ずお会いできていたミスター
そしてアンティークと不動産を目指すきっかけとなりました
23歳で初めてお会いした時も鮮明に覚えています
同じ時代に過ごせた事
そして沢山の愛のある素敵な言葉も頂きました
常に意識して目標にしてきた大きな存在
本当に大きな存在を亡くしてしまいましたけど、ずっと心の中に生きて頂きます
感謝を込めて唯一の非売品としてアップさせて頂きます
明日はいよいよ共花を備えに自宅へお伺いします
これを身につけてミスターが過ごしていた聖地へ行きたいと思います
アンティークのお店も10月末で終了との事を本日聞きました
優秀で優しいスタッフも寂しそうに話していました…
そのスタッフとも来週の火曜日を最後に会えなくなるかもです
共花を自宅に届けますが、最後に訪れるお店にも大きなお花を持って行きたいと思います
いつもある当たり前の風景
これはいつか必ず終わりを告げます
記念写真で僕が中に入らせてもらいミスターが観ていた景色も見させて頂きました
そして同じ格好で真似もしましたがあの貫禄は無理でした…
次回の買い付け時には全く違うお店に変わっています…本当に信じられませんし寂しいです…
不動産事業はロンドントップの会社で、ご家族と優秀な社員がいますので永久に続いていきます
アンティークショップが最後の月に当初から渡英のスケジュールを組んでいた奇跡
来週の帰国までの間にもまた伺います
本当にありがとうございました 2025年10月10日 ロンドンにて
年代⁑1860年
素材⁑15金、シトリン
国 イギリス

